Tagebuch

Zukkoのドイツ日記(第13話)1998年1月1日

謹賀新年


みなさま、明けましておめでとうございます。 本年がみなさまにとって、いい年でありますよう、心からお祈りいたします。 このホームページも引き続きご愛顧くださいませ。 さて、日本に8時間遅れて、ここドイツも新年を迎えました。 一応、お正月なので年越しうどん(うちは関西人なのでそばではなくうどんです)と お餅は準備の上、新年を待ちました。 「あと、30秒で新年だぞー!」と旦那の声。 「よーし、雑煮だ雑煮だ!!」とすでに準備済みの雑煮を食卓に運び、新年を待つ。 ピッピッピ、ポーン!おー!1月1日だぁ!さぁいただきましょう!と雑煮を口に 運んだ瞬間、外で大きな爆発音が! ・・・花火だったんですよ。 ドイツでは新年を花火&爆竹で祝うと聞いていた私は、手に持つタイプのかわいい 花火を用意していたんです。 店では打ち上げるタイプのロケット花火がたくさん売られていたんですが、こんな ものを一体どこの誰が打ち上げるんだろうと思っていたんですね。 そう考えた私が甘かった。買っておけばよかった。 ほとんどの家から打ち上げ花火が上がっているんですよ。空一面にたくさんの花火! 住民が道に出て、花火大会です。もうそれはそれはきれいです。 マウス画:Zukko 打ち上げ花火の他に、手に持つ花火で楽しんでいる 人、シャワーのように火花が出る筒型花火を点火 している人、ねずみ花火を投げている人など さまざまです。 いやぁ、予想をはるかに越えてました。(^^;) この打ち上げ花火、コンパクトなわりにきれいに 開くので、驚きました。 30cmくらいの細い竹竿の先に火薬が付いているん ですよ。それを地面に埋め込むか、シャンパンなど のビンに刺して点火すると、見事に空に上がり、 きれいに花が咲いたり、きらきら煌いたりします。 日本のロケット花火って、音がするくらいであまりきれいじゃないものが多いじゃ ないですか。かなりのクオリティに正直言って驚きました。 うちの実直そうな大家さんも、子どもさんと一緒に家の前の道路に出て打ち上げて ました。・・・ふむ、あの大家さんまで。 花火好きな日本人としては、完全にやられた、って感じです。 来年は大量に打ち上げるぞー!と意欲に燃えてしまった私。花火好きのみなさん、 ドイツで年越しはスカッと気持ちいいですよ。 花火のパンパンという大きい音で悪霊を払い、明るい火花で来る年を明るく照らす、 という意味があるそうで、景気がいいほどいいんだそうです。 ドイツ人がこの日の花火にあまりにお金を使うので、節約キャンペーンも行われて いるそうですが、あまり効果はないそうです。 とにかく実に美しくも火薬臭い夜で、新年は明けました。 では、また次回。

マウス画:Zukko

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Zukkoのドイツ日記(第14話)1998年1月23日

ドイツの朝


今年に入って首都圏は大雪に見まわれたそうですね。 交通機関が止まって(それも退社時間に)帰れないは、けが人は続出するはで、大変 だったようですね。CNNワールドニュースでもドイツのニュースでもこの模様が 映像で流れました。特に「ゆりかもめ」のみなさま、お疲れ様でした。 その頃、当のドイツは異様に暖かく、冬はどこに止まってるの?って感じでしたが、 今週、やっと冬が到着しまして、寒い毎日が続いています。 日中最高気温が0℃から−3℃の間ですから、冷蔵庫のチルドルームと同じと考えて いただくといいでしょうか。(ってことは私はフレッシュ野菜かいっ!) マウス画:Zukko さて、こんな寒いドイツの朝は早い・・・らしい。 店は一般的に朝8時から開いているし、役所も8時 から受け付けが始まる。 オフィスでは7時には仕事を始め、夕方4時には帰っ ちゃう人も多いらしい。 8時半を過ぎると、郵便局から一斉にBrieftrager (郵便配達人)が、さぁ配達だと、町に飛び出し、 運送屋は荷物を持って9時ちょうどにピンポン!と やってくる。 実にドイツの朝は早い・・・らしい。 なんで「らしい」が付くかというとですね。本当に早いのか、まだ確信がないから なんです。(いいかげんな) 朝8時から働き始めるということはですよ、どんなに家から職場が近いといっても 1時間前には起きると仮定しましょう。そうすると起床時間は7時。7時から働いて る人なんてのは6時起きですわね。 ところが、本当に起きているのか、窓の外を伺う限り定かではない。 ドイツの冬は日が短く、朝9時近くにならないと空が明るくならないんです。夕方は 5時を過ぎるともう真っ暗。つまり朝7時に起きてもあたりはまだ暗いわけですよ。 だから当然、起きたら真っ先に明りをつけると思いねぇ。 うちの旦那は出張が多く、朝が早いことが多い。5時起き・6時起きなんてざら。 それに合わせて、一応私も起きてみるわけです。出てったらまた寝るんだけど。 (おい!) ところがうちの近所、朝、窓の明りがいつまでたっても灯んないの。 最初はね、自分ちの部屋の電灯を点けているから、外がよく見えないのかと思ってた のね。 で、ある日、旦那を送り出した後、そのまま起きて観察してたのよ。(物好きな) 何時になったら、みなさん明りを点けるのかなぁ、って。 ところが一向に家の窓には明りが灯る様子がない。お、1つ2つは点いてるか。 しかし、そのまま結局明りは灯らぬまま、空は白々と明けたのでした。 シャッターを降ろしているわけでもなさそうなのね。分厚いカーテンを架けている わけでもなさそう。ドイツはどこの家も白いレースのカーテンで、窓辺には花を 飾っています。 それに夜はね、どの窓も夜11時頃まで明りが灯ってんですもの。住んでるってこと ですよね。 それとも寝る直前に、ザザッ!と暗幕でも降ろすんでしょうか。 冬は寒さが厳しいので、暖房効率のいいケラー(地下室)で過ごす家庭もあるとは 聞きました。実際、下の大家さんも夜はケラーにいるらしい。 でもね、この辺は集合住宅が多いから、全部が全部ケラーで過ごすってのは無理で しょうし。 みなさん、いったいあの暗い中どうしていらっしゃるんでしょう。 それともう一つ見かけなくて気にかかっていることがあるんですよ。 ドイツの主婦は窓ガラスに対して潔癖で、窓拭きに精を出す、と聞いていたんですね。 でも窓拭いてる姿、見たことないんですよ。 なのに、どこの家もガラスはいつもピカピカ。みなさんいつ磨いているんでしょう。 では、また次回。

マウス画:Zukko

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Zukkoのドイツ日記(第15話)1998年2月19日

カーニバルが始まった


こちらデュッセルドルフ市庁舎前です! えー、今朝はあいにく曇り空ですが、先程からさまざまな衣装を身につけ、変装した 女性たちが続々と市庁舎前に詰めかけています。 今日2月19日木曜日はAltweiberfastnachtで、今日から本格的なカーニバルが 始まります。実は昨年の11月11日11時11分にカーニバルの精Hoppeditzがすでに 目覚めていますので、この時点でカーニバルは始まっていることになるんですが。 えー、今日、木曜日は女性のカーニバルでして、それで先程から町中の女性たちが 押しかけてきているわけなんです。 Altweiberというのは「昔の女性たち(歳をとった女性たち)」という意味です。 ですんで、大きな帽子に黒い長いドレスなど、中世の女性の格好をした人が多いよう です。お、老女の仮面をかぶっている人がいますね。ふむ、魔女もいます。 これはネコだな。動物に変装している人もいますね。おや、ピエロだ。 女性に変装している男性もいます。みなさん思い思いの格好で集まってきています。 マウス画:Zukko えー、ちなみにうちの旦那はピエロの扮装で仕事場まで出かけて いきました。あ、もちろん化粧はバッチリです。 もう今日はどこもかしこも仕事どころじゃないようです。ははは。 私ですか?ご覧の通り魔女の格好ですね。(見えないって(^^;) 黒い帽子に黒い服。帽子の回りに真っ赤なバラの冠を乗せています が、ほうきを持って来るのを忘れてしまいました。 他のTV局も取材に来てますね。あ、こんにちは。WDR(西部ドイツ地区公共放送)の スタッフさんですか。 はい、私、日本への情報発信のために来たんですよ。へ?・・・格好がかわいい? どうも、Vielen Dank。え?これ今、ライヴなんですか?・・・あ、映っちゃった かな?じゃぁ来年は歌舞伎姿で来ましょうか?そちらのネタにもなりますよ。 ・・・失礼しました。中継を続けます。 ちなみにドイツ国内のカーニバルではケルンが一番規模が大きく、他にここデュッセル ドルフとマインツ、ボンでも開催されます。 バイエルン地方でも同じ時期に開催されますが、歴史があるのはやはりラインラント 地方のものでしょう。 今日からder Aschermittwoch(灰の水曜日/25日)までの約1週間、カーニバルは 続きます。この水曜日にカーニバルの精は火葬され灰になり、また来年の11月11日 に目覚めるまで、眠りにつくのです。 23日のder Rosenmontag(バラの月曜日)には最大のカーニバルパレードが行われ、 たくさんの山車と扮装した人たちが3〜4時間ほど練り歩きます。 その時、彼らは「Alaaf!」と叫びながら見物人に向かって、花束、キャンディー、 チョコレート、カラーボール、ぬいぐるみなどを投げ、大盤振る舞いなんですよ。 もちろん、子どもは大はしゃぎでかき集めます。 私も去年はケルンでたくさんのお菓子とボール、花束をゲットいたしました! カーニバルの掛け声はケルンでは「Alaaf!(アラーフ)」、デュッセルドルフでは 「Helau!(ヘラーウ)」です。 どちらにも意味はありません。日本の「わっしょい」みたいなものですね。 ケルンとデュッセルドルフは距離が近いにもかかわらず、先程ご紹介した掛け声の ように、お互いのカーニバルのやり方が微妙に違うんです。 そうそう、今日は女性のカーニバルなので無礼講なんですよ。 男性は締めているネクタイをはさみで女性にチョキン!と切られちゃいますから、 ご注意を。その代り、御礼の熱っついキッスが返ってきます。(^^) これはケルンもデュッセルドルフも共通です。 お、もうすぐ11時11分ですので、市庁舎前広場に移動しましょう。 マウス画:Zukko 広場の全員がカウントダウンを始めましたよ。 ・・・6・5・4・3・2・1・0・・・ 始まりました! さぁ、いよいよカーニバルの幕開けです!! 市長の挨拶などの後、今、市庁舎のバルコニーで 一人の女性が市長から金の鍵を受け取っています。 この鍵はもともと、市場の女性たちがこの日一日だけ 市長から鍵を取り上げ、市を治めたというもので、 鍵は権力を象徴しているといっていいでしょう。 市庁舎の中からカーニバルの音楽が聞こえてきます。 音楽に合わせて楽しそうに体をゆすり、歌いながら、 片手にはビールやシャンパン、シュナップス。 いやぁ、実に楽しそうです。 おお!早速、女性たちが市庁舎の扉に殺到しています! みんなが「Tuer auf!(ドアを開けろ!)」と叫んでいます! ドアを押してます、押してます!! 市庁舎を女性たちが占拠しようとしています。これはすごいすごい! しかしなかなかドアは開きません!わずかな隙間が見えてはまた閉まってしまう。 押せ!押せ!くぅ、また閉まったか。だんだん興奮してきましたぁ! お、いまや市長舎のドアが破られんとしています!! で、では私も中で潜入取材を!・・・うお、押さないでください! ・・・Tuer auf!!・・・早く開けてくれないと、つ、つぶれそうです。 ウーマンパワーとでもいいましょうか。 あ、開いた!で、では、中に・・・ギャー!押さないで。・・・これ以上は・・・ ぐおっ・・・デュッ・・・セルドルフ市庁舎前からお送りしましたぁー!!・・いて。 (以下音声不能)

マウス画:Zukko

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Zukkoのドイツ日記(第16話)1998年5月9日

うさぎの話


ご無沙汰しました。 日本はゴールデンウィークも終わり、通常業務に戻ったようですね。みなさまいいお休 みでしたか? ドイツもカーニバルの喧騒の後、カーニバルの精も焼かれて来年までの眠りに付き (Aschermittwoch)、40日間の四旬節に入りました。 復活祭(オースタン)までの40日間、人々は節制期間に入っていたんですよ。 キリストの受難40日、イスラエルの民受難の荒野40日の放浪を想って、自分たちも断食 に入るんです。といってもまったく食べないのではなく、アルコールを断つとか主菜に 肉を食べない、満腹することは慎むなどのことですが。 そして、オースタンも「卵&うさぎ」とともに無事に過ぎ、4月30日の「Tanz in den Mai」を迎え、春が来たことを祝ってダンスパーティーが開かれた・・・とまぁ、 こういった具合でして。 さらにこの後もイベントは盛りだくさん、いよいよドイツ人が待ち望んでいた短い夏が やってきます。 さて、オースタンといえば卵がつきものですが、なんで「卵とうさぎ」なのか。 まったく結びつかない2つが、ドイツで復活祭のシンボルになったのには諸説紛々ある ようですが、とにかく卵の殻にカラフルな絵を書いて、柳の枝に吊るし、うさぎグッズ を部屋に飾り付けて楽しむのがオースタンです。 マウス画:Zukko そのうさぎの話。 うちの旦那の会社には野ウサギがたくさんいます。 オフィスの窓から地面を覗くと、うさぎの穴が ボコボコ空いているんだそうです。 お昼時には、たくさんのうさぎが穴から這い出して、 おなか丸出しでひなたぼっこしているんだって。 人間のほうが大丈夫か?と心配してしまうほど、 まったくお構いなし、まったくの無防備な姿だそうで。 会社の敷地内ですから、天敵もいなくて安全なんで しょう。 帰宅時間に駐車場に行くと、暗い中をシュシュッと横切るたくさんの小さい影。 うさぎが走っているんです。 うさぎと社員が共存してるなんて、なかなかな会社です。 あまりの数に驚いた旦那が、会社で同僚のドイツ人に聞きました。 こんなにたくさんうさぎがいて、このうさぎをあやまって車ではねたらどうなるんだ、 って。 そしたらね、決して拾ってはいけないんだそうです。 手で拾い上げた時点で、捕獲するためにわざとはねた、とみなされて犯罪扱いなんだ そうですよ。だから手で持ち上げなければいいそうで。 では、また次回。

マウス画:Zukko

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Zukkoのドイツ日記(第17話)1998年6月25日

オレ・オレ・オレ


唐突ですが、ワールドカップサッカーフランス大会、見てますか? マウス画:Zukko 私、6月初めから3週間ほど日本に帰っていたんです。 で、もちろん日本初戦は実家で見ました。 第二戦は残念ながら飛行機の中だったので、ドイツに 戻ってからテレビの再放送で見ました。 うーん、惜しかった。 選手の皆さんは2002年に向けて精進してください。 あ、ジャマイカ戦が残ってましたね。 ぜひ1勝はして欲しいところです。 今回のワールドカップのチケット不足問題も、その様子を逐一日本で見ていたのですが、 私たちがワールドカップを見にフランスへ行こうと思い立った時には、すでにチケット が買えませんでした。1年前ですよ、1年前。この時点で、もうチケットがなかったん です。 ドイツに帰ってきて、このチケット不足は日本だけの問題ではなかったこともわかり ました。ヨーロッパでは英国、オランダ、わがドイツなどさまざまな国で発覚したよう です。 ドイツでも15以上の旅行会社から損害報告が挙がっているとも言われています。 さてフランス側の言い分ですが、フランス組織委員会(CFO)は、非公認業者に依頼 してチケットを入手しようとした旅行会社側に落ち度があると批判しています。 でも、ここに問題が。 まず、公認業者は世界合わせても17社しかないんです。(日本にはたった1社) それから、実はCFOが大量の入場券をフランス国内向けに優先販売していたという ことで、3月に欧州委員会(EU)から苦情を申し立てられていたんですね。 CFOは全試合の入場チケットのうち約60%の販売権を持っていましたが、購入申込 の際、フランス国内でしか通じない電話番号や情報端末でのみ申し込みを受け付け、 入場券の発送先もフランス国内に限定するなど、海外のことを考えていない販売方法 をとっていたようです。 各外国からチケットが入手できないとクレームになり、EUが乗り出し、未販売の チケットについてフランスに改善案を申し入れたものの拒否されたそうで、欧州委員会 が怒って訴訟になりそうだったんです。 この3月末の時点で、すでにチケットは残り約17万枚。 その後、両者の協議の結果、その17万枚をEU加盟国向けに追加販売されました。 以上のような経緯の中、いったい日本の旅行会社はどうやってチケットを入手しようと していたのか。ま、とにかく早く原因を解明して、ハッキリしてもらいたいものです。 そんな騒ぎとはうらはらに、各国の選手たちは素晴らしいゲームを展開しています。 日本ではほとんどの試合が衛星放送でないと見られないという憂き目にあっているよう ですが、ここドイツでも始めは似たような感じだったんです。 ある大きなメディア会社が独占放送権を獲得、デジタルケーブルテレビ局で放送すると 発表。だからサッカーを見たい人は、これに新規で契約をしないとならないわけです。 会社としてはこれを機会に加入者を増やしたいということでしょうか。 これがとうとう国会の議題にまでなりまして、結局、64試合全部を国営放送地上波で 見ることができるようになりました。さすがサッカーの盛んなドイツといったところで しょうか。 日本で誰もがもっと手軽に世界の高レベルの試合を見られるようにしないと、日本が 世界とどんなにレベルの差があるのかが認識できないですし、サッカーに対する目も 肥えてきません。 Jリーグの今後の発展のためにも、2002年日韓共催のためにも、今回のワールドカップ は、ぜひNHK総合で全試合を放送して欲しかった。 NHKにはもうちょっと考えてもらいたいものです。 おっと、ついつい長くなりました。 まだまだ今回のワールドカップについてはお話したいことがあるのですがこのへんで。 では、また次回。

マウス画:Zukko

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Zukko
mikado@pluto.dti.ne.jp