雑文


 なんとなく、思いつきで雑文ページを作ってみました。不定期更新、いつまで続くかわかりませんが、よろしければお付き合いくださいませ。


・少女漫画の話

少女漫画の話

 いちせさんの日記の例えばこの辺りの記述を読んで、さて「少女漫画風味」ってなんだろう、良くわからないなあ、と思ったのが今回の雑文のそもそもの発端です。

 まず、私自身の少女漫画歴を振り返ってみると、良く少女漫画を読んでいた時期は

の4つに分かれるように思うので、当時どういう作品を読んでいたか記憶を辿ってみます。なお、作家名は敬称略といたします。

(1)小学生の頃:姉が二人いるのですが、小学生の頃はもっぱら姉が買ってきたマーガレットを読んでいました。いろいろ読んでいたはずなのですが、ほとんど記憶に残っていません。その代わり、何度も読み直しをした「七つの黄金郷」(山本鈴美香)、「天まで上がれ!」「銀河荘なの!」(木原敏江)は名作として心に刻みこまれています。「銀河荘なの!」はSF原体験かもしれません。今思い出しても、ラストシーンは泣けます。

(2)中高生の頃:この頃読んだ作品といえば、やはり「イブの息子たち」「エロイカより愛をこめて」(青池保子)でしょう。エロイカが少女漫画か?と問われると答えに困りますが(^_^;)※1。この時期は国内国外を問わずひたすらSFを読み漁っていたので、少年/少女向けを問わずコミックスはほとんど読んでいなかったように思います。

(3)大学生の頃:この時期は非常に長いので(汗)、ひとくくりにするのは難しいです。初期には、「エイリアン通り」(成田美名子)を読んでいたくらいです。あと、「ときめきトゥナイト」を読んで、『こんな怒涛の展開になっていたのか!!!』と思った※2のも、この頃だった気がします。この頃もあまり読んでいませんね。
 転機が訪れたのは研究室に入ったときです。きっかけは、同じ研究室の同期が彼女に借りて持ってきた「ぶーけ」でした。これに掲載されていた「少年は荒野を目指す」(吉野朔実)にノックアウトされてしまいました。この辺から怒涛の展開が始まり、「ぶーけ」に掲載された「わたしはサボテン」総集編を読んで全コミックス集めたり、電車の中で女の子が読んでいた「別冊少女コミック」を横からのぞいていて(ぉぃ、それに掲載されていた「17日目のショパン」がきっかけで田村由美にはまったりと、一気に少女漫画へと傾斜していったのでした。あと「ぶーけ」系では「エチエンヌシリーズ」(水星茗)がお気に入りになりました。
 コミックス全部集めたといえば、忘れてはならないのが麻生いずみです。どうして読んだのかもはや良く思い出せないのですが、「光の伝説」を読んだ※3のがきっかけで、探し回って全冊集めました。初期の作品は甘い部分が見られて出来は今ひとつなのですが、「光の伝説」と「ナチュラル」は良い出来であったと思います。その後アシスタントを使っていないという話を聞いて驚嘆したことも憶えています。
 とにかく読み漁っていた時期でした。

(4)その後現在まで:流行ったせいもあり、北川みゆきを読んだり、渡瀬悠宇を読んだりしたのですが、私にはどうも合わなかったようで、はまることはありませんでした。「ぶーけ」がなくなったこともあり、少女漫画とは大分疎遠になってしまいました。今でも読んでいるのは田村由美くらいでしょうか。

(5)その他: 少女漫画と同テイストと思われるのが、コバルトに代表される少女小説なのですが、これまたちょっと本道とは違うところを読んでいます。高校時代表紙絵が気にいって「雑居時代(上)(下)」(氷室冴子)を読もうと思ったものの、結局果たせずじまいでした※4。コバルト系で読んでいるのは前田珠子と若木未生。桑原水菜は、「炎の蜃気楼」が途中でついていけず放り出してしまいました※5

 なんか取りとめがなくなってしまいましたが(^_^;)、あらためて振り返ってみると、私ってばどうも真っ当な少女漫画を読んだことがない/あるいは意識して避けているように思えます。
 ということでまとめ。
「少女漫画風味」を理解するには何を読めばよいですか?

って、これはまとめとちゃうやろう>オレ。


※1:1巻は間違いなく少女漫画だったのですが・・・・・・。
※2:アニメ版しか知らなかったのです。
※3:これまた伊藤つかさ主演のアニメしか知らなかった(見たことない)のですが、よもやこれほどのものであったとはと反省しました。
※4:友人をたきつけて買わせたりはしたのですが。
※5:風雲縛魔伝は好きだったのですが。もう続きは出ないのかなあ。

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