ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明



 ワンチャイシリーズの記念すべき第1作目。
役者になるために地方から出てきたフー(ユン・ピョウ)が、フェイフォン(リー・リンチェイ)の弟子になるまでのすったもんだを描いた(笑)作品。フーはこのあともレギュラーメンバーとなるが、ユン・ピョウではなくマックス・モクとなる。
地元ヤクザと結託したアメリカの悪徳商人(中国人をアメリカに行けばものすごく儲かるからといって集め、金鉱でただ働き同然の扱いをしている)および一味に金で雇われた武術家とフェイフォンが闘うという、スケールが大きいのか小さいのかわからない展開。
フーは当初、劇団の下働きをしているが、金さえもらえればなんでもする武術家が本当に強いことを知り、弟子入りする。しかし師匠の生き方に疑問を感じ、一味にとらわれたイーを助けようとするがみずからも囚われてしまう。フェイフォンらがイーを救出に来たときに彼も救われるのだが、目の前で師匠はアメリカ商人達に射殺される。そしてフェイフォンの弟子を志願することとなる。
アクションのほうはオープニングの獅子舞から道場やぶりの武術家との格闘と派手ではあるものの、まだツイ・ハークのワイヤーワーク全開とまではいってないと思う。
ヤクザのボスの、撃たれても殴られてもイーさん(ロザムンド・クワン)を押し倒そうとするシーンや、不平等条約が書かれた扇子(左遷された将軍から託されていた)が火事にあって「不」の文字が消えてしまっているシーン(笑っていいのかどうか・・・)、そして悪徳商人がフェイフォンに拳銃を使わずに撃ち殺される(指で銃弾をはじいて額に命中させる)等、みどころがあるといえばあるけれど、あんまり印象に残らない一本でした。せっかくユン・ピョウを使っているのにものすごく地味な仕上がりになっているところも謎。ユン・ピョウはリンチェイに気がねしたんでしょうかね。
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