|
本当に100年間利用できるかどうかはわかりませんが、まるで根拠がないわけではありません
「展開一番」(広義)は、ブリコラージュ会計と同義です、このブリコラージュ会計の考え方は、会計を行う人間を中心に置いて、利用できるツールを各自の判断で選択する考え方なので、支持される可能性が高いと思っています
「展開一番」(狭義)は、Rubyという言語のスクリプト(プログラム)として提供されています
なぜRubyを選んだのか、それはRubyがオープンソースであり、(マスメディアで宣伝することなく)多くの人々から支持されているからです
このことは、Rubyが引き継がれて存続していく可能性が高い、少なくとも、営利企業が提供する開発用言語より長期安定的に利用できる言語であると考えられます
次に、スクリプトは会計機能ごとに作成し、独立性を高くしています
独立性を高くするために、チェックを行わない仕様にしています、こうすることにより、機能の追加とスクリプトの置き換えが簡単にできるようになります(〔補足〕参照)
また、クリーンデータの作成やユーザスクリプトの作成などをユーザ側に移すことにより、つまり、従来の会計システムからユーザができることを取り除いた原始的なシステムとすることにより、存続し続けることを目論んでいます
最後に、データとしてCSV形式のテキストを選択していますが、これは、過去の経験と洞察から、最も基本的なデータのカタチであると確信しているからであり、この形式が廃れることはないと思っています
〔補足〕
「展開一番」のスクリプトは、生物のユニット構造の仕組み(例えば、個体には寿命があるが、群体には寿命がない?)を参考にしています
「展開一番」(狭義)は、多数のスクリプトから構成され、利用できなくなったスクリプトは廃棄し、新たな機能を持ったスクリプトを付け加えていく、群体として生き続けるイメージです
また、スクリプトの振る舞いは、生物の単純な行動原理を参考にしています
生物の行動原理としてよく知られているものに、子が最初に見たものを親と認識する、一番大きな口を開けた子に餌を与える...があります
これらは、100%正確ではないけれども、行動原理としては合理性を持っていると評価できます
「親」とはなにかを定義し、その要件を洗い出し、要件の適合性を調べ、全体的な判定を行う。。。これが従来のプログラミング的なアプローチでですが、「展開一番」スクリプトは、単純に最初に見つけたものを親とし、それが「親」として正しいか否かはその答えを見て判断するようなアプローチを採っています(正確な説明になっていませんが・・・)
具体例として、「展開一番」スクリプトは、その中にチェック機能を持っていません(チェック専用のスクリプトはあります)
例えば、仕訳抽出スクリプトで、抽出キーに会計日を選択し、当事業年度の会計期間である2003年4月1日から2004年3月31日までを指定すべきところ、終了日を誤って、2004年6月31日と指定してもエラーにはなりません、事業年度の範囲チェック、会計日の妥当性チェックを行っていないからです
チェックを行わないことにより、データとスクリプトの関係、スクリプト相互の関係に依存性がなくなり、独立性が高くなり、スクリプトの差し替えが可能になります
「人間だから間違いはあるだろう、システムでチェックしないのはけしからん」という意見もあるかと思いますが、「展開一番」の想定ユーザは会計実務に携わっている人です、こんな間違いはしないはずであり、百歩譲って間違えたとしても、誤った結果が計算されるか、スクリプトが実行されないだけです
いずれにしても、誤りに気付くでしょう、仕訳ファイルは壊れない仕様になっているので安心してやり直してください
|