2006.10.25(その1)
森田実の言わねばならぬ[447]

再び、敗北した民主党へのメッセージ――小沢一郎代表のもとに団結せよ! 民主党議員は、黙々として、小沢代表とともに、次の戦いへ進むべきだ

「沈黙を学べ、ああ、わが友よ!」(ベートーベン)
「敗軍の将は兵を談ぜず」(『史記』)


 敗北というのはつらいものである。未経験者には、とくにつらい。自己嫌悪に陥る者もいる。民主党内には人生経験の少ない若い高学歴者が多い。こういうタイプは考えすぎて失敗することが多い。なにごとも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」である。
 民主党がいま最も注意すべきことは、自公連立政権側とマスコミの「小沢体制にかげり」のネガティブキャンペーンに影響されることである。あわよくば、小沢代表の体制をひっくり返したいとスキを狙っている自民党の手先の反小沢グループが、民主党内に十数名いる。彼らの一部は自公体制ともつながっていると、民主党内では言われている。
 前原前代表らの民主党内極右勢力が、蠢動し始めた。こうした党の団結の破壊をもくろむ議員には反省を求めるべきである。反省したものは許すべきである。反省せず、利敵行為の分派活動をやめない場合、首謀者には離党を勧告し、従わなければ除名処分にするべきである。
 大切なのは党の団結である。党が団結しなければ、強大な現政権を倒すことは不可能だ。

 民主党は、2007年の参院選で勝てばよいのである。極論すれば、それまでの個々の選挙では全敗してもかまわない。最後の戦いに勝てばよい――という戦略思考に立つべきだ。民主党は07年参院選の勝利の一点に目を据えて、それまでの諸々の選挙戦術を設計し戦うべきである。最後の戦いに勝つ――この戦略でよい。
 中長期的視野に立てば、2006年11月が、時代の大きな潮流が変わるときである。前半には、米国の中間選挙があり、ブッシュ政権が揺らぐ可能性が高い。ブッシュ政権が傾けば、ブッシュ政権の植民地政権である安倍自公政権の勢いは衰える。
 11月19日には沖縄県知事選がある。この選挙が07年参院選前の最大の前哨戦である。沖縄知事選で野党側が勝つ可能性は高い。野党側が勝てば、日米を含むネオコン勢力が大打撃を受ける。
 繰り返す。大切なことは、小沢一郎代表を中心に党全体が団結することである。
 前原前代表らは分裂的行為をやめてもらいたい。前原氏らがどうしても、安倍晋三首相と一緒に政治をやりたいのであれば、早めに民主党を離党し、自民党へ入党したらよい。決戦の前夜に分裂行動をとろうとしているのかもしれないが、これほどの利敵行為はない。こういう卑怯なことは政治家はなすべきではない。
 さらに、スキャンダルは野党にとって命取りになることを忘れないでもらいたい。細野議員の女性スキャンダルは、民主党にどれほどの損失をもたらしたか、計り知れないものがある。細野議員の責任は重い。恥ずべき行為である。こういう人物は政界にはふさわしくない。政治は遊びではないのだ。政治以外の分野へ移ったらどうか。