高機能画像解析ビューワー
デジカメRAWファイル直接読み込み可能。(現像条件設定可能)
USB(Web)カメラ対応。カメラ入力画像や動画ファイルをリアルタイムに解析。
RGB 8/16ビット階調対応,大サイズ画像読み込み。

エムズ プロビューワー(フリーソフト)

  M's ProViewer

M's ProViewer Ver 1.20のダウンロード (2009.09.20版)

連絡用掲示板

特徴

  1. カメラ入力からのリアルタイム処理(USBカメラ等があれば幸せになれます)
  2. 各社デジカメRAWファイル直接読み込み可能。(現像条件設定可能)
  3. 16ビット階調画像読み込み。書き出し。
  4. 任意数式指定によるRGB色空間演算
  5. 専門家向け画像解析ツール


1.実行画面


2.インストール方法
 


3.アンインストール方法

4.プラグインファイル

以下のプラグインでさらに多くの画像ファイルに対応します。必要に応じて以下のファイルをダウンロードし、実行ファイルと同一フォルダにコピーしてください。

JBIG 読み書き
JBig kit v.1.17に基づく

DLL

Camera RAW 読み込み
DCRAW v. 1.429(2009/09/18)に基づく
(大半のデジカメRAWとDNGをサポート)

DLL

ImageMagick
(PCD, DICOM, CUT, AVS, CIN, DOT, DPX, FITS, FPX, HDF, MAT, MIFF, MTV, PALM, PCL, PICT, PIX, PWP, RLA, SGI, SUN, SVG, TTF, VOCAR, VIFF, XBM, XCF, XPMをサポート)

DLL


5.読み込み可能な画像ファイル

6.色演算

RGB各色での、数式による演算が可能です。


下の演算子と関数が使用可能です。
演算子
x + y - 加算
x - y - 減算
x * y - 乗算
x / y - 除算
x ^ y - 累乗

関数
sqr(x) - 二乗
sqrt(x) - 平方根
abs(x) - 絶対値
byte(x) - バイト(0-255)へのクリップ
sign(x) - 符号 (-1,0,1)
thresh(x) - 閾値 (1, if x>0)
trunc(x) - 整数部分
round(x) - 整数への丸め
sin(x) - ラジアン単位の角のサイン(正弦)
cos(x) - ラジアン単位の角のコサイン(余弦)
tan(x) - ラジアン単位の角のタンジェント(正接)
asin(x) - アークサイン(逆正弦) (X は -1 と 1の間。戻り値はラジ
アンで [-Pi/2..Pi/2] の範囲)
acos(x) - アークコサイン(逆余弦) (X は -1 と 1の間。戻り値はラ
ジアンで [-Pi/2..Pi/2] の範囲)
atan(x) - アークタンジェント(逆正接)
exp(x) - 指数関数:e(自然対数の底)の X 乗
ln(x) - 自然対数:(Ln(e) = 1)

7.画像解析ツール

画像解析ツール


image analysis tools

標準ツール。各色の最小,最大輝度およびサイズ等の画像情報表示。16bitまたは4チャンネル以上の画像については、カラーマップ指定が可能。

image viewer

Histogram

ヒストグラムツールは、全ての画像において各色255段階(8bit階調)にマップされます。ヒストグラムは選択領域image regionを反映します。デフォルトでは全ての領域が選択されます。
ヒストグラム計算から、特定の色成分を除外するにはを使います。
選択した色は透過色とされ、ヒストグラム計算から除外されます。
thresholdingは、領域内の画像の二値化を行います。thresholdingが有効になっている場合、二値化パネルが現れます。二値化パネルでは、各色チャネルでの大小(High/Low)の閾値を設定します。また閾値は、小さな円としてヒストグラムグラフに表示されます。Low<画素値<Huigh 以外の場合黒になり、残りの画素は元の色か白(バイナリマスク指定時)になります。Otsu閾値オプションは、自動的に最適な閾値レベルを設定します。

Histogram

image projection

プロジェクションは、画像の水平または垂直方向の射影解析です。射影とは、画像の行または列方向への画素値の積算です。簡単な物体を検出したり、射影は広くコンピュータビジョンで用いられます。射影は選択領域内image regionで有効です。
射影計算から特定の色成分を除外するには、スポイト選択ツールを用います。これで指定した色は、透過色とされ、射影計算から除外されます。
四角形でない領域のために、ノーマライズ(Normalize)オプションがあります。このオプションをチェックすると、平均値(積算を画素数で割った値)が表示されます。

image projection

aperture

アパチャーは、カーソル位置での画素を拡大表示します。

aperture

image profile

プロフィールツールは任意の曲線に沿った画素値を表示します。曲線を描くにはimage profileを使います。点を除く全てのベクトルが使えます。

image profile

XY-profile

XYプロフィールは、プロジェクション(射影)ツールと似ています。違いは、射影の領域が狭いことです。射影の大きさWidthで設定でき、カーソル位置の反転した十字線領域が射影計算に用いられます。

XY-profile

image surface


サーフェースツールは、2D画像を3D表面として可視化するものです。各画素の輝度値が高さとなります。
視点や距離を調整することが可能です。
また、特定の色成分を除外するには、スポイト選択ツールを用います。これで指定した色は、透過色とされ、表示から除外されます。

image surface

Look-up-table

LUTツールは、ルックアップテーブルによる輝度値の変換を行います。具体的には、全画素がNew = LUT[Old]で換算され、256段階にマッピングされます。

以下のLUT変換が選択できます。:

  • Negative(反転) LUT[x] = 255 - x
  • Custom(ユーザー定義) LUTグラフを編集して指定します。
  • Pseudocolor(擬似カラー) グレイ画像を擬似カラー表示するのに用います。
  • Linear(直線): LUT[x] = ((x-min)/(max-min)* 255
    ここで、minとmaxは、選択領域内での画素値の最小値と最大値です。
  • Equalize(イコライズ) : LUT[x] = Hist[x]*255
    ここでHistは、画像のヒストグラムを[0,1]の範囲で正規化したものです。

LinearとEqualizeでは image region 領域選択ツールが利用可能です。なお、デフォルトでは画像全体が選択されています。 また、特定の色成分を除外するには、スポイト選択ツールを用います。これで指定した色は、透過色とされ、LUT変換から除外されます。

Look-up-table

scattergram


スキャタグラムは、2D的なヒストグラムです。それは、各色成分間での画素の結合分布を表します。たとえば、RGB画像においては、つぎのような3つのスキャトログラムが表示されます。: [R,G], [R,B], [G,B]. 各スキャトログラムは、グレイスケール画像として表示され、各画素(x,y) における強度は、 [R=x, G=y] となる画素がどの程度多く存在するかによって変わります。(たとえば [R,G] スキャトログラムでは)

スキャトログラム計算には、image region 領域選択ツールが利用可能です。なお、デフォルトでは画像全体が選択されています。 また、特定の色成分を除外するには、スポイト選択ツールを用います。これで指定した色は、透過色とされ、計算から除外されます。

Equalize オプションは、分布をよりクリアにするために利用できます。

scattergram

ハフ変換は、画像内の単純な形状を検出するための方法の1つです。
ハフ変換は直線ばかりでなく,円や楕円にも適用されている手法で、検出したい線の種類が方程式の形で表現できる場合に有効な方法です。
以下のようなx-y座標系における一つの直線を考えます。

この直線に原点から垂線を下ろし、その長さをrx軸とのなす角をThetaとすれば、
r = x cos(theta) + y sin(theta)
とあらわすことができます。すなわち、極座標系では1点(r,theta)がわかれば、一つの直線が定まることになります。ここで,点(r,theta)を直線y=ax+bのハフ変換と呼びます。
x-y座標系の一点(x0,y0)を通る傾きの異なる直線の集まりは、
r0 = xcos(theta0) + y sin(theta0)
というように表現することができます。このときの上図(a)に示す3点の各点を通る直線群の軌跡を r-theta平面に描くとFig(b)のようになります。もし、この3点が同一直線上にのっているとすれば,rとthetaの値は同じ値となるはずです。すなわち、3点に対応するr,theta平面上の軌跡は1点で交わります。

 この原理を利用して与えられた画像から直線を検出することができます。すなわち、画像中のn個の点に対してr,theta平面上ではn個の曲線が描かれ、このうちm個の曲線が1点で交わっていれば、このm個の曲線に対応する現画像上のm個の点は同一直線上にあるということになります。

 ハフ変換の特徴は,画像中の直線が途中で切断されている場合や、雑音が存在する場合でも比較的良好な結果を得ることができる点にあります。

ハフ変換には、image region 領域選択ツールが利用可能です。なお、デフォルトでは画像全体が選択されています。 また、特定の色成分を除外するには、スポイト選択ツールを用います。これで指定した色は、透過色とされ、計算から除外されます。

以下のオプションが選択可能です。

Algorithm group :
 Standard method:元画素値を使用
 Gradient - based method:エッジ情報を使用

Thresholds group:
 各色成分の閾値を設定。LowとHigh内の画素値のみが計算に使われます。

Accumulator group:
倍率指定。Angular resolution はtheta 値を、Distance resolution はr値を指定します。

FFTツールは、画像のFFTを行います。画像サイズは2のベキ乗でなければなりません。
計算対象となる選択領域は、 移動・サイズ変更可能です。FFTの結果は、自動的に右側のウィンドウに表示されます。

領域を使うと、任意の空間周波数を取り除くことができます。多角形,四角形,円,楕円の組み合わせによって、穴の開いた複雑な形状を作成できます。
領域内の周波数成分のみが、逆FFTで用いられます。左側ウィンドウには逆FFTの結果が表示されます。右のスクリーンショットは、理想ローパスフィルターを適用したものです。

以下のオプションが選択可能です。

Logarithmic LUT チェックボックス
 これをチェックすると、FFT画像は対数変換したルックアップテーブルが適用され、FFTの結果が見やすくなります。

連結性解析およびラベリングは、境界および形状の解析に有用です。
通常このツールは、ノイズの多いオリジナル画像は多くの余分な境界を含んでいるため、前処理(平滑化,クラシフィケーション,2値化処理など)を行った後に適用します。

Color tolerance parameterで指定されるレベル内の画像は、ひとつの物体としてラベリングされます。また、Connectivity parameterとして、4連結と8連結処理を選択可能です。
  • 4 neighbours - for each (x,y) pixel the set N4={(x-1,y),(x,y-1),(x+1,y), (x,y+1)} is considered
  • 8 neighbours - for each (x,y) pixel the set N8=N4 U {(x-1,y-1), (x+1,y-1),(x+1,y+1), (x-1,y+1)} is considered


ラベリング処理の結果は、表形式で表示されます。それには、領域の番号,面積(画素数),外接四角形(Left, Top, Right, Bottom)が表示されます。各ラベリング領域はマウスで選択でき、対応する領域が画像に着色され表示されます。

ボタンを有効にしておくと、自動的にマウスの箇所の領域が表示されます。
Filter regions parametersで、表示される最小および最大の画素数を制限することができます。

image region 領域選択ツールが利用可能です。なお、デフォルトでは画像全体が選択されています。 また、特定の色成分を除外するには、スポイト選択ツールを用います。これで指定した色は、透過色とされ、計算から除外されます。

ツールバー

Image analysis tools

画像解析ツール表示のon/off 切り替え。

Image and 2D data information

画像情報表示パネルの表示/非表示の切り替え。
画像の属性(サイズ,タイプ,最大および最小値,色チャネルマッピング)の表示。
なおカラー画像の場合、色チャネルマッピングを変更可能です。

fit image to window

現在のウィンドウサイズに表示画像をフィット。

Actual zuoom of image

1倍で表示。(標準)

zoom in and out

拡大,縮小表示。

image moving

移動モードの切り替え。このボタンが押されていると、クリックした位置が中央にくるようになります。

control of graphic layers

グラフレイヤー表示の切り替え。

color channels

各RGBカラーの表示,非表示の切り替え。

color channel selection

上のボタンと併用して用い、各RGBカラーをグレイスケールで表示する。

grayscale channel

グレイスケール表示の切り替え。グレイスケールは、(R+G+B)/3で計算されます。RGBのいくつかの色が非表示に設定されると、そのチャネルは計算されません。

control of image sequence

動画再生制御用。