スペイン編(3) バルセローナ

スペインの旅の最後はバルセローナ。ここはマドリードや、アンダルシアのセビーリア、または大西洋側のラコルーニャ
などとも、また違った雰囲気を持った町でした。僕がスペインを訪れた1974年の頃はまだ、フランコ総統が存命中で、
もうさすがにファッショ政権下という感じは薄れていたけれども、ふとしたときにどこかその重さを感じるときがあったもの
ですが、バルセローナはもっと自由な雰囲気にあふれているように感じました。


 

街の中心、大聖堂前の広場で、カタランの踊り、サルダーナを踊る人達。

日曜日になると町中のいたるところで、ブラスバンドが演奏する曲に合わせて老いも若きも輪になって踊り出す。みんな靴を履き替えて、荷物を輪の中心において、人が増えると輪も増えて行く。僕も参加しようと思ったけれど、リズムの取り方が独特で、結構難しそう。

 

迷路のような細い路地を抜けると、街のいたるところにこのような小さな広場がある。

 

バルセローナの中心を走るランブラス通りは、真ん中が歩道で両脇に車道が走っている。
歩道は広く、緑が多く、カフェやキオスク、本屋さんなどの店舗もあって散歩を楽しむ人でいつもにぎわっている。

 

建築を生業としているものにとっては、バルセローナといえばやはり第一に見たいものはガウディーの建築。このサグラダファミリア教会も40年以上前の写真で、いまではもっと工事が進んで変ってきている。

 

同じくガウディーの設計になる、カサミラ。もともと集合住宅なのだけれど、今ではほとんどオフィスとして使われているらしい。

波のようにうねる壁面は、写真で見ると特異なものに見えるけれど、実際に見ると、バルセローナの町並みにすっかり溶け込んでいる。

街の外れにある、ガウディーの設計によるグエル公園。