Tagebuch

Zukkoのドイツ日記(第1話)1997年7月5日

おいくらですか?


マウス画:Zukko

ドイツでのお買い物は確かに楽しいんですよ。 ただ慣れるまでがドキドキします。 こっちのスーパーではカートに欲しいものを入れて、 レジまで転がして行きます。 たまに食料品と一緒に小さい子どもを乗せている親 がいて、子どもも売物だったみたいで笑えます。 レジにはベルトコンベアーが走ってまして、カート の中の商品をそのベルトの上に自分で乗せます。 レジのおばさんはレジ打ちした商品を別のベルトに どんどん載せていきます。 それをまた自分で拾って、カートに入れ直して支払い。 これだけのことなんですが、これがねぇ、速いんです。 レジのおばさんはプロ集団だけのことはあります。さすがマイスターの国ドイツ。 あ、レジ打ちが始まった。お、流れてきた。流れてきた。 う、・・・は、速い。いかん、早くカートへ! いちごはつぶれるから上の方に、冷凍食品と焼きたてパンは分けないとぉ・・・ なんて考える余裕など、プロの腕は与えてくれません。 ビールごろごろ、缶詰どかどか。流れる流れる、溜まる溜まる。 ワインも平気でごろごろ転がってきます。 (日本のワイン愛好家が聞いたら怒るだろうなぁ。揺らしてはいかん!味が変わる! と叫ぶ声が) やとっこさ、すべてをカートに納め、私はお金を払える体制に。 しかし、もうそこにはおばさんの手が。手のひらを上に向けて小刻みに振りながら 「早く払え」と無言のアピール。 今日のお会計 78.11DM。 では100DM札と、あとの11ペニヒは小銭で、と財布から100DM札を取り出した とたん、レジがチャーン!と鳴り、そこには「100DMお預かり、21.89DMおつり」 の文字が。 くぅ、また、やられた。 こうして気弱な私の財布には小銭がどんどん溜まっていくのです。 ではまた次回。

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Zukkoのドイツ日記(第2話)1997年7月13日

こんなものをどこから


前回から始まったドイツ日記なんですが、このホームページはドイツ料理ということ なので、第一回にふさわしく(?)、前回は買い物ネタでせめてみました。 今回からはドイツの面白いもの、ドイツ生活の失敗談などランダムに書いていこうと 思います。よろしくお付き合いください。 ●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。●○。 えー、私、7月でドイツ生活丸1年を迎えまして(よくもったと思う)、1周年 記念ということで、去年初めてドイツの地に降り立った時の話をちょこっと。 日本から約13時間の一人旅を終え、空港に到着したら、先に現地入りしていた 旦那が迎えに来てくれていました。 ま、それは当たり前なんですけど、それがなんときれいな花束を持って。 こんなこと日本じゃ考えられないわぁ。それもうちの旦那が、ねぇ。 でもドイツじゃ当たり前のようで、彼曰く、出迎えに来た人は花束とゼクト (スパークリングワイン)を持って空港出口で待っているんだそうです。 で、到着したらその場で栓をポーン!と抜いて「Willkommen!(いらっしゃい)!」 さすがにここまでは恥ずかしいから止めたそうです。 でも一度やってみたい気もあったらしい。なら試しにやってくれたらよかったのにさ。

マウス画:Zukko

さてドイツに着いてすぐ、ライン川岸の「キルメス」 を見に行きました。 ドイツには各地にいくつかの射撃クラブがあって、 それぞれのクラブが創立日を記念して射撃祭という 行事を行なうんですが、この時、呼ばれて開催され るのが「キルメス(Kirmes)」なんです。 なにが呼ばれてくると思います? 遊園地なんですよ。 観覧車やジェットコースターをバラバラにして運んできて、その場で組み立てて、 1週間ほど遊園地を開催。終ったらまたバラして別の町へ。 まるでとしまえんがそのまま引っ越してきて、すぐ去っていくようなもんです。 それも結構なものが動いてるんですよ。フライングカーペットとか、大観覧車とか。 ブンブン回ったりして、なかなかの迫力があります。 でも、これ、そこで組み立てたものよねぇ。・・・部品が外れたりしないのかしら。 ジェットコースターって何回も組み立ててはバラして、大丈夫なのかしら。 そんなにブンブン回ってて、お客乗っけたまま、ライン川の反対岸まで飛んでっちゃ ったりしないのかしらぁ。ねぇ、ちょっとぉ! たくさんの人が実に楽しそうに遊んでいるのを尻目に、不安がよぎった私。 今年も、もうすぐライン川のキルメスは始まります。 ではまた次回。

マウス画:Zukko

今年のキルメスに行ってきました。 実際にどんなものかご覧になりたい方のために写真を掲載! 画像が大きいのでご注意ください。(126KB) →ここをクリック

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Zukkoのドイツ日記(第3話)1997年7月19日

踊る洗濯機


マウス画:Zukko

ドイツ製の電器製品は往々にして、みんなごつい。 それに音がデカイ。 掃除機も洗濯機もブンブン音を立てます。 洗濯機はクリーニング屋が使っているような立派な 全自動洗濯機で、洗濯槽が縦に回ります。 そして2時間くらいかけてゴットンゴットン洗濯し、 最後の脱水になると、回してます回してますぅ! がんばってますぅ!とばかりに大きな音を立てて 回ります。君は染之助染太郎師匠かい。 私の友人Aは、ドイツに引っ越してきたばかりで自宅に洗濯機がなかった頃、 コインランドリーがあるからそこで洗えるよと旦那に言われ、洗濯物を抱えて、 近くのコインランドリーへ。 ドアを開けてすぐ、目に飛び込んできたのはたくさんの輪っか、輪っか、輪っか。 なんだ、ここ乾燥機しかないじゃん、と思ったそうです。 さて、私がタオルケットを洗っていた時のこと。 いつものように洗濯機を回し、そのまま夫婦で買い物に出かけて帰ってくると、 バスルームのドアが開かない。あ、洗濯機はバスルームに置いてあるんですね。 旦那がいくら押しても、ビクともしない。・・・そんなバカな。 すわ強盗でも窓から入って、ほうきをかんぬきにしてドアを塞いで出て行ったか? あせる旦那。「おい!何か盗られてないか?家、荒らされてないか?」 替わって、ドアのわずかな隙間から中を覗いた私。 あれ?洗濯機がない。 洗濯機が所定の位置にないんです。 さらによーく覗いてみると、洗濯機が動いた形跡が。 「ねぇ、洗濯機が移動してるよ。洗濯機がドアを塞いでる。」 あまりの大物を洗ったために、脱水の際、力一杯回った彼は、その勢いでドアの 前までどっかりと移動していたのです。そんなにがんばって回らんでも。 この日から、我が家では外出時洗濯禁止令が発令されました。 ではまた次回。

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Zukkoのドイツ日記(第4話)1997年7月26日

静かタイム


前回「ドイツの電機製品は音がデカイ」と言いましたが、ドイツ人って、妙に耳が いいんですよ。(これがどういう相関関係にあるかって?まぁ読んでってください。) ブラウハウスやレストランは人が一杯にもかかわらず、なぜか静かなんですよ。 みんな黙って食べてんのかな、って辺りを見回すと、各テーブルとも楽しそうに おしゃべりしてる様子。 お、急に大きな笑い声が・・・と思って見ると、だいたいそこにいるのは日本人。 (君たちうるさいよ、まったく。恥ずかしいから止めるように。) TVを見てますよね。今までドイツのTV番組を見てて、飽きたからCNNにチャ ンネルを変えたりするじゃないですか。 急に音がドーンと高くなって、ゲゲッと驚かされます。 で、CNN見てて、またドイツの放送局の番組に変えますよね。・・・何言ってん だか、ボソボソ言っててよく聞こえない。言葉がわからないってのもあるけど。 ドイツ人の声の質と耳の性能が、私たち日本人と違うんじゃないかと思うんですよ。 使用言語(ドイツ語)の発音のせいだろうか。 それとも彼らには超音波でも聞こえるんだろうか。 そんなドイツ人が、家庭電機製品のどれもこれもがデカイ音をたてているにもかか わらず、こうも平気なのか。(ね、本題に入ってきたでしょう。) マウス画:Zukko この家に越して来て、しばらくはやることもないの でTVなんぞを見ていた、とある日曜日のこと。 旦那が突然、 「お、昼の1時か。おい、TVの音小さくしろ。」 あ、そう。ボリューム落とすのね。 で、夕飯時にまたTVを見ていた時のこと。 また旦那が、 「お、夜の10時か。おい、TVの音小さくしろ。」 で、次の朝。またまた旦那が、 「お、朝7時を過ぎたな。よーし、普通に行動していいぞ。」 なんじゃい、それは。 旦那の解説。 「あのなぁ、朝の7時から夜10時までは普通に何をしても構わないけど、夜10時を 過ぎたら静かにしないとならないんだよ。 シャワーは水音が他のフロアに響くから、使っちゃいけないぞ。 テレビもボリュームを下げるように。トイレの水が流れる音を気にして、トイレに 入るのを控えている家もあるんだぞ。」 えー、トイレにも入れないのぉ。 「あと、お昼の1時から3時までも静かにしていないとな。楽しいランチとお茶の 時間だから。昼寝をする人もいるしな。」 余程の事情がない限り、この「静かタイム」は守るのが一般的なエチケット。 ただし、その家によって異なることもあるようなので、ドイツで家を借りる時には この静かタイムの導入および利用状況について、あらかじめ調査する必要ありです。 やっぱりドイツ人は耳がよすぎるから、他人の音が気になるんでしょうか。 じゃぁ、なんで家にあるドイツ製の道具や機械は、あんなに大きな音をたてるのさ。 大きな音をたててもいい時間帯が決まっているから、こんな大音響発生機械でも 平気なのか、それとも、大きな音をたてる機械だからこそ、使ってもいい時間が 決められているのか。 ふーむ。ニワトリと卵。 おっと、静かタイムが来る前に掃除しちゃおっと。 ではまた次回。

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Zukkoのドイツ日記(第5話)1997年8月1日

笑い出すほどうまい


マウス画:Zukko

ドイツ人は森の民だからか、ことのほかきのこが お好きなようです。 プフィファーリンク(Pfifferling)という名前の きのこが、今頃から出回ってくるのを皮切りに、 秋までいろいろな種類のきのこが店頭に並びます。 今日、プフィファーリンクを買いました。 マイタケが黄金色になったような感じで、ちょっと 怪しい色をしています。 (どんなものか知りたい方は、野菜・果物ページの きのこの欄をご覧ください。) これから料理してみますが、夫婦そろって笑いっぱなしだったら、日本のニュース になるでしょうか。 えー、報告します。きのこを触ってみます。なんかしっとりしていますぅ。 匂いを嗅いでみます。異常なし! 水洗いしてみます・・・汚れが落ちません。ヒダに入りこんでいる細かい土やゴミ がちっとも取れない。ごしごし。う、表面をグジャグジャにしてしまった。 案外脆いのね。 そうだ!私にはこっちで買ったKOCHBUCH(料理本)があったではないか。 この本はドイツに来たての時店頭で見つけ、すかざず買った分厚い本です。 ドイツ語を覚えるには、楽しいことから始めないとね。 ふむ、写真がどれもこれもとても美しい。 そういえば、テレビの料理番組も映像が美しいんですよ。 日本の料理番組は始めの材料紹介の時、「塩小さじ1、みりん大さじ2、・・ネギ 2分の1、以上です。」とか言いながら、適量に小分けされて同じ容器に入れられ た材料を、横から順番にカメラが映していきますよね。 こっちはもうしょっぱなから度肝を抜かれる豪華さよ。 なんとね、必要な材料が美しい大理石の上に絵画のように並んでいます。 それも大理石直置き。 トマトやセロリなんか露をあびちゃって新鮮そうだし、丸まる太ったにんにくの そばには、皮を剥かれて真っ白な肌をさらしたカケラがコロンと転がってる。 肉は固まりでどーんと置いてあって、そばに小麦粉が袋のままデーンと倒れてて、 中身がザラザラーッと大理石の上に。 バターも四角い固まりのまんま直に置いてあって、塩はこんもりと、こしょうは 実のまま、そのそばでバセリが束になってにっこりと寄り添う。 いやぁ、すごい。 調理中は日本と同じ。 先生が手順を説明しながら、作っていくんですね。 で、出来上がった料理が映るとまたすごい。豪華なお皿に料理が盛り付けられ、 整えられた食卓テーブルの上に。そばにはワイン。後ろにはテーブルフラワーと 灯ったキャンドル。 照明はあくまでほの暗く、キャンドルゆらゆら。ワイングラスが時々キラリ。 ああ、そうなのね、 このお料理はこうやっていただくのがビュ〜ゥティフルなのね。と見ているだけで 幸せな気分になるすごいもの。 おお、胸の前で手を合わせて喜んでいる場合ではない。 きのこの話だった。 さて、本をめくって・・・あ、これだ。なになに、プファーリンクは洗っては いけない?ゴミはハケで優しくなでると取れる?それから洗うのか。 ほんとだ。これを全部ハケでとは、ひぇー手間のかかること。 どうにかこうにかパスタ用クリームソースに仕立て上げ、食べてみました。 これがあなた!超うま。もぅ、リストランテの味。 (また幸せそうに胸の前で手を合わせるんじゃないって) これを初めて食べた人は相当勇気があったと思うわ。 えー、食後8時間経ちますが、今のところ笑い出すなどの異常はありません。 ではまた次回。

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Zukkoのドイツ日記(第6話)1997年8月16日

毎日が夏休み


みなさま、いい夏休みをお過ごしですか? (終っちゃった方もいらっしゃると思いますが。) 日本は連日暑い日が続いているそうですね。 暑い中、出勤・通学お疲れ様です。 会社を辞めちゃった私としては、毎日が夏休みなんですけどね。 ドイツは今がいい時期なので、日本人観光客がたーくさん、特にロマンチック街道 あたりにお越しだそうです。 さぞ、いい避暑に・・・と思ったら甘い! 暑いんですよ。 ここ1週間ほど実にいい天気&高気温の日が続いています。 連日30℃を越えた都市が続出。今、ドイツで一番気温が高いのはデュッセルドルフ で、32〜33℃の日が続きました。シュトラッセンバーン(路面電車)に乗っている と、坐っているだけでじわーっと汗が出てきます。 あの大雨はなんだったんでしょう。(おかげさまで洪水も引き始めています。) ドイツにはクーラーがありません。だって今まで必要なかったんだもん。暖房は 必須アイテムでも。 デパートにはクーラーが付いているところも増えたそうですが、一般家庭にはほと んどありません。 車にだってクーラーがないもののほうが圧倒的に多いんです。 なので、みんな窓全開です。 こんな夏の暑い日のことをドイツ語では「Hundstag(犬の日)」といいます。 ・・・それにしても暑いな。座ってキーボード打ってるだけでクラクラしてくる。 (@_@) マウス画:Zukko そんな中、私はカッセル(Kassel)で開かれている 「Documenta X」に行ってきました。 これは大規模なアートイベントで、カッセルの町中 が美術館になってしまうというものです。 現代美術の作品をこのイベントのために集めてきま す。 5年おきに開催され、今年で10回め。 今回は世界27か国130人のアーティストが参加しま した。 前回の時は、日本人アーティストが参加したことも あって、日本でも話題になったことがあります。 今年は残念ながら日本人は参加していません。 カッセル中央駅から始まって、メインストリートを抜け、フルダ(Fulda)川に至る までのそこここに、アート作品があります。 もう、駅自体が美術館になってました。 まずは駅を見学して、それから地下鉄構内へ。こんなところにもアートが。 さらに地上へ上がり、クアフュアステン(Kurfursten)通りをまっすぐ歩きます。 あら、こんなところにも。 店のショーウインドウやカフェのテーブルなどにまでアートが。 う、見落としそうだ。 そのままフルダ川沿いのオランジェリー(昔の宮殿だと思われる)まで歩いてお昼 タイム。 草原の上に十文字に長ーくテーブルが繋がっていて、そこにきれいに食卓がセット されていました。 昼からワインをいただきながらゆっくり昼食。空は晴れていい天気。 とてもいい気持ちでした。(^^) 午後からはメイン会場のドクメンタハレというホールと、フリーデリキアヌム美術 館を見学し、夜7時にすべての見学を終了しました。 あらかじめ、どんなものが展示されているかをこちらの雑誌で読んではいたのです が、それでも見つけられなかったアートもかなりあって、1日で全部はとても回れ ませんでした。 暑い中、歩きっぱなしでいい運動にもなったかな。(^^;) ドクメンタXは9月28日まで開催されています。興味のある方はお越しください。 ではまた次回。

マウス画:Zukko

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Zukko
mikado@pluto.dti.ne.jp