1.資金Codeのセット | ||||||||||||||||||||||||||||||
「展開一番」は、Ver.2.XX以降、仕訳ファイルの構成を拡張しています 資金Codeのセット方法が異なるので、それぞれの場合について解説します 【二科目仕訳の場合】 科目マスタに資金Code(MA_CFCodeD/MA_CFCodeC)を登録すると、仕訳データの資金Code欄(J_DCF/J_CCF)にその値を自動的にセットすることができます 「Set7JCF12XJ_RYA」スクリプトは、資金科目(科目区分MA_Classが12の科目、科目マスタの作成を参照のこと)の相手科目の資金Codeがゼロのとき、当該科目に登録してある資金Codeをセットします 例えば、短期借入金〔0〕/当座預金〔0〕−〔〕内は資金Code−のとき、科目マスタの短期借入金の借方資金Codeが500(借入返済)、貸方資金Codeが501(借入収入)であれば、当該仕訳は短期借入金〔500〕/当座預金〔0〕になります 科目マスタの資金Codeを仕訳データにセットする条件は以下のようになります 1科目マスタに資金科目を登録している 2科目マスタに資金Codeを登録している 3貸借いずれかの科目が資金科目である 4資金Codeをセットする科目の資金Codeがゼロである 資金Codeにゼロをセットするには、「Set7V12XJQ_Tag」スクリプトを使用します、使い方は「スクリプト」の「スクリプト詳解」をご覧下さい 【一科目仕訳の場合】 科目マスタに資金Code(MA_CFCodeD/MA_CFCodeC)を登録すると、仕訳データの自資金Code欄(J_XCF)にその値を自動的にセットすることができます 「Set7JCF12XJ_RYA」スクリプトは、自資金Code欄が特定値のとき、科目マスタに登録してある自科目Codeに対応する科目マスタの資金Codeをセットします、この特定値はユーザが自由に決めることができ、引数としてスクリプトに渡します Set7JCF12XJ_RYA(99)とすれば、自資金Codeの値が99のときだけ、自資金Codeが自動的に置き換わります 仕訳貸借区分(J_XDC)の値により、科目マスタの貸借いずれかの資金Codeが自動的にセットされます 例えば、短期借入金の借方資金Codeが500、貸方資金Codeが501であれば YYYYMMDD,短期借入金〔99〕,D...という仕訳は、YYYYMMDD,短期借入金〔500〕,D...となります |
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2.資金Code別金額集計 | ||||||||||||||||||||||||||||||
資金Code別に金額を集計することができます 「Sum7JCF1WXJ2ZLT」スクリプトは、仕訳抽出ファイルから資金Code別に金額を集計し、その結果を集計リストファイル(ZList_hhhh.txt)に書き出します 集計リストファイルには、以下のフォーマットで記録されます 最初に、標題と作成年月日,次の行からDr(Cr)Code,CashflowCode,集計金額 以下に、集計リストの一部を記載します ------------------------------------------------------------ Cashflow Code Summary Sheet 2016/6/30 14:8:22 ------------------------------------------------------------ Dr.Code,0,15154339 Dr.Code,1012,10 Dr.Code,1014,10094829 Dr.Code,1022,45464 Dr.Code,1032,1501523 Dr.Code,1052,24064 ------------------------------------------------ キャッシュ・フロー計算書(直説法)は、これらのデータから作成することができます(資金Codeゼロは無視します) 資金Codeゼロは集計対象外ですが、貸借合計金額確認のために記載しています 展開一番Ver.6.03 から、スクリプト「Set7N12t1F_FileX」が追加され、資金Codeに対応する名称を自動的に付加できるようになりました 上記スクリプト実行後の集計リストは以下のようになります -------------------------------------------------------------------- ZList Line No. 125〜152 Date 20160711 14:21 -------------------------------------------------------------------- Dr.Code,0,N/A,15154339 Dr.Code,1012,原材料仕入支出,10 Dr.Code,1014,商品仕入支出,10094829 Dr.Code,1022,人件費支出,45464 Dr.Code,1032,その他の営業支出,1501523 Dr.Code,1052,利息の支払額,24064 |
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3.二科目仕訳作成上の留意事項 | ||||||||||||||||||||||||||||||
キャッシュ・フロー計算書(直説法)作成のため、資金Code別の合計金額を計算する場合、仕訳の作成に留意する必要があります 「展開一番」の仕様では、資金科目の相手勘定の金額を集計対象とするので、以下の仕訳を起こすと正確な集計ができません |
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ここで計算されるのは、給与の借方資金Code(人件費支出100)と、源泉税預り金の借方資金Code(預り金支出20)だけになります これでは、内容もさることながら支出額(105)にも一致していません したがって、上記の仕訳は、資金Code集計規則を考慮して、以下のように修正する必要があります |
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給与の借方資金Code(人件費支出100)は変わりませんが、源泉税預り金の借方資金Code(預り金支出20)と貸方資金Code(預り金収入20)が同額計算されます、立替金も同様です 上記の他、従業員貸付金の貸方資金Code(貸付金収入5)と、旅費交通費の借方資金Code(営業費支出10)が計算され、貸借同額の仮勘定を除けば、資金の収支は、人件費支出100、営業費支出10、貸付金収入5、キャッシュ・アウトフローは105となります |
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資金Code集計規則を考慮した仕訳を幾つか、参考までに記載します |
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・固定資産の売却処理 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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固定資産未決の貸方資金Codeを「固定資産売却収入」とします |
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・売掛金と買掛金の相殺処理 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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売掛金の貸方資金Codeを「営業収入」、買掛金の借方資金Codeを「仕入支出」とします |
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4.一科目仕訳作成上の留意事項 | ||||||||||||||||||||||||||||||
一科目仕訳では、自資金Code(J_XXF)について金額の集計が行われます 二科目仕訳と異なり、相手科目が資金科目であるかどうかのチェックは行ないません したがって、自科目Code(J_XA)に付ける自資金Codeが適切で、かつ、金額(J_XAmt)が正しいことをユーザ側で管理する必要があります 仕訳作成上の留意点は、二科目仕訳と同様ですから、上記を参考にしてください |
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Last Update 2022/02/14 | ||||||||||||||||||||||||||||||