A1001


仕訳データの妥当性チェックを行っていないということですが、作成される帳票等の信頼性に問題はないのですか
仕訳データをはじめ全てがテキストで運用されています、セキュリティーの観点からは好ましくないのではありませんか

「展開一番」では、仕訳データの作成と帳票データの整形を「展開一番」(狭義、以下同じ)と切り離しています
仕訳データの作成はユーザが行います、したがって、例えば、会計日の妥当性−会計日が選択した事業年度内のものか、会計日として妥当か、所定の様式か、内部的に設けた締日以降のものか−については、ユーザが必要に応じてチェックしなければなりません
基本的な帳票は「展開一番」で作成しますが、例えば、試算表から決算書を作成する作業などは、ユーザが行います
決算書の様式は、準拠する会計基準により異なりますが、試算表の作成までは同じです
また、決算書の様式は、法令や通達により頻繁に変更されます、そして、これらに最も通じているのは、現場で会計を担当している人たちです
試算表を組み替えて決算書を作成することは、表計算ソフトウェアなどを利用すれば、簡単にできます

この仕様により、ユーザは仕訳データを、自社の他のシステムとの関連において、自由に作成できることになり、法令等の変更にも自分で対処できるようになります、したがって、帳票等の信頼性は、ユーザの手の中にあることになります

会計データが盗用された場合、それがテキストであれば、内容が容易に読みとられるというリスク(現実的なリスクか否かは評価する必要がありますが)が存在します
データ管理の問題は、アプリケーションによる対策だけでは、十分とはいえません
セキュリティについては、総合的な対策が必要であって、鎖のどの輪も同じような強度を持っていなければ意味がありません
ユーザアカウントを利用するだけで効果がある場合もあれば、ファイルの暗号化が必要な場合もあるでしょう、ブリコラージュの精神に立ち返って、利用できる手段を探し実践することが重要だと考えます




Last Update 2003/04/08