2002年5月14日深夜23時過ぎ。Yahooオークションは混乱を極めていた。出品が有料化されるまでに商品を売さばこうとする者たちの多くは日付が変わる直前に終了時間を設定していたのだ。なかなか目当ての商品が表示されず、終了直前に入札しようと企む多くのユーザーは苛立っていた...
ってな具合だったのだが、なんとなく気になっていたカメラなので、開始価格+250円で入札しようと思ったら、これがなかなか表示されない。終了5分くらい前になんとかつながり、入札。終了から1時間くらい経って落札通知のメールが来たのでビックリ。まさかこの値段で落札したとは...
Zenobia R。このカメラについては全然知らなかったし、今もよくわからない。メーカーはゼノビア光学。このカメラを生産していたときは第一光学といったらしく、さらに遡ればもともとは岡田光学といったらしいのだが、詳細は不明。このメーカーは二眼レフのZenobiaflexも生産し、後に35mmのレンジファインダーカメラも作っている。
セミ判の蛇腹カメラとしては、距離計が付いていないC1、距離計連動機のSR、そして非連動距離計付のRがあるらしい、いやもっと種類があるのかもしれない。
本機は距離計が付いてはいるものの連動はしていないタイプ。
レンズはNeo-Hesper 75mm/F3.5。3群4枚構成らしい。シャッターはDAIICHI-RAPID (B、1〜1/500)。両者とも自社製のようである。距離計連動タイプのSRではシャッターがコパル (B、1〜1/300)にスペックダウンしてしまっているらしい。
このネオ・へスパーというレンズ、グッドなネーミングであるが、写りも侮り難いらしく、ネット上で見つけた作例を見る限り、カラーの発色がこの時代のものとしてはなかなかにスバラシイ。コントラストはやや低めというのがさらにいい感じである。ただ本機のはちょっとカビが生えているので、それがどのくらい影響しているのかが心配。さらに蛇腹に穴がないかどうかも心配である。まあ早く試写すればいい話だが。
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