これはオークションで落札したPraktica�Wの出品者さんからおまけで頂戴したカメラ。

二眼レフが全盛だった頃、日本には零細カメラメーカーがたくさん存在したわけだが、このカメラの詳細はよく知らない。

このカメラを発売したのは株式会社ワルツ商会。戦前は日本商会という名で商品名をWALZとしていたようだが、戦後ワルツ商会と名を改め活動を再開。その後ワルツ（株）、ワルツと名を変え、1967年頃業務を停止したそうだ。

WALZといえば古いカメラアクセサリーによくみる名前。戦前からライカやコンタックス、ローライ用のフィルターやフードを作っていたようである。
カメラを生産するのは戦後からのようだが、このWALZFLEXより前にWAGOFLEXという二眼レフを作っている。またWALZ 35やWALZ Envoy 35といったレンズシャッターのレンジファインダー機も発売している。

WALZFLEXにはCopalの最速1/200秒シャッターを搭載した�T型、これが1/300秒になった�U型、そして最速1/500秒のCopal-MXVを搭載し巻上げがオート・ストップになった�V型が存在するようだ。本機は�V型で、1955年発売。
レンズは日東光学のKominar f3.5/7.5cm。日東光学といえば各社コンパクトカメラのOEM生産で知られているが、ワルツ商会とは関係が深かったのだろうか。