カサ・ブローテ


道路側から見た外観

ガラスのピラミッド状の部分は階段室の上のトップライト。
セットバックした3階部分から螺旋階段で屋上へ上がると、屋上庭園になっていて、家庭菜園が楽しめるようになっています。

南側に面した外観。

私道に面して並ぶ住戸のバルコニーの腰はFRPグレーチングでできていて、風を通しながら、外からの視線を遮るように考えました。

道路の角から1mほど下がったところが事務所スペースになっていて、実は僕が借りて「想設計工房」の事務所になっています。

 

共同住宅の玄関部分

コンクリートの硬さを和らげる為に扉は米松の格子戸。

カサ ブローテの表札は、クライアントの知人の書道家に書いてもらったもの。

賃貸部分のインテリア

単身者向けのワンルームの部屋。

コンクリート打ち放しの壁、コルクタイルの床、シナ合板の建具という仕上げに、壁の一部を部屋によって色を変えています。

半地下部分にある想設計工房の事務所

地下とはいえトップライトのおかげで結構明るい。

今年の(1998年)二月に引っ越してきたのですが、前の事務所より少し広くなってパソコンも三台になり仕事の環境も整ってきました。

階段室の吹き抜け部分のモビール

友人で造形作家の鈴木尚和さんの作品。

ここは内部なのですが、外とつながっているので、風が入ってきて、微妙に揺れながら、上から落ちてくるトップライトの光でアルミのオブジェがきらきら光ります。このオブジェはこの建物の名前の由来となっている木の芽(ブローテ)を表しています。

屋上庭園

屋上全体にアクアソイルと言う人工土壌を入れて屋上緑化を行いました。
その一部を家庭菜園として、ナスやキュウリ、トマト、シシトウなどいろいろな野菜が収穫できます。