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『SPEED』 / 『AFTER SPEED』 石丸元章
『SPEED』に出会った時、おお、石丸なにがしだ、と思った。
おお、というのは、ひょんなところでまた会いましたね、という感じの
驚きと嬉しさの入り交じった、おお、だ。
しかし、ひょんなところってなんだ。ひょん、って。
どこなんだよ、ひょんなところって。
まぁともかく数年前、この本の著者 石丸氏は
『TV Bros.』にコラムを書いていた。その連載中に
「石丸なにがしの文章は一体なんなんだ」という読者からの
怒りの手紙が届いた、とかいうようなことを書いていて、
内容はよく思い出せないのに、なぜか石丸なにがし、
というフレーズだけ、しっかり記憶に残っている。
まったく僕の記憶はあいまいで、妙な一部分だけ
しっかり覚えてたりするから困ったもんだ。
まぁとにかく好きなライターだったので、連載が終わる時には
とても寂しかった。ように記憶しているが、
ほんとのところどうだったのかはあやしい。
しばらく見ないと思ったら、
そうなのか、ジャンキーな生活を送ってたのか。
そしてまたしばらくたって、『AFTER SPEED』に出会った。
こっちには、覚醒剤所持で逮捕されてから、 執行猶予付きの判決を受けるまでのことが、
ちょうど1年ほど前に僕の友達が、取り調べを受けるために
留置場に入れられてしまったのだが、彼女が話してくれたことと、
この本に書かれてあることと、重なる部分がたくさんあって、
小さく感動した。まぁ、当たり前なんだけど。
彼女の場合は、留置場の経験だけで済んだので、
いい経験だったといえなくもない。それでも、
出てきてからの彼女がめいっぱいの自由を感じて
生き生きしていたのを見ているので、
読み終わった後にはなんだかホッとした。
しかし、こればかりは経験してみないとわからない解放感だろう。
僕らはふだんの生活で“自由”なんてあまり感じることはない。
こんなくだらないHPを作る自由があることに感謝しつつ、
本の内容に触れないまま終わろう。
このページのタイトルがなんだったかは、気にしないように。
リズムaaaa
“最高にイカす文体で”書かれてある。
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