オープニング批評の部屋

多分、他のページにはないパソコンゲームもオープニングのレビューです(^^;
スクリーンセーバー化計画(オープニングの良さを分かってもらい、質の良いゲームを育てる)の一環として作りました。


○Leaf

「雫」
 雫の落ちるアニメ−>ヒロインのカット(メインヒロインの瑠璃子だけ髪なびきからこちらを向くアニメーション)という動作を各キャラ行いタイトルというオーソドックスなオープニング。
 当然、短いが少ないなりにもアニメが入り、絵が雫の落ちるアニメ以外すべてオープニング専用という意味では、全て既存の絵しか使わないToHeart(校門のスクロールの上の方はゲーム中には出てこないが)や、絵は合成スクロールのみの痕より、手が込んでいると言えなくもない(^^;
(スクリーンセーバー化完了!)

「痕」
 月夜−>ヒロイン2人−>月夜−>残りのヒロイン2人−>月夜−>タイトルという流れの雰囲気のあるオープニング。曲も大変マッチしていて雫より引き込まれる感じがある。
 雫の項でも説明した通り、これは合成スクロールのみだが、和風の曲に合っていて逆に変なアニメはいらないと思わせるあたりがうまい。実際、こんな短いデモで、「今から始まるゲームは、山奥の田舎で起こる悲しい物語なんだ」と分からせられるオープニングがいくつあるだろうか?
 この絵もゲーム中には使われていない絵を使っているのがうれしい。デモの長さは(オープニングの曲が終わるまで)は雫とほぼ同じ。
(スクリーンセーバー化完了!)

「ToHeart
 歌が入り、2分以上のデモと状況やキャラの性格が分かりやすい流れはかなりゲームへ入り込みやすくしている。本来、オープニングが持つ意味で言うなれば満点に近い構成である。流れは、思い出写真−>タイトル−>各キャラの表情(各3つ)−>各キャラのCG(各1つ。メインヒロインあかり以外の順番はランダム)−>再びタイトルとなっている。
 残念なのは、オープニング専用の絵は存在しない事だろうか。面白いのは、このオープニングはデモ時間で映像切り替えタイミングを作っている。他社やWHITEALBUMがCD演奏時間でタイミングを作っているのとは対照的で、個性的である(見る分には違いは無いが(^^;)
(スクリーンセーバー化完了!)

「WHITEALBUM」
 ヒロインが半分と少ないせいか、ToHeartに比べるとやや寂しい感じがする(「春」と「冬」の差なのだろうか?(笑))実際、ヒロインたちより背景の絵の方が目立っているような気がする。しかし、冬の季節という「景色は寒いが清々しく、そこに居る人たちは暖かい」という、難しいイメージをうまく表現できているのは、この作品の良い所だろう。
 流れは、雪−>タイトル−>各グラフィック(曲に合わせたエフェクトで各ヒロインとTV局等の背景)−>メインヒロイン由紀のアニメ−>雪の中のクリスマスツリー−>タイトルとなっている。絵がとまっている時間が長いのでToHeartより、CPU負荷は低い。CD演奏時間から映像切り替えタイミングを作っているので、CDドライブに異常が出ると、次のシーンに行かなくなったり(マウスが動くと次に行く)、速く次のシーンに行ったりする。
(スクリーンセーバー化完了!)

「こみっくパーティ」
 やっぱり雰囲気が歴代Leaf作品よりPiaキャロットへようこそ2に近い印象を受けてしまう。これは、曲のパートではなく音のタイミングにあわせて動きを起こしている技法による所が大きいでしょう。流れは、サークルカットからタイトル−>各キャラの漫画風紹介−>申し込み用紙風オープニングテーマ紹介−>ヒロイン全員が一緒になったカットの縦スクロール−>フラッシュする某展示場−>各キャラが描かれた絵のスクロール(縦横交互)−>漫画の作成風に描かれていくメインヒロイン(最後に目パチ)−>パッケージイラストの縦スクロール−>イラスト3枚−>Leafのロゴというもの。
 残念なのは、コミック即売会風のイメージが前面に出ている上、2人以上が一緒の画面に入っているシーンがほとんどという構成のせいかキャラの役割どころが今一つわかりにくいという事。ただ、逆を言えば即売会というお祭りにも似た楽しい雰囲気は出てるので、その楽しさにはかなり好感がもてます。
 ちなみに、何度も見ていると、ランダムで曲のボーカルが変わって、デモにも若干の変化が入るというおまけ機能があります。
(スクリーンセーバー化完了!)

「Filsnown(「猪名川でいこう!!」収録)」
 正直、一瞬「これがLeafのオープニングか!?」と思ってしまいました(苦笑)ToHeart、WHITEALBUMがゲーム中のグラフィックを使ってそれを上手く公開していく事でプレイ意欲を誘う作りになっているのに大して全てオープニング専用のグラフィックとアニメ処理で埋め尽くされてます。
 考えてみると、雫も波紋のアニメ以外専用CGを使っているので、これが本当なのかも知れませんね(苦笑)RPGなので、Hシーン以外のまともなCGを用意してないでしょうし(^^;
 全体の感じとしては、やはり昔のデモという問題からか、やや演出しきれていない(昔のハードではこれが限界だったかな?という気になる)気がするものの、非常に小気味よいオープニングで好感が持てます。正統的なファンタジーRPGのデモと言えると思います。
 あ、でも、3人目のヒロインの扱いが凄まじくおざなりかも知れません(苦笑)
 まぁ、彼女だしなぁ(苦笑)

「まじかる☆アンティーク」
 やっぱり、Leafのオープニングは安心して見れます。非常にしっかりしたオープニングです。
 流れは、星の流れる中のヒロイン(2パターンスクロール)−>タイトル−>ヒロイン3人のキャラ紹介−>舞台のアンティークショップ−>背景とメインヒロイン以外の1人のスクロール(*2)−>揺れる髪の毛(笑)−>メインヒロインのスクロールとそのチビキャラ多数(最後に目パチ)−>メインヒロインの絵(最初に2カ所アップ後星が流れる)−>思い出のアイテム−>タイトル−>ロゴという流れで、オープニングという短いデモの中でキャラの性格、位置づけ、舞台、その他を上手く表現してます。ただ、メインである3人の女の子以外出てこないので、そこらへんにかなり消化不良を感じます。
 プレイ意欲が湧くかどうかは個人によると思いますが、私はコロリといってしまいました(^^;
テンポが良く、非常に良い出来のオープニングですが、強いて難をあげるならば、オープニングソングの歌詞がゲーム本編の設定に合っているとは言い難い点と、最後、星がぶつかって怒るチビキャラの怒る方向が見当違いの方を向いているという事(個人的にはぶつかった所で止まっていればと思いました)でしょうか?(^^;
(スクリーンセーバー化完了!)

「誰彼」
 Leaf初のムービー型のオープニングです。私の評価基準だとムービー型のオープニングはどうしても低めに評価されてしまいますので、手放しで誉められないんですが、オープニング用にアニメを一から全部作っちゃうところはお金かかっているなぁという感想です。並の会社のオープニングよりは出来はかなり良いですが、そのオープニングにいくまでがやや長いのが気になります。
 このゲームの特徴は従来の「紙芝居的」なアドベンチャー部に加えて「人形劇的」な台詞部分が加えられている事ですが、そこで主人公の歩き方(手の振り方)がとても軍人のものとは思えず、どちらかと言うとモンスターっぽいと思うのは私だけでしょうか?
 もっとも、こんなところはオープニングとは全く関係がありません(笑)
 余談ですが、スクリーンセーバー化したとき最初の導入部が長く、しかも洞窟で真っ暗なシーンが続くので身内での評判はあまりよくありませんでした(苦笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

「おでかけマルチ(PIESE同梱)」
 買ってしまいました。PIESE(^^; 携帯機としてはプログラムはしやすそうですね(でも、最近、暇がないです(^^;)
 その中に同梱されているおでかけマルチというソフトのWin側のソフトにはオープニングがついていて歌まではいっていてビックリです(笑)何処にそんな予算があるのか・・・(^^; エンジン的には、最近のLeafらしく、拡大縮小が得意なエンジンを使っているようで、また、安定性も結構高くて好印象的です。オープニングの構成自体はオーソドックスな流れですが、前記の拡大縮小エフェクトが綺麗でこの手のエフェクトでジャキを殆ど認識させないのはさすがです。
 ただ、減点を入れるとすると、曲選択でしょうか。今からメイドロボを育てようとするプレイヤーに「別れの曲」を聞かせてどうするのでしょうか?おでかけマルチ自体のテーマは「出会い」なのですから、もう少し別の曲ならば・・・と思いました。

 


○F&C

「Piaきゃろっとへようこそ!2」
 なかなか凝ったオープニング。最初と最後以外のほとんどの絵は1秒以上とまっている事はない。とにかく曲に合わせて切り替わりが激しい。タイトル−>ヒロイン3人の絵−>フィルム演出の背景−>各キャラの絵(縮小して名前が出てくる)−>ヒロイン横スクロール−>ヒロイン振り向きアニメーション−>ヒロイン縦スクロール(途中にカットイン3つ)−>カード型ヒロイン3人の絵・・・と、ここまで書いても、まだサビの部分に入る前という密度である。止め絵の切り替えタイミングが非常にうまく、無意味にアニメしているサターン版よりいいと思うのは私だけじゃないと思う。
 なお、CD時間で映像切り替え、デモ終了タイミングを作っているので、CDが無いとデモに入らずタイトルと音声が延々繰り返される(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

「WithYou」
 Piaキャロット2のオープニングがToHeartの影響を受けまくったらこうなったという感じ。主人公&ヒロイン2人−>タイトル−>各キャラ−>思い出写真−>各キャラ(スクロールカットイン)−>ヒロイン2人のズーム−>アニメ−>各キャラ(スクロール)−>CG−>ヒロイン2人のスクロールからフラッシュ−>主人公&ヒロイン2人の写真という構成。ToHeartと違うのはメインヒロイン2人に焦点を絞っていると言うこと。お陰で、メインヒロインが幼なじみと言うことは嫌なほど分かるのだが、その他の女の子の役所は全然分からない。
 CD演奏からデモ時間を作っているのに、データファイルに記録されている時間によってデモのタイミングが狂うという鬼のようなバグとメモリリーク(何度も遊んでいるとどんどんメモりを消費して、最後にはWindowsに悪影響を及ぼすバグの事)を起こす凶悪なゲームだったりします(^^;
(スクリーンセーバー化完了!)

「トゥインクル・レビュー」
 早速こう言うのは何なのですが、デモの質は歴代のソフトに比べてあまり良くなくて、どうも悪い点ばかりが目についてしまいました。曲とデモのタイミングが全く一致してなく、切り替えも無意味にエフェクトに走っている感じがあってF&C特有の小気味よさがありませんでした。特に拡大機能も無理してやる必要があったのか疑問で、やるにしても真ん中を拡大するのではなく、別の所を拡大すれば少しは目を引いたのではと思うと、非常に残念です。社名が出てからデモ開始までが遅くて、アクティブから外れると止まってしまう仕様と重なって見ていてちょっと不安になってしまいます。
 ただ、ここまで辛口な意見なのは今まで優秀なオープニングデモを作ってきたF&Cだからで、そこらのメーカーが作ったと思えば十分良質です。ただ、やっぱりF&Cというブランドで出てきた以上、過剰な期待をしてしまうのはかわいそうでしょうか?(^^;

「きゃんきゃんバニー6」
 このゲームの存在を知ったとき、「どの辺がきゃんきゃんバニーなのか?」という事にかなり疑問をもったのは私が古い世代の人間だからでしょうか?(笑)
 F&Cとしては珍しいムービー型のオープニングで、オリジナル動画ルーチンではなくWindows標準のムービー再生ルーチンを使って再生しています。基本的にはこのゲームのマスコットキャラ「モナコ」を使ったモデリングアニメとイベント絵をエフェクト混じりに表示していくという手法が取られています。個人的に言うと、最近のムービー系オープニングはプログラミング系オープニングに比べて押しが弱い事が多い印象があったのですがこれは、その中で十分高いレベルを持っています。その点では、さすがF&Cだと思います。
(スクリーンセーバー化完了!)


○テリオス

「まじかるカナン」
 桜が舞う丘の上の主人公(3段階でフレームが近づく)がカメラの方を向いて笑う−>タイトル−>走る主人公−>日常(居眠り、お昼、体育)−>小動物に抱きつくから、回転して(多分)あこがれの人(顔見えず)に抱きついているシーンへ−>各場所でたそがれる−>変身シーン−>各キャラのワンショット−>変身状態から戻る−>桜が舞う丘の上の主人公・・・という流れでいかにも魔法少女ものというオープニング。いかにもなだけに分かりやすくて取っつきやすいです。
 しかし、オープニングを見た後、マニュアルのキャラ紹介を見ると、何故かオープニングに出てこなかった、もう一人の魔法少女、魔法戦士セルリアンブルーの姿が(笑)オープニング作成の後に追加されたのでしょうか?
 インストーラの記述でピンと来たり、動作を見て「これは」と思ったり、CDの中を見てニヤリとするように、オープニングはAVIファイルだったりします。
(AVIファイルの為、AVIスクリーンセーバー化計画で実行可)

 


○NECインターチャネル

「センチメンタル グラフティ」
 ノーコメント・・・。じゃあダメですよね?(^^;
 参りました。私の負けです。本来、スクリーンセーバー化計画の一環という性格から言うなら、こんな事言うのははばかられるのですが、ヨイショ出来ません(^^;
 とにかく変なのです(^^;流れとしては、各キャラのポージング(踊っているようなでもありますが・・・)から、各キャラのジャンプ−>各キャラが制服で宙で泳いでるシーン−>各キャラが雨にうたれてるシーン−>再びポージング−>各キャラの制服という流れ。
 とにかく、ポージングの様なシーンが変で、踊りに関しては全く解らない私でも「おかしい」と突っ込め、某氏は「酔って作った」とコメントした、そこらの高校生捕まえて、適当に踊ってもらったのをそのままモーションキャプチャーしてアニメに落としたような動きはちょっと好意的解釈は難しいでしょう。ちなみに世間では「暗黒太極拳」「暗黒舞踏」という名称で認識の統一がされているようです(笑)
 CDのDisk2にオープニングが大小2つのAVIファイルになって入ってます。
(AVIファイルの為、AVIスクリーンセーバー化計画で実行可)

 


○PIL

「MAID in HEAVEN」
 ついにPILまでオープニングを作る時代なんですね(笑)それは置いておいて、内容はヒロインのメイドさんのSDタイプがライブを行っているというもの。流れとしては、振り返りアニメーションー>ステージライブ(後ろに曲に会わせてゲームCG表示)ー>路上ライブ(ビルに曲に会わせてゲームCG表示)ー>曲に会わせてゲームCG表示ー>指振りからキス−>タイトルという流れ。
 SDメイドさんが中々コミカルで面白いです。が、「パッケージに収まりきらない超大量のエッチなCG入り」が売りなだけにオープニングのCGにもHシーンのCGがふんだんに使われてます。これをスクリーンセーバー化したり壁紙化するのは、かなりの勇気がいるでしょう(^^; もし、勇気があってもプライベートマシンでやりましょうね(^^; オープニングデモでモザイク入りまくりなのは18禁ゲームの中でも珍しいでしょう。
 でも、このオープニングデモは面白いですし好きですね。あえて欠点を言うとすればAVIファイルなので乗っ取らないでもスクリーンセーバー化できてしまっていることでしょうか(^^;
(AVIファイルの為、AVIスクリーンセーバー化計画で実行可)

 


○C’s

「EVE−Burst Error−」
 C’sの看板ソフトですね。基本的にはゲーム中に出てくるアニメーションシーンを断片的に流すという手法(オープニング専用と思われるアニメもあります(まだ解いてないので断定は出来ませんが(^^;))。「血が滲むほど叩く」という演出が好きなのか、そういうシーンが2カ所ほど入っているのが気になりました。テンポが良く、巧くできていると思います。
 なお、この時期のC’s作品はHDDにインストールしない方式をとっているのが特徴だけど、このソフトは起動時にCDからメインプログラムをHDDにコピーして、それを起動しなおすというユニークな手法で起動します。これはモジュール型プログラムの場合、巧い手だと思います(当時のCD−ROMが遅かっただけかも(^^;)実際、プログラムがHDD内に必要な間はゲームをやっている間だけですからね。ただ、CD−ROMが十分に速ければCD上のメインプログラムを直接起動しても問題は無さそうでした(36倍CD−ROMで実験して確認)
 あ、これは余談ですが、薬瓶が割れるアニメーションの所ですが、私、ゲームをやるまで消火器か何かが爆発するアニメーションだと思ってました(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

「luv wave」
 どうしても、同時期のオリジナルビデオアニメ、「アミテージ・ザ・サード」と作品イメージが重なってしまうのは私だけでしょうか?(笑)
 それは置いて置いて、オープニングデモとしては、やや弱い印象を受けました。確かに伏線とか張ってありそつなく作ってあるのですが、短いせいか印象が弱いせいか、どうもこのオープニングを観てゲームをやろうという気にならないのが残念です(正直言って、販売促進ポスターの方が意欲を湧かせるっていうのが何とも・・・(^^;)
 システム的にはかなり重いです。当時、入手困難だったペンティアム2/450を504MHzにクロックアップしてPWR128(RIVA128)で表示というかなり高速な環境だったのですが、スクリーンセーバーや壁紙にして楽しむにはきついという印象を受けました。その分、画面が奇麗になったかというとそんな印象も受けず、もう一歩欲しかったというのが印象でした。
(スクリーンセーバー化完了!)

「VIST」
 短いながらも小気味良いテンポで流れるオープニングです。luv waveの時に感じた、物足りなさを克服してきたという感じで、伴奏に合わせて秒単位で切り替わる映像と半透明で組み合わさっている1枚絵が臨場感を高めています。
歌が入ってないのでデモとしては、短いですが、この作風に歌も無意味に長い演出も要らないと思いますので、この路線のデモとしてはかなり良い出来だと評価したいと思います(でも、やっぱりあと20秒位欲しいなぁ(苦笑))内容がAVIファイルに近い動画系デモなので、プログラムテクニック面でのコメントは難しいのですが、色々頑張っている様子で、いいプログラマーを使っているという感じはありました。
 ただ、これは、オープニングとは別の問題なのですが、フルスクリーン固定、他のソフトとの同時操作不可という仕様は最近のゲームソフトの流れから若干外れているような気がします(最近は、インターネットしながらゲームとかすることが多いですからね(^^;)
(スクリーンセーバー化完了!)

「EVE TFA」
 C’sのソフトは1年ぶり。EVEシリーズのオープニング批評はどれくらいぶりでしょうか?(苦笑)
 C’sはサスペンス系のアニメオープニングでは一日の長がありますね。基本的には少し前ニ出たPS版と同一の流れです。詳しく調べていませんがエンジンは若干VISTと違うみたいな気もします。けれど、設計者の基本理念みたいなのはほぼ同一ですから、フルスクリーン固定だったりします(笑)どうも、予想外のことをされるのを著しく嫌うというのが最近のC’sの社風のようです、
 アニメ処理能力は相変わらずでガシガシ動かして見せてくれてそれが、心地よく場面展開してくれます。オープニングを見るだけなら、インストールも含めてCD1だけで済んでしまう圧縮技術は相変わらずです(なのに、CD4枚組みというのがちょっと恐かったりして(笑))
 最近は、新作の作るペースが落ちてますし、色々な噂もよく聞くのですが、頑張って欲しいものです。


○アリスソフト

「アンビバレンツ」
 昔、PC98のDOSやTOWNSで出ていたものをWin95に移植したものです。基本的には白黒+赤というもので絵の部分も小さいけれど、雰囲気は十分に出ていて良いと思います。
 音楽とデモのシンクロがうまく行っていて、また、お姫様が可愛いくて(そういえば、最近こういう「花のような」という形容詞が使える可愛い系のお姫様が少ないのがちょっと残念ですね)主人公の想いというのが伝わってきます。
 しかし、アリスってファンタジーの絵を描くのが巧いですよね。今時それだけで陳腐と言われかねない剣と鎧とモンスターを真っ正面から描き上げて古くささを感じさせない所が凄いです。
 けど、パッケージが現代物なので、いきなりファンタジーのオープニングが流れると混乱するかも知れません(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

「かえるにょ・ぱにょーん」
 アリスのオープニングはオープニングというよりプロローグを自動で流している事が多いのですが、これもその類です(従って定石のオープニングの流れが書けない(笑))
 基本的に紙芝居型と言われる止め絵に文字という方式とキャラを使った人形劇風のシーンが交互にあってプロローグが展開されるんですが・・・。
 長いです!(笑)
 どれくらい長いかというと、10分じゃ終わらない位長いです。マニュアルもオープニングも何も見ないで突然ゲームを始めたら意味が分からなくなるような設定なので説明が必要ということがこの長さを生んだんだと思います。ただ、見てるときはそんなに長く感じません。10分以上見てて、退屈になるようなものではなく、しっかりと作られたオープニングです。
(スクリーンセーバー化完了!)

「デアボリカ」
 最初見たイメージですとアンビバレンツに近いと思いました(カラーになって絵も大きくなってますが)これもプロローグ的なオープニングです。今回は声が入っている所が大きな特徴でしょう。声優は敵役の一人で主人公をなじるという流れを取ってます。この声優さんが妙にノってまして、「下卑た感じ」を巧く表現してる・・・と言えばそう言えますが、悪い言い方をすると変に芝居掛かっているとも言えます。
 オープニング自体は紙芝居方式で絵も雰囲気が出てるのですが、声に負けてしまっていまして妙に敵役の声だけが印象に残ってしまうのが残念です。
(スクリーンセーバー化完了!)

「戦巫女」
 今回のアリスソフトのゲームの中で一番オープニング的なイメージが強い感じのするオープニングです。絵が奇麗で好感が持てます。私はあまり巫女さん属性では無いのですが、思わずいいなぁって思ってしまいました(笑)
 デモの時間は意外と短く、また、タイトルの桜の花びらがいい感じです。
 これも、声が入っていて一番最後に一言声が出てきます。ずっとテキストで表現していて、最後の最後で声が出てくるので、初めて見た人はびっくりすると思います。
 CDチェックがインストールに使ったCDドライブしか見に行かないという仕様がちょっと困った感じです(特にHDDを追加した場合のようなシステム再構築時等)レジストリをいじれる人は、必要なファイルをコピーしてレジストリを書き換えた方がいいかも知れません。
(スクリーンセーバー化完了!)

「DARCROWS」
 オープニングデモというより、店頭デモという感じの強いオープニングです。オプションで18禁モードと通常モードが選べますが、その前のタイトル前デモにしっかりとモザイク入りの絵が入っていますので、通常モードでも他人の見えるところで動かしていると痛い目を見るかもしれません(笑)
 デモはタイトル前デモとタイトル後のデモに別れていて、タイトル後の方は実際にゲーム中に出てくるイベントの一部をそのまま流しています(だから、18禁モードは滅茶苦茶やらしいです(笑))
 オープニングデモとしてはやや物足りないですが、店頭デモとしては良い出来だと思います。こういうデモが出来るのはHシーンの多い調教ゲームの特徴ですね。もっとも、このオープニングを店頭デモする勇気のある店は少ないと思います(知ってはいますが(笑))
(スクリーンセーバー化完了!)

「夜が来る!」
 誰彼といい最近、オープニングに入るまでが長いゲームが多いですね(笑)
 それは置いておいて、あからさまに演出が前半と後半で違うのが気になります。前半が既存の絵に各種エフェクトをかけていく手法で、後半は完全なアニメです。そして、インストールモードを最大にしなかった場合、後半のアニメだけ小さく表示されます。
 そこから考えると前半と後半で動画エンジンが違くて、そうなるとまさか前半はプログラムでエフェクトかけているのか?と恐ろしい推論が成り立つんですが、リブレットの1010であのエフェクトがまともに動くエンジンというのはにわかに信じられないものもありますので、両方ともムービーだけど前半も小さく表示するとスタッフの名前が読めないので大きくしていると邪推することにしてます(その部分の解析はしてません(^^;)
 個人的にはビルの電気が消える演出とかヒロインの部長の胸の見え方がやや不自然かなと思いましたが、それ以外は演出も曲とのマッチングもいいと思います。でも、やっぱりオープニングに入るまでが無意味に長いと思うのは私だけでしょうか?
(スクリーンセーバー化完了!)


○Key

「Kanon」
 LeafのWHITALBUMとは別の雰囲気でうまく冬を表現したオープニングだと思います。あえて言えば、WHITEALBUMが12月、Kanonが2月といえば分かりやすいでしょうか?冬の透明感というか透き通ったイメージが頭に浮かんで、かなり好印象が持てました。デモの中に何気なく青空で雪が振ってるシーンがありましたが、逆に「雲があるよりこっちの方がいいな」と納得してしまいました。
 曲とのシンクロや雰囲気が良く、なかなか良いオープニングに仕上がっています。ただ、その前のプロローグである女の子をメインヒロインだと思っていたところを突然別の女の子がメインヒロインの様な(実際、こっちがメインヒロインなのですけど(^^;)オープニングが流れて困惑するかも知れません(苦笑)
 プログラム的には最初のスクロールの時に上に別のウィンドウがあると、最初のスクロールで画面が壊れてしまう欠点があります。メモリ上にビットマップ領域を予め作ってからスクロールさせるというのは、Windowsでのグラフィック処理の定石だと思うのですが(^^;
(スクリーンセーバー化完了!)

「Kanon全年齢対象版」
 上で「メモリ上にビットマップ領域を予め作ってからスクロールさせるというのは、Windowsでのグラフィック処理の定石だと思うのですが(^^;」と書いたらこちらでは直ってました(笑) このHPみてるのか、お客さんからさんざん突っ込まれたんでしょうね(苦笑) その他結構バグフィックスされてます。
 気になったことと言えば、若干デモタイミングが変わっている様な気がするという点でしょうか?
 何処が何秒違うという程ではないのですが、微妙なためとか間とかのタイミングが新プログラム上で動かす際に変わってしまったようです。
 しかし、Kanonのオープニングはいいですね。久しぶりに見て唸ってしまいました(^^;

「AIR」
 テンポ、曲、CGのクオリティ、曲と絵のシンクロ具合、プログラム面の全ての点でかなりの完成度を誇っているオープニングです。発売が延びに延びただけの事はあります(苦笑)最初のカメラを振り回しているようなスクロールから空を映すシーンは巧いと思いました。このイメージを難なく仕上げるあたり、さすがというしかありません。
 ただ、欠点が無いと手放しに誉められるかどうかというと、残念ながらそうではなく、曲が先行逃げ切り型(最初に一気に入り込んであとはテンポよく仕上げる曲風?音楽には詳しくないので私のフィーリングですが(^^;)の為、デモの盛り上がりにかける点と、Kanonに比べて各ヒロインの台詞にそれほど個性が無くいためか、オープニング上では各キャラが立っていない点が気になりました。それを差し引いても、このオープニングのレベルはかなり高いといわなければならないでしょう。
 プログラム的にはほとんど文句の付けようが無いと思います。セーバー化プログラムの作成はより面倒になっていましたが・・・(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○ego!

「キャッスルファンタジア2聖魔大戦」
 曲とのシンクロやデモ内容、その他の部分を見て、非常に良くできたオープニングだと思います。伴奏無しにはいる曲がデモの内容とうまく融合していて、完成度はかなり高いと思います。手法的にはテレビアニメのオープニングに近いのですが、それをうまく1枚絵で表現しています。デモの完成度はコミックパーティやPiaキャロット2と十分張り合える内容だと思います。
 ただ、惜しいのは、このオープニングを観て「お、このシーンを観たい」とか「え?これはどういう事だろう?」と思わせるものがなく、プレイ意欲が思ったほど湧かないという事でしょうか。かといって、キャラ相関や舞台背景がよく分かるという訳でもなく、ゲームプレイ前に観せるものとしては今ひとつという印象を受けました。
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○ACTIVE

「スタ★グラ −Star Graduation−」
 カプコンの宇宙人格闘ゲームではありません(笑)
 このオープニングも完成度が高いです。普通の人ではなかなか思いつかないような歌詞が気に入ってしまいました(「貴方からの手紙を怪獣が食べちゃった」なんて言われた日には(^^;)流れは、社名−>タイトル表示−>空のスクロールを各キャラの入った円が風船風に上がっていくシーン−>各キャラの説明(タイトルの後ろを通って前に出て来て、文字が入る)−>各キャラのスクロールと一枚絵−>全員のスクロール(カットイン3回)というもの。社名の部分からオープニングの曲が始まっていて、テンポがよく、見てて聞いてて楽しいデモです。
 プログラムの面でも完成度は非常に高く、CDが入って無かった場合やDirectXの初期化に失敗した場合等でもちゃんと動くように作ってあって、非常に好感が持てました。
 それはともかく、ゲーム中に出てくる社会的にほとんどの女性が家政婦として働いてそのお金で男性を食べさせるタイプの宇宙人というのは分かりますが、それに「メイド型宇宙人」なんて名前を付けた政治家やマスコミの顔が見たいです(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○D.O.

「加奈〜いもうと〜」
 なかなか印象深いオープニングだと思います。正直、歌は印象に残らないモノですが、演出が心に残りました。特に最後の波紋のエフェクトは「おっ!」と思った人も多いのではないでしょうか?
 最近、ノリを重視したオープニングが多いので、こういう印象的なオープニングは差別化という点で成功していると思います。プレイ意欲も結構湧きますし、いいオープニングだと思います。十分観賞に耐えられるオープニングでしょう。
 ただ、印象を重視したオープニングのため、どうしてもパッとしたものが無いのも事実で、そこら辺に残念さを感じずにはいられません。そういう点で実に優等生的なソフトだと思います。
 プログラム的には非常に安定感があってセーバー化プログラムも簡単に出来たと記憶してます。さすが老舗のD.O.ですね。
 でも、私の世代だと触手の出てこないD.O.と言われるとちょっと違和感があったりします(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○CROWD

「ときめきCheck In!」
 旅館モノのオープニングとしては、極めてまともに作っていると思います。パッと見て減点しなければならないような所は見つかりませんでした。キャラの配置も分かりやすいですし、デモの流れも良くできてます。
 ただ、何故かこじんまりとした印象を受けるのは何故でしょうか?最初のスクロールエリアが小さいので変な先入観を持ってしまった訳でもないのでしょうが・・・(^^;
 気になる点としては、デモが終わったらさっさと抜けてしまう為、最後の余韻がやや弱くなってしまっている点でしょうか?それ以外は何度も言っているようにちゃんと作ってあって好感が持てます。
 プログラム面ですが、なんで「終了しますか?」のダイアログはメッセージボックスじゃないんでしょう?(苦笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○PAJAMAS SOFT

「プリズム|ハート」
 なんとオープニングが2つもあるという、私に兆戦でもしているのかという噂さえあるソフト(笑)(ただし、第二オープニングはある程度ゲームが進んでからでないと見れません。それ以後は起動時にも流れるようになり、第一オープニングと交互で実行されます)第一オープニングがややおちゃらけ、第二オープニングがシリアス調になっています。とりあえず、二つ分のオープニングの流れを書くと大変なので、パスします(^^;
 荒削りなところは感じはしますが、光るものがあるかなりいいオープニングだと思います。特に第二オープニングは久しぶりに勢いのある作品を見せてもらえたといい後味がありました。第一、第二の両方とも、音と映像のシンクロにはかなり気を使っていたようで、素材を巧く使って作って効果的に作ってあります。
 ここまで読み返して、こんなにべた褒めでいいのかと我ながら思ってしまいましたが、最初はこれしか見えない第一オープニングがプレイ意欲を沸かせるか?と言う点でやや意見が分かれるのでは?と思ってしまう所が気になる点でした(かといって、第一オープニングは最初にみせざるをえません。これが中盤の盛りあがってきたところに流れたら私は転がります(苦笑))
 あと、これはオープニングとは余り関係がない部分なのですが、これだけは言わなければならないことがあります。登場人物の名前、ちったぁひねらんかい!!(笑)
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○Liar

「行殺☆新撰組」
 最近は、AVI系のオープニングは批評していないことにしているのですが、幸い友人に借りれましたので批評したいと思います。
 最近の良く見ないとそれとは分からないぐらい画質の高いAVI系オープニングと比べるとやや画質が荒いことが気になりますが、どうにかしてプレイヤーを笑わそうと努力しているのが良くわかるオープニングです。演歌調の曲を最近のアイドル調の高いキーで歌うという手法が面白いと感じましたし(ただ、そのせいか一箇所苦しそうな部分もあります)、歌の紹介から入るという手法や新撰組ネタなのにロケット打ち上げから銀河系までバンクしてしまうという吹っ飛び方が巧く生かされています。個人的に最後まで歌って欲しかった歌詞も面白いですし、流れもいいと思います。
 最初書いた通り、画質が荒いというのが、唯一の欠点というくらいのいいオープニングだと思います。画面ではなく音声で攻めるギャグ調のオープニングという珍しいとタイプと思いますし、一見の価値はあると思います。
(AVIファイルの為、AVIスクリーンセーバー化計画で実行可)

 


○SAGA PLANETS

「恋愛CHU!」
 最初に見たのは雑誌添付のデモなのですが、思わず圧倒されました。
 耳に良く残る曲と歌詞。そしてタイミング良く入るチビキャラ。オープニング批評家として発売を指を折って待ち焦がれた作品です。
 さて、製品板ですがデモ板に比べるとやや蛇足な変更が加えられていえ、弱くなったというのが印象でした。付け加えられた演出でテンポが明らかに悪くなってます。どうせ付け足すなら、デモを長くして一曲を最後まで流すようにしてくれれば、文句の付け様が無かったと思うのですが、残念です。
 ただ、ここまで酷評してしまうのは明らかにデモ板のオープニングの方が出来が良かったから相対的に下がってしまっているだけで、単体で見た場合のオープニングの出来は5年に1度レベルの仕上がりを見せてます(ただ、もうちょっとで10年に1度レベルになったと思うと(^^;)
 オープニングを見るためだけに買っても損は無いゲームだと思います。
(スクリーンセーバー化完了!)

 


○Purple

「天使立ちの午後−SEASON2001−
 えっと、超ノーコメントじゃだめですか?(笑)
 はい。このオープニングは私が作りました(自爆)とりあえず、CGが上がってなかったり、ほとんどが陵辱シーンのCGしかないのに、さわやか系の曲が出来あがって来たり、雑誌の関係で挿入シーンがNGだったりと、皆さん苦労して単ですねというのがわかりました(笑)製作機間は2.5日です。
 とりあえず、オーソドックスに背景*3−>タイトル−>キャラ紹介−>イベント見せ−>メインヒロインのスクロール−>再びタイトルという流れで作って見ました。プログラム的には、砂飛ばしたり、回転させたり、拡大させたりと差別化してみました。
 まぁ、良かった点悪かった点を書くと語弊が出そうなので、勘弁してください(^^;
 あと、一度クリアすると、ランダムで店頭デモで使ったバージョン(雑誌のHシーンの制約がなくなったので表現が過激になってる)に切り替わります。最後の方が違うだけなのでちょっと分かりにくかったでしょうか?(^^;
 ・・・個人的には通常版の方が好きなんですけどね(笑)