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「Sel9MkF1XJ2WXJ(#172)」は、仕訳ファイル(XJ_hhhh)から、条件を指定して仕訳を抽出し、
仕訳抽出ファイル(WXJ_hhhh)を作成するスクリプトです
仕訳抽出ファイルは、帳票ファイル作成の基になるファイルになります
帳票ファイル、例えば、試算表ファイルを作成する場合、作成された試算表と仕訳の関係を明示的に記録したい場合があります
例えば、第一四半期の試算表を作成した後に、当該期間の仕訳が追加あるいは修正されると、先に作成した試算表と整合が取れなくなります
もう一度、当該期間の仕訳を抽出し直して試算表を作成することになりますが、その試算表が当該期間の仕訳を漏れなく集計しているかどうかを確認することは困難です
このようなときに、仕訳ファイルの仕訳に、抽出された印が付いていると、仕訳と試算表の関係を簡単に検証できます
「Sel9Set9MkF1XJ2WXJ(#174)」は、抽出対象となった仕訳に、ユーザが指定した数字や文字列(以下、「フラグ」という)を記録する機能を付加したスクリプトです
「Sel9Set9MkF1XJ2WXJ」を利用するためには、フラグを記録するタグ(フィールド)が必要になります
以下に例を示します
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仕訳定義ファイル→J_YMD,J_M,・・・,J_U_f1,J_U_f2,J_U_f3,J_U_f4
仕訳データ→20070401,1,・・・,,,,,
スクリプトの実行→Sel9Set9MkF1XJ2WXJ("J_M",1,3,"J_U_f1","Q1")
スクリプト実行後の仕訳データ→20070401,1,・・・,Q1,,,
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「J_U_f1」〜「J_U_f4」はフラグを記録するタグ名で仕訳定義ファイルに記述します
仕訳データの当該箇所はブランクまたは任意の値(例えばゼロ)でなければなりません
「Sel9Set9MkF1XJ2WXJ(#174)」スクリプトは引数が2つ増えています、第4引数はフラグを記録するタグ名(ここでは"J_U_f1")、第5引数は、書き込む値("抽出済"や"0706"など、ここでは"Q1")を指定します
仕訳のカットオフ(Q&Aの運用全般Q1112を参照)を明示的に記録したい場合は、「Sel9MkF1XJ2WXJ」に代えて「Sel9Set9MkF1XJ2WXJ」を利用してください
なお、「Sel9Apd1XJ2WXJ(#171)」−仕訳ファイル(XJ_hhhh)から、条件を指定して仕訳を抽出し、仕訳抽出ファイル(WXJ_hhhh)に追加するスクリプト−にも「Sel9Set9Apd1XJ2WXJ(#173)」スクリプトが用意されています
また、これらのスクリプトを利用する環境では、「Log1XJ2LogInfXJ(#149)」スクリプトの併用も検討してください
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