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植木鉢ガーデン

買ってきた木・植物は必ず庭に植え替えなければ、正しい庭にはならないとお考えでは ありませんか? そんなことはありません。 買ってきた花を植木鉢のまま並べるだけ。配置と配色を工夫することによって、本当の 庭に負けないくらいのガーデンができます。

植木鉢ガーデンの考え方

植物が好む環境は、さまざまに異なります。土の酸性度合いやら肥沃度合い、水は多い ほうがいいのか少ないほうがいいのか・・・ それをすべて熟知するのは至難の業。でも自分の好きな植物に囲まれて暮らしたい。 だったら初めから、彼らにとって最適の状態にしてある鉢物を利用すればいいじゃない。 あとは置き場所などのちょっとしたことに気をつけてやればいいんです。 たくさん並べて、お庭のように楽しみましょう。これが植木鉢ガーデンの考え方です。


どんなイメージにするか

●ロマンチック調

花の色はピンク、白、淡いパープル、イエローなどのパステルカラーに統一するのが 基本。 適した花は、あじさい、オダマキ、フウリンソウ、ストック、デイジー、なでしこ、 コスモス、ゼラニウム、ゆり、ほたるぶくろ、ゼニアオイなど。 バラは野バラのような花の小さいものを選ぶ。花自体が小さくても、ワッと霞のように 咲くものもいい。 半日陰のバルコニーだと、全体にやさしい表情が出るのでお勧め。


●クラシック調

全体に落ち着いたエレガントな色調で抑える。 丸く刈ったツゲや、丸く広がる草など、丸や球型をレイアウトに多用し、花を左右対称 に配置する。 テラコッタ(素焼きの塑像など)やアンティーク、レリーフをアクセントに置いたり、 アイビーなどのつる草を側に這わしたりするとそれらしい感じがでる。 植木鉢も素焼きや銅、ブルー系、グリーン系の安心できる色調で揃える。 適した植物はツルニチソウ、ゼラニウム、ツゲ、月桂樹、ローズマリーなど。


●カントリー調

田舎のおばあちゃんの庭、という感じを出すために、花の色はカラフルに。 果物の木箱やブリキのバケツなどに、花をガサッと素朴に植えるのも感じが出る。 こんもりと丸く花が咲いた植木鉢を壁や天井から吊るすのもいい。 適した花はひまわり、キンセンカ、フリージア、ベコニア、パンジー、キンレンカ、 ペチュニア、小ぶりのゆり、アリアム(ねぎぼうず)、ロベリアなど。 イチゴなどの果物、ミニトマトなどの野菜、ハーブもいいアクセントになる。 ただし、夏の間は常に満開の状態に保つことが必要なので、花の手入れはこまめに。

※花の配色方法については「花の配色について」も参照のこと。


バルコニーやテラスでも植木鉢ガーデン

このように窓から花が咲きこぼれている様子はヨーロッパのよくある風景の一つです。 プランターを使って一工夫すれば、あなたのお家のバルコニーやテラスも、憧れの 小さなヨーロッパが出来上がります。 ちなみにドイツのバルコニーを飾っている人気No.1の花はゼラニウムです。


●プランターの作り方

プランターに種を蒔くことから始めるのも楽しいことですが、早くから準備をしないと 植える時期を逃したり、いざ花がついてみるまでは何色の花が咲くのかもわからない ことがあったりして、ちょっと困りもの。 最初のプランター作りは、花屋から好みの鉢植えを買ってきて植え替えることから始め るのがいいと思います。これなら失敗も少ないですし、花や色のバランスも調整できて、 お望みの通りのプランターが作れます。

花の選び方

最初の花が咲いていて、さらに次のつぼみがたくさんついているもの。枝の広がりが よく、葉に傷、シミのないもの。

植える間隔

こんもりと茂ったものは25〜30cm、大きなゼラニウムだと20〜25cm、ロベリアあたり だと10〜15cmの距離を置いて植える。

プランターの選び方

自分で持てるくらいの適度な大きさのもの。たくさん植えたいからといって、たとえば 1mの長さのプランターを選んだとすると、土、植物の重さを含めると法外な重さに なるので注意。またバルコニーの手すりや壁、床などにしっかりと固定する必要がある ので、手頃な大きさを選ぶ。

植え方の手順

1)用土は元肥え(ゆっくり効く肥料をあらかじめ用土に混ぜておくこと)をしておく。 2)プランターの排水穴を陶器のかけらなどで塞ぐ。陶器のかけらが弧を描いて、穴を 丸くアーチのように塞ぐ感じがよい。 3)その上にゴロ土、または玉砂利、石の砕いたものなどを敷き、排水層を作る。 4)その上に羊毛、または合成繊維、カーテン生地などを敷く。これは上に乗せた用土 が排水層に沈殿するのを防ぐためである。 5)用土を座布団替わりに少し詰める。 6)あらかじめ水をたっぷりとやっておいた植物を、元の鉢(またはプラ鉢)から抜き 取り、好みの場所に配置し、用土を詰めていく。揺らしたり叩いたりしてまんべん なく土が行き渡るようにする。 外に花が垂れるようにしたいときは、斜めに植えてもいい。 7)その時、植物はあまり深く植えない。球根ものは元の鉢に入っていた時よりも約1cm ほど深く埋める。 8)プランターの周りに沿って、指の幅ほどの溝を付け、ウオータースペース(水やりを した時に一時的に水が溜まる場所)を設ける。 9)最後に全体に水をやる。 10) 植え替えたばかりのプランターは、まず日陰に置く。植え替えに慣れて葉と花が 元気になったことを見計らって、日向に出す。 ※3と4の作業は小さい植木鉢だと不要。ゴロ土を軽く乗せるだけでよい。


●大きな植木鉢に寄せ植え

大きめの丸い植木鉢に違った花が一緒に咲いているのも、きれいですね。このような 寄せ植せにしたい時は以下のようにやると手際がよく、失敗もありません。

1)用土を詰めた植木鉢の上に、植えたい植物を元の鉢(またはプラ鉢)に入ったまま 並べて、配置してみる。 2)配置が決まったら、まず中心になる植木のための穴を、真ん中に掘る。穴の大きさは その植物が元の鉢ごと入る大きさで構わない。 3)中心になるその植物を元の鉢から抜き取り、穴に植える。 4)土を寄せて固定したら、次の植物を穴を掘っては植えていく。内から外へ向かっての 順で。


●バルコニーで野菜・果物を育てる

日当たりのよいバルコニー、または暖かい南向きのバルコニー・テラスならOK。 大事なのは、肥えていてよく耕された柔らかい土を使うこと。野菜専用の土でなくても 品質のよい花専用の土で大丈夫。 排水穴のある植木鉢で定期的な水やりと週に1回液体肥料(水やりの水に混ぜて使う タイプ)を与える。 野菜といえども、トマトは白い花と真っ赤な実、パプリカは赤・黄・緑とカラフルな実、 ズッキーニは黄色い花が咲き、鑑賞用の花に負けないくらい華やぐので育てがいもある。 この他、植木鉢栽培でもOKなのは、いんげん、きゅうり、ミニカボチャ、ペペロニ、 なす、ラディッシュ、ルッコラ。 果物はイチゴ、キウイ、(以下は小さい木で)りんご、桃、さくらんぼ。


●半日陰のバルコニーではダメか

朝か夕方に日光が得られるだけの半日陰でも、それに対応した植物を置けば大丈夫。 半日陰に適す植物として、アイビー、アスプレニウムなどのシダ類、カラテア、ツゲ、 パンジー、ほうせんか、ゼラニウム、あじさい、ツルニチソウなどが揚げられる。


バルコニーで花を育てる時の注意

大事なのは次の二つです。

1)下の階の人の迷惑にならない

水やりの時は特に注意が必要。下の階に水が垂れたり、かかったりしないように気を 付ける。 また伸びた枝が下の階まで垂れないように、枝の長さとボリュウムには注意する。

2)プランターや植木鉢をしっかりと固定する

吊り鉢やバルコニーの手すりにかけたプランターが、風のために落ちることが一番危険。 以下のようにしっかりと固定する。 ●多少の風で揺れても吊り紐が外れにくいように、吊り鉢を吊る金具は先が円を描いて いるものを。 ●吊り紐の支点の強度に注意する。 ●壁や柱が近い時は、吊り鉢の底に紐かチェーンをつけて留め、下側も固定して補強 する。 ●バルコニーの手すりにプランターをぶらさげるときは、S字型(手すりに引っかけて 固定するタイプ)かH型(バルコニーの柵の厚みに合わせてHの幅を調整し、上から プランターを差し込んで固定するタイプ)専用金具で2か所以上はガッチリと固定 する。H型の金具を使う際は、バルコニーの柵の幅がプランターの奥行(厚み)よりも 大きい場合にのみ使用する。 尚、バルコニーにぶらさげている場合はくれぐれも水やりにはご注意を。



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