2010.1.24(その4)

森田実の言わねばならぬ【67】

平和・自立・調和の日本をつくるために[67]
《新・森田実の政治日誌》[月満つれば欠く・小沢政治の終焉(10)]無意味な紛争を求めつづける小沢一郎〈その3〉小沢の力ずく主義は日本沈没への道

「善がなければ人間はうるさくて有害劣悪な動物にすぎない」(フランシス・ベーコン)



 政界と官界の戦争という愚かな選択

 小沢一郎の官僚を脅し力ずくで抑え屈服させるやり方は、表面上は成功しているようにマスコミは報道している。だが、この見方はあまりにも皮相である。小沢と民主党から攻撃を受け守勢に立たされた官僚機構の活動エネルギーは急激に衰えている。小沢ら民主党の反官僚派の先制攻撃によって官僚機構の力は減退した。

 これを国民の側から見るとどうなるか。国民がいま政府に期待していることはデフレ不況を克服し、日本経済を再生することである。この目的のために政府が全力を挙げて働くことである。

 しかし、官僚機構は動かない。というより小沢ら民主党政権が官僚機構の動きを止めているのだ。民主党政権が「官僚は働くな」と命じているのである。このことが国民に甚大な不利益をもたらしていることを、民主党政権も民主党政治家も認識していない。マスコミも見て見ぬふりをしているように見える。

 いまの日本は大危機に直面している。日本経済は沈没寸前である。政府には、この危機から国民を守る責任がある。にもかかわらず小沢ら民主党政権は、官僚が国民のために働くことを止めている。小沢ら民主党指導部は官僚が国民のために積極的に行動することを妨げているのである。

 このことに気づき始めた人々がいる。とくに地方・地域に、民主党の脱官僚・政治主導が国民の苦難を増幅させていることに気づいた人々が増えている。地方からは、中央で起きている事態の本質が見えるのだ。小沢は政界と官界の戦争という愚かな選択をしたのだ。民主党政権の過った政治の暴走により、日本に重大な危機が忍び寄ってきている。(つづく)