天空のエスカフローネ 〜infinite〜 |
【Act.22第一稿】 |
ひとみとバァンは神崎家に続く道を足早に歩いていた。
ひとみにとっては歩き慣れた道なのに気持ちが落ち着かない、胸の鼓動が早くなるばかりだ。 「!」 突然、ひとみの肩をバァンが抱き寄せた。ひとみの心臓が大きくひとつ跳ね上がる。ひとみは息を止めたまま、歩調を変えずに歩くバァンの顔を見上げた。バァンは目深に被った帽子の影から鋭い眼光を周囲に放っている。 ―そうよ・・ね・・ 少しばかり浪漫ちっくな展開を期待していたひとみだったが、今はそういう場合ではないらしい。 ひとみも感じている誰かの視線をバァンも感じている。その視線から敵意は感じられないが、監視されるというのは十分不愉快な物である。とにかく今は、怪しまれない様ゆかりと天野のふりをして歩くしかない。 「ただいまー」
この後、みんなで夕飯を囲み、バァンはメルルを寝かせつけ、ひとみは台所で後片付けをやりつつ母と語らう・・という所まで書いたんですが、ぜ〜んぶカットです。 次回は登場人物の皆さんに座談会をしてもらう予定です。
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