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【仕訳検索】仕訳の金額や摘要文を検索するスクリプトはありますか

「展開一番」の仕訳はすべて、テキストで記述する仕様となっています
このため、テキストエディタや表計算ソフトウェアなどで仕訳ファイルを
開き、当該システム組込の機能を利用して、仕訳を検索することができます
「展開一番」では、以下のスクリプトを利用します(どちらの方法が効率的かはユーザが判断します)
・Codeや金額で検索する場合・・・・Sel12WXJ(#170)
・摘要文で検索する場合・・・Ser9MkF12WXJ(#176)

以下に注意事項などを記載しておきます

スクリプト名からわかるように、これらのスクリプトが検索する対象は「仕訳抽出ファイル(WXJ_hhhh)」です
したがって、事前に仕訳ファイルから仕訳抽出ファイルを作成しておく必要があります
例えば、第二四半期の仕訳を対象とするのであれば、「Sel9MA1XJ2WXJ_SetV("m","J_M",4,6)」で仕訳抽出ファイルを作成しておきます
仕訳ファイル全体を検索対象とするのであれば、第二・三引数を「1,12」とします
Sel12WXJ」スクリプトは、仕訳のタグを指定して、一定範囲の値を持つ仕訳を抽出します
例えば、プロジェクトX(Code91)の仕訳を抽出するのであれば、Sel12WXJ("J_DP",91,91)」とします
この例では、借方のプロジェクトCode(「J_DP」)を指定していますが、貸借識別文字を省略して(DまたはCを省略して「J_P」とする)、貸借いづれのCodeも検索対象にできます
貸借識別文字を省略できるタグは、科目・消費税・部門・プロジェクトに限られています
したがって、仕訳の金額を検索する場合は、タグの指定は借方金額か貸方金額のいづれかになります
Sel12WXJ("J_DAmt",49136,50000)...借方金額が 49,136円から50,000円までの仕訳を検索します
貸借が不明であれば、続けて Sel12WXJ("J_CAmt",49136,50000) を実行させます


摘要文の検索も同様です
Ser9MkF12WXJ("J_Rem","WYCNT商事")...全体摘要に「WYCNT商事」を含む仕訳を検索します
摘要文の検索では、第二引数で指定した文字列を、正規表現のパターンに変換して、第一引数のタグの内容と一致するかを調べます
従って、以下のような正規表現による検索も可能です(以下は例示、詳しくは「Ruby」の参考書に譲る)
「"販..費"」は「販売費」「販管費」などに一致(ピリオド二つは任意の漢字一文字に一致)
「"販管費[69]"」は「販管費6」「販管費9」などに一致([ ]中のいすれかの文字に一致)
「"販管費[69]\\d"」は「販管費61」「販管費62」「販管費99」などに一致(\\dは任意の数字に一致〔「Ruby」の正規表現規則では任意の数字は「バックスラッシュ記号+d」と表記するが、バックスラッシュは「\」でしか入力できないので、これをエスケープするために「\\」と表記する〕)


検索された仕訳は、仕訳抽出ファイルとして出力されます
検索対象の仕訳抽出ファイルは削除されます
「Apd1WXJ2ZLT(#106)」スクリプトは、仕訳抽出ファイルの内容を集計リストファイルに保存します
検索対象ファイルを残して置きたいとき、検索結果を保存しておきたいときに利用します


スクリプトの後ろにある(#nnn)はスクリプトの固有番号です



Last Update 2014/04/20