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元帳を簡単に参照する方法はありませんか

元帳は、特定科目の取引を一覧にし、その増減を計算するものですが、日常的には、当該科目の取引の検索に利用されることが多いようです
特定科目の取引だけを抽出するのであれば、「
Sel9MA1XJ2WXJ_SetV」(#232)スクリプトを利用するのがよいでしょう
このスクリプトは、仕訳ファイルから、指定したキー(仕訳のタグ)の値が指定した値に一致する仕訳を抽出します、抽出した仕訳は仕訳抽出ファイルに保存されます
元帳を参照する場合は、指定キーとして科目Code(借方科目のタグ名「J_DA」または貸方科目のタグ名「J_CA」)を指定します
指定キーには、貸借を区別する文字(タグに付いている「D」「C」の文字)を省略することができます
したがって、指定キーを「J_A」とすれば、貸借いずれかの科目Codeが指定した値に一致する取引が抽出対象になります
例えば、「Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_A",111101,111101)」とすれば、科目コードが111101の取引がすべて抽出されることになります
(補足説明)第一パラメタの"m"は仕訳抽出ファイルを新規に作成するときに指定します、既存の仕訳抽出ファイルに追加するときは"a"を指定します
このスクリプトで作成された、WXJ_hhhh(hhhhは法人番号)ファイルは、残高計算を除けば元帳ファイルそのものですから、取引の検索に利用することができます
「展開一番 Ver.8.21」には、仕訳抽出ファイルで残高を計算できるスクリプト「Cal7Bal9Set12WXJ_FormGL(#225)」が追加されました
これは特定の科目Codeを含む仕訳のリスト(仕訳抽出ファイル)の指定タグに当該行の残高−前行残高に当該行の金額を加算または減算した金額−をセットします
なお、最初の行には前行残高がないため、この値はパラメタで指定します
例えば、期首から期末までの取引を抽出したときは、パラメタとして前期末残高を設定します
なお、各行残高をセットするタグは科目マスタに登録済みであることが必要です
このスクリプトは、二科目仕訳、一科目仕訳いずれにも対応していて、仕訳の全ての情報を参照できるというメリットがあります(「元帳」のフォーマットは既定であり仕訳の全ての情報を参照できません)

「元帳を簡単に参照する」ために利用できるスクリプトは、上記のほか、以下のものがあります
「Sel12WXJ」(#170)...仕訳抽出ファイルから、さらに条件を指定して、仕訳抽出ファイルを作成します
会計日を指定して一定期間の仕訳を抽出し、そこから特定科目の仕訳を抽出できます
「Sel1WXJ2JNL」(#168)...仕訳抽出ファイルから、指定科目の仕訳リストを作成します
仕訳リストの最後に合計金額行(借方金額と貸方金額の合計及び貸借差額残高)が追加されます
「Sel1WXJ2WGL」(#169)...仕訳抽出ファイルから、特定科目の仕訳を抽出し、元帳ワークファイルを作成します
このスクリプトでは、元帳ワークファイルが指定科目別に作成されるので、後で繰り返し元帳取引を参照する場合に利用するとよいでしょう

スクリプトの具体的な使用方法などは「スクリプト詳解」を参考にしてください
スクリプトの後ろにある(#nnn)はスクリプトの固有番号です



Last Update 2022/02/27