逗子の家

PLAN

東、庭側からの外観

外壁は、1階部分がサーモウッド、2階部分が白い左官塗りの壁です。サーモウッドは、薬を使わずに特殊な熱処理で、木材の耐久性を高めたもので、今回はフィンランドから輸入しました。

今回採用したパッシブソーラーシステムは、屋根面で温められて熱くなった空気をダクトを通して床下に吹き込み、床下のコンクリートに蓄熱することで一日中室温が一定になるように考えられたシステムです。
そのためになるべく太陽熱を多く集めるよう、屋根面積を広く取るように屋根の形を工夫しています。

居間から食堂方向を見る

居間、キッチン、食堂が緩やかに繋がって、東側の裏山に面した庭の緑を取り込むようにしています。
キッチンは対面式ですがキッチンカウンターの前に130cmの高さのパネルをたてて、居間側からは目隠しとなり、料理をする側からは、居間や階段のスペースが見えるようになっています。

本の好きな家族のために、家の中の何カ所かに分けて本箱が設けられています。

床はオークの無垢フローリング、オイル仕上げ、壁はドイツ製の漆喰、そして1階の窓はLow-Eガラス入りの木製サッシと極力自然素材で、環境性能の高いものを使うようにしています。

居間の階段

居間の吹き抜けに面して緩やかな階段を設けて、広めの踊り場にベンチと本箱を作りました。
踊り場に面して、裏山の景色を取り込む大きな窓を設け、気持ちの良い場所になりました。
本の好きな女の子はここで本を読んだり、ベンチを机代わりにして、絵をかいたり、おもちゃで遊んだりしています。
ベンチの下は掘りごたつ風に足が入るようになっており、その中に温風の吹き出し口が付いていて、冬でも暖かです。

階段吹抜けを上から見下ろす

1階も2階も、扉の少ない一室空間でこの吹き抜けを通して、1階と2階も繋がるようになっています。

パッシブソーラーの「そよ風」は屋根面で温められた空気を床下に吹き込み、スリットを通して1階の床から吹き出します。この温風は、吹き抜けを通って2階に上がり、2階の天井からまた床下に送り込むという循環を繰り返し、家じゅうを温めます。
そのために、断熱性能を高めたことと相まって、家中何処でも一定の温度を保つことが出来、吹き抜けによって冬寒いということもありません。
お天気の悪い日のために、床下には補助熱源を入れています。

正面の大きなガラス窓は、詳細な図面に基づいて大工さんに加工してもらったもので、夏の日射熱を避けるためにLow-Eガラスの遮熱タイプを嵌め込んでいます。

2階子供スペース

女の子二人の為の場所。今のところ広いスペースを区切らずに、二人で仲良く使ってもらうようにしています。

いずれ仕切れるように、可動式の収納と本箱を用意していますが、子供たちが成長に合わせて、自分たちで自由に自分の領域を作ってもらえればよいのではないかと考えています。


居間の西側を見る

壁に埋め込むように設けた、テレビとCD収納棚は、天井いっぱいの大きな白い引き戸を引くと、すべて隠れるようになります。

居間に2本出てくる太い化粧柱には、スピーカーを乗せる棚を設けました。柱の太さが18pあり、小型のスピーカーはその陰に隠れるように納まりました。

キッチン

対面式のキッチンは、調理をしながら家の中が見渡せる位置にあり、家族とのコミュニケーションが取りやすく、子供たちの様子も良く見える位置にあります。
又、玄関側と、食堂側に繋がって、いわゆる回遊式の家事動線で使いやすく、家族がそろって料理作りに参加しているときでも動きが取りやすいように考えられています。

キッチン家具はオリジナルで、いつも家具を頼む家具工房のCampに作ってもらいました。家中の他の家具、建具に合わせて米松材で作っています。ステンレスシンクも特注品で広く使いやすい形になっています。

洗面室・浴室

洗面室は少し広めに取り、下着タンスを造り付けにして、お風呂上がりの着替えに便利なようになっています。

高い位置にある窓からたっぷりと光が入り、明るい場所で朝の身づくろい、洗濯などが出来ます。

洗面室の床のタイルは浴室と同じ材質でそのまま床が繋がって行きます。浴室の壁と天井は、香りが良く、耐水性に優れたヒバの木を使用。

2階テラス

2階の寝室に面して6畳ほどの広さのテラスがあります。
裏山の緑に面して気持ちの良い場所ですが、洗濯物や布団を干すのが目的のスペースです。
洗濯物を干す場所は意外と難しく、庭に干すとせっかくの居間や食堂からの眺めを妨げることにもなりかねません。
1階の洗面室から洗濯物を持ってくるのがちょっと大変ですが、乾いた洗濯物を畳んで、寝室や子供室のタンスにしまうのには便利なところにあると言えます。