上尾の家T


中庭から見た、リフォーム部分の外観

基本的に外観は変えていないのですが、内部の間仕切り壁の位置を変えて、サッシを天井いっぱいの、背の高いものに変えたので、結果的にずい分雰囲気が変わりました。

コの字型平面に中庭を持つ、平屋の大きな家で、そのうちの北側半分を親世帯が住む二世帯住宅にリフォームしたものです。これから4年後に南側の子世帯もリフォームしました。(上尾の家U)

 リフォーム前の同じ場所 

居間から中庭方向を見る

和室と子供室があった所を、間仕切りの壁と、押入れを取り払って広い居間と食堂を作りました。

サッシも天井まで届く、大きなものに取り替えた為に、部屋がずい分明るく、開放的な感じになりました。

天井は桐の板、床はナラの無垢フローリング、壁にはスイス産の漆喰を塗りました。

壁には断熱材としてセルロースファイバーを100mm、天井には200mmの厚さに吹き込み、断熱性能を高めたうえで、床暖房を設置しています。

居間から、入口ギャラリー方向を見る

部屋を広くする為に、壁を取り払い、柱を取って、代わりに天井裏で鉄骨を使って補強をしたりしています。

しかし、どうしても抜けない柱が、居間とキッチンの間に残ったのですが、ここに構造的に力が集中しているので、逆にもう一本柱を立てて、その廻りに籐を巻いて化粧をしました。
籐巻きは尾崎さんと言う、籐工芸の職人さんに頼みました。

食堂、キッチンを見る

アイランドタイプのキッチンは家具工房、Campの仕事。

正面の壁は60cm×30cmの大判タイル。中央に波の模様が入ったタイルを入れています。

キッチン詳細

キッチンは、他の家具、建具に合わせてナラの柾目板で作り、カウンターはコーリアン。

IHヒーターはドイツのミーレのもの、水栓はグローエのものでデザインがすっきりしています。

アイランドタイプのキッチンは、食堂にいる人と話をしながら作業が出来ると共に、中庭の景色を見えて開放的で明るい場所となっています。

ギャラリー

奥様の趣味の陶芸作品、そして手持ちの工芸品を飾るように、エントランス近くにギャラリーを設けました。

自然の光で、作品が見られるように、天井の端から端までトップライトを設けている。

寝室

寝室の隅に書斎コーナーを設けています。

書斎コーナーの脇のドアで、子供世帯とつながっている。このドアと壁は子世帯との境界になるので、特に防音には気を使いました。

洗面室

洗面カウンターも家具として作りました。右の引き出しが下着類を入れるタンスになっている。

洗面カウンターの上の天井は、ギャラリーから繋がるトップライトとなっていて、明るい光のものとで気持ちよく朝の洗顔できるようになっています。