根岸の家


道路側からの外観

コンクリート打ち放しに、1階だけ黒いタイルを貼り、エントランス廻りの黒い格子塀越しに中庭の緑が透けて見えるように考えました。
コンクリートの建物を、根岸という下町の町並みに合わせるように工夫しました。

1階に夫婦2人の親世帯、2階3階を使って親子4人の子世帯と言う構成で、中庭に設けた外階段を使って完全分離型の2世帯住宅となっています。

2階の大きさの違う3つの窓は子供室の窓。

エントランス部分の夜景

夜になって、中庭の明かりがつくと、黒い横格子の塀が透けて、シンボルツリーのエゴノキが見えます。これが松ならば、「見越しの松」といったところですが。

中庭を上から見る

中庭は各階の部屋に光と風を運ぶと同時に、二世帯のコミュニケーションを図る場所にもなっています。

屋上庭園

3階の広いテラスは屋上緑化を行っています。
アクアソイルと言う人工土壌を30cmほどの深さに入れて、全面芝を貼り、ユキヤナギ、アジサイなどの灌木を植えています。
緑化工事は台東区の補助金を利用して行いました。

都会のビルに囲まれた敷地ですが、中庭と屋上緑化で屋外の生活も楽しめるように考えています。

2階リビングルーム

息子さん世帯のリビングルーム。

2畳分の畳を載せた、「タタミソファー」というものを作ってみました。小さな子供のいる家族がみんなで仲良くこの上に座っている姿をイメージしてデザインしています。

2階子供スペース

現在お子さんは二人ですが、将来3人まで使える広さを確保して、子供の成長に従って部屋を緩やかに仕切れるように、可動式の収納タンスを用意しています。

書斎コーナー

3階屋上庭園に面した階段室の一角に書斎コーナーを設けました。
庭の緑を眺めながらパソコンを使ったりできるようにカウンターを作りつけています。

2階の洗面室

2つのボールを持つ洗面カウンターと下着タンスを備えています。すぐ間際まで隣の家が迫っていて、暗くなりがちなところですが、トップライトからの光でとても明るい部屋になっています。