旅のミニ情報局 〜 台湾分室 〜


台湾中心部の日常的光景
龍山寺
龍山寺。1738年に建立された台北で一番古い仏教寺院。 本殿中央部に構える観音菩薩をはじめ、ありとあらゆる神仏が祀られている。 入場無料なので、お参りに来た人から暇つぶしにたむろしているおじいさんまで、いつも人でごったがえしている。 ここの参拝方法は50cm以上もの長さの線香を7本取り(入口においてあるので自由に取れる)、境内を巡回して祀られている神仏ごとにお供えしていくというものだ。 境内には、寄進者ごとにロウソクをまねた電飾がびっしりと並んでいてきらびやかだ。 花や果物などの鮮やかなお供え物も所狭しと並んでいる。


祈る人々
大陸と台湾と比較して決定的に違うことに、宗教がある。 大陸では、中国共産党の支配体制維持に宗教の持つ信仰心、団結心が悪影響を与えるとされているためか、宗教が制限されている。 なので大陸では仏教寺院は完全に観光施設であり、人々の敬虔な信仰の姿を見ることはできない。 一方、台湾ではこのような制限がないため、実に印象的な光景を目の当たりにすることができる。 本堂からは独特な節のついたお経がスピーカーを通じて大音響で流れ、黒ずくめの衣装を纏った信者たちが立ち上がったり平伏したりを一糸乱れぬ動きで繰り返していた。 一般の参拝客も写真のように実に熱心に祈っていた。


龍山寺の街並1
龍山寺近辺の街並み。 古い雑居ビルが密集していてごちゃごちゃしており、現地の人に言わせれば台北一のスラム街で好ましくない所のようだ。 この周辺は一昔前まで売春宿があったりして治安が悪かったらしいが、今ではそうでもないらしい。


龍山寺の街並2
同じく龍山寺近辺の風景。 お寺が近いため仏具屋が軒を連ねているほか、軒下に衣料品などを並べて売っているようなゾーンに突然なったりする。 かと思えばセブンイレブンも吉野家もマクドナルドもあるというミスマッチが面白い。
台湾では、日本でもおなじみののコンビニやファストフードチェーンがとても多い。 セブンイレブン《7-ELEVEN》は日本とは別の現地の法人が全土に2500店舗以上を展開しているし、 ファミリーマート《全家便利商店》も全土に1200店舗以上をフランチャイズ展開している。 《吉野家》は約50店舗(並が70元=245円)、マクドナルド《麦当労》は約350店舗(ビッグマックセット109元=約382円)が台湾にある。 コンビニではおにぎりが20元(70円)から買えるし、なにより24時間営業が基本。 日本で24時間営業に慣れてしまった我々日本人には非常にありがたい存在だ。


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龍山寺の夜市。


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