競馬のちょっとしたお話
その1〜その5
その1
@ダンシングブレーヴ・Aグッバイヘイロー・Bキングヘイローのこと。
@ダンシングブレーブ 1983年生 鹿毛 米国産
成績10戦8勝。(イギリス・フランス・アメリカ) 80年代欧州の最強馬、欧州の至宝といわれた名馬。 主な勝鞍・・・凱旋門賞/キングジョージY世&クイーンエリザベスS/英2000ギニー/エクリプス賞 |
初年度産駒の不振・マリー病という奇病に冒されてしまったことなどから、英国からJRAが8億2250万円で購入。
皮肉な物で、ダンシングブレーヴが本国に残してきた3年目の産駒たちが大活躍。(コマンダーインチーフなど)
JRAにより日本に来たブレーヴは、生産者の全国団体である日本軽種馬協会に寄贈された。
Aグッバイヘイロー
成績24戦11勝2着5回3着4回。 米国の競馬ファンに愛されていたエピソードとして、日本へ輸入が決まった時、名門競馬雑誌が去りゆく名牝に対して 「サヨナラ・グッバイヘイロー」という特集記事を組んで、別れを惜しんだのがあまりにも有名。 主な勝鞍・・・マザーグースS/CCAオークス/ケンタッキーオークスなどGT7勝 |
キーンランドセールにて、北海道新冠郡新冠町にある協和牧場オーナー・浅川吉男氏によって約3億円で落札。
(オーナーは会場には行かず、牧場長ならびにエージェントに「世界最高レベルの馬」を購入させた)
国際ホースマン達でさえ「体が震える」ほどの名馬。
Bキングヘイロー
成績23戦6勝。(2000.6.4現在) 父にダンシングブレーヴ、母にグッバイヘイローという世界最高レベルの配合から生まれた。 主な勝鞍・・・東京新聞杯/高松宮杯など |
協和牧場オーナーの浅川吉男氏が購入したグッバイヘイローに日本軽種馬協会所属のダンシングブレーヴ。
馬主は浅川吉男氏。生産者は協和牧場。
その2
セイウンスカイの反抗
1995年4月26日生 芦毛 父:シェリフズスター 母:シスターミル 母父:ミルジョージ 母母:スイトアンジュレ |
「セイウンスカイは当歳の頃に500〜600万円で買いたいという人がいたなら売っていた馬です。」
西山牧場の西山茂行氏の言葉である。
父シェリフズスターが抱えていた”悲運”がそう言わせたのである。
「200頭種付けして、199の空振りを続けて。それで最後に1発ホームランを打てたという感じかな(笑)」
西山氏は父シェリフズスターをそう振り返る。
そもそもシェリフズスターという馬は、ナシュワンの”代役”として西山牧場へ来たのだった。
(ナシュワン・・・英2冠馬でダンシングブレーヴと並ぶ80年代欧州競馬界のアイドルホース。)
シェリフズスターは「ジャパンカップを勝てる馬を」ということで選ばれた。
G1を含め13戦6勝の成績から期待も小さくはなかった。
しかし、ジャパンカップを前に故障、そのまま引退、種牡馬入りとなった。
「ナシュワンは種牡馬として欲しかったのだが、この馬に関しては、種牡馬というのはあまり計算に入っていなかった」
という西山氏の言葉とは裏腹に、種牡馬入り後は有力繁殖牝馬が次々と選ばれている。
4年間で約200頭に種付けをするほど期待をかけられていた。
ところが、その産駒達はまったくといっていいほど走らなかった。
”悲運の血”・・・シェリフズスターの祖父フォルリは「アルゼンチン史上最強の名馬」といわれていた馬で、
種牡馬になってからも優秀な産駒を世界に輩出しつづけた。
しかし、彼の息子たちはその血を次代に繋げようとしなかった。
代表産駒はせん馬であったし、種牡馬入りできた他の息子たちも
思ったような”跡継ぎ”を出すことができない。
シェリフズスターの父ポッセは、JRAによって日本に来た直後に精虫数に異常が発覚。
次第に繁殖能力がなくなり、とうとう日本では1頭の産駒も残せないまま廃用となった。
フォルリの父ハイペリオンの系統は世界でも稀少になっているが、この血は消えていくことが運命だったのかもしれない。
そんな中シェリフズスターの息子としてセイウンスカイが誕生。
しかし、皮肉な物で、セイウンスカイはシェリフズスター産駒として最後の世代なのだ。
シェリフズスターはセイウンスカイの活躍を見ることなく廃用となってしまっていた。
人間関係・・・セイウンスカイが世に送り出された要因として、義理的なものが大きく働いていたという事実も否定できない。
「セイウンスカイの年のシェリフズスター産駒は、ほとんど売ってしまっていたが、セイウンスカイだけは意識的に残した。
というのは、保田調教師が”自分の所でやる”と決めていたから。そういう意味では保田さんの目はたいしたものだ。」
「保田さんのお父さんとウチは長い付き合いで、保田さんが開業するにあたっては、ウチも1頭は預けたかった。
他の馬はだいたい行き先が決まっててセイウンスカイしか・・・というのはあった。損得勘定だけじゃない部分が強かった。」
と、西山氏は語る。
悲運の血はセイウンスカイの反抗によって、力強く繋がっていくのか?
その3
夏競馬
サラブレッドは一般的に暑さに弱い。寒さには耐えるが暑さに弱い。
あくまでも個体差があるというのを前提に。
輸送対策・・・輸送中の不快指数によってバテたり調子を崩してしまう馬も少なくない。
ほとんどの馬運車には冷房が完備されてきているが、なかには完備されていないものもある。
輸送中、箱の中の熱気や湿気、排気ガスなどが、かなり馬にとって応えるらしい。
そのために、夏の輸送前にはできるだけ飼い葉をよく食べさせたり体力を温存させる調教を行ったりする。
調教師によって違うところだが、調教は控えめにするというより短めにするということも。
短い時間で内容を濃く。緊張感を持たせるような調教。
将来性のある馬はなるべく使いたくないという話を良く聞く。
休み明けになる馬も使いたくはないようで、夏場はいつも以上に心肺機能に負担がかかるからということのようだ。
しかしその中でも使わなければならない馬たちもいる。4歳未勝利馬たちである。
秋までに1勝でもしなければ番組がなくなってしまうので使うしかないのだ。
牡馬と牝馬・・・一般的に夏場は牡馬よりも牝馬の方が強いと言われているが・・・
これについては総体的に見て牝馬の方が大きくバテる馬が少ないようで、個体差という面が大きい。(調査中)
また、夏場に体重が増えるような馬は夏に強いという見方もできる。
(中には夏場と冬場を比べて夏の方が10k以上重いという馬もいるらしい。)
その4
オッズ
馬券が的中したときの配当率。
予想オッズ・・・馬券発売前に新聞などに載るオッズ。各社が単勝オッズの予測を出し、
その数字をもとにコンピューターなどを利用して各馬券のオッズを計算する。
前売りオッズ・・・当回より後のレースの馬券の売上状況によって割り出されたオッズ。
異常オッズ・・・競馬専門紙やスポーツ新聞の競馬欄などで、まったく注目されていない馬の馬券が
予想外に売れて、低いオッズを示すこと。
オッズの算出
@投票金額(馬券の総売上額)から控除を差し引いて配当金額を出す。
第1号算式:(勝馬への投票金額+負馬への投票金額÷勝馬の頭数)×(1−18%)=T 18%→第1控除率
第2号算式:(T−勝馬への投票金額)×10% 10%→第2控除率
配当金の総額:第1号算式の答(T)−第2号算式の答
投票券1枚あたりの配当金:配当金の総額÷的中投票券枚数。(1枚10円)
A枠連・普通馬連の場合
例えば・・・投票総数が100枚で1000円、的中の組み合わせへの投票が20枚で200円、
負馬への投票が80枚で800円とすると・・・。
第1号算式:(200円+800円÷1頭)×0.82=328円
第2号算式:(820円−200円)×0.1=62円
配当金の総額:820円−62円=758円
的中馬券1枚10円に対する配当金:758円÷20枚=37.9円
※端数は切り捨てるので、37.9円は37円とする。
オッズ(配当率):37円÷10円=3.7倍
B単勝式馬券の場合:上記の計算に特別給付金が加算される。
特別給付金額:(売得金×5%÷勝馬への投票数)÷勝馬の頭数
その5
出走
・競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない。
・中央競馬の競走に出走したことのない馬を競走に出走させようとする場合は、
当該競走の実施される日の30日前から、入厩させていなければ当該競走に出走させることができない。
・中央競馬の競走に出走したことのある馬を競走に出走させようとする場合は、
当該競走の実施される日の10日前から、入厩させていなければ当該競走に出走させることができない。
・中央競馬の競走に出走した日(地方競馬指定交流競走に出走した馬は、当該競走に出走した日)
から起算して5日を経過した馬でなければ、再び中央競馬の競走に出走させることができない。
・障害競走に出走させる馬について、遮眼革を使用する場合は、あらかじめ裁決委員の許可を受けなければならない。
・他の馬に危険を及ぼすおそれがある蹄鉄を使用した馬は、競走に出走させることができない。