重油回収ボランティアでのデジタルカメラ試用記

CAMEDIA C800L


さんばし
三国ボランティア本部と重油災害デジタル写真集

オリンパスへのお礼


 前略 私は1月19日から4日間、福井県三国町の現地ボランティア本部にボランティアとして参加し、主に情報発信の作業に従事しました。事前にインターネットで、「現地 ではデジタルカメラを必要としている」との情報を得て、オリンパスサービスステーション大阪で無理をお願いし、貴社デジタルカメラC-800Lを持っていくことができました。  現地では、このC-800Lの威力は絶大なるもので、現地ボランティア本部のインターネットホームページにおいて、現場の映像をリアルタイムで発信することができ、大変役に立 ちました。
現地本部スタッフの間でも、使用方法の簡単さ、特筆すべき画質等が非常に好評で、今後も活動の記録、インターネットで発信する画像の記録用として使いたいとの要望が強く 、それでは、ということで、カメラクラブの活動でお世話になっております、貴社をボランティア本部に紹介させていただいたところであります。  この勝手なお願いを真摯にご検討いただき、迅速にデジタルカメラの他にMOまで現地本部にご提供いただき大変ありがとうございした。  今回の重油災害では、地元福井、石川はもとより、京阪神、首都圏等、全国から、多くのボランティアの方が除去活動に参加しており、これらボランティアの方と、地元自治体 関係機関等が協力して、大変有効な連携プレ−を実現しています。
 日々変化する漂着の状況、天候等に対応し、除去活動の実施、中止の決定、必要な物資の情報、新たな重油漂着情報等をインターネットを通じて、リアルタイムで発信すること によって、こうした連携プレーが円滑に進められているわけです。
 しかしながら、何分急ごしらえの現地本部ですので、通信環境やハードウエアは非常に乏しい状況でしたので、貴社をはじめとする企業からの機器提供は非常にありがたいもの でした。
 今後も重油除去作業、ボランティアによる活動、長期的に続ける必要があると思いますが、私も再度時間が許すかぎり現地に赴きたいと思っています。  みんなで「よみがえれ、日本海」という気持ちを持ちつづけ、できる範囲で支援を続けることが大切ではないでしょうか。
 本当にありがとうございました。

(以上、オリンパスカメラクラブフォトグラフィー誌1月号掲載)


オリンパスデジタルスチルカメラC800L使用レポート


 今回使用させていただいたC800Lについては、雑誌等でも画素数の多い高画質CCDを使用し、コンパクトサイズのデジタルカメラでは画期的な高画質ガラスレンズを使用して いるとのことで、期待していたが、概ね期待どおりか、それ以上の扱いやすい高画質カメラに仕上がっているな、というのが実感である。

ファーストインプレッション


 最初手にした時、柔らかい触感のカメラケースに、納まったやや重量感のある本体は、高級機を予感させるもので、昨今続々と登場している普及クラスのデジタルカメラとは一 線を画すものがあった。
 実際、手にとった感じでも、シャンペンゴールドの本体、μに通じる優しい曲面のフォルム、グリップ部のシボ、ファインダー回りの黒色仕上げ等、手に馴染み、落ち着きのあ るデザインと上質な仕上げは大変好ましく感じた。
 ただ、乾電池4本を飲み込んだ本体はやや大ぶりで重いかな、とも感じた。

撮影してみて


 福井県三国町の重油漂着現場で使用、現地は最大風速40m、重油、塩まじり、雪まじりの風が吹きつける悪い条件であるが、ハードな使用にも係わらず故障もせず、信頼性については、十二分であるとの感触。
また、スペックについて、レンズの画角(35mm換算38mm前後か。)についてはファインダーで見た感じではもう少し広角が欲しいなと感じることがあった。
しかし、デジタルカメラの使い方では、単焦点レンズでも、画像トリミングにより、実使用画面では望遠レンズで撮影したのと同じ結果が得られる。このときの画像の解像度の低下を考えると、妥協すべき適切な画角かも知れない。
 それよりも、このカメラの感度は、ISO50相当らしいので、ズームレンズ採用により、現状のF2.8よりレンズが暗くなるようなら、その方が問題である。
得液晶パネルの使用も含め、ボタン類は概ね十分な大きさ、程よい感触に作られており、防寒用手袋をしたままでほとんどの操作ができて具合がよかった。
オリンパスのコンパクトカメラを使ったことがある人なら操作性がほとんど踏襲されているために、説明書を読まなくてもあまり困ることはなかった。
扱いやすさも満点である。
 困ったのは、一つは電池寿命。アルカリ単3電池4本を液晶パネルを併用しながら撮影にまわっていると、一日に2回交換が必要なこともあった。省電力が今後の課題の一つである。
 また、よく雑誌でも指摘されているように、本体内蔵メモリについて、確かに画像書き 込み速度が速い、安い。メモリカード等を忘れる心配がない等のメリットはあるが、撮影可能枚数が少なくなってくると余分な写真を液晶画面で消去しながら枚数を稼ぐといった姑息な対応をしてしまいたくなる。外部メモリをオプションで設定してほしい。
 また、撮影から帰ってくるたびにパソコンに画像を取り込む作業が必要となり、これには忙しいときには結構いらいらさせられた。

画質


 高画質モードでの画像サイズの大きさにびっくり。しかも画質に破綻がない。露出がやや暗いめの設定になっているかなと想うくらい。しかし、フォトレタッチソフトで、カバーできる。この点でもオリジナル画像の画質がいいことが非常にプラスに働いている。
 標準画質では、ファイルサイズとしてはこれくらいがそのままデータとして送信するのには丁度よいサイズ、画質とファイルサイズのベストバランスと思われる。
 画質的には、カラーインクジェットプリンタで出力、プレゼンテーション等に使用する位には十分満足がいくレベル。ポストカードにしても、下手なビデオキャプチャーボードより高画質の画像を得られる。

パソコンとの接続


 フロッピー一枚の基本通信ソフトをパソコンにインストールするだけで、出先のパソコンにも簡単に使用環境ができあがり、非常に快適であった。インストール自体も失敗のしようがなく、時間も短くてすみ、編集ソフトの機能も必要かつ十分であると考える。
接続キットをカメラの端子に繋ぎ、一方をパソコンのポートに接続するだけで、途中にアダプタや特別なキットを使用しないのも簡便で良い。
 ただし、カメラを接続するたびにカメラ制御を行う必要があること、サムネールの読み込みにいちいち時間がかかること、メインスイッチを兼ねるバリアを開けないとエラーとなること等、今後の課題であると想う。
 また、保存時のファイル形式もアップルに至るまで互換性に配慮されているようで、通信には非常に便利であった。
 その他
 これで、レンズ交換のできる今少し画素数の多いカメラができれば、完璧である。

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