2004年10月の日記


2004年10月31日(日)

 前回の更新から1週間以上が経過してしまいました。
 いやー、「毎日は書かない」と決めたら、ちょっとしたネタがあっても「これくらい書かなくてもいいかな」なーんて思って更新しなくなるもんですね。人間、安易な方へ安易な方へと流れるもんですよ、うん。←うわー、普遍化しようとしてますよこのダメ人間


 さて、更新しない間に給料日が来たりなんかして、その給料日には「頑張った自分へのご褒美」と称してケンタッキーフライドチキンで「まいごちセット」(チキン2つとコールスローサラダのセット)514円を買って食べ、そのうえ更にプラス100円でドリンクもお付け出来ますがいかがなされますかじゃあコーラをお願いしますなんて受け答えを余裕でこなしましたよ給料日だもん100円くらい余裕だぜーあははははー♪


 あと、PS2で「セガ2500シリーズ」の「バーチャファイター2」も購入。自分へのご褒美! ゲームセンターに初登場したときには衝撃的だったこのゲーム。10年のときを経て、完全移植で家庭用ゲーム機に移植されました! これは必須アイテムだ! 太っ腹で買っちゃうよためらわずに買っちゃうよだって給料日だもんお金あるし余裕だぜーあははははー♪




 寂しい。ボソッ




 それから、この一週間の間にDVD再生専用PCが壊れました。
 ハードディスクを交換しても、メモリーを変えてみてもダメでして、どうやら……マザーボードが、いかれてしまったみたいです。もう3年以上もいじくり倒してきましたからねぇ。寿命か。

 つーわけで、なんかめんどくさくなったので(笑)、ビデオカードと音源カードを交換できるキューブ型のベアボーンを買ってきて代わりにすえつけました。CPUもセレロンの2.6キガになったので、性能的にも安定した動作を見せてくれてます。

 よっしゃー、これでまたDVD見まくるぜー!!! へーっへっへー!!!



 寂しい。ボソッ




 と、そんなネタはともかく。




 更新を休んでる間に新潟で大きな地震が起こったり、イラクで人質となった青年が殺害されたりと、色々と事件も起こってました。

 中越地方の方々、お見舞い申し上げます。
 とりあえず近くのコンビニで募金してきました。無責任に「大変ですね」「頑張ってください」としか申し上げられませんが、一日も早い復興をお祈りします。

 イラクの人質事件では、今回、最悪の結果を迎えてしまいましたね……。
 今回は被害者の方が、完全に物見遊山な感じでイラクに入ってしまったため、お気の毒とは思いながら、なかなか擁護する気にもなれない、というのが正直なところです……なんか、2年前に恥をさらしたバカップルを思い出させてくれて……。
 支社に鞭打つ訳ではないですけど、あまりにも甘く見すぎだったかなぁ、と。
 せめて、ご冥福をお祈りします。
 そして今後、無責任に同じようなことをする輩が現れませんように……。






 最後に、ちょこちょことネットで拾ったネタを。

 「男塾」のフリーゲームだ!
 個人的には、男塾というマンガの紹介に腹を抱えて笑ったり。
 いやー、熱い! 熱苦しい!

 「二兎を追う猫」
 これは可愛い! しょーもないけど可愛いっす!
 そうそう、動物ってちょっと意地張って見せたりすることってあるんだよねー。

 「ケロロ軍曹第10巻」のおまけ
 これは……いや、ガンダムのGFFシリーズのパロディだなってのは分かるんですが……そういえば昔MS少女なんてもんがあったなー……しかもスクール水着ですかそうですか。

 映画「デビルマン」アンケート
 アンケートの中身自体がネタでした。
 無論、私もアンケートに答えましたともさ。見られた方、如何ですか?



 しかしあれですね、毎日は更新しない、って宣言してても、なるべく更新頻度を上げないと更新するテンションが維持できませんね。

 11月からは少し暇になるので、最低でも2日に1回は更新できるように頑張ろう、とか思います。

 ってことで、おやすみなさい。


〔今日の映画〕
「ヴィレッジ」(2004年)
 その村は、周囲を深い森に囲まれ、森に住む人外のものとともに時を過ごしていた。
 森に住む人外のものとの協定により、村人は森に立ち入らない、その代わり彼らも村を襲ったりしない……それが、共に生きていくための約束だったのだ。
 村人達は生きるためにその協定を守り、森に畏怖の念をもって接し、外部の街との接触を断って慎ましやかな生活を送っていた。
 村人たちは、その村で親しく、平和な生活を送っていたのだ。
 そう、その日、殺された家畜の死体が村に転がっているのが発見されるまでは……。
 これは、「彼ら」の仕業なのか? 協定は破られたのか? 「彼ら」とは一体何者なのか?
 平和だった村が、恐怖に彩られ始める。

 シャマラン監督による、ホラータッチのサスペンス映画。「サイン」に続いて起用のホアキン・フェニックスと、ロン・ハワード監督の娘ブライス・ダラス・ハワード共演。脇に、エイドリアン・ブロディやシガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハートを配するなど、俳優は豪華です。
 映画その物は、相変わらずのシャマラン節ですね。淡々と、派手さのない演出でまとめ上げられています。どこかジリジリとした不安感が全編にわたって醸し出されていて、観ている間中ソワソワさせられてしまいました。
 まとめ方も綺麗にまとまっていて、見終わった後すっきりとした気分で映画館を後に出来ました。
 オチについては色々と言われていたり、盗作疑惑なんてのも取り沙汰されているみたいですけど、この手のどんでん返しが用意されたお話しって、70年代から80年代にかけては結構作られていたと思うんですよね。雰囲気的にそんな古き良き時代の映画、小説、テレビドラマなんかとイメージとダブって見えて、懐かしく楽しく鑑賞させてもらいました。
 主演のブライス・ダラス・ハワードが印象的でもあり、よくまとまった小品に仕上がっていたと思います。
 ところで、盲目の主人公について父親が言う、「彼女が最も強い心を持っているから村の外にやったんだ」という台詞。その強い心は、村の外へ向かうために必要なのか、それとも外から村に帰ってくるために必要なものか……という風に考えるとちょっと深いかも、なんてことを見終わった後考えてしまいました。


「ぼくの生まれた日」(2002年)
 待ちに待った自分の誕生日に、パパとママから祝いの言葉もなくこっぴどく叱られたのび太は、「自分は両親に望まれていない子だったんだ」と家出を決意した。
 そんなのび太に、ドラえもんが言う。
 「だったら、生まれた日の様子を見に行こう」
 そしてのび太とドラえもんは、のび太の生まれた日へタイムマシンで旅立つのだった。

 ドラえもんの短編映画。
 生まれた日に、のび太がどれ程誕生を祝われたのか、喜ばれたのかを描く感動作。望まれずに生まれてくる子なんていない、という普遍的な親子愛を、のび太の姿を通して描いています。
 とはいえ、ちょっとウェットな方向に話を振りすぎな気もしますが……。生まれた日からのび太を見守っている樹木の存在とか、プロット的に疑問を抱いてしまうシーンもあって、却って冷めてしまった部分がありました。そういうシーンも、子どもが見たら喜ぶのかなぁ……。
 という訳で、ちょっと入り込むほどには見れませんでした。残念。


「おばあちゃんの思い出」(2000年)
 倉庫の奥から出てきた、ぼろぼろに破れたクマのぬいぐるみ。
 それは、のび太が小さい頃、可愛がってくれたおばあちゃんがくれた物だった。
 そのぬいぐるみを抱きしめ、おばあちゃんを思い出すのび太。
 もう一度、おばあちゃんに会いたい。
 その想いを抑えきれなくなったのび太は、タイムマシンでおばあちゃんが生きていた時代へ行こうと思い立つのだった。

 ドラえもん屈指の名エピソードのひとつを映画化した作品。
 何の疑いもなく、どんなにわがままを言っても、無条件に愛情を注いでくれるおばあちゃんと孫との関係を、暖かく、優しく描いています。
 とにかく、泣けました。幼児時代ののび太の、子供ゆえの残酷さ。それを笑って受け止めるおばあちゃん。これは泣かずにはおれませんって、ホント。
 ちなみに、原作では熊のぬいぐるみはおばあちゃんに繕ってもらうんですが、映画版ではアレンジされてますね。このひねりはうまくて、ちょっとニヤリとさせられました。

2004年10月19日(火)

 先日、「デビルマン」について酷評を書いたんですが、うわー、知らなかったー、新聞の映画評までこの映画を誉めてなかったんですね。


 「毎日新聞」「まずは冒頭から、画面に漂うそこはかとない安っぽさに驚く」安っぽかったねぇ……。

 「読売新聞」「俳優が演じる実写部分は物足りない」比較的穏やかな物言いですな。

 「朝日新聞」「だがそれにしても、紙とペンだけであれだけの衝撃を与えた原作の、なんと偉大なことか。」って〆の言葉に思わずニヤリ。


 ま、ともかく、上映中の映画について新聞の映画評が誉めない、ってのはよっぽどのことですよ。
 うわー、知っていたら観に行かなかったのにー!

 「ほわーーーん」


 あんまり悔しいので、今日「デビルマン」OVA、「妖鳥シレーヌ編」借りてきました。
 高校生の時だったかに観て、すっごく面白かったのを覚えています。
 他に「誕生編」も発売されていたんですが、私が利用してるレンタル屋にはもう置いてませんでした……ま、15年以上も前の作品ですから仕方ありませんが、とっても残念!

 「うわー、おれ、でーもんになっちゃったよー」
 「はっぴーばーすでー、でびるまん!」

 なんて無様な代物ではなかったハズ……うう、もう一回観たかった。
 つーか、あんな実写版作るくらいなら、「シレーヌ編」で頓挫してるこのOVAシリーズ再開しろや東映!




 さて、プロ野球の日本シリーズが盛り上がっておりますが、その裏で、球界再編の動きが何やらきな臭さを見せております。

 プロ野球機構に単身乗り込み、バカみたいに(本当にバカみたいに)本音をぶつけていくライブドアのほりえもん。
 対して、トヨタの社長など、経済界のバックアップを取り付けてそつなくアピールする楽天の三木谷社長。
 ヒアリングの最中に「アダルト」関連の質問がほりえもんに集中し、機構側は何と「ライブドア」が発売したエロゲーを持参して攻撃したとか。

 そこまでやるかー……。

 しかし、楽天が自社のショッピングサイトで販売してるアダルト関連商品にはお咎めなしだったのは何故?
 最初から出来レースじゃないか、って言われてましたけど、ホントになりふり構わずにライブドアつぶしに来てるなー、という印象。
 別にどっちが買ってもいいけど、フェアじゃあないわなぁ。


 と、人ごとみたいに思ってたら、何と我が九州の宝、ホークスを「ソフトバンク」が買収の意向を表明したとか!

 うわー、やめれ! やめてくれー!!!!!!

 ソフトバンク社長、孫正義といえば、目新しいところにちょっと手を出して、ダメだったらさっさと後始末もせずに放り出す無責任な奴ではありませぬか。
 つか、「Yahoo!BB」の利益回収であんたそれどころじゃないはずだろ!
 こちらの「モデム配りアルバイト」のレポートを読んでる時から、「いつ潰れるかなー」なんてニヤニヤしながら眺めてたのに……俺のテリトリーに入ってくるなぁ!!!!!

 球界再編が、にわかに人ごとでなくなってしまった私なのでした。
 まぁ、ホークスが危ない、とは分かってはいたんですけどね、よりによってソフトバンクか……。



 で、最後に。
 えと、悲劇性を除いた「Zガンダム」は「Zガンダム」ではないと思うんですが……。
 そもそも、悲劇的な過程に育ってなければカミーユはエウーゴに入ってないはずですし……いや、ま、公開を待ちますけどね、ええ。


〔今日の映画〕
「ジア 裸のスーパーモデル」(1998年)
 17歳でトップモデルとなった、ジア・キャランジ。彼女は、幼い頃から両親が不仲で愛情に恵まれず、そのため支配欲、独占欲の強い女性だった。
 レズビアンで女性を愛し、だがどこまでも愛情を求め続けるために満たされないジア。やがて、彼女は麻薬に心の安定を求めていくようになってしまう。
 麻薬中毒に苦しみ、エイズに冒され、26歳の若さでこの世を去ったスーパーモデル、ジアの人生とは。

 実在のモデルの生涯を描いた、これはテレビ映画ですね。
 主演はアンジェリーナ・ジョリーで、この作品でゴールデングローブテレビ映画部門の主演女優賞を受賞しているようです。
 その受賞が伊達でなく、アンジェリーナ・ジョリーは役になりきっていますね。実在した、モデルの歴史を変えたと言われるジアの、幼少時代の家族不和故に大人になっても満たされぬ愛情飢餓と、売れっ子に上り詰めた故の孤独感、そして麻薬に溺れていく恍惚感などを、恐ろしいほど鬼気迫る演技で表現しています。いや、凄い。
 また、映画の冒頭には、これでもかと言わんばかりに裸全開。素っ裸で廊下を歩き、エレベーター前で恋人(女性)を呼び止めたりするシーンは、もう見せすぎって感じもします。いや、嬉しいんですけどね。
 ただ、やはり救われない女性を描いたドラマですから、物語は本当に重く、暗いです。
 所々に挿入される、生前のジアを語る関係者達のインタビューが、多面的なジアという人物像を、様々な立場からの視点で浮かび上がらせていますね。それが作品のテンポを落としてもいるんですが、伝記物を描く試みとしては面白いな、と思いました。
 ただし、そのインタビューを受けているのは実在の本人ではなく、作中その人物を演じた俳優が役柄のままインタビューされているんですよね。これにはちょっと違和感がありました。そのせいでフィクション色が強くなりすぎてしまった感じがします。まぁ、架空の人物も登場してますので、仕方がなかったのかなとも思いますけど。
 個人的には、現代的なモデルの先駆けと言われているジアという人物を知ることが出来ただけでも収穫だったな、と思います。けして共感は出来ないけれど、愛情に飢え、売れていくことで孤独感を強めていった彼女の人生。特に母親が、自分の虚栄心を満たす道具としてでなく、彼女の存在その物を愛してあげれば、この悲劇はなかったかも知れない……そう考えると心が重くなります。
 けして万人にお勧め出来る作品ではありませんが、アンジェリーナ・ジョリーの熱演を堪能出来る佳作です。


「ゴジラ」(1984年)
 大黒島の噴火から3ヶ月。新聞記者の牧は、嵐の過ぎ去った翌日、ヘリコプターで海上を調査中に、前の晩から消息を絶っていた第五八幡丸を発見する。すぐさま第五八幡丸に乗り込む牧。だが船員達は、船内で体液を搾り取られたかのようにミイラ化した死体となっていた。たったひとり、奥村という青年を除いて。
 そして船内には、1メートル以上もあるかと思われる巨大なフナムシの姿があった。
 牧は、奥村とともにフナムシを殺して船から脱出するが、奥村は更に衝撃的な言葉を口にする。
 「巨大な、生き物の姿を見た……」
 それは、30年前に日本を蹂躙した、あのゴジラが再び現れる予兆であったのだ。

 「メカゴジラの逆襲」から9年後、久し振りに制作されたゴジラ。この作品でシリーズ2作目の「ゴジラの逆襲」から「メカゴジラの逆襲」までの作品がなかったこととされ、ゴジラが再び人類の巨大な脅威として君臨することとなりました。
 ただ、第1作目「ゴジラ」が昭和29年という、終戦後10年も経っていない頃に制作された映画であり、「原爆の悪夢」「東京大空襲の恐怖」の記憶をゴジラに体現させることを目的として作成された映画であったためにあれだけの存在感を演出するのに成功していたのに対し、本作は「人類の敵としてのゴジラを復活させる」ことそのものが目的だったんでしょうか……「とりあえず街を壊しまくらせて『今度のゴジラは人間の敵だぞ!』って印象づければいいや」とでも企画の人が考えたんじゃないか、と思えるほど「ゴジラの恐怖」の演出が物足りないんですよね……。
 女子ども関係なくゴジラに踏み殺されるシーンは必要でしょ!
 生身の人間が放射能火炎を浴びせられて、燃え死ぬシーンだって必要でしょ!
 そのうえで、ゴジラはけして悪意はなく、ただ自分の本能に従って行動しているだけだ、って悲哀も必要でしょ!
 それらの要素を全て満たして、初めて初代のゴジラに並ぶことが出来るんです。
 「でも子どもも観るから、バイオレンスは程々に……」
 なんて中途半端な考えが、作品の中に見え隠れしてて何とも……。
 この映画は「ゴジラが町を破壊していく映画」。バイオレンスな映画なんですよね。
 新たな方向転換を目指して「メカゴジラの逆襲」以前を切り捨てたハズなのに、そんな「お子さま色」を切り捨てることが出来なかったのか。
 結局この後、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」が制作されるまで、ゴジラ映画は甘さを残したまま迷走を続け、低迷期を迎えることとなるのでした……。
 とはいえ、この作品、ゴジラを「脅威」として復活させてくれたことには大感謝です。このお陰で、ゴジラはまた新たな命を得ることが出来たのですから。
 で、最後に。
 沢口靖子が、若い……。

2004年10月15日(金)

 ここ2日ほど、風邪で寝込んでいた管理人です、こんばんは。
 あー、まだ熱が下がらない……でも、この週末はイベントで是が非でも出勤せねばならぬ。頑張るぞ!



 さて、先日「観に行っちゃダメだ!」と書いた映画「デビルマン」ですが、ネット上の評判もものすごいことになってますね。普通は、どんなダメ映画でももうちょっとは擁護する人がいるもんですが……。

 「デビルマン」が如何に酷いか……こちらのサイトの管理人さんは憤まんやるかたないご様子。逐一「デビルマン」と打ち消し線を入れてらっしゃることから、どうしてもこれを「デビルマン」とは認められない認めちゃいけない、ってお気持ちが伝わってきます。

 「ポスターだけはいい映画」……こちらのサイトの評価は2点。5点満点階評価ではありません。100点満点評価です。

 「破壊屋」……脱力感が伝わってきます。映画のおかしな点を細かに綴られてますね。「降りしきる豪雨の中、不動明がデーモン特捜隊の牧村家から連れ去られる。それは晴天の中の悲劇だった。」の下り、大笑いです。

 その他、こことかここでも散々なお言葉。
 なのに、監督(夫)と脚本家(妻)を努めた那須夫妻は自信満々のコメントです。まぁ、ZAKZAKの記事ですけどね。(笑)



 ってことで、今夜はその「デビルマン」の私なりレビューと、先日鑑賞した「リプレイ」という映画のレビューをアップして、寝たいと思います。

 お休みなさい。


〔今日の映画〕
「デビルマン」(2004年)
 不動明と幼なじみの飛鳥了は、全く正反対の性格ながら、幼い頃から仲のいい友人同士だった。大人しく、しかし意志が強く優しい明に対し、乱暴で他人の痛みが全く分からない了。
 ある日、明は了の自宅に呼ばれる。そこで目にしたのは、南極の氷の下から発見された、未知のエネルギーに満ちた生命体に寄生された、了の父親の変わり果てた姿だった。
 そして明も、その生命体に寄生されてしまう。彼に寄生したその生物は、力に満ちた、「アモン」と呼ばれる生命体だったのだ。
 だが、意識を乗っ取られずにすんだ明は、その力を使い、人間を守ろうと誓う。デビルマンとして……。

 伝説的に語られる、永井豪原作の「デビルマン」が、ついに実写映画化!
 ……と、ふれこみは良かったんですけどね。
 実は、冒頭の部分で既にかなり脱力してました。
 「地球に先住していた悪魔が復活した」という設定を、地下から精神エネルギーのような生命体が現れた、という風に変えていたんですが、他の生物に寄生しなければ生きていけないそんな生命体が、個性や自我を持っている、ということにまず違和感。
 しかも、「デーモン」と呼ばれるその生命体に乗り移られたらどんな恐ろしい生き物になるのか、という描写も全くなく、主人公の明が何故意識を乗っ取られずにすんだのかも全く説明なし。
 そこは「精神を蝕まれそうになりながら、強い意志でそれを克服し、精神力の戦いでアモンに勝利する、という描写が不可欠でしょうに。
 FLAMEとかいうアイドルユニットの双子を明と了に起用していますが、その演技力も酷いもので、
 明 「うわあぁ、俺、デーモンになっちゃったよぉう」
 了 「違うよ、デビルマンだ」
 明 「デビルマン?」
 了 「ああ、ハッピーバースデー、デビルマン」
 などと、すっとぼけた会話を、全く抑揚のない棒読み状態でやってくれます。そもそもこのセリフ自体どうかと思うんですが、それに全く感情込めない役者も酷い。えーっと、笑わせようとしてる? 笑えないんだけど。
 んで、世界がデーモンに侵略されていっている、とニュースで報道されるんですが、その様はニュース報道としてしか画面には示されず、映画のシーンとしては明の近所の商店街でしかデーモンが暴れていません。
 ヒロインである牧村美樹も一度としてデーモンに襲われることなく、何事もないように日常生活を送ってるし。
 本当に、デーモンの恐怖が世界中を覆っているんですか、これで?
 そんな終末感が微塵も画面から感じられないため、人間同士が疑心暗鬼になり、追いつめられ、暴徒化するという、この映画の一番肝心な部分が上っ面だけの深みのないシーンになっちゃってるんですよね。
 あと、小錦や小林幸子、ボブ・サップなど、明らかに不要なキャストでしょ。さりげなくもなんともなくしっかりと出演してきて目立つセリフをひとつ入れてくれるもんだから、その時々で話の流れが止まっちゃうんですよね。
 それと気になったのが、長袖を着ていた明が、うっかり裾から鱗に覆われた腕がはみ出してしまったのを牧村美樹の父親に見られてしまって「ふわああああ」と気の抜けた叫び声をあげた次のシーンでいきなり半袖のTシャツを着ていたり、土砂降りの雨の中で明はデーモン対策部の隊員に捕まったハズなのに、クルマに繋がれた次のシーンでは晴天だったりと、シーン毎のつながりがバラバラだったんですけど……。こんなことくらいしっかりとチェックして作ってくださいよ、お金取って客に鑑賞させる商品なんですから。
 つまり、全体的にみてこの作品は、
 1 主要キャストの演技がど下手。
 2 脚本が薄っぺらでスケール感と説得力なし
 3 無駄どころか邪魔なカメオ出演多数
 4 つか、真剣に作ってないだろこの映画
 って感じで、全くお金の無駄、という感じでした。これだけ自信を持って「観ない方がいい」と断言できる映画も珍しいと思います。
 しかし、悪い点ばかりを上げても仕方ないので、最後に良かったと思えるところも。
 CGではまぁ頑張っていたかな、と思います。「ヴァン・ヘルシング」なんかと比べちゃうとダメですが、あのデビルマンのデザインはとても良かったです。
 でも、そのCGのシーンでも、明役の俳優の気の抜けた「ふわあああ!」って声が被せられていて大幅な減点ポイントでした。
 終盤の牧村家襲撃。これは、おぼろげに記憶に残っている原作の雰囲気をよく表していたんじゃないでしょうか。このシーンに限っていえば満足です。
 ただこれも、原作のシーンに似ているからいい、というだけであって、この映画単体として観た時には、前述したように、牧村家を襲う人々の動機に説得力がないため、やっぱりダメダメなんですよね。
 デーモンに取り付かれた少女と、デーモンの疑いをかけられた少年の演技。これは主演のアイドルを完全にくっちゃってて、このふたりのシーンは安心してみていられました。
 ですが、最後この少女が綺麗になっちゃって……デーモンになることの悲哀を全く感じさせない存在になっちゃうんで、物語のテーマ的にこれはやっぱりダメでしょう。
 ありゃ、気がついたらいいところ全部潰しちゃったよ……。
 で、ここまで読んでいて「シレーヌについては何も書かれてないな」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
 書くほど出番なかったからなぁ。
 ま、パリコレのモデルが何かかぶり物被って数分間画面に出てたな、って程度でした。あれだけ重要なキャラだったのに、顔見せ程度で後は出番なし。
 はっはっは。
 監督、脚本家、デビルマンって読んだことあります?
 思わずそう問いかけたくなりましたよ。
 牧村家のシーンが良かった分、もしかしたら「誕生編」「シレーヌ編」「破滅編」くらいの3部作に分けて作っていれば、いい映画になったのかも知れないなぁ、とちょっと思ったりしましたが、しかしすでに上映されているものですから、今更いっても詮無いこと。
 これ、世界40カ国以上で配給されるんですよね?
 日本映画の恥さらしになるから、止めて欲しいなぁ……どっかで反対の署名運動でも起こしませんか、皆さん?


「リプレイ」(2003年)
 サイモン・ケーブルは、ある晩、病院のベッドで目覚めた。医者が言うには、2分間、心臓停止で彼は死んだのち、蘇生したのだという。その影響だろうか、彼はこの2年間の記憶がなくなっているのに気がつく。
 妻だと名乗る女性や不倫関係になったらしい女性が現れ、2人に見覚えのないサイモンは戸惑いを覚える。そして、仲の良くなかった兄が2年前に死んでいたという事実と、「兄を殺したのはあなただ」という妻の言葉。
 2年前、何があったのか?
 記憶の糸を辿ろうとする彼は、やがて、2年前と現在の現実を行ったり来たりするようになる。これは、夢か現実か、それとも……。
 事実は、断片的に甦る、記憶の中にある。

 ライアン・フィリップ、サラ・ポーリー共演のサスペンス。雰囲気が良くて、引き込まれて観てしまいました。
 現在と過去を行き来する主人公の戸惑いや不安感が秀逸。やがて悲劇的な結末が見えてくる構成は見事にはまってました。
 ただ、論理的な結末は迎えませんので、サスペンスのオチに理論的なものを求めると肩すかしかも知れませんが、私は十分楽しめました。
 と思ったら、脚本が「“アイデンティティー”」と同じ人のようですね。何となく、納得。

2004年10月12日(火)

 3連休明け!
 ネットから離れてました。休みの日くらい健康的に過ごさねば!!!




 家にこもって映画観てたけどね、ええ。




 話は変わって、「よしもとお笑い劇場」って商品がコンビニに売ってあるんですよ。
 キャンディーと、吉本芸人のネタが納められたDVDが入っている奴。

 ラインナップは「やすしきよし」「ざ・ぼんち」「B&B」「中川家」「インパルス」の5組でして、これは!とビビビッと来てしまったのでとりあえず1個買ったんです。

 そしたらやすきよが出てきまして。「おっしゃ、当たり!」と思いましたね。じゃハズレはどれだよ、って聞かれたら答えに窮する訳ですが。

 で、観てみたらやっぱりこれが面白くて。
 ちょーしこいても1個買いに行ったんです。



 したらも1個やすきよが出てきやがりましたよ。 



 おい、ちょっと待てよと。
 こちとらおんなじ店で、おんなじ棚から商品取っとんねん。それも小さなコンビニや。この商品8個くらいしか置いてないのに何でいきなりダブんねん?

 しょーがないからも1個買ったんです。



 そしたら「ざ・ぼんち」が出てきました。やってもた。個人的大ハズレです。(←オイ)



 つか、ここまできたらも1個やすきよ出て来いよ! 空気読めよ! 笑いの神様降りて来いよ!



 微妙にネタにならなかったのがちと悔しい管理人でした。






 ところで、先日提督さんと一緒に「デビルマン」観に行ってきました。
 レビューは後日書きますけど、これはダメだ! みんな、観に行っちゃダメだ!
 と、警告だけはしておきたいと思った管理人でした。
 提督さん、あんな映画に誘ってすみませぬ……。orz

 で、今日は数日で書きためたレビューをアップしたいと思います。
 これでもまだ休止中に観た映画のレビューを全部書き上げてないんですよね、頑張ろう。
 あ、それから、「映画館」のラベル貼りは、「あ行」が全部終わりました。あ行はインデックスページのタイトルをクリックしたら各レビューに飛べるようになりましたのでよかったら読んでやってください。管理人が喜びます。

 では、お休みなさい。


〔今日の映画〕
「ホーンテッドマンション」(2003年)
 不動産業者のジムと妻サラは、家族旅行へ向かう途中、家を売りたいと言う人物の屋敷を訪ねた。その屋敷は湖のほとりに建てられた豪邸で、かつての貴族の優雅な暮らしを偲ばせる物だった。
 ジムはその屋敷の脇にある墓地に多少引っかかりを覚えたが、不動産業者として、その豪華な屋敷を物件として扱うステータスに魅せられて屋敷の中に足を踏み入れる。
 執事のラムズリーに迎えられ、屋敷の主人エドワードと夕食を摂ることになったジム達。だがその夕食の間に豪雨が襲ってきて、ジム達は屋敷に閉じこめられることとなってしまった。
 こうして、ジム達は、この屋敷で恐怖の一夜を過ごすこととなったのだった。

 「パイレーツ・オブ・カリビアン」に続いてディズニー・ランドのアトラクションをモチーフにした作品。エディ・マーフィーを主役に迎え、家族で楽しめるコメディタッチの怖くないホラー映画に仕上がっています。この辺のさじ加減は、ディズニーってやっぱり上手いなぁ、と感心。
 ただ実は、幽霊達に怖さをそれほど感じない故に、物語に緊迫感もそれほど感じない、という困ったことになっていたのも一部では事実なんですけどね。
 という訳で、基本的にはちょっとマヌケな幽霊達を相手にエディ・マーフィーがドタバタをやって、最後は愛の物語でそつなくまとめるという手堅い作品になってました。子どもを交えて楽しく観るのに適しているかも。
 ……逆に、独身の私が一人で観るにはちとつらいものがあったことも事実でした。


「穴」(2001年)
 イギリスの名門高校で、4人の生徒が失踪する事件が起こって18日後。4人の内の1人リズだけが、ぼろぼろに憔悴した姿で学校へと戻ってきた。果たして、彼女に何が起きたのか。他の3人はどこへ行ったのか。
 犯罪精神科の女医、フィリッパはリズとの面談を開始し、次第に事の真相に迫っていく。4人は、週末の課外授業を抜け出すため、戦時中の防空壕跡に入り込み、そこに閉じこめられたというのだ。
 その穴の中で、彼女たちを襲った悲劇とは……。

 ソーラ・バーチ主演のサスペンス映画。
 雰囲気は悪くありません。薄暗く閉塞感に満ちた防空壕跡の穴の中、という舞台は、閉じ込められた4人の人間関係をあぶり出し、こじれたものにするには絶好の場所だったと言えるでしょう。
 しかし、物語の筋があまり良くなかったかな。あまりに説得力が感じられないんですよね。すぐばれるようなトリックで物語を完結させてますし……あれで警察や世間をだまし通せるハズがないよなぁ。
 ソーラ・バーチの「ぶ女」ぶりや、キーラ・ナイトレイのヌードまで披露した尻軽ギャルっぷりはとても良かったんですけどね。
 という訳で、今ひとつでした。残念。


「アイ,ロボット」(2004年)
 西暦2035年の近未来。ロボット産業は飛躍的な発展をみせ、ロボットは生活のパートナーとして広く普及していた。
 ロボットの行動は、ロボット3原則という3つの原則で制限されている。
 「1.人に危害を加えてはならない」
 「2.人の命令に従わなければならない」
 「3.前1・2項に反しない限り、自らの身を守らなければならない」
 だが、シカゴ警察のスプーナー刑事は、過去の経験から、ロボットの存在を「信頼してはいけないもの」と考えていた。
 そんな彼にある日、知り合いのロボット工学博士が自殺したという連絡が入る。現場は、その博士が勤めるUSロボテックス社で、中から鍵が閉められた自室から、窓を突き破って飛び降り自殺したというのだ。
 現場に向かったスプーナーは、博士がたったひとりでいたという自室に、最新型のロボットが1台隠れているのを発見する。
 博士は、こいつが突き落としたのではないのか? ロボット3原則は破られたのか?
 サニーと名乗るそのロボットの調査を開始したスプーナーは、やがて大きな事件へと巻き込まれていくことになるのだった。

 ウィル・スミス主演のSFアクション映画。
 素直に、面白かったです。アクションあり、笑いあり、裏にはテーマ性も垣間見えて、大作として文句のない出来に仕上がっていました。
 惜しいなぁ、と思ったのは、スプーナーがロボットを嫌う理由が弱かったこと。何のかんの言っても、スプーナーはロボットに助けられてた訳だし。それを「信用できない」と心底憎むきっかけとするのは、ちょっと弱いんじゃないかなぁ。
 とはいえ、全体的には本当に楽しめた作品でした。ロボットを嫌うスプーナーを、廃棄された旧型ロボット達が迷いなく助けるシーンとか、いい場面もたくさんありましたしね。
 タイトルについては、最初は「『アイ,ロボット』なんてアルファベット表記じゃなくて原作と同じに『我はロボット』にすりゃーいいのに。最近は『指輪物語』を「ロード・オブ・ザ・リング」にしたり、日本の配給会社も芸がないねぇ」なんて斜に見てたんですが、どうやらこの映画は「『我はロボット』から発想を得た」作品で、「我はロボット」の映画化作品ではないそうですね。
 んで、それを踏まえて「アイ,ロボット」というタイトル(「i,ROBOT」)を見てみると、アイ(i)が「私」という意味なのはもちろん、アイデンティティーやインテリジェントといった単語の頭文字であることが読みとれて、いいタイトルに思えてきたり。我ながら単純でありますな。


「紅の豚」(1992年)
 1920年代、イタリア。ファシスト政治と世界恐慌がイタリア全土を覆おうとし、海には海賊が出没していた時代。
 豚に姿を変えられ、人間の社会に背を向けて賞金稼ぎとして生きる男がいた。
 かつては空軍のパイロットとして英雄と呼ばれたその男の名は、ポルコ・ロッソ。彼は、第一次世界大戦で散っていった仲間達の姿を胸に焼き付けながら、二度と社会に呑まれることなく、自らの信義のみに生きる道を選んだのだった。
 だが、彼にやられて稼ぎが悪くなった海賊達が、アメリカから腕の立つパイロットを雇い、撃墜しようと企んでいた……。

 スタジオジブリのエンタテイメントアニメ。
 時代設定や主人公達の背景など、設定自体はかなり重いものがありつつも、雰囲気はかなり軽く、楽しいものになっています。
 暗い時代も明るく生きる強さ、空を飛ぶことの楽しさ、素朴で真っ直ぐで気持ちのいい登場人物達。
 宮崎監督の想いがさりげなく詰め込まれた、エンタテイメント作品に仕上がっています。
 実はこの作品、劇場公開当時はあまり面白いと感じなかったんですよね。今回再見してみて、かなり見直しました。
 ただ、最後の対決は、やっぱり真剣に対決するシーンも欲しかったと思います。それだけは、やはり今イチと感じましたね。


「のび太の結婚前夜」(1999年)
 空き地で、静香ちゃんと出来杉が仲良く劇の練習をしているのを見たのび太。
 その仲睦まじい様子にヤキモチを焼いたのび太は、将来、本当に自分が静香ちゃんと結婚するのかどうか、不安になってしまう。
 そこで、タイムマシンに乗ってのび太はドラえもんとともに自分の結婚する未来へと向かうのだった。

 ドラえもんの劇場版として制作された1本。数ある原作マンガの中でも屈指の名作と呼び声高い短編を映画化したものです。
 そういえば、ダウンタウンのバラエティ番組で、柴田理恵が号泣しながらその原作を紹介したことでも有名になりましたね。
 大人になったのび太達の変わらぬ友情や、静香ちゃんのお父さんが語る想いなど、胸にジンと来るエピソードがたくさん詰まっています。
 お酒を飲みながら歌い始めたジャイアンに、「やめろ下手くそぉー!」と笑いながら言っているのび太の姿に拍手。大人になり、互いの存在を認めながら成長してきた彼らの関係を思わせるシーンでした。
 しっかりとした作りの作品で、大人の目で見てこそ楽しめるドラえもん映画でありました。

2004年10月 6日(水)

 ようやっと「映画館」の「い」から始まる作品のラベル貼り完了。やっぱ、これだけレビュー数がたまった後で逐一タグを打っていくのって面倒ですなぁ。いや、ビルダー使ってるんでそれでもだいぶ楽ですけど。

 あと、映画館のインデックスページのリンク下線、外しました。映画のタイトル毎に下線が表示されてると、さすがにうざったくて仕方ありませんので。(笑)

 つー訳で、まだまだぼちぼちと作業を進めている管理人なのでありました。



 ただ、さすがにたまりすぎると後が大変なので、今夜はとりあえずBlogにアップしていたレビューをこっちのサイトに再アップしておこうと思います。7本ありますが、まとめてドーン!

 ということで、今夜はこの辺で。
 しばらくは地道な作業を続ける覚悟を決めた管理人でしたー。


〔今日の映画〕
「リディック」(2004年)
 5つの惑星で賞金を賭けられている賞金首のリディックは、氷の惑星に身を潜めていた。俗世から逃れ、ひっそりと暮らすために。
 だが、氷の惑星に潜んで数年後。突如としてリディックの前に、賞金稼ぎの一団が現れた。
 やはり、安息の生活など自分には出来ない……。
 そう悟ったリディックは賞金稼ぎの手を逃れ、へリオン第1惑星へと向かう。そこに、自分の数少ない友がいるからだった。
 しかしへリオン第1惑星でリディックを待っていたのは、全宇宙の支配を目論む狂信集団ネクロモンガーとの戦いという、更に数奇で過酷な運命だったのだ。

 ヴィン・ディーゼル主演のSFアクション映画。「ピッチ・ブラック」に続いてヴィン・ディーゼルがリディックという無頼漢を演じています。
 しかし今作は、またずいぶん話を広げたものですね。全宇宙の運命を背負ってリディックが戦う、という展開はヒーローものの王道かも知れませんが、リディック自身にネクロモンガーを倒さなければならないという意識が最後の方まであまりなく、また、ネクロモンガー達も血も涙もないほどに冷酷な存在として描くという演出が不足していたため、広げた風呂敷の広さの割に作品に締まりがない、という印象を受けてしまいました。
 前作の、こぢんまりとしながらも緊迫感とスリルに満ちた作風に魅力を感じていただけに、この変化は残念でした。
 また、リディック達とネクロモンガー達との、武器や宇宙船などのデザインに文化の違いなどを全く考慮してなくて、これも残念でした。「ロード・オブ・ザ・リング」や「スター・ウォーズ」などでこだわって考えられていた、デザインで文化の違いを表す手法は、それぞれの種族の習慣や性質を演出する上ではとても重要な事だと思うのですが……。この辺に、世界観の作り込みの大雑把さが見て取れます。
 他にも、700度の熱をもたらす太陽光線の中に、全身を水で濡らしただけで飛び出して平気な訳ないだろー!とか、突っ込みどころは満載です。
 アクションシーンのアイデアは面白いものが多く、リディックのキャラクターも魅力的だっただけに、全体的にはとても残念な出来になってました。


「サンダーバード」(2004年)
 世界を股にかけて活躍する国際救助隊、サンダーバード。
 ジェフ・トレーシーが自分の息子たちとともに創設したこの救助隊は、孤島トレーシー・アイランドを拠点として活動を展開していた。
 ジェフの末息子アランは、まだ隊員として父親に認めてもらえずに、兄たちの活躍をテレビで見ては憧れる毎日を過ごす日々。
 だがある日、ジェフに恨みを持つフッドという男が、サンダーバードに攻撃を仕掛けるという事件が起きたことから事態は一変する。宇宙ステーションサンダーバード5号にミサイル攻撃を仕掛け、ジェフ達がその救助に向かったスキに、トレーシーアイランドを占拠してしまったのだ。
 ジェフはそのまま、サンダーバード2号を使って世界の銀行を襲撃する計画を立てる。
 サンダーバードを守り、ジェフの銀行襲撃を阻止できるのは、トレーシーアイランドに友人達と取り残されたアランしかいない!
 アランと友人達は、サンダーバード本部の奪回作戦に乗り出すのだった。

 かつて人気を博した人形ドラマを実写映画化。
 サンダーバード隊の活躍を楽しみに観に行ったのですが……えーっと、これ、いきなり番外編ですか?
 この作品、末弟のアランが隊員になる前の話で、つまり人形劇で描かれた物語の前日談。で、物語開始早々にアラン以外の隊員が宇宙船に閉じこめられてしまうため、「サンダーバード隊の活躍」といえるようなものはほとんど見られません。大部分が、敵に占拠されたアラン少年とその友人達の活躍に割かれています。
 そんな訳で、キッズムービーとして仕上げられてしまった本作品。それが悪い訳ではなく、また、その方向での作品としてはよくまとめられていて面白くもあるのですが、せっかくサンダーバードという題材を持ってきたのであれば、やっぱりサンダーバード1号から5号までのマシンが大活躍する、大活劇を見せてもらいたかったところでした。それがちょっと残念。


「ヴァン・ヘルシング」(2004年)
 過去の記憶をなくし、バチカンの秘密組織で働く凄腕のモンスターハンター、ヴァン・ヘルシング。彼は今回、怪物伝説の根付くトランシルバニアへ赴く命を受け、かの地へとやってきた。
 任務は、永き歳月をドラキュラと戦い続けてきた一族の末裔とともにドラキュラを倒し、その一族の魂を救うこと。
 だが、一族の末裔アナ王女とともにドラキュラとの戦いに身を投じた彼は、それが自らの過去に導かれたものだとは、まだ気づいていなかった……。

 ドラキュラ伯爵の宿敵として有名なヴァン・ヘルシング博士を、全く違った形でヒーローとして作り上げたホラー・アクション映画。主演はヒュー・ジャックマン。監督は、スティーブン・ソマーズ。
 ドラキュラ、狼男、フランケンシュタインの怪物、と古典ホラーのモンスター総出演。怪物ランドのプリンスのお目付役勢揃い!ってな感じでなかなか楽しめました。
 ただ、物語にメリハリが弱いのと、ラストの戦いで主人公があんなになったために緊迫感に欠けてしまったのが残念! お陰でアクセントに乏しく、全体的にはリアル感に欠けるCGが画面を覆い尽くしているだけの作品になってしまったように思いました。


「バイオハザードII アポカリプス」(2004年)
 ラクーンシティ地下にあるハイブから、アリスが生き延びてから36時間。
 アンブレラ社の研究室で目を覚ました彼女は、ラクーンシティが生ける死者により壊滅的なダメージを受けているのを目の当たりにする。
 T−ウィルスの流出を食い止めるため、アンブレラ社は町を住民ごと閉鎖。数時間後には、戦術核により町ごとウィルスを吹き飛ばすのがバイオハザード時の対処法である。
 残された時間は、4時間。
 そんなアリスに、アンブレラ社の研究主任から連絡が入る。
 「町に取り残された私の娘を救い出してくれるなら、脱出方法を教えよう」
 こうして、アリスの、生き延びるための戦いが始まった。

 前作「バイオハザード」から2年。引き続き、ミラ・ジョヴォビッチが戦うヒロイン・アリスに扮するシリーズ第2弾です。
 今回は、世界観を広げたためにちょっと散漫になっちゃったかな、という印象を受けました。前作は地下研究所からの脱出、という限られた空間からの脱出であったのに対し、今回は大きな町からの脱出が目的になったことで、物語の収集がつけにくくなっちゃいましたかねぇ? 街がゾンビであふれかえり、大勢の人たちが襲われているにも関わらず、アリスたちには「出来るだけ大勢の人を助けよう」なんて気持ちはこれっぽっちもないみたいだし。そのお陰で、世界観は広がっているのに物語のスケールはほとんど広がっていないように感じてしまいました。
 でも、ゾンビ映画といえば、そもそも「他人の心配なんてしない、している余裕がない」ってのが当たり前ですしね……これはセオリー通りとも言えますか。
 他にも、アクションシーンが観にくかったり、最強の敵のハズのネメシスが意外に強そうに見えなかったりと、個人的には非常に「イマイチ感」が強かったです。
 とはいえ、決してこの手の作品としてはポイントを外している訳ではないので、悪い出来ではないと思います。むしろ、セオリー通りに作られている分、完成度としては高いのかも知れませんね。
 出来れば、もう一回観てから評価してみたい作品です。


「H−エイチ−」(2002年)
 ゴミ捨て場で、妊娠した女子高生と、その胎内から取り出された胎児の死体が発見された。
 猟奇殺人として捜査に当たったミヨンとカン。だが、すぐに次の事件が起こる。やはり妊娠中の女性が、走行中のバスの中で、腹部を切られて死んでいるのが発見されたのだ。
 この手口は、1年前に起こった6つの連続殺人事件の、ひとつめとふたつめの事件に酷似していた。
 だが、その犯人シン・ヒョンは既に逮捕されて服役しており、もはや殺人を続けることは出来ないハズだった。
 しかし、シン・ヒョンの手口と同じ3つ目、4つ目の殺人事件が起こり、捜査は混乱をきたす。
 果たして、これは単なる模倣犯か、それともシン・ヒョンが誰かに指示して犯行を重ねているのか……。
 ミヨン刑事とカン刑事は、やがて恐ろしい全貌に迫っていくことになるのだった。

 「カル」に出演したヨム・ジョンアが、今度は猟奇殺人を追う優秀だが冷徹な女刑事役で主演したサイコ・サスペンス。
 物語が猟奇殺人の捜査を描くものですから、重たく異常な雰囲気が全編を覆っています。その雰囲気の演出はとても良かったです。猟奇殺人の異常性を観客に味わわせる演出は、「セブン」を彷彿とさせますね。
 かつて連続殺人を起こして収監された犯人シン・ヒョンを演じたチョ・スンウや、カン刑事を演じたチ・ジニの演技も素晴らしかったです。超然としたシン・ヒョンの表情や、次第に追いつめられていくカン刑事の心情がスクリーンから伝わってきました。
 ただ、最終的に物語を理屈でまとめようとし過ぎたところがちょっと減点ポイントですかね。その割に矛盾もありますし……。
 却って異常性でまとめてしまった方が、作品としては良かったような気がします。
 ところで、タイトルの「H」ですが、収監された犯人シン・ヒョンのイニシャルであると同時に、事件の全貌を示すキーワードの頭文字にもなっていることが最後に表示されます。これにはなるほど、と思ってしまいました。


「華氏911」(2004年)
 9月11日、アメリカ同時多発テロ勃発。
 この事件より前のブッシュ大統領は、たくさんの休暇を取り、支持率は急下降していた。
 だが、その同時多発テロをきっかけとして、ブッシュ大統領は強硬姿勢を打ち出し、アメリカはテロとの戦争と称して、イラクとの戦争へ突入していく。反戦の意見は反国家的と押さえられ、アメリカという大国は一気にイラクとの泥沼の戦争へ突き進んでいくことになる。
 華氏911、それは自由が燃える温度である。

 マイケル・ムーアがブッシュ大統領を告発する目的で制作したドキュメンタリー映画。とはいえ、目的がブッシュ大統領の再選阻止なので、ドキュメンタリーと言うよりはプロパガンダ映画と言った方が正しいかも知れませんね。
 まぁ、色々と言われている本作ですが、個人的には意味のある作品ではなかったかと思います。「自分が知らない事柄なんて何一つ描かれてなかった」なんてこの作品を批判したジャーナリストもいたらしいですけど、だったらなんであんたはそれを発信しなかったんだと言いたいですね。
 ブッシュ大統領が、テロの情報を掴んでいながら対応しなかった事実、そして「同時多発テロと一切関係のないイラクという主権国家に、利権目的で戦争を仕掛けた」という事実を、分かりやすく描いて見せたことだけでも、この映画には価値があったと思います。
 それにしても、赤外線スコープからのネガ状ではありましたが、人が撃ち殺されるシーンが映画の中に使われてましたね……胸が詰まり、吐き気がしました。ああいうシーンを否応なしに見せられると……辛いです。もしも自分の知り合いや身内、自分自身が、あのフィルムの中の、戦争に巻き込まれた立場になったらと考えたら……ゾッとします。
 命を、心を奪い去っていく……力もいい訳も全て許せない(byさだまさし「祈り」)。
 平和って、ありがたいと改めて思います。
 ところで、イスラエルとアメリカとの関係をい描いていないということでこの映画を叩いている人もいるそうですが、マイケル・ムーアは以前の著書でイスラエルを激しく叩いているそうです。映画には、尺や編集の問題で入れられなかったということでしょうか。いずれ、その著書も読んでみたいと思います。


「チャーリー」(1992年)
 ロンドンの貧しい母子家庭に生まれ育ったチャールズ・チャップリン。母は舞台俳優として働いていたが、やがて精神を病み、幼いチャップリンは施設に入れられて幼少期を過ごすこととなる。
 やがて青年に成長したチャップリンは、舞台の喜劇俳優として成功を手にし、アメリカへと渡った。
 そのアメリカで映画という新しい文化に出会った彼は、その世界にのめり込んでいく事となる。それが、彼を大スターにのし上げ、波瀾万丈の人生を歩むきっかけとなったのだった。

 無声映画時代から、俳優として、そして監督として、数々の名作を遺したチャールズ・チャップリンの伝記映画。監督は「ジュラシック・パーク」の恐竜じいさんことリチャード・アッテンボロー、主演はロバート・ダウニー・ジュニア。
 チャップリンの生涯を、暖かい視線で描いています。完璧主義の天才故の苦悩、結婚と離婚の繰り返し、映画での主義主張によって共産主義者の名を着せられてのアメリカ追放……。その華々しくも哀しい生き様を、映画は実に優しい視線で語っているのです。
 最後、アカデミー賞のシーンではジーンとしてしまいました。世代を超え、時代を超えて語られ続ける稀代のクリエイター、チャールズ・チャップリンへ捧げる賞賛として用意されたあのラストシーン。胸が熱くなりました。
 それにしても、ロバート・ダウニー・ジュニアの演技は素晴らしかったですね。浮浪者の姿をして歩くあの歩き方は、チャップリンそのもの。仕事にのめり込んでいく眼差しや周囲に苛立っていく様子など、とてもよく表現していたと思います。
 若き日のミラ・ジョヴォビッチが出演していたのにはちょっとびっくり。頭の弱い若い女優を演じていましたけど、意外なほど似合っていました。いや、ファンとして喜んでいいことかは疑問ですけど。
 そういえば、フィルム技師として、「Xファイル」のモルダーことデビッド・ドゥカプニーも出てましたね。
 他にも、ダン・エイクロイドやアンソニー・ホプキンス、ダイアン・レインなど、演技派の俳優がたくさん出ていまして、俳優陣を見ているだけで贅沢な気分になる映画でした。

2004年10月 5日(火)

 レンタルで借りてきたDVD観てたら更新が滞ってました。テヘッ☆






 つー訳で、「ケロロ軍曹」の第1巻、「MONSTER」の第1巻、そしてドラマの「僕の生きる道」を観ていたのであります。アニメが多くなっているような気がしますが気にしてはいけないのであります。さらに「今更僕の生きる道かよ」なんて突っ込みもご容赦なのであります!



 と、ケロロ軍曹っぽくやってみたところで、各DVDの感想などを。

 「ケロロ軍曹」は、テンポがいいですねぇ。原作の微妙な笑いを上手くアニメ向きにアレンジしている演出といい、いやぁ、楽しかったです。ただ、いんげんさんが言っていたとおり、原作の「むちむち度」はかなり削られてましたな(笑)。ま、これはどうでもいいけど。
 原作者・吉崎観音(よしざき・みね)さん、熊本県出身者として、応援してますよん♪

 「MONSTER」は、浦沢直樹さんの原作によるサスペンス・アニメ。第3話までの収録でしたけど、絵の雰囲気は原作のイメージに近いですね。物語はまだこれからなので、今後は原作のあのスリル感や焦燥感などを、どれだけ出していけるか、が勝負でしょうね。続きが楽しみです。

 最後に「僕の生きる道」ですが、私、テレビドラマを見続けるのって苦手なんで、ほとんど観ないんですよね。で、「ビデオになったら観ようかなぁ……」なんて思ってたら、いつの間にか忘れていて……で、やっと観始めることが出来たのでした。
 うん、心に染みるものがあるドラマでした。これもまだ第3話まで。是非、残りの4本も観たいと思います。
 しかしそれにしても、草なぎ君、演技上手いわ。改めてそう感じさせられました。



 現在、サイトのメインコンテンツ(?)である「映画館」を改装中。
 インデックスページから各作品のレビューに直接飛べるよう、ラベルを打っていくとともに、「アルファベットで始まる作品」「数字で始まる作品」を別ページに移行させている最中です。現在、「あ」から始まる作品のみ作業終了。まぁ、これは地道にやっていこうと思います。



 本当は、映画のレビューも何本か書き上げてるんですが、上記のメンテナンスの影響でまだアップ出来ません。もうちょっとお待ちを。



 では、お休みなさい。