これは、京都の古本市場の95円コーナーで発見しました。 背表紙の「幻の湖」というタイトルを見た瞬間に「なんか映画と関係あるよな」と直感してしまうわたしの脳神経系って一体。 一部ファンの間でカルトと言われている映画で、わたしも未見なんですが、まー読んでみてあきれました。 「愛犬を殺された雄琴のソープ嬢(当時はトルコ嬢)の復讐物語」です、ひとことでいうと。 しかしトルコ嬢なのに濡れ場一切なし(キスシーンぐらい)トルコ嬢なのに趣味はジョギング、愛犬殺されてくやしいのは わかるが犬は殺しても器物損壊にしかならないんだから(小説中、ヒロインをまわりの人達がそうやってなだめるのですが わたしも一緒になって「あきらめろよー」と思ってしまいました、トホホ)突然現れる宇宙飛行士、そしてトルコ嬢である 必然性はここにあったのかと得心のラストバトル。風俗嬢はお金持ちですから、地元銀行の営業が頻繁に訪れて、 ヒロインはそのうちのひとりと婚約までしちゃうんですが、その辺の事情に詳しいのはやはり現地取材ってやつでしょうか 橋本忍。きゃーやらしー。 いや、すごいんだよラストバトル。「湖の城」という店で、「淀君」とか「ねね」とかいう源氏名なのな。ヒロインは「お市の方」て いう源氏名。歴史うといのでよくわかりませんが。で、制服が日本髪に丈の短い着物。こないだ近所のホステスがいきなり 太ももまでの着物で歩いてたが(すごいヘンでした)その格好で、犬を殺した犯人(傲慢な作曲家、たまたま客として店に 来たのが運の尽き、なぜかこの人も趣味はジョギング)を、包丁ふりかざして雄琴からびわこ大橋まで追い掛け回す。 そりゃ映像化されたの見てみたいって。 とまあ、そういうある意味荒唐無稽な小説でした。で、問題のサインですが、誰かわからなかったのですが、JMDBで検索 したらそのトルコ嬢役のおねえさんでした。カバー写真の方でしょう。ロケ地の近所だったのでしょうか金物屋。 今となっては貴重というかなんというか。ねえ。 |