HOW TO MAKE 製作手順
等身大ドールの製作手順を紹介します。
LAST UPDATE 2001/06/18
1.図面作成
フィギュアやドール等の写真を等身大に拡大印刷し、これを参考に原寸の図面を作成します。
この際にパーツの分割、関節の構造を明確にして必ず正面図と側面図を作ることをお勧めします。
私はかなりいいかげんな図面を元に造型を開始してしまったため、相次ぐ仕様変更が発生して時間を無駄にしました。
※私が作成した図面はこちらにアップしてあります。
2.部品切出し・造形
スタイロフォームに図面を写して部品を切り出します。ペーパーがけしたり、フォルモ盛り付けする等して形をととのえます。
3.表面仕上げ
造型の終了した部品の表面に少量の水で薄めたモデリングペーストをハケ塗りします。
数回重ね塗りして、十分に乾燥させ #100〜#320 程度のペーパーで磨きあげます。
4.型取り

部品の大きさに合わせて型枠ブロックを組み、逆テーパーにならないような分割ラインで油粘土に埋め込みます。
原型に湯で溶いた加里石鹸をハケ塗りしておいてから石膏を流し込んで完了。
2面目以降は、型の分割面にカーワックスを塗ってからPVAを塗る以外は同様に作業します。
5.部品複製

1.定板上で丸棒を使って粘土(フォルモ)をシート状(約6mm厚)に伸ばします。
2-3.石膏型に粘土シートをぴったりと貼り付けます。
4-5.型からはみ出した部分は大まかにハサミで切り取ったあと、カッターで型分割面とツライチになるように仕上げます。
6.全ての石膏型に粘土を貼り付けます。
7-8.細く伸ばした粘土で継ぎ目部分を埋めて接合させます。
9.石膏型ごとフトン乾燥機に入れて乾燥させ、乾燥後に表面の継ぎ目等を修正します。(画像は修正前の状態)
10-12.継ぎ目の修正は、そのままペーストや粘土で埋めようとしても隙間が狭いためしっかり埋められず、
後にそこからクラックが発生するため、彫刻刀の三角刀で継目部分を彫り込んでから粘土埋めします。
管理人 いそいそ:iso-iso@jewelkiss.com