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『牛への道』宮沢章夫
『牛への道』は僕の人生の師書だ。
こんな物の見方をしながら、生きていきたい、と思う。
このエッセイを書いている宮沢氏を師匠と呼べればいいのだけど、
そこまで宮沢氏のことを知り尽くしていないので、
とりあえず、『牛への道』を師書とさせていただこう。
師に近づくためには、まず真似することからだと勝手に決めて、
こことかあそことかの文章は、
『牛への道』の文体をかなり意識して書いてみた。
でも、師の真似なんて、簡単にできるものではない。
文章の感じはなんとなく真似できても、その発想はちょっと難しい。
僕らが今まで当たり前に思って見逃していたことを、
宮沢氏は「なぜなんだ」と問う。
そしてその答は「ただ、そうしているだけだ」だ。
また、うすうす、ちょっとおかしいんじゃないか?とどこかで
思いながらも、深く考えないようにしてきた事柄についても問う。
「なぜなんだ」と。
そうか、やっぱり変だよな、変だと思っていいんだよな、と教えてくれる。
しかし、その答もまた、「ただ、そうしているだけだ」だ。
これだけではなんのことかわからないと思う。
僕も書いていてわからなくなってきた。
というわけで、ぜひ一度読んでみて下さい。
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