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「展開一番」では、仕訳データをサンプリングするスクリプトを「アウトサイド処理支援ライブラリ」として公開しています
サンプリング・スクリプトは、「展開一番」の仕訳抽出ファイルから、仕訳をサンプリングしてリスト帳票(ZList_XXXX.txt)に出力するプログラムです
なお、データがCSVテキストであれば、「展開一番」の仕訳ファイルでなくとも利用は可能です(これについては Q4103 を参考にして下さい)
サンプリング・スクリプトは、サンプリングの方法別に以下の3種類が用意されています
層別サンプリング.......Smp11WXJ2ZLT(#405)
無作為サンプリング.....Smp21WXJ2ZLT(#406)
金額比例サンプリング...Smp31WXJ2ZLT(#407)
【層別サンプリング(systematic sampling)】
仕訳ファイルの仕訳(レコード)ごとに連番を振り、指定されたサンプル数を一定の間隔で抽出します
このスクリプトのパラメタは、「サンプル数」「最初の連番」です
サンプリング間隔−仕訳抽出ファイルの仕訳数(以下、母集団という)をサンプル数で割った値(切り捨て)−が3未満のとき、または、母集団が10件未満のときは、サンプリングしません
「最初の連番」は、サンプリング間隔の範囲内で指定します(超えた場合はエラーとなります)
「最初の連番」にゼロを指定すると、プログラムが生成した乱数を使用します
〔適用例〕
条件...母集団(200)、サンプル数(12)、最初の連番(5)
結果...5,21,37,53,69,・・・
【無作為サンプリング(random sampling)】
母集団の仕訳に連番を付し、乱数表を用いてサンプル数だけ抽出します
このスクリプトのパラメタは、「サンプル数」「重複番号削除」「乱数の種」です
サンプリング間隔が3以下のとき、または、母集団が10件未満のときは、サンプリングしません
サンプリングされた仕訳は連番によりソートされ出力されますが、「重複番号削除」パラメタがゼロのときは当該連番は削除されます(サンプル数は指定数より少なくなります)
「乱数の種」(正の整数値)とは、乱数の列を計算するときにその計算の元となる数字で、これが同じであれば計算される乱数の列は同じになります
したがって、サンプリング結果を検証することが可能になります
〔適用例〕
条件...母集団(200)、サンプル数(12)、重複番号削除(1)、乱数の種(1005)
結果...2,23,48,73,76,・・・
【金額比例サンプリングsamping with probabilities proportionate to size】
母集団の仕訳金額を順次加算し、その値が基準金額を超えたら当該仕訳を抽出します
抽出時の累計額を基準金額で除した余りに次の仕訳金額を加算し、以下最後まで同様の操作を繰り返します
二科目仕訳では貸借合計額を累計額に加算し、基準金額を超えたかどうかを判定します
このスクリプトのパラメタは、「基準金額」「出力方法」です
母集団が10件未満のときは、サンプリングしません
「出力方法」をゼロにするとサンプル件数だけを画面に表示します、ゼロ以外でリスト帳票に出力します
この方法では、サンプル数を事前に決定できないため、「出力方法」でシュミレーションできるように設計してあります
また、サンプル数決定の参考とするために、母集団の仕訳金額を層別に集計し、リスト帳票に出力するスクリプト Clf1WXJ2ZLT(#402)もあります、併せて利用して下さい
〔適用例〕
条件...母集団(以下の仕訳参照)、基準金額(1000)、出力方法(0)
仕訳(単一仕訳、項目の並びは、連番(参考)、会計日、自金額、以下省略とする)
(01)20081005,600
(02)20081005,100
(03)20081005,200
(04)20081005,2000
(05)20081005,150
(06)20081005,50
(07)20081005,400
(08)20081005,200
(09)20081005,1000
(10)20081005,100
(11)20081005,250
(12)20081005,550
結果...4件(04,05,09,11の仕訳が抽出対象となる)
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