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仕訳のカットオフとは

仕訳のカットオフとは、計算対象期間の仕訳データを正しく集計することをいいます
例えば、決算期が3月31日のとき、第一四半期の試算表を作成するには、4月1日から6月30日までのすべての仕訳を対象として計算する必要があります、また、当該試算表とその作成の基礎となった仕訳が対応していることを確認できる仕組みが重要になります
「展開一番」(Ver.002.11以降)では、仕訳抽出スクリプトの機能を拡張し、当該スクリプトで抽出された仕訳に、任意の文字列を、指定したタグに付加できるようにしました
例えば、「経過月」が1から3までの仕訳を抽出し、抽出対象となった仕訳の「抽出タグ」に「Q1」という文字列を記録するようにすれば、第一四半期の試算表と仕訳との対応関係を容易に確認することができます
なお、「抽出タグ」は、仕訳定義ファイルでユーザが幾つでも自由に設定できます
仕訳抽出スクリプトの拡張機能を利用するには、Sel9MA1XJ2WXJ_SetV(#232)スクリプトを利用します
スクリプトの具体的な使用方法などは、Q&Aのスクリプト、ユーザスクリプトQ2122を参照してください

仕訳のカットオフについての注意点
試算表作成後に当該期間の仕訳が追加されたときは、その仕訳を特定することができますが、仕訳が削除されたり修正されたときは、仕訳ファイル上ではその検出ができません
このようなときは、Log1XJ2LogInfXJ(#149)スクリプトを利用してください
このスクリプトは、仕訳ファイル(XJ_hhhh)の情報をログとして記録します
ファイル名は「Log_InfoXJ_hhhh」で、ログの記録日時、仕訳ファイルの最終更新日時とサイズ・行数、及びハッシュ値(MD5-Message Digest Algorithm 5-による)が記録されます
仕訳の削除や修正の証跡を残すことができるので、ユーザの利用環境に合わせてご利用下さい


スクリプトの後ろにある(#nnn)はスクリプトの固有番号です



Last Update 2021/02/16