2002年4月

 以前から触れている,「高等教育フォーラム」というサイトがある。どういうところか、というのは上のコーナーを見てもらうとして、案の上、サイトが荒れて閉鎖するとかしないとか。松田代表の認識って甘いのだということがみえみえですな。だって、いまにはじまったことじゃないもの、あそこの閉塞した性格って。最初から、自分たちの決めた「方針」にあわない発言は無視や暴言の対象とする、というやり口でとおしていたじゃないか。細胞バンクのアノヒトみたいにね。世間知らずなだけなのかな。もっとも、このあまちゃんぶりはダイガクジンには多いパターンなので、とりたてておどろくこともない。おどろくことはないけれど、「それでいいのか」というそうでもないのが問題。研究と教育と運営が、能力としてあまりにもばらばらなのがいけないんだけれど、このうちの二つだけでも兼ね備えている人間だって絶滅危惧種だしなぁ。

 ブラックホークダウンを見る。ハンニバルの耽美とは裏腹なリドリー・スコット節はおっけい。でも、アメリカよりの展開だけどねぇ。

 あと、WXIIIを関内で見る。古い映画館が懐かしい感じだけれど、椅子がつらい。マイカルシネマってよくてきているんだ。内容は、とりみきワールド。徹底的にとりみき。これはこれでよし。ミニパトも爆笑。だけど、どうして周囲の客タチはくすりともしないんだ?

 子供のリクエストで、みなとみらいマイカルでモンスターズ・インク。よくできていました。まる。「おいしくなれよ」がいいなあ。

 なんだ、今月映画を三本もみているのか。

 例の青色ダイオードのナカムラクン、今度は偽証罪かあ。よっぽどのヒトだな。ただ、行動原則は極めてシンプルなあたりは優秀な技術者の魂なんだろうか。動機はあいかわらず不純そうだけど。

 まだ、引っ越しの整理がおわんない。注文した本棚とかが届きはじめているから、休日は家具セットでおわりそう。ふう。

 個人情報関連の法律でマスコミが空虚にもりあがっているのがおかしい。城山三郎なんか、「わたしはアマチャンです」という告白をしたようなものだ。今回の法律の意義は、これまで「報道の自由」のタテマエの元に人権を蹂躙しまくってきたマスコミ関係者対策であろう。「すうぱぁかるちゅあすたぁ」君がいうような「キムタクの彼女にはプライバシーなんかない」というようなアホぶりを地で行っていたマスコミ業界が、結局「やりすぎた」ということだ。マスメディアの中に発生する馬鹿やクズを内部で処置できなかった、つまり、自浄能力を示せなかったマスコミが悪いのだろうに。城山のように治安維持法とならべるなんざ、恥知らずにもほどがある。治安維持法は、政治的な「禁断の思想」があった上でのものだった。今回の城山三郎や久米宏の論点は、規範などなく、ただマスコミには「報道の自由」という名の全権を与えよ、という傲慢。信じるものは救われないねぇ。権利には義務が付帯するのだ。その義務を忘れたふりしてきたいままでの時間が今回の立法にいたった、と考えると、筋はきっちりととおっている。

 そういえば、所沢ダイオキシン報道でみそをつけたニュースステーションらしい企画だ、といえばそのとおりか。なんだかねぇ。

 安井至先生のサイトに池田清彦の著作が紹介される。ふむふむ。でも、これをみた「ないぃぶなさいえちんちすと」サンたちはまた安井先生の悪口を掲示板とかでかくのだろうか… 「構造主義生物学」という言葉自体が一種のリトマス試験紙だからなあ。