ボーリング調査の結果、杭の設計に少し変更がありましたが、杭工事がやっと始まりました。杭の工法は「アースドリル工法」 というもので、杭の位置に直径90cmの穴を、機械を使って掘り、そこに鉄筋のかごを入れて、コンクリートを打設して、杭を作るもので、「現場造成杭」の一種です。近隣の建て込んでいるところでは、既成杭をハンマーで叩き込むような工法は、振動と騒音の点で、使えないために、このような工法を取っています。
 通常は穴を掘っている途中で、地下水が出てくるため、穴が崩れないように「ベントナイト液」という薬剤を入れて、作業しますが、今回は地下水が出てこなかったために、穴の底まで、目で確認することができました。やはり、今年は雨が少ないせいでしょうか。


杭に入れる鉄筋のかご。
このように、鉄筋を筒状に溶接して作ります。

あらかじめ、杭を支持する固い地盤まで掘った穴に、鉄筋を挿入する

鉄筋の納まった穴を覗いてみる。
通常はここに地下水がたまっていて、中は見えないのだが、この現場では、地下水が出てこなかったので、穴のそこまでよく見える。

穴の一番下の層から出てきた石。ここは礫層といって、このような石が詰まった硬い層です。


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