Rosso&Fly 1:43 K-43001 Ferrari 312T4 (と、1999年のF1の続き)

9/27
 なんとなく、常になにがしかはつくっていないと気持ちが落ち着かないので、予告通り、Rosso&FlyのT4に手をだす。なんというか、一昔前の典型的なメタルキット。


ボディライン自体はなかなかのもので、さすがRosso、なんだけれど…


 FDSのキットをつくっていた昔の記憶がよみがえるような懐かしさ、あり。だって、こんな説明書だし。


正真正銘、これだけ(笑)。

 これって、タミヤ・バンダイのキットに目がなれているとつらい部類に入るだろうねぇ。1/43としてはマシなほうだけれど。ただ、このパーツ点数だと、箱物的に短期間仕上げなんかもできるかもしれない。細部の仕上がりに直接影響しそうだけれど。

 さて、ボディラインはなかなか流麗で美しいのだけれど(さすがコンティさん)、鋳造については難あり、なのだ。湯口がとんでもないところに大量についているのなんかはいいとして、表面にすが入って荒れまくったりしている。はいはい、パテもりとみがきに時間かけろ、と。


ざぁらざら。

 さらに、ボディ上面のスリットの表現が…粘土に適当にへらをおしあてたかのような、実にいいかげんな扱いで、さすがにこれには困ってしまった。だって、こんななのだもの。


FDSのキットなんかだってもっときれいにしているぞ。

 これをなんとかするのが1/43屋だからこれでいいのだ、というイタリア気質なんだろうか。しかしなあ。悩んだあげくにMeriの126CKにはエッチングでこういうスリットを表現した部分があることを思い出して、一念発起、荻窪の喜屋ホビーにいってまいりました。何を買ったかというと黄銅板用のエッチングパーツ作成キット。これでぴったりのエッチングパーツによるスリットをでっちあげて美しくしてしまおうという腹である。今回の一点豪華主義、ですね。ついでにいうと、手元のキットには似たような状態のものがほかにもあるし、まとめてやっちまおう、と。あ、シートベルトとかもつくれるかな。

 それでね、家にかえってからセットの箱をあけて、数秒脳が白くなりました。


よくみえない?

 つまり、エッチング液、現像液,感光黄銅版はすべてサンハヤトの製品で、ガラス板クランプセットにはいっていた「クランプ」っていうのはそのへんの文房具屋で売っている目玉クリップだった、という… ちなみに、エッチング液はH-200A、現像剤はDP-10、でした、なくなったら次は秋葉原だな、こりゃ。で、ということはエッチング液はどうせ塩化第二鉄水溶液だろうし(実家にそのものがあるぞ、きっと)。ま、そんなもんかねえ。おまけについてきたNゲージのパターンはてっちゃんの友達にあげることにして、これの使用感なんかもおいおいもりこむわけです。UVランプなんか、大学の使ったらやっぱり反則だろうなあ。

 

10/2
 ちょっと風邪っぽい。いかんなあ、季節の変わり目は。


後ろにあるのはe-bayで入手したBeamSaber。

 これであともどりはできないわけ。それにしても、抜き落とすのも大変だった。モーターツールである程度切ってからクラフトナイフをだめにしつつぐりぐりと。電動鋸がほしくなってしまった。しかも、抜いた部分の厚みをみたら3.5mmもある。しんどいわけだ。ここの穴にはめこむパーツ、Meriの126CKよりもTameoの312T4を参考にすることに。まさに「この部分」だし。ただ、問題なのは100×180というサイズの板。いろいろ埋めないともったいないわけで、さあ、どうしよう。

 F1Racingを買う。ハッキネンのインタビューがおもしろい。曰く、「本当に求められるのは速さだけだから、醜いマシンもある。見てくれがよいから速いというのは真実ではない」。はっきりいってくれていますです、はい。カワイチャンにサーキットでいじわるされないといいけどねぇ。でも、結局はそういうことなんだと思う。次のF1 Modeling、どういう内容になるんだろう。

 FDSの126C、完成品をe-bayでせっていたのだけれど、大学のwebが家よりも遅いためかせりまけてしまった。手持ちのキットをつくればいいんだけれど、なんか悔しいわけで、こうやってはまっていくんでしょうねえ。

 最近の話題といえばやはり東海の臨海事故なんだけれど、これって、一時期のアジ化ナトリウムの事件と似た匂いを感じるのだ。何が、というと危険に対する「慣れ」の部分。アジ化ナトリウムの事件なんか、断言してもいいけれど大学の研究室には何一つ教訓を残していない。なぜかというと、「あんなものを厳重にしまうのは使うときに面倒」だから。いや、結局、アジ化ナトリウムなんかよりもずっと恐い劇薬や毒薬だって、第三者がふらっとはいってとってこれるようなところに管理(?)されているのが現状だ。要するに、面倒、と慣れ、である。今回の臨海事故はシステムの問題と人間の問題が7対3くらいではないかな、と思う。さらに、自然科学系の専門職においてこの「人間の問題」は実はとても根が深い問題なのだ。どんなに規則をきびしくして、どんなに機械を厳密に管理されるようにしても、「慣れてしまった」人間の手抜きをふせぐことはできない。だって、「慣れて」しまっているのだから。「いままで大丈夫だった」から「これからも大丈夫にきまってるぢゃん」という頭の悪い反応がそこには必ずある。僕が、大阪大学にいたときに、試薬を棚の高いところにおくのは危険だ、といったら、研究室の助手(今では出世して姫路工業大学の助教授らしい)が「東京モンはすぐに地震がどうとかいうけど大阪ではそんなもんはないんだ」と言い捨てたように(あの阪神淡路大震災はその数年後だった)。あるいは、「今までダムの警報がなっても平気だったから」再三の警告も無視して流された人達のように。今回の東海での事故は、第三者監視機関でもつくって罰則を厳重にするしかないのかもしれない。アメではなく、ムチ式しか。気の滅入るはなしだけれど、「科学」の現実なんてこんなものだ。

 

10/3
 ついでというか、なんというか、どうせならサイドスカートもエッチングでつくりなおしてしまえ、ということで、モーターツールでこんな姿に。


切り取った後、アクリル板に貼った#800ペーパーで面出し。

 こうなると、NACAダクトも開口して洋白板でつくりなおそうか、とか思う。ただ、厚み3.5mmというのが悩みどころ。その分えぐるかな。

 Entexというメーカーのことを調べていてわかったこと。日本の日東という会社のプラモを扱っていたらしい。日東のプラモって、なんとなく記憶にあるようなないような。これで次の調べがつくかな。

 

10/11
 とりあえず、苦闘の末にエッチングパーツらしきものをでっちあげた。パターンの作成にはMiniCadをつかっているのだけれど、どうも、まだぴったりとした感じにならない。ゲート部分のサイズなんかにもう少し慣れが必要かも。ほそくしすぎてしまうのかもしれない。


とりあえず、こんな。

 付属の黄銅板をそのままつかうのはもったいないので、小さくきってためしてみた。プリント基盤つくるときにくらべると随分長い時間をエッチングに費やさなければならないみたい。この感じで、40度近くにたもって。三時間近くかかった。修正して、ボディにのせてみたのがこれ。


横におちているのはサイドスカート。

 でも考えてみれば、黄銅板に直接印刷できるか、あるいは印刷したものを転写できれば感光剤付きのにこだわることもないわけで、なんか、まだまだ改善の余地がありそう。スプレー式の感光材もみつけたのだけれど、専用の現像剤がみつからなかった。いろいろと奥がふかそうである。

 ま、もとよりはずっといい・だろうな。ちなみに、エッチングの時はいつもの乾燥機の中にいれて、温度があがりすぎないように前面の蓋を開けっぱなしにした。これで、ほぼ40℃に維持できる。便利。

 竹書房版スターログの二号、またしてもさがすのに手間がかかった。あいかわらずホビー誌のところにはなく、さりとて今度は映画のところにもなく、さがした結果なんと「音楽雑誌」のところに! この分では次はどこになるやら。よもや料理とかってことはないだろうけれど…特集のスタイルによってはあるかもなあ。

 ペプシのキャップを全コレして、R2D2のも50枚集めたと思ったら(躍らされてるなあ…)今度はフルタのチョコエッグにはまってしまった。日本の動物コレクション。棘皮動物もそのうちいれてほしいものだ。しかしなあ、KAIYODOの文字が動物たちについているのがなんともいえない。ようやく「めじゃーいり」ということかな、海洋堂サンも。

 

10/16
 フロントサスペンションのあたりを少しいじる。

 ウィッシュボーンが二本しかないので黄銅パイプでまん中に一本追加。プレーキダクトが抜けてないので、中を四角くやすってからプラ版で蓋。ブレーキディスクもすごくもったりしているので、手元のジャンクエッチングパーツのグリルを短冊にきってまきつけ、て、こんな感じ。こういうのは雰囲気だし。

 実は、まだエッチングで悩んでいる。試行錯誤しているうちに感光板が足りなくなったのだけど、問い合わせたらやっぱり単品での感光板販売はしていないとのこと。どうしても、というと、一枚2000円で20枚から、なんだとか。それくらい買ってもいいかな、とは思うけれど、やっぱりちょっと高い。原版つくって、そこからインレタを注文するのがきれいにできるんだろうけれど、そのコスト考えると感光板買ってもいいかな、とか、なやみどころ。金属板にプリントゴッコのインクがきれいにのってくれるといけるかな、とか。

 またまたe-bayで、Buragoの1/24の126Cを入手。これ、なんかおもしろい。オークションのコメントで「ルネ・アルヌーの126C」とあったので、あれ?と思っていたら、カウルは126C、1980年のイタリアGP予選で一度走ったアレなんだけれど、車番は28で、たしかにR.Arnouxの文字がついている。タイヤメーカーデカールがGoodYearだったり、といろいろとヘン。形はなかなかなのにね。


ナンバーは6101。

 実物を見る前は、車番なんかを自作のにおきかえようとか考えていたのだけれど、これはこれでおもしろいし、どうしようかな。それにしても、形についていえば、たった一度、しかも予選でしか走っていない車をこのスケールでだすなんて、すごいなあ。

 さて、マレーシアGPが始まる。シューマッハも復活してなかなか調子いいみたいだし、マクラーレン勢もなんかぎくしゃくしたまんまみたいだし、またまたいろいろとおこりそうな予感がする。

 …で、マレーシアGP終了。表彰台までは、すごくどきどきしながら見ていた。すさまじくも手に汗握る戦略のせめぎあい。あれ、ハッキネンの奥さんが喜んだのって、マクラーレンの戦略の一つなのか、彼女が事情を理解できていなかったのか、どっちなんだろう。両方だったらすごいな。結果は、フェラーリの理想的なワン・ツーだったのだけれど…その後の車両規定違反、というのがなんだかしっくりこない。「ほんとに?」という感じである。いや、ふと思ったのは「順法闘争」みたいに、実はどこのチームも多かれ少なかれこういう部分は潜在していて、なにかあるとチクられて表沙汰にされちゃう、ということだったりするのかな、ということ。JCOの「裏マニュアル」みたいな感じでさ。

 どのみち、灰色のまま日本GPをむかえるわけで…なんか前にもあったような、こんなこと。再来週がちょっぴり不安になってきた。国際映像の視聴率の問題もあるから、裁定が日本GP前に下るということは決してないだろうし、いまひとつ消化不良のまま最終戦を迎えなきゃいけないのかと思うと…。

 

10/18
 よいこのエッチング講座(笑)。いや、試行錯誤の結果、なんとかそれなりのスタイルが見えてきたので忘れないうちにまとめておこうとか思ったのだ。

 一番簡単なのはメディアリンクス製のキットを使うこと。今のところ、0.3mmの黄銅板と0.2mm洋白板のニ種類が出ている。CADソフトやドローソフトで原版をつくってトレーシングペーパーに出力するわけだけれど、このキットの場合、「抜く」ところを黒で作図するわけだ。このキットの利点は感光材が均一なので精度のよい作業ができる点。問題は、何度かここに書いてきたように、感光板のみの追加購入がいまのところむずかしいこと。板の種類が限定されていること、だろう。

 ようするに、感光材付きの板に原版を露光して、現像処理で未露光部分を溶かしてしまう。その後、エッチング液で露出した金属部分を腐食させる、という手順(酸で溶かす、という説明をみたことがあるけれどそれは間違い)。現像液やエッチング液はそのまま捨てずに、ちゃんと処理しなくてはいけないけれど、その手続きについても説明が付属している。

 キットについてはwebを見てもらえば詳細な説明があるのでここでは略。いくつか注意点をあげておくと、現像後の感光膜が結構弱くて、そぉっと乾燥させないとはがれてくるのが危険。現像中もちょっとこするとめくれてしまうし、軽く乾燥させてから乾燥機にいれてもべろべろとはがれあがってしまったりする。どうも膜面が厚いせいかはがれやすいみたいなのだ。ちなみに、エッチング後に余分な膜を除去するのには現像液の他にも塗装はがしスプレーが使える。

 でも、ようするに、金属板の上に、腐食を妨げる膜がつくれればいい、というわけで、一応できるけれどちょっとコツがいる、というのがプリントゴッコを使う方法。これは、ネガ原版(残すところを黒でつくる)を表裏印刷しておき、位置あわせのトンボをうって、プリントゴッコで金属板に印刷、その後、腐食処理をする、というものだ。トンボ部分に穴をあけて、そこを基準にしてあわせれば裏表は大丈夫。この方法の利点は好きなサイズ、種類の金属板が使えること。問題は、金属板にはなかなかインクが均一に乗ってくれないので、重ね印刷をしなくてはならず,その際に気を抜くと像がぶれてしまうこと。アルプスのプリンタみたいな熱転写プリンタから直接金属板に印刷できればそれが一番いいような気もするけれど、この場合はきっと裏表のあわせが難しそう。

 で、こういった挑戦のあげくの果てに結局たどりついたのが次の方法である。

 まず、渋谷の東急ハンズで購入したスプレー式の感光材(オムニ社)。これをうまく使うとなんでも好きな金属板を感光材付きにできる。


ハンズで1600円だった。

 金属板は前もって洗剤でよく洗っておく必要がある。指紋なんかがついていると感光材がはじかれてしまうから。

 この感光材はメディアリンクスのキットに含まれているサンハヤトのものと違って、原版は「残すところ」を黒でつくる。左右を反転させて裏と表をつくるのだが、この時に「抜き落とし」の部分は裏表ともに白、「窪み」の部分は片面だけ白でつくっておく。残す部分を細くしすぎると、腐食処理でとれてしまうのである程度の幅が必要である。また、サイドエッチングによってひとまわり小さくなることも考慮する必要あり。ここで失敗すると、全部溶けてしまって最後になにものこらなかったりする。


トレーシングペーパーに出力。アルプスのプリンタは高解像度とVD処理をチェックしておくと吉。

 金属板は片面ずつ感光材をふきつけて十分に乾燥させる。この時にほこりがついたりしないように、また、なるべくムラのないように薄く塗布するように注意する。厚くなると、その部分の下まで光が到達しないために失敗する。ただ、薄すぎると、今度はエッチング液に表面を侵されてざらざらになってしまうので兼ね合いが必要だけど。ここで使っている洋白板はハンズで300円前後。100×180のサイズなので結構使い手がある。クラフトチョキで必要なサイズにきってある。


感光材を吹きつけたらこんな感じになる。

 両面ともに乾燥できたら、位置をあわせてガラス版にはりつけた原版の間にはさみこむ。


ずれないようにクリップでとめる。

 この後、蛍光燈に近づけて20分から30分、両面感光させる。ちゃんと感光すると原版の影が感光材にやきついてみえる。感光後、現像するわけだけれど、今回はオムニ純正の現像液が手に入らなかったので、サンハヤトのもので代用した。ちゃんといけるみたいだけれど、こういうのは各人の責任で、ね。スプレー式の現像液だと無駄もないしきれいにできるようである。


現像すると、露光された部分が溶けだしてこんな感じに。

 これをエッチング液にひたし、ときどき揺すりながら腐食させる。この時、余計な腐食はエッチング液を無駄に疲弊させるので、とかす必要のないところはセロテープで覆っておく。これは、ついでに処理中にピンセットでつかむ場所にもなる。ちなみに、ここで使うピンセットは金属製のものではだめ。だんだんピンセット自体が溶けてしまうから。僕は、恵比須のMr.Craftでみつけた黒いグラスファイバー製のを使っている。また、揺する時に感光材の膜面をこすらないように注意する必要あり。時折様子をみながら、腐食させすぎない程度に処理をすすめるわけで、早めたいときは40℃くらいに維持するとよいらしい。


エッチング終了。ちょっと失敗して一部抜けてしまった。

 あとは、クラフトチョキできりだして、感光材をはがして(塗料はがし剤スプレーがつかえる)、加工するだけ。


こんな感じになるわけです。

 たとえば、上のスリットはRomuのトータス号用なのだけれど、実物にあわせてみるとこんな感じになる。


車両後部のスリットが今回つくったもの。ちょっと満足(笑)。

 片方は抜け落ちてしまったので、一つしかできなかったけれど、これはボディの右側のスリット。前につくった0.3mm黄銅のものよりもすっきりとしているから、もう片方もこれでやり直す予定。ちなみにこれは0.1mmの洋白板からつくった。


やっぱり洋白板はすっきりできてうれしい。

 もう片方のスリット、トータス号の後部スリットの他の部分など、もう少しつくってからT4をすすめることになる予定。これが自由にできると、スケールとかパスとかテンプレートとか、小型ののこぎりとか、いろいろな道具も自作できるだろう。結構いろいろな可能性のあるテクニックかもしれない。

 こんなことやっていて日がかわったらニュースが…
あ、メインページからエッチングでたどってきた方、ここまでですので。

 娘が男友達のいえに外泊したからといってこぶしで殴り殺した父親。やれやれ、父親に同情的な声も多いだの、娘を大事に思っている、といったコメントがあほくさい。「そこが男友達の家だったから興奮して」というコメントもあったけれど、迎えにいく時点でそんなことはわかっていたはずで、では、最初から娘を殴り殺すつもりでいったのかいな。そもそもねえ、カッとなったからといってこぶしで殴るような気持ちを「大事にしている」とはいわないだろう。愛情をこめての一撃で、というキャスターの言葉もうさんくさい。蹴る、殴るという行為におよんだ時点で、その「愛情」とやらがみせかけのものであったことが証明されただけのことだろう。ま、奥さんや娘をなぐりたい自分を正当化したければ、「愛情あまってつい」ということにしておかなければならないのかも。

 「ジュクジョ対決」決着(笑)。地検の最終決定で不起訴確定。それにしても浅香光代はどんどん人相が悪くなっていくね。まあ、バラエテイ番組で短いセリフもちゃとんといえないその「芸のレベル」が暴露されたりしている以上、テレビも「そういう扱い」になっていくのだろうけれど、それにしても「これからもサッチーを見続けていく」って、アンタ、それってただのストーカーじゃん。さらに「地検は非常識だ」という発言もケッサク。「留学」という言葉の解釈について「たとえば私が東大卒だといったらへんでしょ」って、それは確かにヘンだけどさ(いや、ある意味ではピッタリかもしれないけど)「留学」と「卒業」とをこういう風に混同するあたり、なるほどこの人には「常識がない」のだな、と納得はできる。たとえばさ、アメリカの研究室に何ヶ月か共同研究で所属して帰ってきても、「留学していた」という言葉の範疇なわけだけれど、その大学を「卒業」したというのとはぜんぜん違う、というような話だな。あと、「名刺」もあれだけ大騒ぎしてたった二枚しかでてこない(笑)というのもとてもおもしろいことで、これではその名刺自体の信憑性すら疑われて仕方ないだろう。あんなもん、駅前の機械でちょっとお金はらえばすぐにつくれるんだし、Macがあればその場でいくらでもつくれちゃうものね。

 あーあ、しょうもない報道ばかりじゃないか、と思えてくる。

10/23
 エッチングをのせてみたら欲が出てきた。ダクト関連をむりくり開口させてみたわけだ。内側からモーターツールでぐりぐりぐりぐり。地が厚いので、下から洋白をあてるのも工夫がいりそうな感じ。

 形状自体は大きく変更しなくてもいいので、こまごまとやっていくわけだ。あと、ホイールとあわせてみたらがばがばだったタイヤをあきらめて、フジヤのT4用タイヤに換装。このタイヤは存在感があって気に入っている。

 HJの今月号を買った。少し前に放映されたTVチャンピオンのモデラー選手権の記事あり。これでみなおしてもやっぱりあの結果は作品のレベルという視点からは納得いかないぞ。たとえば,第二戦の「決定的瞬間勝負」、寒河江氏が針金を軸にしてゼロからフィギュアをつくりあげたのに対して、山田氏は美術用のポージング人形に肉づけしてかたちを出していた。これ、「なかなかの」(笑)手法で、デッサンやバランスは人形がかたがわりしてくれちゃう上、しょうもなく出来上がりが巨大になるので、ディオラマとしての「存在感」がでちゃったりしちゃうのだ。でも、それぞれの人形の表情に注目すれば「うまいかへたか」は瞬時に瞭然とする。これが、決勝の「ディオラマ創作勝負」ではもっと露骨に出てくる。一言で言うなら、山田氏は「人間に対する視線が汚らわしい」のだ。一体一体の人形の顔をみてみれば誰にでもわかる。こんな顔した子供、いただろうか? 家財道具の一切合切をリヤカーに載せて移動している家族の母親がぱっちりまつげに真っ赤な口紅なんかさしていたか? 山田氏の視線には汚らわしさのみならず、人間存在に対する悪意すら感じる。なにやら「希望の象徴」とかいう「花」は子供たちの「ぎぶみぃちょこりっと」の、その米兵のかたわらに咲き誇ってすらいる。右端下の敗戦の日本から、左端上のアメリカ万歳への物語がここには確定しているわけで、確かに「二十世紀の場面」ではあるよな。この作品の勝因は例によってその「大きさ」と、日本人にとってわかりやすい記号化されたストーリー、ステロタイプ的な物語が巧妙に組み込まれていたことにあるのだろう。HJの235ページ左上の写真を見て、ここにつくられた子供の人形を「うまい」と思えるだろうか。この顔のパターンは、連合国側がジャップを馬鹿にするために書いたカリカチュア漫画のそれである。それは、しかし、仕方がないのだろう。山田氏というのはその外見からは信じられない「若さ」なのだから、もちろん、敗戦の現場が原風景としてあるわけですらない。たった一つ、テレビというメディアと、その中の文脈を実に巧みに使いこなす技において彼はチャンビオンなのだ。寒河江氏の敗因は、純粋にいいものをつくってしまったことにあるといえよう。いわば、そこには狡猾さという毒が欠けていた。でも、それって氏の原形の味であり、よさなのだから、こんなところではりあってはいけないのかもしれない。ケッサクなのはHJ誌235ページにある山田氏のコメント。「嫉妬の対象として攻撃されることもありますが」というのが氏の本音なのだとしたら、随分おめでたい方でもあるのかもしれない。今回のテレビチャンピオンは、おそらく第一回戦の最初の投票がすべてだったのだろうと思う。ひとつだけはっきりいえることは「自分について」コメントするときに「自分は嫉妬されている」などといえちゃう人間というのは、自己についての意識が肥大して傲慢の域に到達しているただの「しょーもない奴」である、ということだ。あんなコメントだして恥ずかしくない、というところが「ちゃんぴょんのエラサ」なのかもしんないけどさ。

 さて、マレーシアGPの裁定の結果がそろそろ出ているはず。鈴鹿の盛り上がりがどうなるか…

 19:00現在、結果が流れてきた。フェラーリのアピールが通ってドライバーズもコンストラクターズもポイント復活!! こうなると、俄然、鈴鹿が面白くなってくるわけだ。まあ、そういう意図もあるんだろうけれど。

 

10/24
 模型はまだ新しい進展なし。パスツールをつくろうとして1mmの黄銅のエッチングに失敗したくらい、かな。厚すぎて、レジスト膜が溶けてしまったのだ。洋白でつくりなおししなきゃ。

 LastEscapeをほぼ極めた後、待望ひさしい是空作品、PlanetLaikaにはまる。すでに二度ほどエンディングを見た。一度めは流れを、二度めは細かいメモをとりながら。前作、クーロンズ・ゲートにくらべると、舞台が火星であることもあるのか情念的な部分が薄まって理念が勝った作品になっている。前作の理念的部分のエッセンスをコンパクトにまとめなおしたモノ、とういう感じか。その分、内容は密である。感触としては、クーロンズ・ゲートの続編というよりも再話、という手ざわり。別視点による語りなおし、というべきかな。見る角度を変えたような気配なのだ。うーんと、直接に似た構造をもつものがひとつあって、ディックの「ヴァリス」と「聖なる侵入」の関係と酷似している。好ききらいはわかれるゲームでしょうな。個人的にはとても好き(笑)。娘もはまりこんでいる。でも、いわゆる売れセンではないので、地元のイトーヨーカドーには入荷してなかったりしたけど。

 鈴鹿でアーバインがチャンビオンになったら、F399つくってもいいかなあ、とか思いはじめた。きっと、そういう馬鹿は多いだろうからきっとTameoあたりが日本GP仕様をだすだろうね。逆にマクラーレンが勝ったりしたらタミヤが1/20で出すんだろうなあ。

 

10/31
 鈴鹿の中継まであとちょっと…ということでなんかおちつかないんだけれど。エッチングがそこそこ思い通りにできるようになってきたせいで、ちょこちょこと手をいれてしまっている。

 リアのブレーキダクトにつながる部分をエッチングで追加。それから、各ダクトの裏側に洋白をはりこめるように裏側から削っている。彫刻刀、モーターツールなどで3.5mmの壁をぎりぎりまでせめているわけ。調子にのってこんなことまでしちゃったりして。

 キット付属のシートはかたちがなんかへこんだ海鼠みたいで納得いかないので、Meriのシートから消火器を切り取って用意。ベルトの金具はエッチングで作成してみた。となりにあるベルトは1:20の126CKでつかったモデラーズのベルトを切り出したもの。こんな感じでちょいちょいとエッチングパーツがつくれると、なんだか余計なことをどんどんやりたくなってくるような。まあいいや。

 昔のビデオを見直していて、子供時代のジャックがあそんでいたのは先日手に入れたBuragoの126Cの27番であることを確認。そうだったのか…

 さぁて、百式でもつくりながら中継をみませう。

 ハッキネン、完勝。速いときのマクラーレン、速いときのハッキネンを久しぶりに見た。これでタイトルをわけあうかたちとなったわけだ。前半のシューマッハが妙に遅かったとか、クルサードの動きがなにやら妙だったような、とかあるけど、とりあえず、これで一年が終った。来期のたのしみはもちろん、フェラーリの発達ぶりと、ホンダと組んだことでふたたびビルヌーブが上位争いに加わること、でしょうな。

 

11/3
 お休みの日、ということでこんなことしてしまった。一応文化的、かな。

 プラネット・ライカに出てくる「いぬ」。セーブいぬ。いや、なんか最初にプレイしたときから気になって気になって(笑)。ゲーム画面中の姿をちょっぴり個人的な好みでアレンジしてあります。胴体と頭はスカルピーを成型、尻尾は黄銅線、尻尾の先はBB弾(エアガンもってないのに。来月のSamuraiEdgeでも買おうかな)、鼻は4mm、目は3mmの手芸ビーズ。耳はプラ板、というオーソドックス、かつ、手抜きな構成。画像から見た感じでは目は平板レンズみたいだし、耳はもっとあるかないか、なんだけれど、そのへんはアレンジです。

 色塗るとこんな感じ。「日本の動物」達と並べてみました(チョコ、食べ過ぎだってば。キビタキだけどうしても出ないし…)。なかなかラブリーかも。そうすると次にはあの「ロケット」が作りたくなるような気がしてきた…

 T4は、こんな所に手をいれているところ。

 フロントウィングの翼端板をきりおとして洋白でつくりなおし。これするとウィングの磨きだしも楽になるのだ。あと、ロールバーがへにょへにょだったので黄銅線と洋白のエッチングでつくりなおしてそれぞれ半田づけ。

 

11/07
 ぼちぼち、という感じ。

 やったことといえば、ボディにサフをふいてはやすりがけ。随分表面が荒れているので、この作業を何度もくりかえさないときれいにならない。あと、リアサス関連のメタルパーツを黄銅線の半田づけものにおきかえ。強度が必要だし、角をおとしたりなんだり、ということを考えるとやっておこう、という作業なわけです。あと、しばらくはこういったちまちまにあけくれそう。リアウィングの翼端板を洋白におきかえたり、ロールバーまわりをもう少しいじったり、アク・ステオン製のバルブをホイールにつけたり、とかやりそう。ボディいじりながら。

 最近の「おもちゃ」。いちおしはバンダイの1/43のポインター。なかなかの出来で、うれしい。同じくバンダイの1/144の百式。金メッキのきれいな百式、というのは以前から欲しかったので純粋にこれはうれしい。さらにこれまたバンダイの「ハイパーガンダム」シリーズ。ラムネのおまけとは思えない、というのはもう語り古されているけれど、これにはちょっとびっくりした。プラモデルの立場ないなあ、これじゃ。あと、チョコエッグのキビタキを入手して、第一期をクリアしたのが個人的にはとてもうれしい。第二期、ちゃんと出るのかなあ。近所みてもそんなに置いている店はないし、そもそも、模型誌以外に宣伝を見たことがないというのもなあ。企画、つぶれたりせんだろうなあ…

 横山宏氏のページでSF3D裁判の経緯をある程度知る。HJからMGが出て来た流れもちょいと見える。もっといっちゃえば、MGは出来たときと今と、まったく別物なので、そのあたりは勘案しなきゃなんないけど。うーん、人のつながりというか、交代というのがうまくいかないと物事はうまくいかないわけでねえ。出た時のMGって、今のMGとはまったく別の雑誌なわけで。まあ、今だってへんに青臭い哲学カブレの妄言とか、日本語の破綻したへんな記事とかばかりになにってきているMG、今度はここからまた別の雑誌ができたりしてねぇ。あ、業界的には電撃がそういう位置づけなんだろうな。

 雑誌といえば、相棒がすでにコメントしているけれど、どうしたんだ週刊文春(笑)。そもそもの発端はたぶん元フォーリーブスの江木氏の裁判に青木氏が「ひとことものもうす」をやった所にあるんだけれど、第三弾までやっていながら、記事のお粗末さたるやなんとももう。こんなに間抜けな雑誌じゃなかったと思っていたんだけれどねぇ。ま、裁判の席で女性に覚醒剤打ったことについて「目をさまさせてあげようと思ったから」なんてしゃあしゃあといえちゃうような馬鹿やそれを擁護しようとする上塗り、それをネタに部数をかせごうというせせこましさ、の合作みたいだけれど、いや、個人的にはこのちゃちなエロ小説モドキの「ジャニーズ糾弾記事」、続けてほしいとか思うのだ。だって、この間抜けさではクリティカルなことなんか記事にできっこないし(それにしても「高級セダン」にはわらかしてもらいました。ギャグのセンスはいいじゃん)、逆に、芸能プロダクションとして、いかにジャニーズがすぐれているか、いかにジャニー氏が純な人かが手に取るようにわかるわけで、貴重な情報源なのだ。記事みっつ通してあほくさく通っている共通視点は、「ガキあずかるんならちゃんと教育しろよ」なんだけれど、グラビアではガキ扱いしてないしねえ。しかも、その「教育」というのが芸能プロダクションなんだから芸能の教育であるはずなのに、その教育に於いてとてつもなく有用な「先輩達のステージのビデオ」とか「芸能雑誌」をとりそろえていることを「教育の対極」みたいな扱いして「こんなだから教育はおろそかになっている」ことに記事ではなっているあたりがまたしても頭悪すぎで(笑)。「教育」っていうと思考停止したアホオヤヂみたいな儒教的なモノしかおもいつかないのかねえ。合宿所に「こうじえん」でもおいとけばご満足なんだらふかしらん。今週号も頑張ってね、文春サマ。あ、読者のコーナーに掲載される笛に踊るお猿さんも結構イケているので楽しみだったりします。ガンバレ、アホオヤヂ(笑)。……はぁ、やれやれ。あんまりアレだったら記者さんにメイルしておくかな。いえね、このシリーズ記事の出たタイミングを考えると先の西村発言に「コメントできない」文春独自のなにかの理由をごまかすためにあえてこんなものを持ち出したんではないかと憶測しているのだけれど、どうなんだろうか。

 

11/14
 あいかわらず、ぼちぼち。この時期になると来年の仕事もはやく決めなければいけない(まだ決まってないのだ…)、という焦りもあってなにかとおちつかない。年度末も近いため、相談の数も飛躍的に増えてくるし。さて、とりあえずちまちまとしたところをいじっているのだけれど、

 まずはロールバー。キットのパーツのままだとあまりにもあんまりだったので、完全に新調しました。黄銅線を曲げたところにエッチングで洋白からつくった横のプレートをつけて、メタル磨きだしからつくった消火器をつける。さらに、8mmスナップの一部を切り出してきて内部を白く塗り、キルスイッチ受けのお椀にする。キルスイッチ自体は細い洋白線を曲げて。ヘッドレストは自作エッチングパーツにラッカーパテを盛ってつくった。こんな写真じゃわかんないよね。

 サフを削ってから、つくったエッチングパーツをボディに接着。段差をパテで修正中。これはこれでまたしばらく時間かかりそうだけれど、これだけでもともとの形が随分雰囲気かえてくるのでやっていて楽しい。

 で、メーター類。これまたキットのまんまではちょっと、なので、ステアリングは黄銅線でつくりなおし。メーター部分はエッチングで円盤をつくったところにデカールを貼り、さらにその上にエッチングでつくったわっかをはりつけ、透明エポキシで封じた。結構それっぽくなるのでうれしい。

 前回の続きでコメントするならば、文春の「ジャニーズ記事」はとっくに「終っている」状態になっちゃった。あーあ、期待していたのになあ。「集団万引き」にいたっては記者の精神年齢すら疑われちゃう出来じゃないですか。しっかりしてよ、ほんとに。セクハラについては、こんなに自信満々にぶちあげておいて、よそでとりあげてくれたのが「東スポ」と「ナイスポ」だけ(嘲笑)だった、というあたりがもう、なんというか、哀しいね。それにしても、合宿所の場所をビル名までだして公表してしまう、といううかつなことをしてしまった文春さん、それによって生じる被害の総額も含めて裁判で請求されたら、先のチアリ裁判どころではない展開になっちゃうだろうになあ。弁護士さんも大変だ。お仕事だからいいのかしらん。(文春の裁判のうち半分は負けている、というのは僕も直接に聞いたはなしだから、告訴されても特に珍しい展開ということにはなんないのだろうけれどね)。

 

11/19
 ボディへのデカール貼りまで。なんだか一気に進展したような気分に陥る。

 シャーシ側と、リアサスまわりはもう少しいじる予定なので、まだ。とりあえず、こまごまとした所から手をつけている感じ。結局、塗装は下地ピンクも赤も、共にモデラーズの缶スプレーを使用。

 デカールが結構大きいような気がする。でもまあ、これも雰囲気、か。ウィンドシールドは、キット付属のだと透明な板から切り出すことになるのだけれど、たまたま手持ちにあまりがあったFDSのシールドを流用。これから、形をととのえたり色を塗ったりしないと。左サイドにあるシフトノブのための「ふくらみ」は、下地処理の都合で削り落としてあったので、エポキシ樹脂を盛り上げて再生。ボディ自体は、何日か乾燥させてからクリアをかける予定。

 芸能関係がおかしい。週刊文春が「元関西ジュニア」の告白によるいつもの調子の記事をだしたら、同時発売のFOCUSでは、「元関西ジュニア」のぼったくりパーティの記事が載る、という具合。恋愛発覚スクープ、なんて、朝の番組で「ジャニーズとホリプロをどうにかしようとする第三者がいるのでは」といわれる始末。えーと、ジャニーズとホリプロのそれぞれかかえているタレントに同時にぶつかるような所、しかも、それなりに「力」のありそうなところってどこだ(笑)。あれかな、去年、V6の新曲の少し後に「まったく同じタイトルの曲」をいけしゃあしゃあと売り出してのけたあの破廉恥なところかなぁ? V6に対抗させるつもりのユニットが武道館コンサートやったら半分しかうまんなかった、ていうアソコ? そういや、テレビで「スクープ記事の信憑性は、他紙がどれだけついてくるかによってわかる」という言葉があったけれど、それでいうと週刊文春のジャニーズ記事ってダメダメということになる。あ、いや、とうすぽとないすぽだけはついてきてくれたんだよね。その水準ってことか。噂の真相が文春のジャニーズ記事について「うちではむかしからやっていた」とかいっているけれど、みてみると何年も前にたしかにやっていて、「SMAP解散」とか「マッチ事務所を離れる」とかいうので…ようするにガセ(笑)。これって、ようするに、文春は「ガセ競争でも負けた」というアピールなんだろうなぁ。

11/23
 もう少しで完成。そろそろ次は何にしようかとそぞろになってきていてあぶない。失敗するとすればこういう時だろうから。なんとなく、T3、T4ときたからT2をつくりたいかな、という気分あり。T2だと、手元にはMake.Up、Tameo、FDSとある。ぼったり系をつくった後だから、こまかなのをつくりたい、という気持ちと、こうなったらもひとつぼったり系でいきたい、という気持ちのせめぎあい。どうしよっかなあ。路線をかえてトータス号にする、とか。

 さて、まずはウィンドウシールド。ちょっといままでやらなかったこととして、虫ピンでリベットうちをしてみました。00番。これ、むかし志賀昆虫店に行ったときに買ったものか、その後どこかで買ったものか忘れてしまった。そういや捕虫網はどこにしまったっけ。


なんか、哀れな姿にみえちゃう

 固定も虫ピンで、という方法もあるらしいけれど、とりあえず今回はみてくれだけ、ということに。手持ちの0.3mmドリル刃の切れ味が悪いせい、もある。

 この段階で、やる気をだすために(笑)、いつもの「仮置き」をやってみる。うーん、なんとなくかたちになってきたのでうれしい。

 で、次はシャーシ(といっていいのかな、この場合)の後ろまわりをいじる。エキパイは先端を黄銅パイプにおきかえてあるし、リアサスのフレームも黄銅線におきかえてあるし、という感じで、あんまり原形をとどめていないかも。

 あとは、クリア吹き。例によってフィニッシャーズのAutoClearをエアブラシで吹く。少したってから乾燥機にほうりこんで乾燥待ち。この後は研ぎ出しをするわけですな。


個人的には研ぎ出しという作業は好きです

 恵比須のMr.Craftでサードパーティ製のデカールを見つける。タミヤの1/12のT4用と、同じく1/20のT3用。うーむ、タミヤのよりもしっかりしてそうだし、これなら透けないだろうなあ。T3の時にこれが手に入っていれば楽だったろうに。ついでに1/12のT用もでないかな。そういえば以前e-bayで入手した1/28のT3、同パッケージのラジコンもアメリカでは出ていたらしい。なんか…時代だねえ。

 

11/26
 一気にここまでいってしまった。

 研ぎ出しの後、ちょこちょことパーツをくっつけてかためているところ。これで完成か、というとそうではなくて、実はサイドスカートが残っている。それだけだけれど。ほぼ二ヶ月か、完成まで。これできたら、やっぱりFDSのT2にいきます。でも、これの問題は1978年のT2というのは資料がほとんどないこと。さがさなくては。

 明日はMr.Craftのバーゲン初日。とりあえず、会員割引きなので顔を出す予定。あ、強着も買ってこよっと(笑)。とはいっても、そのために外出するのではなくて、20th. Centuryのコンサートにいくついでだったりする。東京国際フォーラムというのは初めていくけれど音響はどうなんだろう。

 さて、と。

 発売された模型雑誌を買う。MG、「あいかわらず」(苦笑)。1/100特集とかいって、ようするにHJとバンダイの蜜月にすきまができたから、すりよってやる、というセセコマシイ気配を感じる。いやいや、そんなことよりケッサクもとい、収穫は哀原善行とかいう「かっこかめいなひと」の正体である。もともと、自分からすすんで「模型啓蒙家」なんぞというエラソーで不遜な肩書きをつけちまえるほど破廉恥なそのあり方から、もしかしてもコレはアレかな、という臭気はただよっていたのだけれど、今月号でその臭気がほぼ確信にかわってしまった。

 そもそも、この特集は「バンダイの1/100」をみんなちゃんと評価しようよ、ということ、みたいなのだけれど、何号だか前のこの同じ雑誌で「バンダイは同じMSを違うスケールでどんどん出していくくせに古いのを絶版にしない商売優先のひどい企業だ」(なんのこっちゃ)という、意味不明な誹謗記事を載せていた事を僕は覚えている。なんともまあ、ポリシーのない雑誌だなあ、と今回の特集を見て思ったわけだけれど…蓋をあけてみたらばもっとひどい。

 まったく、なにこれ? まあ、ほんの数行の間に矛盾がびしばしもぐりこんでいるあたり、どちらかというとケイモーカというよりもシューキョーカっぽいのだけれど(ぐる、とかおよびしませうかね)、「キチンとした考えにのっとっていればデザインの変更をユーザーは受け入れることが判明した」とか「ゲルググに対しては、ただほめるだけではない評価がユーザーによってなされた」とかいっておきながら、ちょっと先に目をやるとでてくるんですね、オトクイのアレが。いわく「ユーザーはキットの持つ模型的進化の意味を理解できていない」とか「ぜんぜん理解できないけど、よくできていることだけはわかるから買う程度」とか(こういうところがこの人のアタマの悪さ、というか感性のにぶさの証しなんだけれどねえ。「よさがわかる」ことは、なにやら身勝手な「理解」なんぞよりもずっとずっと大切なものだ。「進化の意味の理解」なんていうのは、一部の狂ったオタクの最後のよりどころにすぎない(そもそも、「進化」という言葉をこういうところで遣うあたりにすでにトンデモのかほりがする)し、他人に伝達できるコトバですらない。ゆがんだ選民意識の腐った姿、というべきかな。そもそも「理解」なんかできなくたって「いいものはいい」のだ。理解云々というのは、ユーザーを馬鹿にしているようで、実際にはバンダイを侮辱しているコトバだと気がつかないのだろうか。いい商品を開発したときの見返りは、明白に、そして純粋にその「よさをわかってもらう」ことであり、なにやら百万言を弄して「理解されちゃう」ことなんかではない。これは、物をつくる人間になら「理解」できることだ。つまり、哀原氏はコトバは弄するけれど、所詮は「つくり手」ではないということだ。

 で、あとはいつもどおり「リアルさ」についてのくだらないごたくが並ぶんだけれど、これまた見苦しい。「ガンダムの設定の数値に意味があるかどうか、という議論」に意味がないことなんざいまさらこんな人にいわれるまでもなかろう(ドダイYSのはなしでもしなきゃだめかい?)。ではきくけれど、馬力で倍の違いがあるF4とF6、かたちだけみて「ああ、なるほどこれは1000馬力の差があるぞ、と理解する」んですかねぇ。ようするにあなたのいうところの「リアル」なんていうのは所詮はあなたが「自分がつかんでいる知識」の問題にすぎないのですよ。たとえば、ほんの十年かそこら前に、「てのひらに乗るサイズの機械でカラーの画面がでて、人工衛星とのやりとりで地図を表示できて、電話もできて、写真もとれて、電子メイルでそれをすぐに送信できる」なんていうものを設定したとしたら、その時代の「リアル大名」は、当時の「リアルな」パソコンのサイズや性能をひきあいにだして「そんな自分勝手な設定はリアルなんかじゃない」とやったんでしょうけどねぇ。つまり、「見えたはずの正論」ってのもすごくうさんくさい。「MSを見たことのある人間はいない」のである以上、あなたがどんなに自分を差別化しようとして、MSにおいて飛行機の知識でディテールをつくり、戦車の孫引きで細部をつくりこんでも、所詮それは「へんなひこーき」であり、「おかしなせんしゃ」にすぎないんですよ、それもまた「オレリアル」のひとつで、ということに、自分では気がつかないんでしょうね、かわいそうに。「無根拠なオレリアル」という意味では「哀原ガンダム」なんかはその典型的な一つにすぎないのに。まあ、「1/60なら表現できるけれど1/100では表現できないフック」というあたりでちゃんと失笑は買っただろうけれど(え、ここは笑う場所だからいいって?)

 全体的に、青臭く、気持ち悪い。臭いレトリックもどきもてんこもり。「鼻にツク」というコトバがこれほどぴったりくる文もめったにない。「ユーザーはバンダイのプラモデルを理解できない」なんてコトいうのがそんなに嬉しいのかなあ。そんな「理解」、ただのひとりよがりな妄想にすぎないし、そもそも「よさはわかる」のであれば、あなたはともかく「ユーザーは」バンダイのプラモデルを理解できているのに。妙に青臭い弁舌を弄しないと「理解できたつもり」にすらなれない、のだとすればあなたは相当病んでいますな、哀原どの、もとい、あさのまさひこクン。「絶対的正解」とか「最大公約数テキなんちゃら」とか、今回だと「見えたはずの正論」っちゅうのもそうなんだけれど、このヒトの主張が気持ち悪いのはどうしてか。これってねえ、ライフスペースのいうところの「定説」なんだよね。このヒトにしかわからない「りあるの世界」というのがどこかにあって、所詮はこのヒトの精神世界のスキキライにすぎないものを「てめぇらには理解できない絶対的なリアル」みたいなほのめかしでこけおどしてみせる。それをして「啓蒙」というのであれば、もっとふさわしい日本語があります。「おしつけ」あるいは「洗脳」、ね。

 いや、もっとオトナの世界を考えてうがった見方をすると、これってMGが「馬鹿なユーザーにはっぱをかける」という展開で、見苦しくバンダイに揉み手すりすりするための記事だったのかもしれないなあ。に、してもここまで見苦しくもみ手しなくてもいいだろうに。ダンバインのリメイクで「電撃」がこれまでのHJ的な位置につけてきたことで焦ったのだろうか。アンチHJよろしく「バンダイをとにかく批判する」記事を載せることでMGとしアイデンティティをつくってきた過去なんかかなぐりすてちゃうわけだ。ま、MGの読者ってこういうふうに馬鹿にされても平気だろう、と甘くみられている、ということだけは事実でしょうね。なんたってこのヒト自身、「ケーモーカ」を自認できちゃうくらいなんだから。

 

11/27
 と、いうわけで完成です。なんか、細部に執着しすぎたのか全体のバランスがいまひとつのような…

 Mr.Craftのバーゲン初日、あんまり興味をひくものはなかった。HGUCのズゴックも売り切れているし。買ったものは、T2用のタイヤ(フジミ製)、モデラーズの強着、くらい。そして、メイクの126C用の修正タイヤをもらう。そういえば、つい先日もここでTAMEOの312T用の修正エッチングパーツをもらったっけか。強着も、ラベルをはがしたら「Devcon」の文字が(笑)。なーんだ、そーゆーことかあ。おんなじチューブなんてどこからみつけてきたのかと思っていたんだけれど、疑問は氷解。

 トニセンのコンサートについてはそのうちどこかでコメントするかも。とても楽しかった、とだけ。東京国際フォーラムというのは、へんちくりんな建物だった。ちょっと驚いたのは、東京国際フォーラムの斜向かいのそごうにHGUCのズゴックがあったこと。ひとつ買ったけれど、まだ一個ありました。って、いつまであるかわかんないけどさ。

 さて、次はFDSのT2だ。