スペイン編(1) 北部

僕は昔からスペインという国に憧れていた。それは、ガウディーの建築や、ベラスケス、ゴヤ、ピカソ、ダリの絵画の持つ一種独特な、ほかのヨーロッパの国々の文化とは違う精神の極端な表現に惹かれていたと言うことかもしれない。
そんなわけで、ヨーロッパに行く機会があったら、最初にスペインに行きたいと思っていた。


マドリードの町の中心、マジョール広場は西側で道路が低いので、建物の下のアーチ状の入り口から、階段を上ってアプローチするようになる。

この辺はマドリードの下町といった雰囲気のところで、バルや、レストラン、タブラオ(フラメンコをやっているレストラン)などがいっぱいあって、夜遅くまでにぎわっている。

マドリードの西、サラマンカとの中間位にアビラはあります。

石の城壁に囲まれた、古い町です。写真は城門のひとつから覗いた町のなかの様子。

 

 

セゴビアの街の真ん中をローマ時代の水道橋が渡っています。

二千年以上も昔にこのようなインフラが整備されていて、しかもそれが今でもそっくり残っているところがすごい。

中世以来の古い大学のあるサラマンカ

石造りの建物に囲まれた細い道を歩いていると所々で小さな広場に出会う。強烈な太陽と深い陰。人気の少ない昼下がりの広場はなぜか、デ・キリコの世界のよう。

スペインの北西端サンチアーゴ デ コンポステラは、中世以来パリを出発したキリスト教徒の巡礼たちの詣でる聖地で、今でもそれは変わらない。

大聖堂は大きく壮麗なもの。様式的にはロマネスクからゴシックにかけてのもので、入り口を飾る聖者たちの彫像が素晴らしい。

大聖堂の周りには、関連の建物に挟まれていくつかの広場があり石造りの町並みが素晴らしい。まわりじゅうどこを見ても石ばかりというのはやはり日本とは随分違う

 

 ポルトガルに近い大西洋岸の小さな漁村、Combarro。海岸沿いに日本の高床式の倉にそっくりの小さな穀物倉庫が並んでいる。日本と違うのは石で出来ていると言うこと。石の柱にネズミ返しがついているところまで日本と似ている。


 小さな村で、地図にも出ていなくてはじめはバスを間違えて、綴りが似ているCombadosという村へ行ってしまい、やっと夕方ここへについたのだけれど、帰りのバスもなく、村に一軒の居酒屋兼宿屋は部屋が空いていなくて、ヒッチハイクで2時間かかってやっと近くの町まで行った思い出があります。

ポルトガルのリゾート地ナザレ。ナザレはホテルの並ぶ海岸と、丘の上の古い町との間をケーブルカーがつないでいる。

海辺の町では、海に直行する道と、その間を結ぶ道がまるであみだくじのような街並みを作っている。
丘の上では、下の方に大西洋が広がる美しい景色を望むことが出来ます。