RZモジュールを使った車両展示台製作記


Zゲージのジオラマ付き車両展示台の製作記
です。

Zゲージャーの集い「Baden谷九」生まれの規格モジュール、RZモジュールというのがあります。
「RZモジュールの説明ページ by Baden谷九」

このRZモジュールの奥行きを150mmに切り詰めて、車両展示台を制作しました。
RMモジュールの奥行きは250mmあって置く場所が無いんです。。。
キッチンカウンターの棚の奥行きが150mmほどで、そこに置けるようにと考えた苦肉の策です!

実際の作業順に製作過程を紹介していきます。



●レールの固定

レールの固定からスタートです。




ロクハンの220mm直線レールを2本直列にして複線でレールを固定します。

レールは釘で固定しました。

ロクハンのレールは道床が非常に高い(厚い!スケール換算で70cmほどにもなります)ので、周囲の地面をかさ上げします。
厚さ2mmのバルサ材をレール手前と、レール間に接着してあります。



●バラスト制作




「私のTips」で紹介している、一度、薄い洗剤水で洗って生乾きにしたバラストを用いました。

KATO/ウッドランドシーニックス社の最も小さい粒、細めのものです。
とりあえず、無造作にザッと撒いてから、柔らかい平筆(100円ショップのものでOK)で形を整えて行きます。






木工ボンドを2〜3倍の水で薄めたボンド水を作ります。
ここに、家庭用洗剤を数滴垂らしておきます。






ボンド水をスポイトで滴下します。
滴下といっても、実際にはスポイトの先をバラストにつけて、端のほうからじんわりとしみ込ませながら作業を進めるのがコツです。






2日ほど置いてボンド水が硬化したら、水で薄めた水性アクリル塗料でバラストを線路ごと塗ります。
ここでは、タミヤのフラットアース色(XF-52)を用いています。
ミディアムグレー色や、NATOブラウン色など(何れもつや消しです)を混ぜたり、筆でちょんちょんとアレンジしてもいいです。

複線の両レールの間にはミディアムグレー色を塗っています。

乾いたら、いつものように竹製割箸の端面でレールをゴシゴシこすってレール上面と内側の塗装を剥がします。



●シナリーの制作




地面は、水性アクリル塗料のフラットアース色で塗って乾燥させます。
その後、「カラーパウダー」(Tomix)や「コースターフ」(KATO/ウッドランドシーニックス社)を撒いて、ボンド水を垂らします。

最初に、ボンド水を垂らしておいて、上から「カラーパウダー」や「コースターフ」を撒いても固着できますが、最後は、ボンド水を垂らす事で強度が増します。






アクセントに配置する家を組み立てます。
これは、FALLER社のファミリーハウス282765です。

部品点数が多く国産に比べると高価ですが使い勝手がいいストラクチャーです。
ドアや雨戸を半開きにするなどアレンジして変化を持たせます。

組立には「タミヤセメント(流し込みタイプ)」接着剤を使用します。
組み上げたままではハデなので前記のフラットアース色やミディアムグレー色を薄め液で薄く薄めたものを塗って、色を落ち着かせます。





写真の通り、ストラクチャ(家)を置いただけでは不自然です。
接着後に周囲にパウダーを撒いて固着させて自然な地面にします。



●仕上げ




樹木や人、動物、柵などを配置して仕上げます。
今回も「私のTips」で紹介している、マメツゲの枝に「フォーリッジクラスター」を接着した樹をメインに使用しています。

枠はツヤ有りのグリーンに塗装しました。
ツヤ有りのグリーン、ブラウンがオススメです。



●アクリルカバー




アクリルカバーを用意しようとして気付きました!
置く予定の棚の奥行きに対して2mmほどしか余裕が無いのでカバーがはみ出してしまう!!
というわけで出来上がったレイアウトをノコで切断するハメに(汗)
しかも3mmだけ。

おまえさんは、いつもこうだな(-_-;)
はい、すみません(^^ゞ





アクリルカバーは、自作せず、ネットショップの「アクリルマーケット」に頼みました(汗)
横幅も450mm程度ですから、アクリル板の厚みは2mmでなんとか行けます。

無事、予定した場所におさまっております。





アップで眺めると、それなりに観賞できますよ〜。



 2013年のOsaka Z Workshopで掲示した、このページのダイジェスト版がこちらにあります。

  「RZモジュールを使った車両展示台製作記」(0.3MB、JPEGファイル)のダウンロード


鉄道模型の小型レイアウトのホームへもどる