これは、過去の雑談の総まとめです。
REALの初期のスペック構想や裏話ですので、これに関しても質問は無しです。
当然I.MAGiCにも問い合わせないでください。

なお、"()"の中に赤文字で書いてあるのは、製品版との構想時の違いです。

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メビウスリンクREALの開発段階での構想 -1998冬〜1999夏-
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■システムについて
リアルタイムである。
表示は3Dであるが、操作は2Dである。
つまりメビウスリンク3Dみたく上下の概念が無い。
シナリオの進み方によって、マップの状況が変わって来る。
(→いまでもこれは実現されていない)


■キャラクターについて
帝國の司令官の追加
連邦も新しい司令官が増えるらしい
(→その新司令官がフィアナ艦隊である)
KURATCH!さんの気分によっては、消える司令官がいるかもしれない。
(→プロジェクトオリオンでは全員復帰した)
アルファーリンクは紋章軍の新キャラ追加予定
(→新キャラどころかモニカ="ジェル"=テンプルが消えた)


■制服について
キャラクターについて都市連邦の制服は、白い制服が正式なもの。
このほかに、白の制服の上からコートを羽織ったバージョンが存在する。
補足:プロジェクトオリオンはメビウスリンク3Dの改訂版という位置付けの為
制服が3Dのモノになっている。

参考資料
キリエ
キリエ=スパーク


■時代背景
時代は、銀河標準歴550年。
つまりメビウスリンク3Dの少し前の話。


■マシンスペック
1998冬の時点
リアルのシステムは"RIVA 128""Voodoo"対応。
リアルのデモではBansheeで動かいていた。
RIVA128から見て、1世代前のチップ"Permedia2"はメルコ製以外なら大丈夫。
メルコ製はDriverの関係でたまに動かなくなるとか。
1999夏の時点
当時の開発機がIntel Celeron 266MHzの400MHzへのクロックアップ、
ビデオカードがRage128でメインメモリ64MB

具体的なソフトを挙げるなら最低スペックで言うと、
セガラリー2乃至VRMと同じぐらい。

なぜVRAMか、REALの艦船や惑星の3DCGはVRMの技術が基礎になっているから。

Matrox MilleniumG200は動作外(能力的に良くない)
MilleniumG400は当時発売されているビデオカードの中では、
唯一DirectX7に対応しているので、動作は可能と言うこと。
(→推奨がGeForce256とかなりハイスペックになった)


■発売日程
1998年冬の時点で開発度2%。
1999年夏の時点で発売予定が2000年第1Q
(→発売は2000年10月)


■艦船について
新型旗艦"ニーベルング級"登場
開発当時はワープユニットが存在。だが製品版では組み込まれていない。
(→製品版では空母が消え、後に重巡・軽巡・レーザー巡航艦の概念が消えた)

参考資料
ワープユニット
余談:このデモは動画ではなく、マシンにリアルタイムで計算させている。


■AIや3D表示など(分からないヒトは読み飛ばしてください。)
3D NOW!に対応していないのか。、
I.MAGiCにAMDのCPU搭載機が無い、3D Now!のSDKの使いづらい。
(3D Now!の)命令セットがしっかりしたモノではないので、使わないそうです。

また、3Dを速く表示させるには、3D Now!のような技術を使うより
どれだけVGAに、速く大量にデータを転送するかが重要になってくる。

補足:当時AMDは今ほどのシェアを持っていなかった。(K6シリーズ)
AMDがシェアを急激に伸ばし始めたのはAthlonやDuronが出回り初めてからである。

メビウスリンクシリーズに搭載されているAIは、
オセロなどのゲームなどに使われているAIとはAIと違う。
人の脳の枠を造った上に、思考パターンを載せるという、
かなり複雑なプリグラムを搭載しているそうです。
全く違うモノですな。

ちなみにオセロなどのAIは一手先を読まるプログラムを応用&複雑化し、
その先の考えられるパターンの枝を落として決定していくモノだそうです。

今考えると、リアルタイムに展開するゲームにオセロゲーム程度のAIじゃ
追いついていけない。(本当はできるかもしれないけど)
(→製品版は3シリーズに比べて難易度がかなり下がった)

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裏話など
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■REAL開発遅延の原因
当時I.MAGiCはVRM2とREALの2生産ラインが稼働していた。
(夏の決心、コーラスは事実上止まっていた。それはいまでも変わらない)
当初VRM2の方の開発は岩渕さん本人は関わる予定がなかったが、
ラインからできあがったモノを見たら、岩渕さんが納得出来る(発売の許可ができる)
代物ではなかったので、岩渕さん本人が開発する(手を加える)事になった為、
メビリンの方の開発がしばらく止また。


■メビウスリンク3D (PlayStation版)
3Dのシステムは、SONYから、かなり横槍(圧力)を入れられた。
結果:SONYの意向であのやりづらいシステムに変貌を遂げた。

岩渕さん本人曰く「3D操作にしたら、上下操作も入ってめんどくさくなる。」


■ALPHALINK Voyager発売中止について
3システムは横槍がいろいろ入ったため、創るなら、新システムを使った方がいいという結果。
この時期、伊藤忠の分社化の中で、XINGの一部門であったI.MAGiCにも影響があった。
最後はI.MAGiCは独立するわけですが…。
3シリーズまでの発売元がXINGということを考えると、
どんな横槍かは自然と察しが付きますね。
つまりそう言うことなのです。


■ALPHALINK Generations製品化について
製品に移植したいのはやまやまなのだが、
版権の交渉をしなくてはならいために、難しいところ。
なお、Generationsの版権を持っているのはASPECTである。


■アトラス(設定CD)
メビウスリンク2プレアデスシスターズに付いてきたような本を、
アルファ−の方で出して欲しいという希望から
アルファ−は(ALPHALINK REALで)3作目に入るので作ろうという話になった。

ここから予想ですが、
同人誌で活動してるヒトは分かると思いますが、印刷費は高い。
規模の小さいI.MAGiCにとっては本の出版はかなりの負担である。
おまけで付けるならCDの方がやすい。単価的にも作成の手間暇的にも。


■過去のモノ(分からないヒトは読み飛ばしてください。)
TAKERUがあった頃、I.MAGICから「WIMDOWSセミナ−レベル2テキスト」という、
Windowsプログラム(C言語)の教科書(?)を出していました。
(注;Windows3.1+MS-DOSが主流の時代。今現在は入手不可)
この本はメビウスリンク1(Win3.1)を開発していたときに書いたらしい。


■メビウスリンクシリーズのモノネタの本など
アイザック・アシモフの"ファウンデ−ション"がベースになってる
「持ってる方は読み直してみることをお薦めします」とのこと。

その他に、REALが出る頃には、帝国の全貌が解き明かされるとのことです。
(→個人的には解き明かされているとは思っていない)

世界の設定で、バックグラウンドにあるのは、ローマ帝国だそうです。

連邦=共和制ローマ
帝国=帝政ローマ

また、で謎の連邦軍正規艦隊ですが、
戦略上の重要な宙域に、長期にわたり展開させ、牽制させるための艦隊だそうです。

REALを出す頃には、謎に包まれている紋章世界を解き明かそうと考えているそうです。
(→PALLAS ATHENAから謎解きが始まった感じである。)


■攻略本など
出版メーカーがあまり出したがらないというのが一つ。
PCゲームでSLGという当時の状況では本を出しても、本の数が出ないであろうというのが一つ。


■アニメ化
実際申し入れが来ていた。
しかし、断ったという経緯があり。
申し入れがあった時作っていたなら、作成スタッフは
"無責任艦長タイラー"のであったらしい。

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思い出したことで追加
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■コンシューマー
DreamCastが発売された頃、
I.MAGiCもDreamCastでメビリンを開発する計画があった。

しかしREAL発売及びSONYのPlayStation2の発売で、
機種をDreamCastからPlayStation2へ変更。

さらに、開発予定のソフトがメビウスリンクから
フォルトゥナへ変更された。

■音声
3シリーズには司令官の声が入っていた。
これはMacintoshを使って音声を作っていた。(おそらくPerformer)
また、話してる英文はちょっと適当(?)だとか、でないとか。


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