2010.1.24(その1)

森田実の言わねばならぬ【64】

平和・自立・調和の日本をつくるために[64]
《新・森田実の政治日誌》小沢氏は1月23日の会見で幹事長辞職表明をすべきだった/これではいつまでたっても政界は「小沢問題」から脱却できない/言論の自由をなくした民主党政権の危機

「玉の杯底無きが如し」(『韓非子』)



[1月23日の小沢幹事長の記者会見についてのコメント]

【1】小沢一郎民主党幹事長の1月23日夜の記者会見には失望した。逃げの会見だった。政界の最高指導者としての誇りと見識に欠けるものだった。同日午後、政権与党の幹事長が政治資金規正法違反の容疑者として特捜部の事情聴取を受けた。しかも秘書、元秘書が三人も逮捕されている。小沢幹事長はこの自分自身の問題に、政界全体、民主党全体を巻き込んでしまっている。これは大きな間違いである。小沢氏は幹事長職を辞職して、政界全体を「小沢問題」の呪縛から解放すべきだった。ところが、小沢氏は幹事長職のポストから離れようとしなかった。幹事長ポストにしがみついているような最高指導者の逃げの姿勢は最悪である。

【2】小沢氏は、政治資金で土地・不動産を買ったことについて、あたかも当然のごとく対応した。反省の様子もなかった。政党が政党助成金の交付を受けている時代に、政治家が政治資金で土地・不動産を購入することは異常である。政治資金で土地・不動産を買うようなことを許してはいけないと私は思っている。これは明らかに政治の堕落である。それにしても、民主党議員はどうかしている。こんな小沢氏の異常を批判する政治家がほとんどいないのは、これこそ異常である。こんなことで民主主義の政党といえるのか。政治資金は、直接の政治活動のために使うべきものであり、将来、政治家個人または家族の資産となる可能性のある土地・不動産を買うために使うことは禁止されるべきである。繰り返す。土地・不動産を政治家が買い集めるような異常を、何とも思わないような倫理観なき人間は、議会政治家の資質に欠けるものである。

【3】首相だけでなく政権与党の幹事長までが、秘書だけに責任を押しつけている。「すべて秘書が勝手にやったこと」、で済む話ではない。政治家は秘書の行為の責任を負うべきである。小沢氏も鳩山首相も「知らなかった」で責任逃れをしているのではないか。こんなことではまともな政治はできない。民主党政権に多くの国民は失望している。