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魚種別攻略ガイドは2016年11月末まで@Niftyつりに掲載されていた物を再掲したものです。

 

アカイカ(正式名はケンサキイカ:ツツイカ目ヤリイカ科)

          

正式名称は「ケンサキイカ」であるが、通称「アカイカ」の方が通りがよい。毎年5〜7月頃に新島などの島周りで乗合船が出る。以前は外房でも乗合船が出ていたのだが、群れが接岸しなくなって久しい。刺身でも調理しても軟らかくて甘くたいへん美味しいので人気が高い。

触腕が長く体色が赤みを帯びているのが特徴で、アカイカと呼ばれるようになった由来でもある。(但し、正式名称アカイカは別種なので注意が必要)
胴長3050cmになるが、小型の同種の個体を「マルイカ」と呼び釣り方も区別されている。

もちろんマルイカ釣りをやっていて大型(弁慶サイズと呼ばれる)が釣れる事もあるし、アカイカ釣りをやっていてマルイカサイズが釣れる事もある。

   

ヤリイカやスルメイカと違いアカイカ、マルイカではスッテを使うのが特徴である。

 

【タックル】
ヤリイカやスルメイカと異なりアカイカ釣りでは胴調子の竿が釣りやすい。理由は胴長で5080cmと大型が来る可能性が高く、引きも強い。無理に巻き上げると自重もあるので身切れしてしまうので、柔らかめな竿の弾力でかわす為である。

使用するオモリが100号前後なので、2.73m6080号負荷竿やオモリ負荷60100号のワンピースロッドなどが使いやすい。また、夜釣りが中心なので中通し竿も穂先への絡みトラブルが無く適している。

リールはPE56号が200m以上巻ける中型両軸リールや中型電動リールがベストマッチである。

 

【仕掛け】
枝間1.21.5mの胴突58本のスッテ仕掛けを使用する。幹糸は812号、枝スは584060cmが基本で上糸、捨糸は1mにする。角は主にプラ角ではなく、布巻き、魚型、エサ巻きのスッテを使用する。

   (エサ巻きスッテ)

 

【まるかつの仕掛け】
 幹糸10号、ハリス760cmで枝間1.5m、捨糸は1mだが、上糸は使用する竿の長さに合わせ巻き上げた後竿を上げて仕掛けを手にした時に一番上のスッテが水面上に出ない長さにしている。(3m前後)  掛かったイカが宙ぶらりんになってバラさない為の工夫である。
スッテの数は67本でスッテのサイズは4号でカンナはダブルを使っている。また以外にも11cmのプラ角(特にケイムラ)が大当たりする事もあるので道具箱に忍ばせている。エサ巻きスッテやエサ巻きテイラを使用するときは一番下に配置する事が多い。テイラはネムの木を使って自製したもので、木目の白い部分と黒い部分の境目を使用する技を漁師から教えてもらった。

 

【エサ】
スッテを小魚に見せてイカに抱きつかせるが、エサ巻きスッテの場合はサメ、イワシ、鳥のササミなどを使用する。

 

【釣り方】
投入器又は磁石板を使って仕掛けをセットし、船長の合図と共にオモリを投げ入れる。船長から反応を見て、「底から15mを探って。」とか、「底から3m上げて待って。」と指示が出る場合がほとんどだが、基本は着低したらやや底を切った状態か ら誘いの動作に入る。誘いはゆっくり大きく竿を動かしてスッテを動かし、目線より高い位置で止めて乗りを待つ。柔らかめの竿を使いハリスが長いので、細かい動かし方だとスッテが良く動かない事が多いので注意が必要だ。

大型は底近くで乗ることが多く、エサ巻きスッテが有効な事が多い。また、中小型が多い時は高めのタナまで広く探った方が良く、この様な時は11cmのプラ角が活躍する事がある。(この時ハリスは40cm位に短くした方が踊りが良い)

イカ族の特徴として上から落ちてくるエサに強く反応する習性があるので、しゃくり上げた竿をゆっくり下げてやる誘いや、一度10m位巻き上げて落としなおすテクニックも有効だ。

大型が掛かった時の引きは魚かと思うほど強烈なので、ウネリで船が持ち上がった時にテンションが掛かり過ぎると身切れしてしまう。一定のスローで巻き上げる事と適切なドラグ調整が重要だ。大型を取り込む際は、船に常備されている1.5mほどのギャフで引っ掛けると良い。特に蝕腕だけで掛かっている時などはギャフを使って取り込まないと腕だけ切れてハイさようならとなってしまうので注意したい。

 

   

 

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