F.D.S. N.71A Ferrari 312T2 - 1978

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 ジルがF1で二年目に乗ったマシン。T3までのつなぎだったため、ブラジルとアルゼンチンの二戦しか走っていない。その結果、資料がほとんどない… ポニーキャニオンのビデオでもこの二戦はちゃっかりと省略されている。BOSCOのビデオでもさがさなければならないかも。手持ちの本をひっくりかえしたのだけれど、78年のT2の写真はぜんぜんない。うーむ。ミシュランタイアのT2ってこれだけなんだけれど…

 さて、キットはこんなです。いつも、FDSみたいな、とかいっているけれど、これは正真正銘のFDS(笑)。


サスペンションが妙な一体型。シートもやけにでかいなあ。

 説明書は、まあ、こんなです。裏には完成写真もあるのだけれど、あてにしていいものやら…

 まあねえ、正直いって、どうせぇっちゅうんじゃ、という感じではある。さて、これをどうしようか。フロントのエアインテイクはくりぬいて内側から洋白板だろうな、とか、サスのもったり感は黄銅棒かな、とか、考えているところ。この、ノートにいたずら書きしながら計画をたてている時間もまた楽しいわけです。ひとつ、はっきりとした問題があって、デカールが違うのだ。モノ自体は、通販のバーゲンだったし、F.D.S.もいまはないしどうにもならないのだけれど、1979年のT2用デカールがついてきているのだ。1979年?そんなT2はないってのに…。問題はどこか、というと、ボディの白をどうするか、というあたりで、まあ、マスキングして塗り分ければいいんだけれどさあ、と。あ、TAMEOのT2ってデカールが二枚ついてきていたよなあ、とか思いついて、それを流用することも検討中。サイズがあえば、だけれど。

 体制を考えれば、前年の最終戦近辺のT2からたいしてかわってはいないはず、なので、77年の富士でのかたちが参考になるのかもしれない。とはいっても、シェブロンのトランスパーツのにまんごせんえん、という価格はちょっと、来年の職も決まっていない人間には痛すぎる… 当分は資料探しにはしりまわんないといかんなあ。

 DVDで、大好きな映画がまた発売になった。エンゼルハート。発売日に入手して、きれいな画像でこの恐いストーリーを見て、なんだか、とても気持ちにしっくりくるような感じになっている。こういう楽しみって、なんだかシアワセである。ゆでたまごを食べるデ・ニーロがステキ。

 これを書いている現在、TBSの芸術祭参加作品、ディア・フレンドを見ている。なんだか、すごくいい。岡田君の演技力は、ジャニーズとは思えない手堅さと、深さで緒方拳とならんで一歩もひけをとっていない。直前まで、番宣もほとんどなかったのは、これだけのクオリティに対する自信のあらわれだったのだろう。なんだ、やればできるじゃん、TBS。Pu-Pu-Puの時は、だめだめだったのにねえ。

 そうそう、モデラーズから先に発売された「強着」クン、買ってきたはいいんだけれど、このかたちのパッケージはデブコンで信頼を失っている(粘性の違いで左右の出方が不均一になる。特に、時間がたって粘度がかわってくると顕著になる)ため、アリヤさんの掲示板で教えてもらったとおり、別に買ってきたポリの瓶にまず、とりわけた。その際に、チューブにどれくらい残っているかを見ながら作業するため、ラベルをはがしたのだけれど、そこに現れた文字を見て絶句。


あーあ。

 まさしく、Devcon社の5分硬化型のエポキシ接着剤「そのもの」。ようするに、OEM版だったわけですね。容器だけ流用した新製品だろうとわくわくしていたのでちょっと残念。

 

12/2
 ちまちまと。

 結局、1978年のT2の写真は一枚だけ発見した。どこかで保存していたJPEGファイル。これをみるとキットと違う点として、たとえばフロントのNACAダクトの位置がもっと上。エアインテイクをモーターツールで抜くのといっしょに、モールドされているNACAダクトをパテで埋めてから削り直す。シートがやたらと四角くてヘンなのでけずりとってMeriのパーツを使うことにする。前後のウイングは翼端版をきりとって、例によって洋白でつくりなおすことに。

 で、こんな感じなのだけれど、この後期型のT2って、フロントのエアインテイクのかたちで印象が随分かわってきそうなので神経を使う。メタルは比較的やわらかくて削りやすいので、形をいじるのも(やる気なら)そんなに手はかからないかもしれない。

 それにしても資料不足だけはいかんともしがたい。どこかで妥協しないと。とかいいながら、同じキットをもうひとつどこかで見つけられたら1977年モデルもつくりたい、とか思ってしまうあたりがダメかも。

 

 週刊文春のジャニーズ記事、まだつづいているんですねえ。東スポ、ナイスポに続いて「味方」になったのが、数多くの芸能人から「嘘つき」よばわりされている梨本氏だというあたりがなんとも(「法曹関係者」たちは全員「記事が真実であれば」という前提でしか語っていないし、そもそも告白の信憑性自体がうさんくさい以上、これ以上どうしようもないのだろうねえ)、ステキである。「セクハラは被害者の告白が優先される」と書いたその雑誌の別のページで「被害者はこういっているけれどしんじらんない」という記事を「教授セクハラ」コーナーにのせていたり、と、なりふりかまってらんないのね、という気配である。告白の「うさんくささ」についてはうちの相棒のwebページで詳細に論評されているのでそちらをみてもらうことにして、学生へのハラスメント相談を何百も受けてきた経験からいわせていただくならば、「画一的で、エロ小説とみまごうほどにリアルな描写を告白」する被害者達、というのは、告白の現場での心理誘導と事実の捏造の可能性を強く感じる、ということだ。実際にハラスメントにあった人間は、あんなに具体的でじょう舌な描写などできないものなのだから。ま、たしかに裁判になれば簡単にはっきりすることだろう。梨本クンも、こんなところでコメントしたことが記録に残っちゃ困るんではないかな、とか心配してしまうよ、これでは。はっきりいえているのは、文春の記者は誰一人としてハラスメントというものの実態を知らない、ということ。「ジーンズはいてたから強姦は不可能」というよその国の不明ぶりと類似の破綻なのだけれど、オヤヂの神経では理解できないのだろうなあ。

 

 なんか、F1もアレですねぇ。ザナルディ放出とか、クレイグ・ポロックはチームを離れるとか離れないとか。もし、離れるならヴィルヌーヴも離れるだろうし、そうするとホンダのレースも辛いことになりそうだし。もうじきテストも始まるからまた話題もでてくるんでしょうね。

 

12/4
 フロントのエアインテイクで悩む。ただくり貫くだけではきれいなかたちにするのはむずかしそうなのだ。しばらく考えてから、先日買ってきたTameoの312T2用デカールからインテイクの外形をトレーシングペーパーになぞり、0.1mmの洋白板でエッチングしてみた。これを穴の上にあててエッジをだそうという戦略なり。


うまくいくかなあ…

 今回はエッチングの原図にパソコンは使わず、製図ペンでなぞることでつくってみた。結構いけるみたい。

 モンティパイソンのビデオが出ているのを発見。とりあえず、第一期の三巻を買って子供と楽しく見る。たぶん、そのうち揃えてしまうような予感がする。なぜ三巻か、というと、実はSPAMの巻にするか悩んだのだけれど、時節柄(笑)「死んだオウム」が見たかった、というのが理由である。

 e-bayでタミヤが昔だしていた1/10の312T3のラジコンが出ていた。さすがにいまはちょっと余力がないので傍観しているのだけれど、これも確か初期型のシェイプをしていたはず。うーん、欲しいなあ。誰か、競り落としたら見せてください(笑)。

 「電撃HobbyJapan」のことで現地の掲示板が盛り上がった。個人的には、The-Oの作例と、「何を自慢したいのかがわからない物が多く見受けられた」、「これでもくらえ、的な発想が欲しい」という小林氏の言葉とをあわせてみて「とうとう始めたな」と感じた。憶測をあえてするならば、モデルカーレーサーズを休止してでも彼がやりたかったこと、彼が危機感にかられてやらざるを得なかったことがとうとう始まった、ということではないかな、と見えるのだ。あの荒々しいThe-Oは、お定まりの「正解コース」に毒された人達に対する計算された挑発だったのだろうし(もしかすると今回のコンテストにあわせて急遽つくりあげたものですらあるかもしれない)、掲示板の流れはきっと案の定、だったのだろう。作例の「写真」から読み取れるもの、読み取れ無いものがある、というのも小林氏の昔からの提言だった。作例の「色」や「ディティール」は決して実物「そのまま」の反映ではない、ということ。「作例」のうのみはもちろん危険だけれど、さらにアブナイのは「模型づくりでの最低限の正解」に執着し、それを他人にまで押しつけていくことだろう。自分一人が辛い模型づくりをすること自体は、趣味の範疇だろうけれど。以前、タミヤの1/12の641/2を「無塗装」で仕上げる、という作例もあったけれど、そのことをあえて書かなければ、たぶん無塗装であることに気づく人間は少なかったに違いなかろう、という出来であった。雑誌の写真の表現力というのは魔物なのだ。小林氏の主張は一貫していて、それはきっと「ガンガン作って、心はダメダメ」な、至福の趣味を、なにかにしばられてやるのはもうやめようよ、と、たったそれだけの簡単なコトだと思うんだけれど…

 
12/07
 ボディを少し削ってから先のエッチングパーツを貼りつける。段差は、モーターツールのヤスリで削っていく、とこんな感じになりました。いけそうかな。

 あと、ウィングの磨きだしをしているのだけれど、表面のすがひどくていつまでたっても穴が消えない。これはどうしたもんか、と悩み中。たぶん、サフをふいてからメタルスプレーでごまかすでしょう。メタルックとどっちがいいだろう。

 で、T2に専念してりゃあいいものを、ってな感じですが、先日のトニコンの際に手に入れたHGUCのズゴックなんかもできちゃいました。


なんか、かわいい。

 ガンダムのプラモは最近は一貫して「素組み」に徹しています。別にこむずかしいポリシーがあるわけではなくて、最近のクオリティだと、「そのまま」で十分に個人的に楽しめる出来だから。それにしてもこのズゴック、昔の1/144のよりもひとまわり大きいような… あとは来週頭くらいにZZがでるはずだけれど、入手できるだろうか。思えば、去年の暮れはPGガンダムをつくっていたんだなあ。模型趣味を10数年振りくらいで再開して、一年ちかくたったわけだ。

 GPMに随分前にたのんでいたフィギュアがようやく届く。実物を見るまでどんなものが来るのかちょっと不安だったけのだけれど、これなら満足。1/8のコールドキャスト(ってなんだ?)製。それにしてもこんなものまで集めはじめるとまじめな話、きりがないよなあ。そういえば、ドイツのショップに頼んでいたミニカーの新製品、11月発売、というから待っているのにこないぞ、とメイルしたら、2000年春になったよ、と返事がきた。まだまだ待たなきゃならないらしい…


足元にあるのは先につくったRossoのT4

 あと、これはタミヤに部品注文したパーツでつくった1/12の312エンジンで、前のProter製1/12のV6ターボとならべてみたところ。こうしてみると、フラットV12はやっぱりでかくてひらべったい。


ご本尊である1/12のT4はいつになったらつくるのだらふ

 以前、わが家のプレイヤーでちゃんと再生できなくて、問い合わせていたウルトラセブンDVDのVol.11。12月の10日過ぎには新しいのを送ります、といわれていたのが今日届く。応対も丁寧だし、とても好感がもてた。パナソニック、がんばっている。中古の900円ビデオでジョニー・ハンサムを買ったり、予約していたOVAウルトラセブンを受け取ったり、と画像系ソフトの当たり日。

 プッチモニというユニットの曲をきいていてはたと思いつく。モーニング娘。というのはつんくプロダクションにとってのジャニーズJr.みたいな位置づけなのだ、と。母体として活動し、露出しつつ、構成員はダイナミックに変遷し、そこから、独立ユニットができていく。プロモーション活動が効率よく行える、という点でかしこい方法なのだけれど、母体自体の水準がきちんと維持されていなければ破綻する方法でもある。つまり、他のプロダクションから嫉妬されやすいやり方、ということ。そういえばモーニング娘もはじめのころは「つんくが全員に手をだしている」といった「ネタ」が三流雑誌を踊ったものだった。なるほどねえ。こういう「ネタ」って、どうしていつもワンパターンなんだろう。ネタをうみだす人間の心理的事情、だろうけれど。

 模型製作日記の草分け、アリヤさんのwebからリンクを貼っていただいた。もともと、「学生の人権」コーナーとは異なるタイプの文を置いておく場所としてつくった個人コーナーに、生活の一部となった模型づくりと、さらに日記的な散文をつづってできているこのコーナー、模型のこと「も」書かれている、というほうが正しいほど。それを「面白い」、と言っていただけたのがとてもうれしいのと同時に、気持ちがひきしまる思いもしている。事実、ここ数日のカウンタの上がり方はいままでの比ではなく、サブコーナーの半分のヒット、といういままでのあり方がかわりそうないきおいなのだ。個人的には、せっかくだから、模型のコーナーだけでなく、いろいろと見ていって欲しい、という気持ちと、自分にとっても特別な趣味である「模型」は、やはりきちんと分けておいたほうがいい、ような気持ちとがないまぜになっている。でも、いままでどおりでやっていくとおもいます。これまで見てきてくれた方、初めての方、あらためて、よろしくお願いします。

 

12/11
 サフを吹いてみた。しばらくは表面処理に時間がかかる気配。でもまあ、いまのところはイメージどおりっぽい。


グンゼ産業のプラサフを使っている。今度、ソフト99のも試してみよう。

 レビに確認したら、なんと、このFDSのT2、まだ在庫があるとのこと。何度かメイルのやりとりの後、これと同じN71AとN71を各1注文。もくろみは…もちろん1977年のT2なわけで、カナダでの21番と、日本での11番。デカールを一部自分でつくればいけそう。

 あと、ウィングいじりがここまで。結局、前も後ろもすが激しいのでサフをかけてコンパウンド後、メディコムのメタルライクスプレーがけとなり、こんな様子。


翼端板は手持ちの銅板から切り出した

 翼端板、T2は赤くないから洋白でつくってもよかったのだけれど、メタルライクスプレーとの調子があわないと嫌なので、この後、サフがけの上でメタルライクスプレーで塗装予定。

 「自動車モデル」というイカロス出版のムックをみかける。また、別ののりもの関係のムックも。このあたりの本でいうところのミニカーというのはやっぱりダイキャストミニカーが中心みたいで、「高級ミニカー」が4-5万円? 早川作品とかウィングローブ作品は? という感じになる。mono magazineあたりで1/43が紹介されたときもメタルとレジンの区別がつていなかったりもしていたし、こういうのって、やっぱり「ミニカーブーム」の証しなのかな。すくなくとも、Mr.Craftの店員さんは「最近はミニカーブームですから」と言っていたっけ。

 F1 モデリングの4号、由良氏と高安氏のやりとりが秀逸。自分の車がモデル化されることについて、高「これは実物と違う、と思うこともあるんじゃないですか」(これは、川合チャンの「オイッていいたくなる」を受けているのかな)に対して、由「それは許しちゃう。それよりも作ってくれた人の気持ちを考えたらすごくうれしくなりますよ」と答えている。「実際につくっている人」だと、やっぱりこういう感じになるのだと思います。「実物をつくっいる人に失礼」だなどと言い出す奴が一番失礼なのであって、ね(あれ、これって哀原氏の態度とも共通している「失礼さ」だなあ。ある種のオタクの共通項なのか?)。あと、デザインは「かっこいい」方向と「速い」方向に分かれてきている、の明言あり。高安氏が紫電77を「一番好き」「日本にもあんなカッコいいデザインを出来る人間がいたんだ、と感動した」と持ち上げまくるのに対して、その紫電をデザインした等のご本人が「でも、あれは失敗作だから(笑)」とあっさりかわしていたりしています。
 この号、MP4/13コンテストの結果も載っている。川合チャンの「こだわり」のコメントが、例によってある意味で「笑える」。「ラムダセンサー」「ロックピン」「エキゾーストパイプ」…「タイヤにロックピンがない」ので「NG」とか、なんだ、「自分が知っている細部」で評価しているのか、と。「つくりこみコンテスト」だったの? これ? しかも最優勝のモデルの写真、色おかしいしなあ。
 この号のポイントは、やっぱりモデナ・ランボでしょうねえ。プロバンスからキットがでていたような気がするけど、これはとっても奇妙な存在感のあるマシンだった。やっぱり、この雑誌の存在意義はこういう写真なんでしょうね。

 

12/16
 こまかい仕事がいろいろとあって、文字どおり、「走り回って」います。ふぅ。そういえば、昨年の暮れってPGガンダムつくっていたんだっけか…と、いうわけで、今年はZZがその位置づけとなる。Mr.Craft、ヨドバシカメラ、と売り切れていたのに、町田のおくぬしにて山積み状態を発見。この店、43はほぼ全滅なんだけれど、なんというか、いわゆる「模型やさん」の雰囲気あり。以前、コンプレッサ買いに行った時も、実際にパッケージをあけて動かして音や振動を確認させてくれたし、その後も「あれ、どうでした」とか気にしてくれたっけか(その時のおにいさんは今はハンズにいる)。あと、フジミの1/24スケールのポインターを入手。これ、こんなに大きい車だったんですねえ。だって、ボディだけでタミヤの1/20のT3より大きい。成型色にも気を遣っていて、シルバーだけで二種類あったりする。これも、ケース買ってこなくては。屋根つきの車は、VWに次いで二台目だな。

 さて、T2、ボディもみがいて、軽くモデラーズの赤を吹いたところ。帰宅後のちょいちょいの時間で作業していると、どうしてもハンドピースは使いにくくてつい。

 サスのパーツとの合わせを確認してからデカールを貼る予定。デカール、Tameoのがどこまであうかが不安。だめなら怒濤のタッチアップ、だなあ。

 タイヤとリアウィング。リアの翼端板なんか、実物でも厚みは1.8mmしかないのにどうしろというんだあ、というカンジなんですが、まあ、これも雰囲気ですな。タイヤは、フジミのものにおきかえたところ。うーん、わくわくする(笑)。

 で、Reviに頼んでいたキットも届いてしまいました。これと同じ78年型T2と、同形の77年型T2。77年型は「ワールドチャンピオンシリーズ」でした。そういえば、昔つくったFDSの312Tもこのシリーズだった…とはいっても中身の違いはほとんどないんだけれどね。デカールと、エッチングパーツくらい。ちなみに、77年モデルはホイールのパーツもエッチングではなくてメタルです。うー。


77年型のは箱が緑だ…

 これのために、昨日はメイクアップに行ってさらにTameoのデカールを買いこんできました。会員にもなったから、週末のバーゲンには通販で参加できるぞ(大学院向けの実習をしなくてはならないので青山まででる余裕がないのだ)。

 e-bayは気を抜けない、というハナシ。312Tで検索するとヒットするところに、これはありました。たまたま写真があったから即、参加したのだけれど、あぶないところだった。競合は一人だけでした。

 よくみえないかもしれないけれど、27番の126CKのピンバッヂなんです。いろいろあるなあ。

 町田のルミネを歩いていてソニープラザのおねぇさんにトラップされる。なんでも、Yowieというお菓子の宣伝で、チョコの中に入っているカプセルからオーストラリアの動物120種(!)がでてくる、いまなら、600円で一回くじがひける… ボーナスもでていて気が大きくなっていたせいもあって、10個買ってしまう。結果は…海洋堂の造形師は偉い、という。

 左はオーストラリアのコウモリで、右は日本のコウモリ。こ…こんなに違う? ちなみに、このコウモリはフルタの「日本の動物」第二弾。ほかのたまご型チョコがCMで「類似品に注意」とかやっていたのでちゃんと出るかどうか心配だったのだけれど、とりあえず発売された。またしばらくチョコに埋もれて暮らすことになりそう。でも、たまに第一弾のがまぎれこんでいるのは勘弁してほしいなあ。

 ところで、週刊文春のジャニーズ記事、いくところまでイッチヤッタみたいです。だって、とうとう新情報ゼロ、いままでの記事のやきなおしばっかりという情けなさ。いうことも狂ってきている。セクハラをしていない、というジャニーズ側の主張に対して文春いわく、「ジャニーズは具体的な証拠をだしていない」だもんなあ。しかも、これを二度も書いている。これで、この記事を書いているのが知り合いの記者ではないことを僕は確信した。彼はこんな頭の悪いことは書かない。「ない証拠」というのは一体なにをどうすればいいというのだろう。単なる魔女狩りをやりたいだけなのだろうけれど、メディアに出せるようなレトリックではないな。「やった証拠」ならだせても、「やっていない証拠」なんざ出せるわけがない。なんなら、文春のライターさん、あなたが昨日一日に「やらなかったこと」を全部リストアップしてごらんよ(嘲笑)。つまるところ、ジャニーズが出した書面が相当文春にはキツカッタのだろうと想像される。だって、毎回、記事にでてくる「親告罪ではないから独自に捜査できる」というくだり、今回の文春の記事だけで二ヶ月たっているし、そもそものことのおこり、覚醒剤中毒者による「告発本」がでてからだと10年ちかくたっているのに、その「独自の捜査」がおこなわれていないという事実、いや、もしかすると捜査自体は行われたかもしれないけれど、立件されていない、という現実自体が完全に雄弁ではないのか? いや、こういうとどういう答えがかえってくるかは簡単に予測できる。「ジャニーズは警視庁にもつながりをもっていて、握りつぶしてきたのだ。この巨悪、ユルスマジ!!」ってなカンジだろう(すでに「誰其が一日警察署長やっていたから警察はなにもいえない」とかやっていたしねぇ)。これって、とってもわかりやすい構図なのだ。と系の、「ユダヤ謀略説」といっしょ。ジャニーズ謀略説、というわけだ。ああ、だとすると、週刊文春はメディアとしての寿命がつきつつあるのかもしれない。たま出版あたりに雑誌ごと移籍したりしてねえ。だいたい、あの「身内にあまく、外にはえげつない(笑)」警察組織が、たかが一芸能プロダクションに「握られている」だなどと考えるほうがどうかしているだろうに。そういえば電車の吊り広告もすさまじく減っているぞ。昔は週刊新潮と並べられてたくさんぶらさがっていたのに、このごろは探しても文春のはみつからないくらいレアになってしまっている。やっぱり、あぶない、のだろうなあ。

 ファンクラブについての前回の記事といい、今回のといい、ずいぶん追い詰められているらしいという焦りだけは伝わってくる。気の毒なほどだ。でも、これは自分で蒔いた種だし、しょうがないだろうね、文春サン。それにしても、青山氏にしても、平本クンにしても、鹿砦社にしても、なんだかんだいってジャニーズの名前をつかうことでおまんまたべている寄生虫みたいな存在、という点で共通している。相手が「本気ではおこらないだろう」とたかをくくって縁の下でコソコソと薄汚いことをしている、という感じか。平本クンなんか、自分のwebページのてっぺんにでかでかと踊っている言葉が「ジャニーズ」だもんねえ(Yahooで検索できるから見てみると面白いです。有名人ダイスキな人ね、これ。「ドクター中松といっしょに撮った写真」が並んでいたのには失笑してしまいました。起業した数、は書かれているけれどその後のことがかかれていないあたり、だめだったんだろうなあ)。「元ナニナニ」となのるだけで食べていけるんだから、よそから汚い嫉妬をされてもしょうがないのかもしれない。でも、もしかすると今回の裁判をきっかけとしてジャニーズ側もこういう寄生虫を駆逐しようとするのではないかな、と思う。だとすれば、これは注目の要あり、だ。地検にいって訴状と準備書面を見てみたいものだけれど、時間がとれるかなあ。

 今回から、WXGの製品版を使っている。反応速度がまたちょっと上がったような感じ。そして、かなから直接に英数に変換する機能とかがちゃんと働くようになった。WXPからのユーザーとしては、OS9で動くWXの存在にちょっとだけ感動しちゃったり。それにしても機能豊富だなあ。覚えるだけで大変かもしれないけれど、手が覚えてしまえばとても便利そう。

 

12/19
 ちょっと心配なのでデカール貼りをする。Tameoのデカールを中心として、F.D.S.のデカールとをあわせている。

 カウル上面はやっぱりあわない、ので、タッチアップを山ほど。一番の問題は、F.D.S.のデカールで、水にのせるとばらばらになってしまうのである。まあ、古いからねえ。こういう時のために買っておいた、MicroScale社のLiquid Decal Filmをプラ板で薄く塗りつけて乾燥。見事に使えるようになったのでした。これ、うまくつかうとクリアデカールのベースとしても使えるらしくて、オリジナルデカールもつくれます、とある。使い方を考えてみる価値ありそう。ようは、透明で薄い膜をつくるわけです。


こういうモノです。Mr.Craftで昔買ったもの。

 足回りのパーツとあわせてから、クリアをかけるのだけれど、せっかくだからまた「お初」をやりたいという悪いクセが… 釣り道具屋で二液式のウレタンクリアを買ってきたのです。人によって好ききらいがあるらしい、このウレタンクリア、どんな感じがためそうというわけ。ハンドピースの中で固まってしまうと始末が悪いから、グンゼのプロスプレーも買ってしまいました。とりあえず手持ちのリニアコンプレッサにつないであるのだけれど、出力たりなかったら缶をつかわなければならないかも。

 冬季限定販売、というふれこみのサムライエッジを入手。ずっしりとしたてごたえと、メカメカしい雰囲気でとても満足なんだけれど、撃てる場所をさがさないと。それにしても、エアガンというと、つづみ弾を撃つタイプで遊んだのが最後の記憶なもので、結構強いカルチャーショックを受けてしまった。ちゃんと狙うとちゃんと当たるし、飛距離も結構あるらしい。フィールドであそびたい、という気持ちもわかるなあ、これは。

 

12/22
 ウレタンクリア、吹いてみました。プロスプレーって結構派手に吹くのでちょっとびっくり。これならL5コンプレッサで十分だな。繊細な部分なんかだと使い分けないとならないかも。と、いうか、手が101になれてしまっているんだな。感じとしては101と缶スプレーの中間くらいか。

 前の写真とくらべるとわかるかな、ぬらぬらてかてかしています。ぬったりというか、ねったりというか、なんかそんなカンジ。一晩たったけれどかっちりとは固まっていない。でもこんなものらしくて、耐水ペーパーもちゃんとかかるし、コンパウンドもちゃんとかけられる。なんか…勝手が違うのでとまどってしまう。しばらくいじった上で、もしかするといつものオートクリアをさらに上掛けしてしまうかもしれません。厚塗りになっちゃうけど、しかたありませぬ。うーん、ぬめぬめ、かあ。

 イタリアのショップからメイル、あり。ずいぶん前に注文して、バックオーダーになっていたプロターの1/12の312T3がはいったから送るよん、とのこと。大スケールの初期型T3なので到着が楽しみである。でも1/12だから、つくっても置く場所が…

 あと、e-bayではPolistilの1/40(妙なスケールだなあ)の312T5をせり落とした。くしくも、T3もT5も両方ともイタリアとのやりとり、という。あー、郵便局の人ってまたまた「差出人がわからなかったり」するんだろうなあ。ちょっと憂鬱。高くてもいいからFedexで送ってもらうほうがいいだろうか。どうも、最近不在郵便の扱いとか、再配達の不手際とかで、郵便局に対してはちょっぴり不信感。

 イタリアにお手紙書いたのは、十数年前にF.D.S.宛てに「デカール違ってたから正しいのちょーだい」とやった時以来、だな。

 PHS、故障する。もともと受話音量が小さい、とか、ぷちぷち雑音がする、というのがあったのだけれど、その他、相手の声がびりびりにわれて聞き取れない、ということにまでなってしまったので、渋谷のアステルショップにもっていく。修理期間中は、代替え機を貸してくれるので、転送電話を設定して修理の完了をまっていたのだけれど、時代の進歩を痛感してしまった。借りた機械が、パナソニックの旧型機なのだけれど、時計機能がない、バイブレーターがない、など、石器時代に戻ったような(おーげさな)感じ。結局、落下原因だとかで4200円かかったのだけれど、自分のAJ-32が帰ってきたときはほっとした。しかも、ハンドオーバーの効率がよくなっているような気がするし。もしかして、バグとりもしたのかな。前までは途中できれてしまっていたような通りがちゃんと通話したまま歩ける。とりあえず、修理してよかった、というところである。

 さて、なんか最近恒例になってきた「今週の週刊文春」のコーナーです(笑)。

 またしても新情報ゼロ。最近の週刊誌ってすごいんですねぇ、ネタがなくても使いまわしやら何やらで三ページくらい埋めちゃう。今回の週刊文春は「外国の有力紙の人達がびっくり」という内容なのだけれど、一様に「文春の記事は全部真実」という前提にたって記事をつくっていて、哀れをもよおすほど。これって、「外国人もこういっているんだ。だから、こっちのが正しいんだ」、という、特定の世代に共有されている「外国コンプレックス・アメリカコンプレックス・舶来信仰・キンパツヘキガンウソツカナイ」に訴えかけようという、実に「文春世代」の気持ちをガッチリとつかみまくった展開、ということなのだろう。でもさ、当該当事者自身が「事実無根だ」と争う構えをみせている以上、メディアとして考えるとこれって相当に見苦しいコトではないかい?
 脈絡もなく「74年に外国人記者クラブが田中元首相をまねいた」時のことを持ち出しているけれど、どうして「日本の大手メディアが」なんていう言い方をしているのだろう。梨本氏が見苦しくおもねったように、「文藝春秋誌で」とちゃんと書けば? もっとも、そんなことをすると当時文藝春秋で、きちんと記名記事で田中批判をくりひろげていた人達と今回の「ジャニーズ糾弾記事」とを同列に扱うことになって、立花氏などの名誉を著しく毀損することになるから、こうとしか書けないのでしょうけれど(そっちからも訴えられたらさすがに文春も身がもたないんだろうね)。
 大阪のテレビ局の広報から「記者が馬鹿よばわり」された、とある。何をやったのかは知らないけれど、少なくとも「ない証拠をだせ」なんていうことをいう人間が「ばか」であることは自明なので、その広報の言動についても、雑誌記事の色眼鏡を感じてしまう。記者さん、もっと、ほかに書くことないの?
 一番ケッサクのなのはやはり「ジャニー喜多川氏は日本でもっとも権力のある人間なんですか かっこわらい」というくだりだろう。その理由が「捜査機関や他のマスコミが、全くこの問題に触れない事実」による、というのだから、いやはや。それって、報道に触れてそこからなにがしかの真実を読み取ろうとする時の鉄則に従うならば、「ガセネタだから」ということなのですけれどねえ。「こんなに証言がある」ことが、「事実である証拠」だというのならば、ミイラはもちろん死んでなんかいないし、ユダヤ人はもちろん世界を牛耳っているし、宇宙人は頻繁に人間をさらっては調査だの改造だの手術だのをしているコトになるわけで、三流週刊誌といわれてしまうとすれば、週刊文春の「こういうところ」のせいでしょう。「これは地獄絵図です」って、あたりまえじゃん、だって、週刊文春は「地獄絵図を書きたかった」が故にわざと「地獄絵図になるような記事の書き方をした」のだから。十中八九、文春の記事の中のエロ描写にはどこぞのエロ小説に出典があるとにらんでいるのだけれど、そちらから盗作の告訴をされないように気をつけるほうが、外国人にべたべたすりよるよりも大事なのでは?
 それにしても、「ジャニーズ謀略説」がこんなにも早々と、しかも、ここまで頭の悪いやり方ででてきてしまうとは(ないことの証拠、で予測はついていたけれどね)、かえすがえす、告訴自体が記者にとって痛烈であったことの証しとみるべきだろう。ここ三回連続で、新しい告白も情報もないままに記事を出し続けている、という事実はとても興味深い。なぜならば、記者の手元には「20時間を越える」インタビューの録音があるはずなのだから、書くことはまだまだいくらでもあるのに「書いていない」のだ。これには、今回の裁判が深く関係しているとみるべきだろう。文春側の弁護士は、当然、記者に「裁判で不利になるようなことはしないように」アドバイス(警告?)しているはず。それは、「事実ではない報道」をしないように、という戒めのはずだ。たしかに、それが事実であっても名誉毀損は成立する、という場合はある。でも、「文春が正しいならば」これは、社会的に影響の大きい、公としての組織による問題行動についての報道であり、公衆へ知らしめる価値のあるもの、という戦い方をする(しなくてはならない)わけで、その場合は「事実に基づく報道」をやめる必要はさらさらない、ということになる。ようするに、文春は正義を体現しているのか(その場合は事実の報道は続くだろうし)、正義ぶっているだけ(この場合、「新規の情報(つまり、若者の告白)」を報道することは、さらなる毀損を生成するために著しく裁判で不利になるだろう)か、ということだ。あーわかりやすい。つまるところ、事実に基づく報道がぱったりとなくなった、ということは、これは記者自身が「自分の書いていることはガセであることを知っている」場合か、記者は知らなくても「記者に告白した若者達」は知っており、証人申請を拒絶していて弁護士が困っている場合、だ。そもそも、全国津々浦々で販売され、しかも、相当に好奇の目でみられることが明白な週刊誌に流暢に告白する人間が、きちんとした裁判の場で同じ事を発言できない、というのは筋がとおらないだろうし、そのあたりが、文春側の弁護人の悩みの種なのではないかな、と予想できるわけだ。

#厳密にいえば、文春にはしゃべるけれど裁判ではしゃべれない、という態度
#には一本のきっちりとした筋がとおってはいる。それは、「アンチジャニー
#ズぶりによって金儲けしたい寄生虫」にとっての生き延びるための唯一の方
#便、ということだ。クズをネタにすると、メディアもクズに堕ちていく、と
#いう現象を読者は目の当たりにしているのかもしれない。世紀末だしね。

 でもね、そんなことまで考えなくても「親告罪ではないから独自に捜査・立件が可能」と主張する記事が続けば続くほど、「じゃ、どうして捜査も立件もされないの?」という読者の素朴な問いに文春はこたえねばならなくなる。「ジャニー喜多川氏は日本でもっとも権力のある人間なんですか」というのがそれへの答えのつもりなのだとしたら、実にみっともないはなしだ。この言葉、日本のジャーナリズム全体なんかではなく、「あんたら裏もとらないでガセネタ垂れ流して、それで記者のつもり? 雑誌のつもり?」という、その外国人から見た「週刊文春」への痛烈な皮肉だったのではないの ?
 いや、もちろん、「いまだに捜査も立件もされない」のには明白な理由がある。それは、ジャニー喜多川氏に権力がある、からではなく(文春が記事にしなかった西村元政務次官や、最近の大阪府の知事をみるまでもなく、権力はハラスメントの告発から身をまもってくれない事は昨今では明白である)、単純に、「週刊文春にはそれだけの権力も権威も信用も信頼もない」からにすぎないのだ。なんだ、この記事が第十弾まで続いている、ということそれ自体が、この記事がたんなるガセネタであるなによりの証拠、というわけだ。そして、これが続けば続くほど、その証拠力はどんどん強化され、文春は自分の首をしめていくわけで、なんというか、頭の悪い人というのは気の毒なほどに度し難いのだな、と。この年の瀬にしみじみと考えてしまった。

 さて、それでは「ジャニー喜多川陰謀説」のあとにくるものを予告してみようか。それは、「なにもかもジャニー喜多川のせい」、だ。およそ、芸能プロダクションの仕事と無関係ないろいろなコトをかたっぱしからジャニー喜多川の権力によるものにしてしまう、という記事を書きだすはずである。記者は、「取材内容に基づく記事」をかけない以上、それ以外の手段で「ジャニー喜多川は権力者」であることを証明していかなくてはならず、それは、結果として週刊文春のとんでも化をうながすであろう。あ、つまり、読者にとっては「とっても楽しい雑誌」になる、ということか。楽しませてくださいね、記者サン。

 明日はクリスマスパーティなので、家の大掃除をこれからします。模型ブースも一時解体され、もとの居間に戻る予定なので、日記も少し間があくかもしれません。

 

12/26
 クリスマスもすぎて、かたづけた居間をもとどおりにして、ちょびちょびと再開。小物にとりかかったりしている。で、まずはボディの上につくモノ、ということでチェックしていくと、ウィンドシールドがあわない。ま、毎度のことなんだけれど。この件についての今回の秘密兵器は、バキューム。予備パーツのシールドをポリパテでかたどりしてから、ハンズで3000円弱で買ったツールに両面テープで張りつけ、ガスコンロで温めた青の塩ビを掃除機でバキューム。


こんな様子です

 塩ビ板ってなかなか薄いのがみつからなくて、ちょっと大変だったのだけれど、十分に薄いのを入手できればなかなか気持ちよくできそう。バキュームの技は、ぜひきわめたいのだ。
 これをつけた状態のボディ。ウレタンクリアが柔らかい感じがしたのは、完全に硬化していなかったことが判明。考えてみれば、これは大気中の湿度と反応して固まるのだから、この季節はちょいと遅れるのは当然だろう。なるほど、ふきっぱなしでもそこそこの光沢と硬さがでる、ということに納得。


コクピット内はこれから

 今回つかったのは、合計80cc分の二液型、一対一混合のウレタンクリア。ナガシマという釣具メーカーのものだけれど、700円弱だった。ウレタンクリアもいろいろでているけれど、どうちがうのかいまひとつわからないな。釣り具屋のを見ていると、「黄色っぽくなる」のと「透明な」のとで別れているらしいことはわかったけれど。

 あと、ミラー。これは、いつものように内側をちょっとえぐってから洋白を貼り込んでいます。


こんなかんじですね

 モデルカーズの50号をみていてびっくり。広告のカタログのなかにF.D.S.の126CKがある!! 以前つくったのが一台手元にあるけれど、これはとても気に入っているキットなので、すぐに電話して通販でとりよせてしまった。Bosicaの手になる原形である、いう点でも有名なこのキット、このあとのC2やCもこのキットをベースにつくられている、という点でも、結構大きなウェイトをしめていたものなのだろう。


箱は白。ボディカウルはさすがに美しい

 これのボディカウルをバキュームで複製すればMeriのキットにも流用できるだろうか、とか、そんなことを考えている。それにしても、これがでた当時って、事件だったのではないだろうか。だって、それまでのF.D.S.とは全然違う代物なんだもの。どういう経緯でBosicaが原形を担当することになったのか、とか、そのあたりのことを知りたい。ブライアン・ハーベイさんあたりが「探訪」してくれないかなあ。

 あと、アカネズミと、タヌキと、リュウキュウヤマガメなんです…チョコエッガーの皆さん、トレードについてはメイルくださいませ(96個まで原形が完成、というのは喜ぶべき、かなぁ)。

 

12/27
 ちまちまシリーズ。コックピット内のメーターは、デカールの上にエッチングでつくった輪をのせてから透明樹脂で封印した。最近、わりと手軽でそれなりになるので気に入っているやりかたである。

 座席もこうします。もちろん、この頃のF.D.S.のキットにはシートベルトのパーツなんかついてきません。ベルト部分はモデラーズのシートベルトセットについてきた糊つきの布地。金具は、例によって自作のエッチング、足元の消火器は赤く塗ってからメタルックで帯をつけた。これも、最近結構気に入っているスタイルである。

 で、ちょこちょことできるところから組みつけてみているところ。ミラー、シート、インテイクの裏打ち、リアサス、といつたものを取りつけ。あと、ラジエータのメッシュを貼りつけた。

 うわあ、ここまできたらもうすぐじゃん。わくわくとがっかりのないまぜになった微妙な気分だ。これ仕上げたら、次はどうしようかなあ。77年のT2に続けて並べていくか、それとも違うのにするか… そろそろTameoあたりのこまかいのもつくりたいような気もする。どうしようかなあ。

 平成ウルトラセブン最終巻、見る。ノンマルトネタである。そうか、こういう持っていき方があったのか、と驚くと同時に、こんな持っていき方をしなければならなくした過去の亡霊に怒りがこみあげてくる。今回の「ウルトラセブン1999」、これでは30年前、金城哲夫がその青臭い正義で書き上げた脚本、ノンマルトの使者の不手際を尻ぬぐいするための「最終章」だったようにすらみえてしまうではないか。たしかに、「人類が侵略者だったら」という設定は、とてつもなく大きくショッキングなテーマだ。それに対応するカジ参謀のフレンドシップ計画もまた、深く人間的なものだ。でも、この後味の悪さはなんだろう。それは、もう一度DVDをひっぱりだしてきて旧作を見てみるとはっきりしていく。ラストのキリヤマの台詞、「われわれ人間より先に地球人がいたなんて。いや、そんな馬鹿な、やっぱり攻撃だ」。こうして、ノンマルトの海底都市殲滅の命令をキリヤマは下すのだが、シリーズも後半にはいったこんなところで、いきなりキリヤマがこんないいかげんな判断を下す、という脚本の不自然さに一瞬、唖然とさせられる。そして、それがある種の予定調和であることに気がつくと、今度はがっくりするのだ。この台詞は、「侵略される立場の者」が、「侵略をする立場の心情を憶測し、ねつ造した」ものにすぎない。そして、その軽率な展開は、続く台詞と演技指導でもっと明白となる。「我々の勝利だ、海底も我々人間のものだ。これより再び、海底開発の邪魔をするものはいないだろう」。キリヤマは、この言葉を満面の笑みをたたえていうのだから。こんなのはキリヤマ隊長ではない。この時、キリヤマはなにかにのっとられ、人形としてあやつられていた。誰に? もちろん、「侵略された沖縄」をトラウマとしてこの作品にぶつけた金城に、である。しかし、そのつたなくも稚拙な脚本は、テーマの深刻さのために独り歩きし、ウルトラセブンという作品を代弁するかのような位置に暴走していく。現に、雑誌のインタビューでいろいろな有名人が「ウルトラセブンではノンマルトの話が好きです」と語ったりしてしまうほどだ。思えば、この30年という時間の幅、なんとかしてこのノンマルトの呪縛、金城の呪詛から解き放たれようとするセブン自身の戦いだったのではないか。「人類が侵略者だったら」という問いに対して、即座に「そんな馬鹿な」と「やったに違いない」という被侵略者のあさはかな憶測は、平成になってようやく、「侵略者であるなら、さらに侵略しつづける以外に宇宙の中に居場所はない」というカジの悲痛な決意となって座標を得る。旧作で、とんでもない役を演じさせられたキリヤマは、真実に触れようとしたために情報部によって「消された」ことになっている(そう、この第六巻自体が、今は亡きキリヤマ隊長にささげられている…)。また、侵略の被害を主張する者は、人類が宇宙に向けて自らの非を認めようとする行為に対して、アンテナを破壊してその行為自体を妨害しようとする横暴にも出る。かくして、ようやくウルトラセブンは自由になれたのだろうけれど、それに費やした30年という月日、そして、ストーリーの寄り道による損失ははかりしれない。平成最終章が1話と6話にはさまれた個別のストーリーでできていたのは、そして、1話の収録を後方にずらしたのは、この2話によって呪縛からの解放をなしとげるための用意だったのだろう。最終章、という言葉には、おそらく、この呪縛の終結、あるいは決着、という含意がある。作り手の心の中で、いまようやく金城哲夫は死んだのだ。本人は、とうの昔に「ウルトラなんていう子供むけのものばかりつくっていた」などとうそぶいて決別していたというのに…
 だから、気が早いといわれようとなんだろうと、これからはじまる「ウルトラセブン」に僕は最大の期待をこめたいと思う。やっと、ここから続きが始まるのだから。

 

12/28
 完成してしまった。なんと、一ヶ月しかかかっていない。もちろん、人様に自慢できるようなきれいとか丁寧な出来ではないけれど、コレクション増大計画を満足している程度の仕上がりではある。ウレタンクリアとバキュームという「新しいモノ」にも手をだせたし、おっけいなのである。

 次に何をつくるか、はストックの山とにらめっこ中。まだきまってないのだ。とりあえず、年内はポインターとZZだから、いそいで決めなくてもいいのだけれど。

 さて、たぶん、製作日記としては今回が年内最後の更新、です。一年間、おつきあいいただいて、どうもありがとうございました。また、来年も、この調子でちんたら寄り道しながらやっていきますんで、よろしくお願いいたします、です。

 

 では、みなさん、よいお年を。