ほぉむぺーじづくり

 成り行きと行きがかりもあって、いくつかWebサイトを管理している。当然、ページもつくるわけだけれども、この点においては最近の進歩の著しさには目をみはる。ほんのちょっと前まで、エディタで直に書くのがHTMLだった。ついで、ある程度ガイドしてくれるHTMLツールがではじめる。それでもそれだけでデザインを仕上げるにはやはり面倒なものがあり、結局最後はブラウザとテキストエディタを往復して仕上げていた。ツールはページのひな型をつくるもの、と割り切っていたわけだ。その当時、NetscapeGoldはまだまだバギーで満足につかえたものではなかった。最も、その当時でもいわゆるばかちょん的にページがつくれる、という一点に有頂天になって、HTMLを知らないうちにこれを使いだす人間もいて、結構汚いHTMLがわいてでた、ということもあった。(そういう手抜きをしたがる人間は当然のことながらサイト管理などできようはずもなく、その人間が現在正式に管理している公式ページはほぼ一年近くもの間なにひとつコンテンツが更新されない、というていたらくであるがそれは別の話題である)
 結局、それまでいきがかりで作成していた学科ページがとりあえず担当教員の手によって公式のサービスとして僕の手を離れたため、個人管理のサイトは自分の研究室、それまでの学科サーバ上での「生物科裏ホームページ」の二つとなった。そして、最近学内の池を中心とした自然環境のページとして「池の会」のページというのをつくっている。東京都の地方公務員の職務の一つの責任として担当する専任教員と違って、これに時間をどんなにかけたところでそれはこちらの持ち出しであるため、できるだけ簡単、かつ快適にページをつくりあげる、という環境は重要なものとなった。
 いろいろと試した結果、NetscapeGoldの新しい版はまだ動作が重いためAdobePagemillにおちついた。これが驚くほどよい。実は、スペックを見て1.0を買うのを控えていたのを、2.0への無償バージョンアップがでたために(定価の差は覚悟して)購入したのだが、想像以上につかえるのだ。ほとんど、これだけで通常のページデザインはできてしまう。その内容の確かさについてはいろいろな雑誌に出ているので、ここでは「ここをこうしてもらえたらもっといいのに」という部分を列記してみる。2.0でクリアされていればシアワセ、といったところ。

 と、まあこんなことを感じたわけだけれど、総じて実に優秀なソフトであることは間違いない。特に、エディタとブラウザの切り替えが瞬時、というのは気持ちいい。NetscapeGoldではあじわえない軽さである。もうじき送られてくるはずの2.0が楽しみである。


1997.01.03