Zゲージの小型レイアウト製作記(6)

製作過程紹介(その3)
です。


照明を設置しました



●プラットホームライトの自作

marklin_Zには完成品のプラットホームライト、601228があります。
しかし、一灯数千円と高価で、数も4〜5灯必要になるので、他の照明は購入で済ませるとして、プラットホームライトだけ自作することにしました。




コの字型のプラ材を用います。
Plastruct社のUFS-2というもので、建築模型材料を扱う画材屋さんなどで入手できるものです。
幅1.6mm、高さ1.1mm、板厚は0.4mmです。
私は通販で入手しました。





発光ダイオード(LED)は1005(1mm×0.5mm)サイズの入手性が悪かったので、1608(1.6mm × 0.8mm)を、通販で入手。
白色LEDで、NECWB205T(日亜化学)です。
これに0.1mmφのマグネットワイヤ(UEW:ウレタンエナメル線)でLEDを極性に気をつけて直列に配線します。
マグネットワイヤは、はんだごての熱で被覆が簡単にはく離できます。
私は0.1mmφを使いましたが、入手性、作業性共に悪いので0.2mmφのほうが良さそうです。







チップ部品のはんだ付けは、かまぼこ板に両面テープを貼り、そこにチップ部品やワイヤーを貼り付けて作業します。
はんだ付けは、必ず、「片手に糸はんだ、もう片手にはんだごて」というスタイルをまもります。
はんだごてのコテ先は、湿らせたスポンジで拭いて、常にはんだめっきで光っているような状態で作業します。
はんだは、扱いやすい鉛入りを使用します。






写真のようにコの字プラ材の内側にLEDと配線をいれます。
プラ材は、接着剤の付を良くするために内外側共にヤスってキズをつけておきます。
配線は被覆にキズをつけないように注意して、0.9mmφの真鍮パイプに通します。
この真鍮パイプは、C・パイプ No.1(ウェーブ)で、外径が0.9mm、内径0.73mmです。
このほかエコーモデルにもより細いものがありますが、割高になります。

この状態でエポキシ樹脂系接着剤をたっぷり流して固めます。
写真のように、接着剤は、はみ出してもLEDの発光面に付いてしまってもOKです。
固まってから削ればいいだけです。







プラ材の端面は固まったエポキシ樹脂だけなので、ヤスリで成形します。
はみ出した接着剤も同時に削って成形し、その後塗装して完成です。
塗装は実物に合わせて、シルバーやグレー系を塗ります。
光が漏れないよう、厚塗り(重ね塗り)します。







製作したライトはLEDだけですので、レイアウトに固定後、直列に抵抗器と整流用にダイオードを接続します。
配線はこのような感じです。

ダイオードはスイッチング用の小さいもの、例えば50V/100mA程度のもので十分です。
私は、通販で入手した1N4148を使用しました。
今回使用したLED、NECWB205T(日亜化学)では、抵抗器は1.5k〜2.2kΩでちょうど良い明るさになりました。
抵抗器も、電流は数mAしか流れませんので1/16Wあれば十分です。






●照明の配置



レイアウトに固定した様子です。
プラットホームに穴を空けて、差し込んで接着してあります。
接着剤は合成ゴム系(コニシのボンドG17)を用いています。







プラットホームには4灯設置しました。
悩んだのがライトの間隔で、色々な写真を参考にすると結構間があいていました。
それで、最終的に80mmのピッチ(実物換算で約17m)に決めました。

手前のライト2灯は、marklinの完成品。
この時点でFALLERのヤードタワー(282717、写真右端)を設けました。







この写真の2灯は、marklinのカテナリーマストのライト(601231)です。
LEDはイエローで、ナトリウムランプのようです。
実物が点灯しているところを見たことがないのですが、実際は白い水銀灯ではないかと思います。

もし、このライトを自作しようと考えた場合、配線をどう隠そうか迷います。
この製品は、リボン状の絶縁線をマストに貼り付けて、その上から塗装してあります。
繊細で良くできていると思います。







FALLERのヤードタワー(282717)は、信号所に見立てて駅のプラットホーム前に配置。
いつも通り、ストラクチャを接着した後から気が変わって照明を仕込みました。
「LEDパラダイス」から通販で購入した3mmΦの電球色LED「LP-3HSA」に、直列にダイオードと抵抗器を接続した組み立て品を、レイアウトボードの下から穴を空けて差し込んであります。

信号所のエンジニアが何か叫んでいますね。
「え?、ポイントの不具合? 状態を確認できないので調べてくれ〜」と言っているようです。







このヤードタワーの下から差し込んだLED組み立て品はこのような感じのものです。
ダイオードと抵抗器をはんだ付けした後、プラ製(スチロール樹脂)丸パイプに通してあります。
レイアウトベースに、キリなどで3〜4mmφの穴をあけて差し込んだ後、接着剤で固定です。
差し込み具合で照明の雰囲気が変わるので、実際に点灯して高さを調整してもいいですが、適当でも大丈夫です。







図示すると、このような感じです。
LEDの極性、A(アノード、+)とK(カソード、ー)に気をつけます。
新品のLEDは、通常、リードの長いほうがA(アノード、+)です。
ダイオードは50V以上、100mA以上であれば何でもOKです。
抵抗器は1.5kΩを使用しました。
1/8Wのアキシャルリード(円柱両側リード)品が作業しやすいと思います。






このヤードタワー(282717)の内部には、ヤードの配線を表示するパネルまで表現されています。
(制御盤や、制御盤のヤード表示のステッカーまで付属してきます)
少しでも違和感がないように、一応、窓をレイアウトの外側へ向けています。
フィギュアを1〜2体配置すると雰囲気が良くなりそうです。
ただ、今となっては手遅れです。






信号機を設置しました

●信号機の自作

marklin_Zには完成品の信号機があります。
LEDで点灯し、腕木式のものは可動タイプのすぐれものです。
そのためか、線が太くオーバースケールになっています。また、高価で一本5千円以上します。
私はあまりギミックには凝らないほうですし、信号を点灯させる事にもこだわりは無かったので、また、何よりスケールの合った信号が欲しかったので、ダミーの信号機を自作しました。




0.5mmほどのプラ角材でハシゴのような信号マストを作ります。
Plastruct社のほか、模型材料店で扱われているものです。
接着には、流し込みタイプのプラスチックモデル用接着剤「タミヤセメント流し込みタイプ」を使用すれば、簡単に接着できます。
接着は、接着剤が着かない金属板、木板上で行います。






グレーの部分は0.14mm厚さのスチロール樹脂シートでホビーベースの製品を3mm×7mmにカットしたものです。
ランプの部分は、1mmφのタミヤのプラ材をカットしたもの。
他も、だいたいタミヤのプラ材です。
全て、スチロール樹脂なので、前記の溶剤系の流し込み接着剤で容易に接着できます。
この信号機はスケール高で7m弱で、31mmの仕上がりです。






水性アクリル塗料で塗装しました。
かまぼこ板の上に両面テープで固定してから塗装しました。
使った塗料は全てつや消しですが、ランプの部分だけはつや有りです。
アカ・アオ・キとも塗っていますが、アオだけ塗るのがいいとおもいます。
実物の写真でも点灯している色は確認できますが、消灯の色は黒くてわかりません。







こちらは腕木式の信号機です。
スケール高で約8m、1/220で36mmの仕上がりです。
腕木の部分は、0.14mm厚さのスチロール樹脂シートで長さは9mm、細い部分の幅は1mm程度です。
腕木式信号にも、腕木の根元に点灯する信号ランプがありますが、とりあえず省略しました。
後付できますし...。







●信号機の設置



早速、線路際に設置しました。
ドイツなので、日本とは逆に線路の右側に設置します。
やはり、ダミーでも無いよりはあったほうがずっと良くて実感が増します。
この信号は、計3灯をトンネル付近と踏切付近にも設置しました。

なお、この車両は、VT11.5(BR601)で、初代TEEの"Saphir"号、88733(メルクリン)で、2007年度限定発売のものです。






腕木式も設置しました。
この信号は、駅構内などで用いられる写真ばかりを見るので発車の確認に用いられるのかなと思い、2本を駅の構内(周辺)に設置しています。
写真では雑な工作・塗装が目立ちますが、実際は細く小さいので、あまりアラは目立ちません。

上の腕木の根元に、信号ランプの三角の箱(ダミー)を追加しています。





まだ、続きます。

*製作写真はデジカメ(Nikon CoolPix SQ)で撮影し、色温度補正しています。


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