アコウダイ

1kg以下の小さなものから6kgオーバーの大物まで釣れますが、おいしさは変わりません。ウロコはとりやすいですが小さいので丁寧にとりましょう。

刺身は甘くて最高に美味しいのですが、最低2日できれば3日冷蔵庫で寝かせてから食べましょう。
これをしないと(例えば釣った当日食べると)硬くて旨みが少なくてガッカリしてしまいます。
三枚に下ろして柵にしてからキッチンペーパーとラップでくるんで熟成の時を待ちます。

どうしても待てない場合や皮の旨みを存分に味わいたいと言う場合は、湯引きという手があります。
三枚に下ろして(小骨が多少あっても良いです)皮付きのまま一口大に切り、沸騰した湯の中をくぐらせます。(数秒でOKです)
すぐにザルに取り、冷水をかけて粗熱を取ってペーパータオルで水気を拭き取ります。
後は薬味と一緒にポン酢で食べるだけです。

頭や中落ちは汁物や煮付けがお勧めです。熱湯をかけてから水を流しながらウロコの残りや血合いをきれいにしてから調理するのがコツです。(この方法は他の魚にも応用できますね)
もちろん肝、胃袋(良く洗って)、眞子は煮付けで抜群です。

汁物は潮汁でも良いですがアコウダイの場合は特に味噌との相性が抜群です。「アコ汁」といって漁師さんも喜ぶメニューです。大根、長ネギ、白菜などを入れ白味噌系が良いと思います。小さな脂が浮き、独特の甘味がある絶品です。

もちろん、水から煮出し沸騰したら火を加減しながら丁寧にアクを取ることは言うまでもありません。

たくさん釣れたり、大物が釣れた時は是非、「味噌漬け」を作りましょう。味噌は赤系白系を混ぜると良いと思います。丁寧に作る方はガーゼにくるんで...やるそうですが、我が家では大胆にじか漬けです。その代わり、味醂と酒の分量を多めにしてゆるめの漬け床にします。あと加えるのは砂糖ですが、それぞれの分量は好みもありますので、少しづつ足してよく混ぜ味見を繰り返しながら我が家の味を作り出してください。あと2つコツがありますが、魚を裁き切り身を作るときに、中骨や血合い骨を残して切り身を作ることです。理由は、骨の周りが美味しい事と焼くときに身崩れせず上手に焼けるからです。もう1つは、身から水分が出ますので、1日に2〜3回冷蔵庫から出し、切り身のローテーションをしましょう。丸2日経過後から食べごろです。

 

サバ

(しめサバサラダ)

サバのおいしい食べ方はいくらでも紹介されていますので、変り種をお教えします。しめサバを作って残った場合の食べ方です。(私もサバ好きなので滅多に残らないんですが)

サラダに適した野菜を適量切って準備します。合わせるドレッシングはマヨネーズに塩少々、粗引きコショウ、カレー粉を混ぜます。タマネギのスライスを入れるのがポイントかな。「えーっ、しめサバに?」という声が聞こえてきそうですが、これがミスマッチなのです。

イカのお刺身が残ったときも、さっと湯引きして同じようにするとビールが進むこと請け合いです。

(フレーク)

新鮮なサバを3枚におろし腹骨をすきとります。3分割程度に切り器に重ならないように入れ醤油を少したらします。ラップをして電子レンジで5分間。火が通ったら冷めないうちに汁気を軽く切り、身を箸でほぐし血合い骨を取り除きます。

完成したら冷ましてから保存容器に移して冷蔵庫へ。このままご飯のおかずにしても良いですし、サラダや卵焼きに使ってもGoodです。特にタマネギのみじん切りとマヨネーズ、キャベツのザク切りと合えたサラダは絶品です。荒挽きコショウを入れると味が引き締まります。刺身で食べられるようなサバを贅沢に使うことが大切です。やはり脂のないパサパサなサバでは何を作ってもおいしくありません。

 

ゴマサバの土佐造り

ゴマサバは釣り上げたらすぐに血抜きし、氷水でバッチリ締めて帰ることがまず重要です。
ウロコと内臓を取ったら、3枚におろし、腹骨をすきとり、血合い骨も毛抜きで丁寧に取り除きます。軽く塩をふり皿に入れ、ペーパータオルをかけ、ラップをしてて冷蔵庫に入れておきます。

今度は薬味を作りますが、しょうが、ネギは必須であとは好みでシソ(大葉)やミョウガを細く刻んでおきます。次にバット(又はボウル)に氷と水を入れ焼いたサバを冷やす準備をしておきます。

準備できたら、サバを冷蔵庫から取り出し水気を良くふき取ります。次に金串を打ちますが扇型になるように打ち、ガスコンロの上にかざして焼きますが、皮の方は焼き目がしっかり付き脂がちょっとジュウジュウ言う位(約2分)、身側は表面が白くなるくらい(1分弱)で十分です。
焼き目が付いたらすぐに氷水に入れ粗熱を取ります。
(長く入れると旨みが逃げてしまいますので注意)

※最近は串を打って焼かずにハンディバーナーで炙っています。また、氷水に入れて冷やすよりもペーパータオルを水で濡らし軽く絞った物で包んで粗熱を取るようにしています。この方法のほうが旨みを逃がさず手間もかからないのでお勧めです。

粗熱が取れたらすぐに取り出し、ペーパータオルでくるみ水気をふき取ります。
後は大振りに平造りにして皿に乗せ、上から薬味を散らします。食べる直前にポン酢をタップリとかけ、後は大きく開けた口に押し込むだけです。

 

キンメしゃぶしゃぶ

キンメに限らず白身の魚に応用できますが、個人的にはキンメにとどめをさすと思います。皮のおいしい魚、皮と身の間に脂のある魚が釣れたら是非。      (アコウダイ、オニカサゴ、アカイサキ、ソイ、タチウオなど)

ポイントは三枚に下ろして小骨を丁寧に取り、皮付きで厚めの薄作りを作ることです。中骨でダシを取りあくを良く取って昆布と日本酒を少々加えます。もちろん食べ方は「おいしい調味料」で紹介している大根おろしがベストマッチです。

 

キンメ温麺

まず、鍋にだし昆布とタップリの水を入れそのまま置きます。その間に魚の下ごしらえを済ませましょう。

キンメはウロコを取り内臓を出したら目玉も外して(汁にぬるみが出ないように)良く洗いブツ切りにしておきます。
軽く塩を振り置いておく間に薬味のねぎを小口切りにしておきます。

昆布を入れた鍋を火に掛けスープの準備に入りますが、キンメは水から入れて煮始めます。沸騰する直前にダシ昆布は出して吹きこぼれないように火加減を調整しながら丁寧にアクを取ります。

別の鍋に水を入れ火に掛け、素麺を茹でる準備をしておきます。

スープのアクが取れたら酒、塩を加え味を整え、仕上げに粗引きコショウを入れて味を締めます。ここまでできたら超弱火にして沸騰しないように注意してください。

素麺を茹でますが、硬めに茹でる事がコツです。理由はキンメをハフハフ言いながら食べますので、普通にゆでてしまうと麺を食べるタイミングでは伸び気味になってしまうからです。

最後に丼に茹でた麺、スープ、キンメ、ネギの順で盛り付け、完成です。
キンメの旨みと塩だけの味加減、アツアツを頂くと最高の満足感に浸れますよ。

【ちなみに、麺無しのスープだけでも十分にイケマス】

 

簡単酒蒸し

オニカサゴ、カンコ、メバルなどの白身の魚を使って簡単に美味しい料理が作れる。

それも三枚に下ろして刺身用の柵を取った後の中落ちや、頭などを使って作るのだ。皿に昆布を敷き、魚を置く。塩と酒を適量振りかけ、ラップをして電子レンジで加熱するだけだ。こんな単純な料理なのだが旨みが凝縮され、骨の周りまでしゃぶりつくしたくなるほど美味い。

皿に残った汁に熱湯を注げば、これまた絶品なおつゆまで味わう事ができる。シンプルゆえに素材が新鮮である事と、塩、酒の質にはこだわりたいものだ。また、好みで豆腐や野菜類(ねぎ、白菜、しいたけなど)を加えて作ると見栄えの良い料理に変身する。

 

クッキングペーパー包み

シロムツ、イサキ、メバルなどに最適な調理法です。アルミホイルを使ったホイル焼きがありますが、その弟分みたいな門でしょうか。ホイル焼きはオーブンを使いますが、クッキングペーパ包みは電子レンジです。

小振りならば1匹丸ごとでも良いですが、型がよければ2枚おろし、3枚おろし等包丁を多めに入れた方が火の通りが良いと思います。あわせる好みの野菜も硬い物は小さく薄く、やわらかい物は大ぶりに準備しましょう。意外と「オクラ」なんかも合いますよ。

適当な長さに切ったクッキングペーパーを半分に折り、内側中心部に薄くサラダオイルを塗り(くっつかないように)、折り目側中心部に素材を置いて外側を2回折り返し、ホッチキスで数箇所止めます。

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あとは電子レンジで火の通り具合を見ながら...チン!             食べ方は「おいしい調味料」で紹介しているコチュジャンのタレがベストマッチです。

 

おいしい調味料

我が家で良く使う手をお教えします。

夏を除き、我が家では鍋物を良くやります。色々な素材、味で楽しみますが定番なのが良質の昆布と日本酒を使った水焚きなのですが、これを大根おろしで食べます。水炊きで大根おろしとくればポン酢で決まりでしょうが、我が家では坂出の「鎌田商事」のうどんつゆを使います。多めに大根をおろし(決しておろし汁を捨てないこと)うどんつゆを好みで混ぜるだけです。天プラやしゃぶしゃぶにもOKです。

鎌田商事株式会社  TEL 0877-46-0002   FAX 0877-46-0300

                              URL   http://www.kamada.co.jp     

だし醤油や淡口醤油など色々な商品がありますが、我が家ではビン入り箱づめの「うどんつゆ」が台所に無くてはならない定番調味料になっています。煮物やさまざまな料理に活躍してくれる優れものです。

以前はビンで使い勝手も良かったのですが、今では重量の問題もあり送料が高くつくのでパックに容器が変更になっています。(加筆訂正)

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もう1つが海鮮サラダホイル焼きクッキングペーパー包みに合うドレッシング(タレ?)です。

準備するのは、長ネギ、にんにく、しょうが、コチュジャン、砂糖、酢、塩、ゴマ油です。長ネギ、にんにく、しょうがは全てみじん切り。あとは調味料を混ぜるだけですが、ゴマ油だけは味が決まってから最後に入れましょう。コチュジャン、酢は少しずつ入れて取り返しがつかなくならないように。料理本と違ってこれと言う分量が示せていませんが、家族の好み、季節、使う料理によって日々変わっていますので。(適当→ワイルドなだけです。すみません)

 

カワハギの肝グラタン

材料(4〜6人分)

カワハギ(中・小型)人数分、タマネギ、エリンギ、ブロッコリ、ホワイトソース缶、溶けるチーズ、マカロニ、バター、塩、コショウ、サラダ油

カワハギを三枚に下ろし、塩コショウで下味をつけておきます。キモは丁寧に血や筋を取り除き、包丁で良く叩いて滑らかにしておきます。丁寧に仕上げるには裏ごしすると完璧でしょう。

マカロニ、ブロッコリは茹でておきます。ブロッコリは茎の部分もつかえますので食べやすい大きさに切りそろえておくとよいでしょう。

タマネギは薄切りにし、エリンギは一口サイズに切りそろえます。

下ごしらえができたところで、フライパンにサラダ油をひきカワハギの身をソテーします。この時7分目ほど火を通せば良く、崩さないように気をつけましょう。カワハギは別皿に取り出しておきます。

次に同じフライパンでタマネギを良くいためます。途中からエリンギ、バターを加え火を通します。次にマカロニ、ホワイトソース(水を少し足す)を混ぜ全体が良くなじんだらキモを加え良く混ぜ合わせます。このときにキモを加えてから長時間火にかけないほうが良いでしょう。この段階で塩、コショウを加え味を調えておきます。市販のホワイトソース缶は塩が入っていますので注意してください。

オーブンに火を入れ温めている間に盛り付けを行います。オーブン皿に炒めた具を入れブロッコリを散らして差し込みます。カワハギを上に置き、その上からチーズをたっぷりと乗せます。

後は220度で8分間オーブンに入れます。焦げ目がつき、グツグツ音がしてきますので完成です。

濃厚で深みのあるソースが大変美味です。

P.S 上記の様な洋風以外に、豆腐(絹ごし)、長ネギのザク切りを使って同じ肝入りホワイトソースで作るとこれまた美味ですよ。

 

ドンコの肝グラタン

アカムツ五目に行くと外道でドンコがたくさん釣れます。肝を入れた味噌汁は絶品なので、ご近所へお裾分けする分を入れて3匹位はキープしますが、でもそれ以上は持ち帰ってもクーラー満タンになってしまうし、毎日ドンコの味噌汁と言うわけに行かず、海に流してカモメの餌になってもらっていました。(浮き袋を出してグロッキーになってしまうからね)

何か良いメニューはないかと考えたのは唐揚げですが身が柔らかめのためフワフワして美味しいのですが絶品と言うわけには行きません。
そこで、思いついたのが『ドンコの肝グラタン』です。カワハギで思いついたレシピですが、肝が美味しい魚の共通点で試してみたらバッチリでしたのでご紹介します。

【準備する物】
ドンコ、長ネギ、豆腐(絹ごし)、ホワイトソース(缶or顆粒)、牛乳、バター、溶けるチーズ、ガーリックパウダー、塩、粗挽きコショウ

【作り方】
@ドンコを下処理して三枚におろします。
A肝は丁寧に取り、肝好きな方は大きめに、あまりと言う方は1cm角位に切ります。
(特に肝好きな方はまな板で叩いてドロドロにした肝も用意しておきます。)
B身は腹骨と血合い骨を切り落として一口大にします。
C豆腐は2cm角位に切って、水を切っておきます。
D長ネギはみじん切りと1cm幅の小口切りの2種類を用意しておきます。
Eフライパンを熱してバターを溶かし、長ネギのみじん切りをサッと炒めます。
F豆腐と牛乳少々を加えホワイトソースを入れます。
(顆粒の場合は牛乳多めです)
(肝好き用叩き肝もここで投入します)
Gホワイトソースが均一になって固さ滑らかさの調整が出来たら調味料3種類で味を整えます。
H最後にドンコの身、肝、小口切りの長ネギを混ぜ、身や肝を潰さないように混ぜ合わせます。
I器に入れて上から溶けるチーズをたっぷりと乗せます。
Jオーブンで200度、5〜10分、チーズが溶けてグツグツいったら完成です。

尿酸値が高い方が通風で足の指が痛くなっても責任は持てません。
熱々のグラタンは最高ですよ!!(ビール、ワインが進みます)

 

イサキ茶漬け

イサキは3枚におろし刺身を作ります。(皮をつけた松川造りだとより美味しいです)

中落ちに熱湯を掛けて霜降りにしてから昆布と一緒に潮汁を作る要領で出し汁を作ります。アクを丁寧に取る事沸騰させる前に昆布を取り出すことがポイントです。味は酒と塩で整えます。

薬味は三つ葉、小口切りの万能ネギなどを準備しておきます。

ご飯を茶碗に軽く盛り、醤油に軽く漬けた刺身を乗せ、薬味とおろしわさびを乗せます。後はアツアツの出し汁を掛ければ出来上がりです。好みでゴマを散らしても良いでしょう。

塩焼きや刺身などをいただいた後に仕上げで...これが最高なんです。他の魚にも応用できる手軽なグルメメニューです。

 

タチウオの押し寿司

まず、漬け酢を作ります。バットか大き目の皿に酢、ダシ昆布、砂糖少々を入れよく混ぜます。タチウオは押し寿司の枠の長さに合わせて切り包丁で皮の銀色を軽く落とし、三枚におろします。おろしたタチウオは漬け酢に浸し冷蔵庫で30分なじませます。

次に酢飯ですがタマノイの「すしのこ」が便利。自分で寿司酢が作れる人は甘さを加減すると良いでしょう。「すしのこ」ならがボウルに炊き立てのご飯を入れて振掛けて混ぜるだけです。酢飯に好みで刻みネギ、シソ、刻みしょうが、ゴマなどを入れるとより風味のある寿司になります。但し、薬味は2種類くらいまでにしたほうが良く、ネギは辛味の強い長ネギよりもワケギや万能ネギの方が良いと思います。

枠は十分に湿らせておく事がコツです。漬けておいたタチウオをペーパータオルで軽く水気を取り、身が上に(表面に)出るように置きます。その上に酢飯を入れ強めに押してやります。良く切れる刺身包丁で切り分ければ完成。

好みでワサビを乗せたり、醤油をたらしたりしていただけば幸せな気分になれますよ。作るのは大変でも食べるのはあっという間です。

 

フグチリ

フグチリといえば誰しもフグ鍋を思い起こすのが当然であるが、ここで言うフグチリは大原港の長福丸の女将さんに教えてもらったフグのチリソースのことである。教えてもらった時は「エーッ」という感じだったが、早速試してみると「オーッ」と唸ってしまいました。沢山釣れて、刺身や鍋にも飽きたと言う時など是非ともお試しあれ。

作り方は簡単でショウサイフグを三枚に下し、一口大に切り片栗粉をまぶしてサッと揚げます。(油通し)揚げずに熱湯にサッとくぐらせても、電子レンジで加熱しても良いです)

長ネギ、しょうが、ニンニク(無くても可)はみじん切りにしておき、調味料は豆板醤、トマトケチャップ、砂糖を好みの辛さ甘さで混ぜておきます。もちろん市販のCook Doなどのソースを使ってもOKです。ポイントは辛くて甘い事です。
後は、フライパンを熱し、サラダ油を引きみじん切りしておいた薬味を軽く炒め、油通し(湯通し)しておいたフグを入れ、タレを入れて馴染ませます。かき混ぜるとフグの身が崩れやすいので、鍋振りできると仕上がりがきれいです。季節の野菜を合わせて作ってもきれいです。

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簡単な料理ですが、ご飯のオカズにも一杯のツマミにも最高ですよ。フグだけでなくイカなどにも応用できますので元祖エビチリ以外でも楽しめます。

 

フグのコチュジャン和え

コチュジャン、ポン酢、砂糖、ゴマ油を適量混ぜ合わせタレを作っておく。ネギを薄く斜め切りにし、フグは刺身よりも少し厚めのそぎ切りにしておく。ネギはワケギなどの柔らかめの物が相性が良いかもしれない。これを食べる直前にさっくり合わせ、ゴマを振り掛ければ完成だ。

お酒にもご飯にもベストマッチの一品が15分程度で作る事ができる。

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 コチュジャンをキムチに変えるとキムチ和えに応用でき、これもまた旨い!

 

フグの油味噌

茄子は幅1cm位に輪切り、青み(緑の野菜)を同じ大きさに切り、フグは上記フグチリと同じ下ごしらえをしておく。味噌と味醂、砂糖を合わせて滑らかになるまで良く混ぜ合わせておく。砂糖の量は好みの甘さになるまで少しずつ加える事。

フライパンにサラダオイルを多めに入れ、茄子から炒める。しんなりしてきたら青みを加え、最後にフグを投入する。即座に味噌ダレを入れて混ぜ合わせるが半分くらいのフグは潰れても構わない。その方が旨みが均等に行き渡り、見栄えは悪くなるが美味しさはアップする。

また、甘辛が好きな人は輪切りの鷹の爪を加えると良いだろう。これは何といってもご飯のおかずだ!

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ジップロックで簡単沖漬け

イカ釣りの楽しみと言えば沖干しと沖漬けですが、沖漬けを簡単に作るにはジップロック(ファスナー付きのビニール袋)を使うと楽チンです。漬け汁もタッパウェアなどの容器を使用するよりも少なくて済みます。サイズ大のジップロックで300cc程度の漬け汁で約10〜15匹の沖漬けが作れます。容器が柔軟な為少ない漬け汁を全体に行き渡らせる事ができるのです。

漬け汁も色々な意見があるようですが、まるかつお勧めのレシピは醤油1に対して味醂と日本酒0.5で混ぜ、一度鍋で沸騰させ冷まします。これを空ペットボトルなどに入れて持参します。作り置いても冷蔵庫で保存できるので便利です。

クーラーの中でも場所を取らずお手軽ですので是非試してみてください。

 

マルイカの変わり煮物

イカを大根と一緒に炊く煮物はポピュラーですが、柔らかいマルイカを使った変わり煮物を紹介します。

マルイカは小型のものを選び、内臓、目玉、口、軟骨を取り除きます。胴体の中をさっと指でさらいきれいにします。このとき極力水を使わず内臓の残りやスミをきれいにします。イカを料理する時は水の使用を最小限にする事が旨みを逃さない秘訣です。ゲソや内臓の近くの身を胴体の中に押し込み、爪楊枝で止めます。

下ごしらえの際に、吹管(口のように見える部分)を持ち引き剥がすと二股に分かれた身肉がついてきます。ここが柔らかくマルイカの一番美味しい部分ですので捨てないように注意しましょう。

煮汁は水、酒、味醂、砂糖で味を調えながら作ります。甘さ加減は好みで、全体的には薄めの味付けがベストマッチだと思います。ここに胡麻油を適量(好みで)入れ、下ごしらえしたイカを入れ約7分落し蓋をして煮ます。できれば直ぐに食べるのではなく鍋で一晩置くと煮汁が良くしみ味も落ち着きのあるカドの取れた仕上がりになります。食べる直前に再度温め水溶き片栗粉で薄めのトロ味を付ければ完成です。ご飯にもお酒にもバッチリの一品ですよ。

 

タコ飯

タコ飯は買ってきた茹でタコでは作れない、まさに釣り人の特権とも言える料理です。

タコは内臓とくちばしを取り塩で良く揉んでヌメリを取ります。このヌメリを良く取る事で特有の生臭さが取れるので重要な作業です。その後、水洗いをして汚れと塩分を流し落とします。

下ごしらえをしたタコを切り分けますが、熱を加えると縮みますので指先くらいの大きさが良いでしょう。大きすぎても噛み応えがありすぎてご飯料理としてはまずいですね。後は普通にご飯を炊く要領で最初から刻んだ生タコと酒少々、塩か醤油を少々加えて炊き上げます。

炊き上がるとご飯がきれいな桜色に染まりとてもきれいでほんのりとした潮の香りが食欲をそそります。醤油を加える場合は極少にしないと色がきれいに出ません。まるかつ家では塩を加える事にしています。茹でていない生のタコでないとこの色と香りが出ないのです。是非一度お試しあれ。

 

タコとオクラの明太子和え

これは上野ひとみさんがどこかのWeb Pageで紹介していて。一度試したいと思っていた料理です。

タコの下ごしらえは上記のタコ飯と同じです。次にタコを茹でますが、この料理のように生で食べる場合は浅く(100gで30秒程度)茹でるのがコツで、これにより外は茹で、中は半生状態になり歯ごたえ噛み応えが出て、同時にタコの甘みを感じる事ができます。茹でる時は沸騰した鍋に入れるときに一気に入れず、足先からゆっくり入れていきます。これによりお湯の温度を急激に下げないように沸騰状態を保つようにするわけです。上記の茹で時間はタコの全身がお湯に浸かってからの時間です。

茹でたタコはさっと水をかけ(余熱で火が通り過ぎないように)、後は自然に冷ますようにします。冷めたら、一口弱のサイズに切り分けておきましょう。

オクラはやや斜めの薄切りにすると切り口が幾何学模様でとてもきれいです。明太子は包丁の背で中身をしごき出し、卵膜(皮)を取り除いておきます。これは皮が残っていると食感が悪くなるので大切な作業です。

後は食べる直前に合えるだけですが酒少々を加えるとよく馴染みますし味が良くなります。まるかつ家では明太子の塩気だけで十分だと思っていますが、好みで塩少々を加えても良いでしょう。サッパリとして噛めば噛むほど味の出るタコと生のオクラの青くささ、明太子の塩気が混ざりあり、ビールにご飯に最高です。

 

カツオ中落ちユッケ

中大型の魚をおろした時、中骨の周りに身がたくさんついていて「もったいないなぁ。」と思った事はありませんか?こんな時アラ煮や味噌汁にしたりしますが、我が家ではスプーンを使って身を削ぎ落とし焼き肉屋さんでお馴染みのユッケを作ります。特に赤身系のカツオ、マグロ類には抜群の調理法です。

 尾から頭へスプーンを動かすのがコツ  

この身を出刃包丁で叩き、みじんネギ、胡麻油、醤油を混ぜ合わせるだけ。仕上げに卵の黄身だけを上に乗せれば完成です。

築地ではハマグリのカラでマグロのあばら骨の間の肉を削り、「引っかき」と言うそうです。何でもカラの大きさが骨と骨の間隔にピッタリだったとか?この中落ちを通人は好んで食べるらしいですが、確かにこの部分はとても美味しいです。

 

カツオバーグ

魚の下ごしらえは上記の中落ちを使っても、三枚におろした身を使ってもOKです。ユッケと同じように出刃包丁で叩き、タマネギのみじん切りとニンニクのみじん切りを混ぜ合わせます。ここで、卵1個と小麦粉(表面が隠れるくらい:結構多目)、塩、粗引きコショウを入れ、再度良く混ぜ合わせます。

フライパンを熱くしサラダ油を引いたら、火を弱火にします。手にも油を薄く塗り、軽くつまむ程度具材を手に取り平たく成型し(直径4〜5cm位)、フライパンに並べます。小振りに作った方が熱の通りも良く、返しも楽にできます。

片面を3分位焼いて返しますが、最初フライパンに入れた直後は動かさない事がコツで、焼き目が付くと菜箸でも簡単に返す事ができます。反対側も同じ時間焼きますが、このときは蓋をして蒸し焼きにするようにします。

カツオの旨みとニンニクの香ばしさが一体となってご飯にもつまみにも最高です。また、この料理は冷めても美味しいのでお弁当のおかずにも良いかもしれません。でもその時はニンニクは控えめにね。

 

イサキのマリネ

まずマリネのベースになるマリネ液を作ります。

  エクストラバージンオリーブオイル
  ワインビネガー(普通の酢でもOK)
  砂糖、塩、荒引きコショウ

これらを泡立てるように良く混ぜ合わせます。
オリーブオイルとワインビネガーの比率は10対7、調味料は好みで加減します。

次に野菜を準備します。(季節の野菜なら何でも良いですが彩りを考えて)

  新タマネギ(スライス)
  きゅうり、にんじん(薄切り)
  黄色のパプリカ(細切り)
  チャービル(手でちぎる)

野菜は準備できたら準備したマリネ液とボウルに入れよく馴染ませます。

イサキは下ごしらえをして三枚に下ろし、刺身を作る要領で大き目のそぎ切りにし野菜と合わせます。
後は冷蔵庫で2時間ほど寝かせれば出来上がりです。

ワインと相性がピッタリ。お好みで香辛料や香草を使うと個性的な味に仕上がりますよ。

 

ガランチョのサンガ

ガランチョとは正式名をクロシビカマスと言う深場釣りで外道として良く釣れる魚の俗称です。三浦半島の先端にある松輪港でよく呼ばれる俗称ですが、他にもスミヤキ(色が黒いから)とか、ナワキリ(糸を鋭い歯で切ってしまうから)などの呼び名が有名です。

身の味は良いのですが、脂分が多く小骨が多いので敬遠される事もあります。しかし、タチウオのような脂のある魚が好きな人の中には大好物と言う人もよくいます。
下ごしらえはウロコとヌメリを良く取って、三枚に下ろし腹骨をすきとります。
皮を下にしてマナ板におき、大き目のスプーンを使って頭から尾の方向へ擦ると、身がぽろぽろと細かくなって取る事ができます。(結構力がいりますが、皮を破らない様にやりましょう)
細かい小骨はほとんど皮について残りますので、身に混ざらないようだけ注意してください。

ネギ、生姜などを細かく刻み、味噌と一緒に身をタタキます。
(生で食べない場合はニンニク、ニラなどもお勧めです)
タタキすぎないで、少し塊が残るくらいの方が歯ごたえが良く仕上がります。
この時点で小鉢に取っておけば、「ガランチョのタタキ」となり日本酒にぴったりのツマミとなります。

これをボウルに取り、塩、片栗粉を混ぜ粘りが出るまで良く混ぜ、冷蔵庫で30分〜1時間寝かせます。
あとはフライパンを良く熱し、サラダ油とゴマ油を半々(共に小さじ1でOK)を入れ、直径5cm位に丸く平べったく成型して焼きます。

焼く時は十分に焼き目が付いてから返すようにすれば崩れる事はありません。(弱火で4分位)
また、身から脂が良く出ますので、最初に入れる油も少なめにするのがコツです。

焼きたてはゴマ油の香りも香ばしく、御飯のオカズに、ビールのツマミに最高です。

 

伊予風タイめし

以前出張先で(確か愛媛県松山だった?)食べたことのある変わったタイめしを紹介します。
【結構アレンジしておりますが】

普通タイめしと言うと、タイを御飯を炊くときに一緒に炊き込み、骨を取り除いた身を混ぜ合わせる御飯料理を想像しますが、これは丼料理なのです。

魚はタイでなくても白身の魚ならばOKです。(チカメキントキも試しましたがGoodでした)
三枚におろし血合い骨を取り除きます。皮を引き刺身を造る要領で薄めのそぎ切りで刺身を作ります。
引いた皮は好みで湯引きするか、炙って火を通しておきます。

ツマはきゅうり、万能ネギ(ワケギ)、シソなどを好みで細く切り揃えておきます。
市販のメカブ(細かく切られたもの)を準備しておきます

タレは醤油とそばつゆを半々で混ぜ合わせます。(ダシ醤油ならばそのままでOKです)

丼に御飯を入れ炙った皮を乗せ、皿にツマと刺身を盛り付けます。小鉢にタレを入れ、小皿にそれぞれ白ゴマ、卵の黄身、メカブをいれて準備完了です。

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次に食べ方ですが、

@刺身をタレの中に入れ、良く馴染ませます。
A馴染ませている間に、ツマを御飯の上にのせ、その上からメカブも入れます。
B刺身を取り出し、御飯とツマの上に並べてゆきます。
C残ったタレに卵の黄身を入れよくかき混ぜ、丼の上から回しかけます。
D最後に白ゴマを振りかけて完成です。

後は食べるだけ! まいう〜

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この完成状態で出すよりも、自分で完成させるプロセスがなかなか楽しいですね。また、できた直後が食べ頃ですのでタイミングも逃しません。