小金井の家

     


道路側外観

白い壁に屋根の庇を深く架けて、シンプルで親しみやすい外観としました。

外壁はモルタル塗りの上にジョリパット吹付仕上、屋根はガルバリューム鋼板のタテハゼ葺きです。

屋根の破風板の見付を細く見せるため、軒先を二段にしています。

玄関アプローチ

この家は、老後の生活を考えて、バリアフリーの考え方を随所に取り入れています。

門から玄関までは、ゆるやかなスロープとして、将来の車いすに対応すると共に、手摺を回すようにしています。

玄関ドアの下も、段差のないフラットな仕様。
隙間風や水が入らないようにドアの下には閉めた時にパッキンが下りてくるように工夫しています。

玄関の上がり部分にも、手摺りと靴を履くときのためのベンチが付けました。

キッチンから居間を見る。

居間は吹き抜けによって開放的な空間とするとともに、吹抜け上の大きな開口からたっぷりと日が入ってくるようになっています。

奥に見える壁際の家具の横の白い箱は、蓄熱式暖房機。
この家はオール電化で、エコ給湯を使った床暖房が入っているのですが、エコ給湯のお湯には量的な制限があるので、補助熱源として、深夜電力を利用する蓄熱式暖房器を入れました。

居間からキッチン方向を見る

老後の夫婦二人の生活なので、会話が途絶えないように対面式のアイランドキッチンとしました。

家族だけでなく、来客の時も、台所で料理を作りながら、お互いの顔を見て話が出来るのでとても便利です。

キッチンは、オール電化のため、IHヒーターを組み込み、その他に食器洗い機、生ごみ処理機などが組み込まれています。

キッチンの材質は、カウンターが人造大理石(コーリアン)、扉は、他の家具、建具と合わせてタモの木で作っています。

2階の廊下から吹き抜けを見る。

南側の大きな開口部はツインポリカーボで出来ていて、左側だけジャロジーサッシで通風できます。操作は左側の書斎の窓を開けて行うようにしています。

洗面室から浴室方向を見る。

洗面室はユーティリティーを兼ねて4畳ほどの広さと、少し広めに。

一番手前に見えるのが、下着ダンスを兼ねた収納、その隣、木の箱状のものが洗濯機のカバー、その向こうに集成材で造った洗面カウンターがあります。

洗濯機は出来れば隠したいところなのですが、完全に仕舞ってしまうと、毎日使うものだけに不便なので、周りだけを集成材で囲っています。

浴室の壁と天井はヒバの板を張っているのですが、洗面室もその延長で天井にヒバの板を張って、透明なガラスを通して洗面室と浴室が一体となり開放的な空間になるように考えています。

床はリノリュームですが、ここにも床暖房が入っていて、脱衣の時も寒くないようになっています。

天井からは雨の日のために洗濯物が干せるパイプを下げていますが、床暖房のためによく乾くようです。