【は】

[バカつく]

 馬が騎手の指示に従わず、内や外に大きく斜行したり、ひどいときには走るのをやめてしまうこと。

[歯替わり]

 2〜4歳にかけて、馬の乳歯が永久歯に生えかわること。牡馬の場合はさらに犬歯が生える。

 歯が完成するのは5歳ごろ。

 厩舎情報などで「歯替わりに当たって調子を崩した」とあれば、

 歯替わりが原因で飼い葉が思うように食べられず、調子を崩したという意味。

[跛行] (はこう)

 馬の歩き方がギクシャクしていること。脚に故障を起こしている場合が多い。

 後ろ脚の跛行を「寛跛行かんはこう」といい、前脚の跛行は「肩跛行」という。

[バタバタになる]

 アラアラよりさらにバテた状態。スピードを維持できず、後続馬に次々と抜かれてしまう。

[ハト小屋]

 パトロールタワー、つまり監視塔の俗称。

 レース中に妨害などがなかったか、監視員がパトロールビデオを回しながらチェックする場所。

[ハミ]

 馬の口にくわえさせて、騎手の指示を伝えるための馬具。

 門歯と奥歯の歯のない部分にかける。

 ハミ受けとは、馬それぞれのハミのくわえ方のこと。

[ハミで遊ぶ]

 ハミをチャカチャカさせながら、パドックを歩いている馬を時折見かける。

 口の中のハミ棒を舌でいじって動かしているしぐさで、馬の癖の1つ。

[腹がまき上がる]

 馬体のやせ方の表現のひとつ。腹の肉が落ちて、下腹のラインが急角度に切れ上がっている状態。

 後ろ脚がやけに長く見えたりする。レースの疲れが出たり、体調を崩して飼い食いが落ちたりしたときなど。

[ハロン]

 日本の競馬で用いられる距離の単位。1ハロン=200メートル。

 正しくは「FURLONGファーロング」という英語で、1ハロン=201.17メートル。

[バンジツ]

 バンデージの俗称。馬の脚の保護や治療のため、管や球節の部分に巻く包帯状のテープ。

 肢巻、ゲートルともいう。カラフルなものも多く、馬の個性を引き立てている。

 走行中に自分の脚をぶつけたり、他馬の脚とぶつかったりしてケガをするのを防いだり、

 脚をひねるのを防ぐ効果もある。そのため障害戦ではバンテージをしている馬が比較的多い。

[パンとする]

 馬の脚元や腰がしっかりすること。内蔵が丈夫になったときにもつかう。

[パンパンの良馬場]

 非常に乾いた馬場状態。タイムは速くなるが、馬の脚にかかる負担も大きい。

[坂路]

 トレセンの調教コースのひとつ。上り勾配がついた直線の調教馬場。坂路を上り切ったら、

 脇道をゆっくりと下って坂路のスタート地点に戻り、また駆け上がる。

 坂を上るのは体力がいるので、その分少ない運動量で調教効果をあげることができるし、

 坂を上ることが後ろ脚と腰の強化にもなる。さらに坂を上るときに重心が後ろに下がるため

 前脚にかかる負担が軽減し、疾走の際に後ろ脚を前脚にぶつける危険も減る

 (踏み込みの深い馬はしばしば踏み込んだ後ろ脚を前脚にぶつける。それが故障に

  つながることもあるのだ)。

[引っ掛かる]

 馬が折り合いを欠いて、騎手が手綱を引いて抑えているのに、

 馬はいうことを聞かずどんどん走ってしまう状態。

 無駄に体力を消耗するため、好走できないことが多い。「掛かる」「掛かり気味」ともいう。

[一息入る]

 レース間隔を1ヶ月以上あけること。その他、レースの途中でペースがゆるみ、

 逃げ馬が一息入れて楽をする・・・という意味もある。

[一叩き]

 目標のレースの前に、1回レースを使うこと。

 ウォーミングアップ的な意味合いを持つ。

[平地競走]

 障害のない平らなコースでスピードを競うレース。

[平場競走(平場戦)]

 一般のレースで「5歳上500万円下」のように、レース条件がそのまま名称となる。

[フケ]

 牝馬が発情すること。これがくると、まずまともには走らない。

 主に春先に起こるので、牝馬の春のレースには注意が必要。

 もっとも、外見からはほとんど判断がつかない。

[フレグモーネ]

 皮下組織に発生する急性の化膿症で、特に脚に発生しやすい。競走馬の職業病。

 傷口や毛根部から侵入した細菌に感染し、数時間ほどではれあがる。

 1晩にして起こるので、急な出走取り消しの理由によく見られる。

 感染すると発熱し、患部には強い痛みがあって歩行困難となる。抗生物質を投与して安静にする。

[フレーメン]

 馬が上唇をめくって、笑っているような、すっとぼけているような表情をすること。

 気持ちのいいとき、あるいは性的な刺激で起こすことが多く、

 発情した牝馬のにおいをかいだ牡馬が、しばしばこのしぐさを見せる。

[ヘンタかます]

 厩舎関係者がマスコミの取材に対して、本音のコメントをひかえること。

 本当は絶対の自信を持っていても、自信がないようなコメントをしたりする。