親子





店は違えど同じブックオフの100円コーナ出身の2冊。
薬害エイズという、自分にはなんの責任もない災害にみまわれ、ある種の極限状態におかれている青年と、
それを支えるために気がつくと国会議員にまでなっていた母。
さまざまな集会で、彼らはサインを求められ、「自分たちの運動を支援してくれている人だ」と信じて、その
支援に応えるためにサインをした。
けれど。現実は残酷だった。結局のところ、サインを求めた人の気持ちは、一体どんなものだったのだろう。

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