- アナウンス
- 次の被験者。レオン・コワルスキー。廃棄物処理技術者。第5セクション勤務。6日前に入社。
- ホールデン
- どうぞ。
- ホールデン
- 座って。
- レオン
- しゃべっていいか?テストってのはどうも緊張して…
- ホールデン
- 体を動かさないように。
- レオン
- ああ、すまん。
- レオン
- IQテストは受けたがこういうのは一度も…
- ホールデン
- 反応速度を測るので神経を集中して出来るだけ早く答えてくれ。
- レオン
- わかった。
- ホールデン
- フンタバサーの1187。
- レオン
- ホテルだ。
- ホールデン
- え?
- レオン
- 今泊まってる。
- ホールデン
- いいところ?
- レオン
- まあまあだ。
- レオン
- これもテストなのか。
- ホールデン
- いや、練習だ、本番前のね。
- レオン
- ああ、いい気分じゃないな。
- ホールデン
- 君は砂漠を歩いている。ふと足元を見ると…
- レオン
- 今度は本番か?
- ホールデン
- そう。君は砂漠を歩いている。そして、ふと足元を見ると…
- レオン
- どこだ?
- ホールデン
- え?
- レオン
- どこの砂漠だ?
- ホールデン
- どこだろうと関係ない。これは仮の話だ。
- レオン
- 何故そんなところにいるんだ。
- ホールデン
- 生活に疲れたか、孤独になりたかったか、そんなところだ。
- ホールデン
- 下を見ると足下に亀がいて君のそばへ這ってくる。
- レオン
- 亀?何の話だ?
- ホールデン
- 亀は知ってるね?
- レオン
- もちろんさ。
- ホールデン
- その亀だ。
- レオン
- 観たことはない…でも想像はできるよ。
- ホールデン
- 君は手を伸ばし亀を逆さにひっくり返す。
- レオン
- それはあんたが作った質問か?社で決まってる奴か?
- ホールデン
- 亀は腹を上にし焼けつく太陽の下で足をばたつかせてもがくが元へは戻れない。君の助けがなきゃね。だが君は助けない。
- レオン
- 何で助けないんだ?
- ホールデン
- とにかく手を貸さないんだ。何故だ?
- ホールデン
- これはただの質問だよ。君への疑いを晴らすために用意されたものだ。特に被験者の感情を刺激するように作られている。
- ホールデン
- 続けていいかな?
- ホールデン
- 一言で表現してくれ。頭に浮かんだことをそのまま言えばいい。まず母親。
- レオン
- 母親?
- ホールデン
- そう。
- レオン
- その答えはこれだ。
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- アナウンス
- 次はレオン・コワルスキ 廃棄物処理技術者 第5課 採用6日目
- ホールデン
- どうぞ
- ホールデン
- 座って
- レオン
- テストを受けるのは苦手でね
- ホールデン
- 動かないで
- レオン
- すまん
- レオン
- IQテストは終わったが
- ホールデン
- 反応速度を測るからそのつもりで
- ホールデン
- フンタバーサー…
- レオン
- ホテルだ
- レオン
- 泊まってる
- レオン
- これもテストかね?
- ホールデン
- いや、演習だよ
- レオン
- 普通のホテルさ
- ホールデン
- 君が砂漠を歩いている
- レオン
- テストか?
- ホールデン
- そうだ 砂漠を歩いている
- レオン
- どこの?
- ホールデン
- どこかの砂漠にいるんだ
- レオン
- なぜ?
- ホールデン
- 理由は何でも構わない
- ホールデン
- そこにカメが現れる
- レオン
- カメだって?
- ホールデン
- 知ってるね?
- レオン
- 見たことないが--分かったよ
- ホールデン
- 君は そのカメを裏返す。
- レオン
- その質問は君が作ったのか?
- ホールデン
- カメは足をばたつかせるが起き上がれない だが 君は--助けない
- レオン
- おれが?
- ホールデン
- 助けないのは なぜか?
- ホールデン
- 質問だよ これがテストなんだ 感情を刺激するようにできてる
- ホールデン
- 続けるよ
- ホールデン
- 思いついた言葉で描写したまえ 母親を
- レオン
- 返事は これだ
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