Wave 1:43 FI-57 Ferrari 126CK (と、1999年のF1の続き)

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 ModelCarsの「売ります」コーナーで運良く入手できた絶版キット。フロントウィングがノーズの上についている後期型CKで、カナダGP時のクラッシュドノーズもついている、という奴。製作記事がオートモデリングのVol.16に載っている、アレである。

 ちゃんと、フェラーリの版権シールが貼ってあるのがわかる。これは1995年のキットである。ちなみに、Studio27のは1997年に出ている(Zacoのシャークノーズがなぜ発売されなかったのか、というはなしですな)。レジンはとても繊細な雰囲気で表面の処理もきれい。繊細すぎて、やっぱり一ヶ所欠けがあった。左のサイドスカートのへりがちょっぴり。パテで簡単に直る程度なので問題は別になし。ざっと見て気になったのは、フロントウイッシュボーンがエッチングで表現されている事とか、センターナットがやたら大きい事とか、シートベルトがついていない事とか、あたりかな。

 まずは、神経使いそうなウィンドウシールドからやっちゃう。前と同様に、石膏でうらうちして、切り出して、ふちをペーパーがけして、裏からハンブロールのマスキングゾルでおおって楊枝で持ち手を作って、クリアブルーを吹く(ふぅ)というやり口。写真にするとこんなです。


溶いた焼石膏をもる


固まったらこうなる


ふちをペーパーがけ、裏からゾルがけ、持ち手をつけてクリアブルー


完成するとこうなる

 それにしてもハンブロールのマスキングゾルって、使い易いのはいいんだけど、腐った卵みたいな匂いがするのが気になるなあ。

 

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 簡単なところからぼちぼちと。と、いうか、ボディがあまりにも繊細なので、外堀からせめてみよう、という感じか。まずは、ジャンク箱をあさってシートベルトをみつくろう。プライマー吹き、青吹き、エナメルの銀を金具に筆塗り、セミグロスブラックを吹いたシートに貼りつけ、手持ちのCall'grapheのシートベルトデカールを貼りつけ、てな感じ。

こりずに両面テープで保持して塗っている。台は、かまぼこ板と割り箸。

シートにとりつけるとこんな感じ。接着はロックタイトの460を使って手抜き。

 で、次はタイヤをいじってみたりして。タイヤはレジン製のレインタイヤ。ホイールはホワイトメタル、なんだけれど、サイズが微妙にあわない。また、ホイールのリップが薄いのでつぶれやすそうな気配。ばり取りをかねてやすりをかけ、タイヤの内側を半丸のやすりでやすっておしこむ。表面は軽くコンパウンドで磨いてから、細い段の部分なんかはクラフトナイフの背中や針でこすって光らせてみた。


なんか、それっぽい。レジンのタイヤって、そういえば初めてだな。

 センターディッシュもそのままではホイールに入らない(あれあれ)、ので、あわせながらやすっていく。ホワイトメタルの板にモールドされているような感じの付属のセンターロックナット、サイズをはかったら直径2.5mmある。スケールから逆算すると、10cm近くあることになる。うーん、こんなもん、という気もするんだけれど、あわせてみると、タイヤに対して、やっぱりナットばかりめだつような印象で、とても気になる。気になるから、センターロックナットはTameoのオプションパーツにおきかえてしまえ。


それぞれ、完成するとこんな感じ。どんなもんかなあ。ボディにくみつけてみないとね。うーむ、ナットが小さすぎる気もするんだよなあ(と、いうか、小さいんだって、これでは)。でも、付属のだと大きいしなあ。

 最近、気がついたのだけれど、「窓のサッシの新色」のCM、ちょっと変化しているような。始めのうちって、「こんな色、待っていました」と設計の若いアンチャンが発言し、「選択の幅が広がりましたね」と現場のおじさんが語る、というものだったと思うのだけれど、最近流れているのは「設計のセリフ」はそのままに、現場のセリフが短くなっているような。いやね、あのCMを最初に見たとき、「設計が待っていた」としても、結局「選択」しているのは現場である、という建築の現実がほのみえていてなかなかよいと思ったもので。「じゃあ、設計はなにしてんだ?」という実に素朴な疑問がわいてくるような良いCMだ、と(もちろん、「法律をクリアするための書類づくり」、でしょうかね)。なんかワケあって変更になったのなら、もっと面白いんだけれどなあ。昔の「ばかが多くて疲れません?」みたいに。ま、車とも模型とも関係ないんだけれどさ、気になっているもんで。

 

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 どんどん、こまかいものをかたづけている。お次は前後のウィング。とりあえず、金属質は磨き出すことにして、やすっていく。こういう作業で最近お気に入りの道具が3Mの「スポンジ研磨剤」。これを三段階かけてからコンパウンドがけをするわけだ。


後期型CKはこのウィングがノーズの「上」に着くわけで、かまぼこ板に穴をあけて両面テープどめしてからみがいている。


側面もできるだけ垂直に。ハンズで100円だった黒アクリルの上に立ててみる。


塗装済みの翼端板をエポキシでつける。


で、ウィングのできあがり。

 こまかいもの、というと、いつも忘れがちだったり、なんか気がぬけたりしてアブナイのがサイドミラーなので、これもいまのうちにやっつけてしまうことにした。鏡面は0.05mmの洋白板。熱遮蔽板は、半田をメッキしてからみがきだしてみた。


洋白で鏡面をつくるのは気持ちいい。

 T3の時に触れた「1/25の初期型T3のプラモデル」、e-bayのオークションで競り落とすことに成功!! 現在、売り手の人と送料の打ち合わせとかしている。途中、e-bayがシステム不調で締め切りがのびのびになったり、といろいろあったし、なにしろ初めてオークションなんぞというものをやっているので、現物が届くまで、しばらくどきどき、である。明日には金額の合計が出るはずなので、早速送金しなきゃ。届いてみたら、箱絵とちがっていて、タミヤの縮小版だった、なんていうのが一番悲しい結末だけれど、どうかなあ(ちょっと心配)。箱絵はあきらかに初期型なんだけれどね。さてさて、楽しみが増えたぞ、と。

 

9/12
 とりあえず、ここまでの雰囲気をつかむための「仮置き」をしてみる。仮組み以前のものだけれど、これやるとなんとなくヤル気が充電される。

 さて、気持ちを充電したところで、あいかわらず「こまもの」に手をだす。フロントのロール前板(というのかな。コックピットの前につく板)を平らにやすって、磨き出してみる。

跳ね馬のデカールを貼ってから、周囲のリベットのカンジをどうするか悩んだあげく、エナメルのクロームシルバーをつま楊枝の先端でてんてんとつけた。まあまあ、かな。写真はちょっとピンボケだけどね。

 あと、リアセクションをやっつける。特にめんどうなことはないけど、とりあえずテールランプだけは薄鋸できりとってからTRON製のクリアパーツに置き換え。やっぱランプは透明でないとね。

 エンジンまわりができてくると、もう一段先にすすんだな、という実感がわいてくる。そろそろボディまわりにとりかかるタイミング、だな。

 と、いうわけでおもむろにフロントのウィッシュボーンにラッカーパテをもってしまったりしている。これが真っ平らだとやっぱりちょっと悲しいから。最初はFDSのパーツを複製したものにおきかえようかとおもって途中までやったんだけれど、エッチングに一部をおきかえ、というのは強度的にも面倒そうなのでこの方法にしてみた。ゆがまないように注意しながらやすりがけしなくては。


 イタリアGP。フェラーリの調子が上がらないのが気がかりではあったのだけれど、これはモンツァ、きっと何かあるだろうと思っていたら…(ベルガーのこと思い出したわけではないけれど)、ハッキネン、やっぱりやってくれました。ここぞというところで出るアンラッキー。アーバインと同点で残り三戦、というのは見ている側にとってはあまりにも面白すぎる。勝ったフレンツェンもさることながら、バリチェロやザナルディの活躍もなかなか盛り上がるし、この時期になってこんなにもどきどきするなんてね。これで、チャンピオン決定が鈴鹿にまでもつれこんだら… それにしても、マクラーレンはやっぱり爆弾をかかえているみたい。ビルヌーブもまた完走できたし、ホンダエンジンは調子いいし、このあたりはやはり来期への楽しみ。気になったのはヒルが白髪頭になってしまっていたこと、かなあ。いつのまに、という感じだった。解説が中嶋・鈴木コンビというのはぜいたくでよろしい。ところで鈴木亜久里、カワイチャンをいぢめる習性がついてしまったのかも(笑)。それにしても深夜のエフワンモノコック、下品だしつまんないし、なんというか、とてもげんなり、な番組になってしまっているなあ。はじまった頃はもう少しまともだったのになあ。

 せりおとした312T3、さっそく送金してきた。はやければあと一週間くらいで届くはず。それにしても、e-bayって、バズーカ砲とか臓器とか胎児とか(禁じられたみたいだけれど)、なんか、すさまじく楽しい。これ、はまるとやばそうだけれど、危険な魅力、あるよねぇ。うーむ。あと、カナダのショップに注文していたMinichampsの312T4が届いた。C2とくらべると金属部分がメッキになっていたり、となにやら雰囲気が違う。それにしても風邪シロップの箱で送られてくるとは。

 

9/13
 進展少なし。まず、例によって仮置きから。

 ちょっとづつでも完成に近づくこの感覚が好きだったりする。で、さらにこまものシリーズということで、ロールバーをいじる。ゴムのモーターツールで金属地を磨きだしてからプライマー処理、その上からメディコムのメタルスプレーをかける。


ただの磨きだしよりも光沢がおちついた感じがする、気がする。

 それからフロントパネル。これは特に問題はないのだけれど、ステアリング内の跳ね馬はBBRのデカールにおきかえた。


 で、やっぱりタイヤのセンターロックナットが気になる。とはいえこのままではなあ、という感じなので…例によってブルーミックスで元のパーツから型をとって、レジンにおきかえて、サイズを調節して使ってみる。とりあえず固め中。


残りの透明レジンを使っている。シルバーを塗るんだし。って、わかりにくいね。

 ボディは、買っておいたモデラーズのピンクサフをつかってみたのだけれど…ぼってりとしてしまった。表面をきれいに磨いてから、プライマーと下地ピンク、フェラーリレッド、という手でやりなおしてみる。写真はまだなし。

 WXGのベータ版がまた出たのでさっそくためしている。やっぱりよい。なんか、動作がベータ1よりも速くなったような。これが12月まで使える、ということは10月発売は遅れることがある、のかなあ。あと、dtiのweb領域を拡張した。これまで5Mだったのだけれど、ぎりぎりになってきたので15Mにした。しばらくはもつ…かなあ。

 PS2、あの縦形の筐体はかっこいいなあ。来年三月かぁ。個人的にはクーロンズゲートをPS2用にリメイクしてほしい… JPEGダンジョンをすべてポリゴンにおきかえてさ。プラネット・ライカがそのためのテストケースだったらいいなあ。

 

9/16
 先日のホイールナット、適当にけずりながらつくってみたらこんな感じに。


うーん、ちっとは改善したかな。

 さーて、とうとうボディを残すのみとなった。現在の全景はこんな状況である。


わかりにくいけれど、ボディはサフをふいたところ。

 先日ぼてぼてになったモデラーズのピンクサフを研ぎ出してから、塗料のほうの下地ピンクをふいてさらにみがいたところ。ここで気を抜くと塗装の結果が見苦しくなるから、赤を吹きたい気持ちをおさえての作業である。うーん、もう一息。

 恵比須のミスタークラフトでMeriの126CKの完成品がでていた。25万円はともかく、じっくりと眺めていたんだけれど、やっぱりカウルの形がいまひとつ納得いかない… 以前、モデルカーレーサーズで「ボシカのFDS-126CKからカウルもってくれば…」とあったのが、なるほど、という感じである。どうしようかなあ。Be-Jで手に入れたアク・ステオンのカウルパーツをつかってみるか、手元のボシカCKからカウルだけシリコン型とって複製してみるか… まあ、いつつくるかはまだわかんないのだけれど、なんとなく悩んでみたりしている。でもカウルみたいな薄いパーツをきれいに複製できたら、あとはもう恐いものなし、かも。

 子供にねだられて、町田を徘徊して「どこでもいっしょ」とポケステを買う。ポケステはヨドバシで、「どこでも」はメディアバレーで発見。ポケステ、小さいながらかっちりとしたつくりで、適度な重さもあってよくできている。色のバリエーションとかでないのかな。まだ普及が先、か。

 某掲示板で模型ライターの「国語力」が話題になっていた。これ、前から思っていたんだけれど、モデラーがライターも兼任するからいけないんではないか。どうも一部の模型雑誌では編集自身が日本語に対する感性に欠けているような気配があって危険なのだ。個人的な理想は、モデラーとライターとがコンビネーションで記事をつくる、という感じかな。「工作のノウハウ」について「どうしても」という部分は囲みや写真キャプションでモデラーが表現すればいいのだし。とはいっても、きっとそうなるとこんどは「ちゃんとした日本語の書けるライター」が少ないのだろうね、この分野は(大学教員なんかのことを考えると、この分野「も」というべきか…やれやれ)。仲間意識と同人誌感覚、かな。でも同人誌といっても昔は結構レベル高いのもあったのだけれどねえ。とはいえ、「読むに耐える模型雑誌」が少しでも増えてくれるとうれしいのだけれど、どこにどう期待すればいいものやら。

 さて、もう少しでヨーロッパGPである。雑誌なんぞをみていると、「アーバインの移籍がきまったし、彼は暴言もはくからフェラーリはわざとアーバインがタイトルをとれないようにしているんだ」、という「論」がふえてきていて、なんだかなあ、という感じである。知ったかぶりの一つの典型なんだけれど、そんなことやるコンストラクターがここまでの競争力を維持できるはずないと思うのだが。ま、「通」ぶって「これがフェラーリのお家騒動ってやつさ」とかぶっこくんだろうかしら。先のイタリアGPで鈴木亜久里が「そういうことはない」と解説していたけれど、これから毎GPごとに解説者はそういうことをいわなければならなくなるんだろうなあ。お気の毒さま、としかいえない。ともあれ、そういった雑音はともかく、これからの残りのGPはたしかに最近あまりみられなかったほどに盛り上がるであろうことは間違いない。それは、楽しみ。

 

9/19
 「楽しいデカール貼り」をやった。サフを研ぎ出して、モデラーズのフェラーリレッドを吹いて、さらに1000番でまた研ぎ出して、さて、と。このキットを譲ってくれた方からのアドバイスとして、白デカールが弱いので注意、とあった。このデカール、一端白デカールを貼ってから、種種のデカールを貼ることになっている。つまり、「地が透ける」わけだ。うーむ、できるだけこういう二重は避けたい、ので、置き換えられるものはできるだけ置き換えることに。手元のFDSやHiFiの残デカールを使う。


ウイングのデカールも貼りおえて、この状態で乾燥機へ。

 いろいろなwebを見ていて発見したのだけれど、ブラーゴから昔出ていた1/25の126CKって、ロングビーチバージョンだったのですなあ。結構マニアックな選択のような。うーん、どこかで実物を見てみたい。

 さぁて、もう少しで完成ですな。そろそろ次は何をつくるかで気もそぞろだったりして。Rosso/Flyの312T4かなあ。それとも、もうじき届くはずのT3か。

 

9/23
 数日乾燥させたものを研ぎ出し。1500番と2000番のペーパーをかけてからフィニッシャーズのコンパウンドでみがく。途中だけれど、結構この作業が楽しくて、どこでおわりにするかがむずかしい。ココアをねるみたいなものかな。


その気になればすぐに完成、というあたりまできたわけで。

 後期の授業もはじまったので、製作ペースもおちるはずだし、まあ、あいかわらずのんびりやる予定。

 ところで、例の「初期型T3」、手元に届いた。これが妙におもしろい。箱にかかれているスケールは1/25といいつつ、なんかモノは小さい。よくみると、ランナーには「1/28」と書かれている(笑)。ついでにデカールを確認するとここにも1/28としっかり印刷されている(しかも、車番11用しかない。つまり、ロイテマン専用、ね。デカールは自分でつくるからいいけど)。全体的に見て、かたちは「むかしの日本のプラモ」。一度組んでみないとなんともいえないけれど、まじめにつくるなら大きく手をいれなきゃだめかも。どのへんで妥協するかを考えなきゃ。そして、なによりも妙なのはEntexというこの会社はカリフォルニアにあるくせに堂々と「Made In Japan」と書かれていること。説明書も英語の癖に「Printed In Japan」なんて書いてあるし。シャーシをよくみると「エンジンがない」上、なんかへんなスペースがあって、どうやらもともとは「モーターで走る」ものだったらしくて、そのスペースってどうもマブチの130モーターと単三の二本用っぽい。国内でも販売されていたのかな、これって。なにかご存じのかた、教えてくださいませ。


e-bayでは、またこれと同じものがオークションにかかっているので
興味のある人は検索してみるといいかも。

 あと、EWAというショップに注文していたBrummのジオラマが届く(「だいおらま」っていつから出てきた表現だろう)。結構、国内で手に入らないものもwebを通して購入できる、というのは本当にすごい時代になったと思う。これ、1500個限定だったみたい。


後ろにいる奴、waveはP3もキット出すのかなあ。

 カミムラ氏のwebでまたまた知って、カヴァリーノというショップでMeriの312T3を通販してもらう。なんか、今年は、入手をあきらめていたものがいろいろと巡り合わせで手に入る、という経験を重ねているような。どういう星まわりなんだろう。

 

9/26
 あはは、まだ完成していない。いや、LastEscapeのせいだけではないのだけれど。現状はこんなです。


研ぎ出した後、パーツをつけはじめているところ。後はタイヤとウインドウ、ミラーだけ。

 カヴァリーノからT3届く。1978年のUSA WestGPモデル。かたちとしては初期型と後期型の中間みたいなアレである。ボディフロント上面のエアインテイクは後期型チックだけれど、側面は初期型、エキパイも二本上、という形。Meriのこのキット、フルディティールなのでびっくり。いや、なによりもびっくりしたのがナンバーで、MKS003と書いてあること。先日、GPMから買ったMeriのC2の箱にもこの同じナンバーがふってあったのだもの。もっとも、C2の説明書にはMKS002と書かれていたので、たぶんC2の箱が間違っているのでしょうな。それにしても、なんか、T3づいているこのごろ。

 今月も雑誌の時期。Mr.Craftでは電撃だけ売り切れていて、MGは山積みだった。うーむ。MGでしつこく説明しているWSCというのがどうもよく理解できない。WFだけではちゃんと評価されていない(?)作者に権威を付与できるようなモノをつくろう、ということみたいだけれど、それって、WFが「それ自体」で実現できてしかるべきコトだったのではないだろうか。はっきりいってしまえば、GKを「めじゃあモノ」と「あるラインの価格」に固着させてきたのに最も「功績」の大きい海洋堂の存在なんかはまさしく「趣味の一作者」と「会社づきの原形作者」の評価のズレを産み出した張本人なのだし、「行列が価値体系」をうみだしたのも、WFのこれまでの運営の「成果」であろう。で、あればこそ、WFそれ自体で付加価値をつくれないのならばその運営自体を見直すのが本筋であり、「モンドセレクションもどき」をつくってしまうのは、ゆがみの肥大をまねくだけなのではないか、と思える。あさの氏の「青い哲学」の真骨頂、というべきか。うがった見方をしてしまえば、「WFの運営形態で海洋堂のスタンスとユーザーにずれが出来てWF存亡の危機となった」昨今、「うちはひきついでいるだけでやる義務なんかない」とうそぶくこの会社にとってはそれでもWFは重要な「広告媒体」ということなのかな、と勘繰ることもできてしまうのだ。なんというのかな、浅香光代の売名行為みたいなうさんくささをかんじちゃうのね、WSC自体に。これに選ばれた人たちの今後が大切なんだけれど…どうなっていくのだろうか。選ばれる作者よりも「運営したり選んだりするワタシタチ」のほうに視点の重心があるように見えてしかたがない。

#浅香光代といえば、先日の「学校へいこう」は見苦しかった。芸能生活ウ
#ン十年を鼻にかけたいなら、おっと、自慢したいのなら、まずは簡単なセ
#リフくらい間違えずに言ってみせなきゃ説得力ないのにねえ。ただの「う
#っとうしい年寄り」に成り下がっているような。もっとも、番組は彼女の
#「とちったセリフ」をすべて露骨に色をかえて表示させているのだから、
#作成者の意図は明白、かも。だとすると浅香・坂本のセンスが問われて
#いる、のだろうねえ。

 個人的にはMGのヌビアンがシヨック(笑)。おんなじこと考えるやつ、いるんだなあ。なんか、乾燥機にはいっているヌビアンが完成するのが後回しになりそうだ。ちぇっ(笑)。

 G20の海外モデラーの「いいぶん」読んでいてなにかに似ていると思った。「オリジナル」という言葉ってそれにしてもすさまじく多義的である。そこにMGの「青臭さ」と共通点があるのか、と思い至った。カトキ病も見事だし、GKつくるにあたって「商品化できなければつくれない」という発想もすごいけれど、これはひとつ間違えるとWF化しそう。香港版WSCとかでてきちゃうのかもね。うーん、これってもしかしてすごく象徴的なことかもしれない。

 青臭い、といえば、先月のMGのターンA作例もひどかったけれど、そんなもん、番組にとっては屁でもない(笑)、というか、所詮、模型をつくるのは「ファン」であって作家ではない、と痛感させられ、そして抱腹だったのが「ひげのフラット」だった。もっとも、あれが「ひげはかっこわるい」とひとくくりにしている手合いに対する痛烈な皮肉だということに気がつかないほどオメデタイのがそういうヒトタチなのかもしれないけれど。ま、番組世界がのびやかにいっているので楽しみとしてはおっけいである。そういや「ブレンがわかんなかったけどターンAはもっとわかんねえ」という葉書もみたっけか。文脈の違い、でしょうな。

 さぁて、ヨーロッパGP。フレンツェンがPPだもん。面白くなりそう。

 

9/27
 日がかわって、完成。ヨーロッパGPみながらの作業でした。今、11台になったところだったりして。それにしても、案の定どたばたともりあがっている。アーパインのがんばりと、ハッキネンのなんか気の抜けた感じと、やたらと闘争的な(チームメイトに対して、ね)クルサードがめだつ。ハーバートがトップなんだもんなあ。さて、


とうとう手に入った後期型CK。譲ってくれた方に大感謝!!

 FDSやHiFiのと並べてみるとリアウィングの位置がやたらと低いような。このあたりは原形のセンスなのかも。全体的に繊細で固い雰囲気の形は結構よい方だと思う。同封されていた葉書をWaveにおくろうかな(笑)。

 電撃をめくっていたら、WSCについて「注目しないわけにはいかないが、半年後に」という佐藤編集長のコメントが印象に残った。ふむふむ。はっきりいえば、「売り込みをするのが本意ではない」という趣旨のあさの氏の発言は、「六ヶ月たってだめだったら知らないよ、責任もとらないよ、権威だけはあげたんだからさ」という逃げの手続きにも見えるわけで、ようするに「こんなになってしまった」GK業界について、「オイラたちは悪くないもん」というためのエクスキューズを用意しているのではないかとも匂うわけで…今回選ばれた二人が、半年たった時に「彼らは我々の用意した権威やハクをつかいこなすほどのホンモノではなかったのが残念だが今後の健闘をいのりたい」とかいったコメントで捨てられなきゃいいけどな、と憶測しちゃったりもするのだ。だって、MGの記事をみていると、なんというか、なんか、「ヘン」なんだもの。

 マクラーレンの複座、タメオがだしちゃうじゃん。どうするF1 Modeling(笑)。

 ヨーロッパGP終了。ハッキネンがアーバインに2Pts先行したんだけれど、そんなことより、スチュワートの1-3がすごい。ジャックもポイントを逃したのが惜しかった。残りのGP、どんどん興奮していきそう。あと、2戦だ。ハーバートVだもんね、Mr.Craftの予測ゲーム、当てた人はいるんだろうか。

 さて、いろいろ考えた結果、EntexのT3はもうちょっと妄想してからにしたいので、Rosso/FlyのT4に手をつけることにした。そういえばこれもカミムラ氏のwebで、閉店セールを知って入手したモデルだっけ。